この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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昨日のブログの続きみたいなことを書く。
昨日リンクした報道記事は通信社のものだから、細部までの
事実が判りにくかった。
今日引く新聞社の報道は、幾分そのディテールに踏み込んで
書かれていて、判り易い。
●歓送迎会から残業へ、途中の事故は「労災」 最高裁判決
(2016年7月8日19時19分 市川美亜子 朝日新聞)
読売も同様の記事を載せていて、記事結びで『1審・東京地裁
と2審・東京高裁は、「歓送迎会は私的な会合で、送迎も男性
が任意で行った」として、請求を棄却していた。』(2016年
7月9日付読売新聞)と報じているのだが、ネット版では無料で
読める部分はこの前までで、肝心のこの部分は読めないために
リンクは割愛した。
読売が書いた東京高裁の請求棄却理由を、上記リンクの朝日記事
では最高裁第2小法廷が<原判決は破棄を免れない>1審判決を
取り消したとして、その理由を明示して報じている。
事実をひとつひとつ検証していけば、常識的にそうなるはずなの
だが、労災認定の決定部署・行橋労働基準監督署長しかり、1審
の東京地方裁判所、2審の東京高等裁判所など何を考えていたん
だか?
早くも、最高裁のページには『平成26年(行ヒ)第494号 遺族
補償給付等不支給処分取消請求事件 平成28年7月8日 第二小
法廷判決』として、その判決文がアップされている。
●平成二六年(行ヒ)第494号 遺族補償給付等不支給処分取消請求
事件 平成28年7月8日 第二小法廷判決(最高裁HP)
この判決文を読めば、会社の事情、交通事故死までの会社員の行動
が、かなり詳しく論じられている。
件の会社は従業員7人という小さな会社。死亡した男性は親会社か
らの出向で現業ではなく、営業企画等の業務をしていたと。
メッキ工場という小規模企業だから、ホワイトカラーは一人だった
かも知れない。
社長は親会社の事業企画部長を兼ねていたから本店にいることが多く
社長業務は生産部長が代行していた。
メッキ工場の現業だから、生産部長は現場上がりの職人系かも知れない。
この男性は、工場現地では唯一の本社生え抜きの社員。
社長のリモートコントロールの<現地拠点の眼>の役目もあったかもし
れない。
最高裁の判決文でも指摘があるように、いくら外の居酒屋での宴会とは
言え、会社内の親睦を深める意図で経費が会社持ちの歓送迎会は、やは
り、1審・2審のように「私的な会合」とは言わないだろう。一般的な
われわれの社会常識では。
たった7人の従業員プラス中国人研修生5人の小さな会合だから、ひと
りが欠けてもマズイという・・・。そういうプレッシャーはある。
しかも、現場上がり?の主催者の生産部長から、直々に念押しがあった。
残業はあるのだが、止む無く終了予定の30分前に会場に急行した。
残業の件は会場で総務部長にも伝えた。
残業を手伝うとも言ってくれていた生産部長は、主催者として盛り上げな
ければ・・・・と思う気持ちもあってか、結局飲みつぶれ、会場へは会社
の車で研修生たちを連れて来たのだが、帰りはムリ。
指示はなかったらしいが、唯一飲んでいなかった男性が、会場と会社の直線
距離からはそれほどは逸脱しない同方向の研修生たちのアパートへ送ること
になった。そして交通事故に遭い死亡。
当方なども本部事務棟でのホワイトカラー職の一方で、スーパー店舗9か所
でも職務経験があるため、この事案の雰囲気が理解出来る。
歓送迎会などの体験はそれこそ日常茶飯事。100に近いオーダーでして来
たが、組織に所属していたら「私的な会合」などでは決してないのだ。
MUSTの業務だ。
それから、たった7人程度の従業員数では、阿吽の呼吸で率先して<気が利か>
なければならない。ま、日本的風土といえばそうなのだが・・・。
生産部長が場を盛り上げるために酔ってみせれば、飲んでいない人が率先して
研修生の送りを考え、行動した・・・。
これは、日本人の仕事の仕方であり、「業務命令書」の紙切れなどなくても、
業務として動いた結果だ。
しかも、唯一の本社派遣のホワイトカラーとしては、会社の方針、関連会社同士
の関係性まで飲み込んだうえでの結果の行動、でもあったと思われる。
「歓送迎会は私的な会合、参加は本人の意思」「送迎は男性が任意で行った」と
の労働基準監督署の決定、東京地裁、東京高裁の判断はいかんともし難い。
現実世界を生きる、生身の人間のアタマから出て来た判断なのか理解に苦しむな。
一方で、最高裁の判決文は、目を細めてニンマリと読めた。
これでこそ、お裁きというものだと思ったな。
●人気ブログランキング へ
よろしくお願い致します。
ただこの裁判が6年も懸かったように、これで万事がそうなるとは限らない。
会社の行事で歓送迎会をしたというなら、言ってみれば「お客さん」の中国人
研修生の「帰り」ぐらい、経費でタクシーに乗せたって良かったのではないか
と思う。
それから「気が利く」だの「業務への責任感」というのも、<時と場合>だろ
うな・・・。
命と引き換えというのがそうそうあっても困る。
そんなことで、常々『リスク』というものを頭の片隅に置いての行動が必要だ。
ある建設会社で、工事終了につき現場においていたプレハブの詰め所を持ち帰
った。社長の運転で帰りトラックを停めた瞬間、助手席に座っていた作業員が
やおら車から降り、トラックの荷台にハシゴを付けると、さっさと登り始めた。
プレハブの詰め所を固定していたロープを外すためだ。
と。
ウッ!?と作業員がうめいたと思った瞬間、その人は地面に転げ落ちた。
脳血管障害による突然死。
その後、労働基準監督署係官による現場検証。
監督署まで出頭しての供述調べ。
社長曰く「頼んだわけでもないのに・・・・・。」現場では気が利くのも評価
されるが、イザとなったら頼んでもいないと言われる場合もある。
当方が若い頃で、スーパー店舗勤務の頃の話。
配送のトラックが着いて、特売予定の醤油が入荷した。
パートさんとそれを降ろそうとしたときのこと。
何かの不具合があって、醤油のケースを積んだカーゴ車がバランスを崩した。
1ケースに1Lの醤油ボトルが15本。ざっと言って15kgだ。
それがカーゴ車に5箱組みで5段ぐらいあったか。25箱だから計375㎏。
「あぶない!!」と思って当方はカーゴ車から手を離したのだが、一人の
パートさんが倒れ掛かるカーゴ車を左手一本で押さえようとしていた!
「離れろっ!!」
トラック後部からエレベーター式に下ろすものだから、明らかに頭上から覆
いかぶさってカート車が落ちて来て、下敷きになるのは目に見えている。
いくら責任感があるといって、咄嗟の危険への対応力が欠け過ぎている。
真面目は美徳だけれど、命を賭けることではない。
ま、そういうことでした・・・・・・。
(これ、ある勉強会での弁護士さんの口癖。使ってみました・・・。)
昨日リンクした報道記事は通信社のものだから、細部までの
事実が判りにくかった。
今日引く新聞社の報道は、幾分そのディテールに踏み込んで
書かれていて、判り易い。
●歓送迎会から残業へ、途中の事故は「労災」 最高裁判決
(2016年7月8日19時19分 市川美亜子 朝日新聞)
読売も同様の記事を載せていて、記事結びで『1審・東京地裁
と2審・東京高裁は、「歓送迎会は私的な会合で、送迎も男性
が任意で行った」として、請求を棄却していた。』(2016年
7月9日付読売新聞)と報じているのだが、ネット版では無料で
読める部分はこの前までで、肝心のこの部分は読めないために
リンクは割愛した。
読売が書いた東京高裁の請求棄却理由を、上記リンクの朝日記事
では最高裁第2小法廷が<原判決は破棄を免れない>1審判決を
取り消したとして、その理由を明示して報じている。
事実をひとつひとつ検証していけば、常識的にそうなるはずなの
だが、労災認定の決定部署・行橋労働基準監督署長しかり、1審
の東京地方裁判所、2審の東京高等裁判所など何を考えていたん
だか?
早くも、最高裁のページには『平成26年(行ヒ)第494号 遺族
補償給付等不支給処分取消請求事件 平成28年7月8日 第二小
法廷判決』として、その判決文がアップされている。
●平成二六年(行ヒ)第494号 遺族補償給付等不支給処分取消請求
事件 平成28年7月8日 第二小法廷判決(最高裁HP)
この判決文を読めば、会社の事情、交通事故死までの会社員の行動
が、かなり詳しく論じられている。
件の会社は従業員7人という小さな会社。死亡した男性は親会社か
らの出向で現業ではなく、営業企画等の業務をしていたと。
メッキ工場という小規模企業だから、ホワイトカラーは一人だった
かも知れない。
社長は親会社の事業企画部長を兼ねていたから本店にいることが多く
社長業務は生産部長が代行していた。
メッキ工場の現業だから、生産部長は現場上がりの職人系かも知れない。
この男性は、工場現地では唯一の本社生え抜きの社員。
社長のリモートコントロールの<現地拠点の眼>の役目もあったかもし
れない。
最高裁の判決文でも指摘があるように、いくら外の居酒屋での宴会とは
言え、会社内の親睦を深める意図で経費が会社持ちの歓送迎会は、やは
り、1審・2審のように「私的な会合」とは言わないだろう。一般的な
われわれの社会常識では。
たった7人の従業員プラス中国人研修生5人の小さな会合だから、ひと
りが欠けてもマズイという・・・。そういうプレッシャーはある。
しかも、現場上がり?の主催者の生産部長から、直々に念押しがあった。
残業はあるのだが、止む無く終了予定の30分前に会場に急行した。
残業の件は会場で総務部長にも伝えた。
残業を手伝うとも言ってくれていた生産部長は、主催者として盛り上げな
ければ・・・・と思う気持ちもあってか、結局飲みつぶれ、会場へは会社
の車で研修生たちを連れて来たのだが、帰りはムリ。
指示はなかったらしいが、唯一飲んでいなかった男性が、会場と会社の直線
距離からはそれほどは逸脱しない同方向の研修生たちのアパートへ送ること
になった。そして交通事故に遭い死亡。
当方なども本部事務棟でのホワイトカラー職の一方で、スーパー店舗9か所
でも職務経験があるため、この事案の雰囲気が理解出来る。
歓送迎会などの体験はそれこそ日常茶飯事。100に近いオーダーでして来
たが、組織に所属していたら「私的な会合」などでは決してないのだ。
MUSTの業務だ。
それから、たった7人程度の従業員数では、阿吽の呼吸で率先して<気が利か>
なければならない。ま、日本的風土といえばそうなのだが・・・。
生産部長が場を盛り上げるために酔ってみせれば、飲んでいない人が率先して
研修生の送りを考え、行動した・・・。
これは、日本人の仕事の仕方であり、「業務命令書」の紙切れなどなくても、
業務として動いた結果だ。
しかも、唯一の本社派遣のホワイトカラーとしては、会社の方針、関連会社同士
の関係性まで飲み込んだうえでの結果の行動、でもあったと思われる。
「歓送迎会は私的な会合、参加は本人の意思」「送迎は男性が任意で行った」と
の労働基準監督署の決定、東京地裁、東京高裁の判断はいかんともし難い。
現実世界を生きる、生身の人間のアタマから出て来た判断なのか理解に苦しむな。
一方で、最高裁の判決文は、目を細めてニンマリと読めた。
これでこそ、お裁きというものだと思ったな。
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ただこの裁判が6年も懸かったように、これで万事がそうなるとは限らない。
会社の行事で歓送迎会をしたというなら、言ってみれば「お客さん」の中国人
研修生の「帰り」ぐらい、経費でタクシーに乗せたって良かったのではないか
と思う。
それから「気が利く」だの「業務への責任感」というのも、<時と場合>だろ
うな・・・。
命と引き換えというのがそうそうあっても困る。
そんなことで、常々『リスク』というものを頭の片隅に置いての行動が必要だ。
ある建設会社で、工事終了につき現場においていたプレハブの詰め所を持ち帰
った。社長の運転で帰りトラックを停めた瞬間、助手席に座っていた作業員が
やおら車から降り、トラックの荷台にハシゴを付けると、さっさと登り始めた。
プレハブの詰め所を固定していたロープを外すためだ。
と。
ウッ!?と作業員がうめいたと思った瞬間、その人は地面に転げ落ちた。
脳血管障害による突然死。
その後、労働基準監督署係官による現場検証。
監督署まで出頭しての供述調べ。
社長曰く「頼んだわけでもないのに・・・・・。」現場では気が利くのも評価
されるが、イザとなったら頼んでもいないと言われる場合もある。
当方が若い頃で、スーパー店舗勤務の頃の話。
配送のトラックが着いて、特売予定の醤油が入荷した。
パートさんとそれを降ろそうとしたときのこと。
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1ケースに1Lの醤油ボトルが15本。ざっと言って15kgだ。
それがカーゴ車に5箱組みで5段ぐらいあったか。25箱だから計375㎏。
「あぶない!!」と思って当方はカーゴ車から手を離したのだが、一人の
パートさんが倒れ掛かるカーゴ車を左手一本で押さえようとしていた!
「離れろっ!!」
トラック後部からエレベーター式に下ろすものだから、明らかに頭上から覆
いかぶさってカート車が落ちて来て、下敷きになるのは目に見えている。
いくら責任感があるといって、咄嗟の危険への対応力が欠け過ぎている。
真面目は美徳だけれど、命を賭けることではない。
ま、そういうことでした・・・・・・。
(これ、ある勉強会での弁護士さんの口癖。使ってみました・・・。)
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最高裁で今日出た判決のニュースだ。
●歓送迎会後の事故死で労災=参加「会社の要請」-最高裁
(2016年07月08日 16時46分 時事通信)
記事によれば、交通事故により死亡した男性の妻が「遺族補償
給付を求めたが、労基署は労災に当らないとして認めず」に裁
判になっていたとのこと。
それにしても、男性が交通事故死したのが2010年。その間
労基署の決定を支持した一審、二審を経て、最高裁まで争い、
実に6年を要した。
ここまでの労基署の決定の詳細、一・二審での労基署の言い分
支持の判決文など、詳細を調べてもいないから不明なのだが、
労基署の労災認定などは厳正、公平でなければならないことは
当然に理解するのだが、それにしても・・・・だ。
「労災に当らない」とした労基署の判断とはどういうものだっ
たのだろうか?
詳細を判りもしないでとやかく論評を加えるというのは避けねば
ならないのだが、私的ブログでの一般論として以下書いてみると、
上記記事にもある通り最高裁第2小法廷の判断「上司の意向で歓
送迎会に参加した実態」があるから、「男性の一連の行動は会社
側の要請によるもの」と結論づけ、一、二審を破棄したことには
大いに納得だ。
想像するに、メッキ加工会社というから規模はそれほど大きくなく、
汚れ仕事ゆえに募集をかけても、日本人の若者など集まらず慢性的
な人手不足状態だったろう。
で、労働力としての中国人研修生の確保だった。
研修生にも気分良く働いてもらうため、会社は歓送迎会を催すこと
になった。
上司「A君(死亡した男性)、今からの歓送迎会出てくれヨ!」「ええっ、
どうしても明日までには仕上げて置かなければならないのがあるんで
すヨ!!」
上司「そんなこというなよ。研修生には受け入れ側の社員全員を紹介
する意味もあるんだから・・・。」「欠席はマズイよ!?」「どうして
もというなら、飲み会が終わってから会社に戻って仕上げろヨ。」
あくまでも想像だが、こんな感じだったのではないか?
ということは、<どうしても参加が必須という上司の意向の歓送迎会>
<絶対終わらせねばならない作業を残している><酒宴の後、工場に
戻る>この一連の流れを上司も理解し了解していた、ということだ。
多分男性は歓送迎会であっても飲んではいないだろうから、一連の流れ
は「業務上」の交通事故に入れるべきなのだと思う。
歓送迎会自体が業務であり、上司も認知していた残業のため、工場へ向
かったのであるから、その途中での交通死亡事故は、『業務起因性』が
当然に認められるべきものと思う。
つまり業務災害なのだから労災認定がされるべきなのだと思われるのだ。
出張中に宿泊先で夕食中に飲酒した後、宿泊先の階段から転落死した事故
につき、出張先宿泊施設内での慰労と懇親の飲酒は宿泊に通常随伴する行
為だから、業務起因性が認められるとした例もある。
【福岡地判 平5.4.28】
よしんば上司が<残業をすること>を知らなかった場合でも、この日にど
うしても残業をしなければならなかったことが証明されれば、「事業主の
指揮命令下」(この場合、上司)でなくとも、「業務遂行性の有無」から業
務起因性は否定できないのだから、業務上災害と判定されるものと思われる。
(タクシー運転手が帰社時刻を超えて無断営業となっていた際の、災害が業務
上災害と認められた事例。【東京地判 昭35.1.27】)
いずれにしても、勝訴まで3審を要し6年の歳月とは忸怩たる思いがする。
機会があれば、一連の裁判過程を覗いてみたいと思わせるものだった。
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●歓送迎会後の事故死で労災=参加「会社の要請」-最高裁
(2016年07月08日 16時46分 時事通信)
記事によれば、交通事故により死亡した男性の妻が「遺族補償
給付を求めたが、労基署は労災に当らないとして認めず」に裁
判になっていたとのこと。
それにしても、男性が交通事故死したのが2010年。その間
労基署の決定を支持した一審、二審を経て、最高裁まで争い、
実に6年を要した。
ここまでの労基署の決定の詳細、一・二審での労基署の言い分
支持の判決文など、詳細を調べてもいないから不明なのだが、
労基署の労災認定などは厳正、公平でなければならないことは
当然に理解するのだが、それにしても・・・・だ。
「労災に当らない」とした労基署の判断とはどういうものだっ
たのだろうか?
詳細を判りもしないでとやかく論評を加えるというのは避けねば
ならないのだが、私的ブログでの一般論として以下書いてみると、
上記記事にもある通り最高裁第2小法廷の判断「上司の意向で歓
送迎会に参加した実態」があるから、「男性の一連の行動は会社
側の要請によるもの」と結論づけ、一、二審を破棄したことには
大いに納得だ。
想像するに、メッキ加工会社というから規模はそれほど大きくなく、
汚れ仕事ゆえに募集をかけても、日本人の若者など集まらず慢性的
な人手不足状態だったろう。
で、労働力としての中国人研修生の確保だった。
研修生にも気分良く働いてもらうため、会社は歓送迎会を催すこと
になった。
上司「A君(死亡した男性)、今からの歓送迎会出てくれヨ!」「ええっ、
どうしても明日までには仕上げて置かなければならないのがあるんで
すヨ!!」
上司「そんなこというなよ。研修生には受け入れ側の社員全員を紹介
する意味もあるんだから・・・。」「欠席はマズイよ!?」「どうして
もというなら、飲み会が終わってから会社に戻って仕上げろヨ。」
あくまでも想像だが、こんな感じだったのではないか?
ということは、<どうしても参加が必須という上司の意向の歓送迎会>
<絶対終わらせねばならない作業を残している><酒宴の後、工場に
戻る>この一連の流れを上司も理解し了解していた、ということだ。
多分男性は歓送迎会であっても飲んではいないだろうから、一連の流れ
は「業務上」の交通事故に入れるべきなのだと思う。
歓送迎会自体が業務であり、上司も認知していた残業のため、工場へ向
かったのであるから、その途中での交通死亡事故は、『業務起因性』が
当然に認められるべきものと思う。
つまり業務災害なのだから労災認定がされるべきなのだと思われるのだ。
出張中に宿泊先で夕食中に飲酒した後、宿泊先の階段から転落死した事故
につき、出張先宿泊施設内での慰労と懇親の飲酒は宿泊に通常随伴する行
為だから、業務起因性が認められるとした例もある。
【福岡地判 平5.4.28】
よしんば上司が<残業をすること>を知らなかった場合でも、この日にど
うしても残業をしなければならなかったことが証明されれば、「事業主の
指揮命令下」(この場合、上司)でなくとも、「業務遂行性の有無」から業
務起因性は否定できないのだから、業務上災害と判定されるものと思われる。
(タクシー運転手が帰社時刻を超えて無断営業となっていた際の、災害が業務
上災害と認められた事例。【東京地判 昭35.1.27】)
いずれにしても、勝訴まで3審を要し6年の歳月とは忸怩たる思いがする。
機会があれば、一連の裁判過程を覗いてみたいと思わせるものだった。
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今朝は朝からカァーっと来た天気で、熱中症予防が頭をよぎった
が、午後からはシリすぼみに梅雨空に戻り、ホッ!?
全国的には、太平洋高気圧が張り出し静岡では38.6℃まで上
がり今夏最高タイを記録したと。東京都内でも37℃を超えたと
とか・・・・。
そんなことで、今日はミーハーに徹した話題を。
●『笑コラSP』「朝までハシゴ旅」で所ジョージが佐藤栞里にかけ
た温かい言葉に感動の声続出!「やっぱこの2人イイ」
(AOLニュース 2016年07月07日)
昨夜の『笑コラ』は20周年特番で、4時間スペシャル。
観た人も多かったと思うが、当方も前半の2時間ほどを観てみた。
で、上記にリンクした場面は"生"で観ましたけれど、視聴者に「よか
った」の声続出ということで、考えることは同じなんだとひとり感心
したな。
同じ場面を評した別の記事も以下にリンクしてみるが、モデルとして
は<鳴かず飛ばずだった・・・>佐藤栞里さんが「朝までハシゴの旅」
で、個人的なキャラから評判を呼び、あれよ、あれよという間に、サブ
MCを掴むまでというのは、『人が世に出る成功物語』として、観ていて
も気持ちの良いものだった。
昨夜はそれを一番そばで観ていた所さんから指摘され、思わず顔覆って
泣く姿は、人ごとながら観ていてやはり嬉しかった。
何件目かの居酒屋で新潟出身の兄弟と出合い、その妹が「佐藤しおり」さ
んという偶然。
隣のテーブルのお兄さんも新潟出身で割り込んで来て、佐藤栞里さんが新
潟生まれだというのを知って、万歳だったな!!
しかも、新潟市、厳密には「豊栄町」(とよさか)とまで聞いて、当方の新
潟時代を思い出して感慨も。
単身赴任の新潟時代、帰省した笠間から早朝村上市に向かい(当日出勤する
ため)、この豊栄の高架区間でスピード違反のカメラに撮られ、後日警察に
"出頭"した苦い思い出の"豊栄"だ。
話は逸れるが、この無人カメラは性能抜群でしたな。
運転席の当方がバッチリで、ソックリさんでしょとは申し開きが出来なかっ
た。
皆さん、スピード違反には気をつけましょう・・・・。
●佐藤栞里「全部あなたの魅力なの!」所ジョージの言葉に号泣
(2016年07月07日 13時36分 モデルプレス)
しかしなあ、この『笑コラSP』が始まった時間帯に家人に電話。
それも長々と、その電話が終わらない。
『笑コラ』を観る習慣がないお人、というのも寂しいと思うのだが。
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よろしくお願い致します。
今日の散歩では、ノカンゾウのオレンジの花がそろそろ終わり、という
のを発見。
ちょっと前なら、それこそアチコチに咲いていたのだけれど、この花も
だいぶん少なくなっている。
●ノカンゾウの花
(ネットの「四季の山野草」のページから)
今日着いた本。
■辺見庸著『瓦礫の中から言葉を わたしの<死者>へ』(NHK出版新書)
先日、青春歌謡の西郷輝彦「潮風が吹きぬける町」から、ひょんなことで
『遊星王子の青春歌謡つれづれ』なる、極めて深く文化的考察をするブログ
に飛んで、そこで紹介のあった本に触手が動いた結果だった。
辺見が書いているというのだが、旧ユーゴの映画監督エミール・クストリッツ
ァは「祖国とはテリトリーではなく、記憶なのだ」と言った意味のことをいっ
たという。
そして辺見はそれを継いで「故郷もまた記憶のことなのだ」と気付いたと書い
ていると。(ブログ『遊星王子の青春歌謡つれづれ』2012年3月18日の稿)
この遊星王子のブログ、西郷輝彦「潮風が吹きぬける町」から石川啄木の歌、
室生犀星の詩を引っぱり出して、ひいては辺見庸とくる。
なかなか青春歌謡も茫々と深いのである。
パソコンでYouTubeを細部まで掘り下げて聴くために、昨日はパソコン用のヘッ
ドフォンを調達した。
●西郷輝彦「潮風の吹きぬける町」(YouTube:cover/太陽と月)
西郷本人の歌はネットにないのだが、素人さんの熱唱を引いてみた。
舟木一夫がカバーしたものもあるが、こちらはベタベタとしていて合っていない
ように思う。
が、午後からはシリすぼみに梅雨空に戻り、ホッ!?
全国的には、太平洋高気圧が張り出し静岡では38.6℃まで上
がり今夏最高タイを記録したと。東京都内でも37℃を超えたと
とか・・・・。
そんなことで、今日はミーハーに徹した話題を。
●『笑コラSP』「朝までハシゴ旅」で所ジョージが佐藤栞里にかけ
た温かい言葉に感動の声続出!「やっぱこの2人イイ」
(AOLニュース 2016年07月07日)
昨夜の『笑コラ』は20周年特番で、4時間スペシャル。
観た人も多かったと思うが、当方も前半の2時間ほどを観てみた。
で、上記にリンクした場面は"生"で観ましたけれど、視聴者に「よか
った」の声続出ということで、考えることは同じなんだとひとり感心
したな。
同じ場面を評した別の記事も以下にリンクしてみるが、モデルとして
は<鳴かず飛ばずだった・・・>佐藤栞里さんが「朝までハシゴの旅」
で、個人的なキャラから評判を呼び、あれよ、あれよという間に、サブ
MCを掴むまでというのは、『人が世に出る成功物語』として、観ていて
も気持ちの良いものだった。
昨夜はそれを一番そばで観ていた所さんから指摘され、思わず顔覆って
泣く姿は、人ごとながら観ていてやはり嬉しかった。
何件目かの居酒屋で新潟出身の兄弟と出合い、その妹が「佐藤しおり」さ
んという偶然。
隣のテーブルのお兄さんも新潟出身で割り込んで来て、佐藤栞里さんが新
潟生まれだというのを知って、万歳だったな!!
しかも、新潟市、厳密には「豊栄町」(とよさか)とまで聞いて、当方の新
潟時代を思い出して感慨も。
単身赴任の新潟時代、帰省した笠間から早朝村上市に向かい(当日出勤する
ため)、この豊栄の高架区間でスピード違反のカメラに撮られ、後日警察に
"出頭"した苦い思い出の"豊栄"だ。
話は逸れるが、この無人カメラは性能抜群でしたな。
運転席の当方がバッチリで、ソックリさんでしょとは申し開きが出来なかっ
た。
皆さん、スピード違反には気をつけましょう・・・・。
●佐藤栞里「全部あなたの魅力なの!」所ジョージの言葉に号泣
(2016年07月07日 13時36分 モデルプレス)
しかしなあ、この『笑コラSP』が始まった時間帯に家人に電話。
それも長々と、その電話が終わらない。
『笑コラ』を観る習慣がないお人、というのも寂しいと思うのだが。
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今日の散歩では、ノカンゾウのオレンジの花がそろそろ終わり、という
のを発見。
ちょっと前なら、それこそアチコチに咲いていたのだけれど、この花も
だいぶん少なくなっている。
●ノカンゾウの花
(ネットの「四季の山野草」のページから)
今日着いた本。
■辺見庸著『瓦礫の中から言葉を わたしの<死者>へ』(NHK出版新書)
先日、青春歌謡の西郷輝彦「潮風が吹きぬける町」から、ひょんなことで
『遊星王子の青春歌謡つれづれ』なる、極めて深く文化的考察をするブログ
に飛んで、そこで紹介のあった本に触手が動いた結果だった。
辺見が書いているというのだが、旧ユーゴの映画監督エミール・クストリッツ
ァは「祖国とはテリトリーではなく、記憶なのだ」と言った意味のことをいっ
たという。
そして辺見はそれを継いで「故郷もまた記憶のことなのだ」と気付いたと書い
ていると。(ブログ『遊星王子の青春歌謡つれづれ』2012年3月18日の稿)
この遊星王子のブログ、西郷輝彦「潮風が吹きぬける町」から石川啄木の歌、
室生犀星の詩を引っぱり出して、ひいては辺見庸とくる。
なかなか青春歌謡も茫々と深いのである。
パソコンでYouTubeを細部まで掘り下げて聴くために、昨日はパソコン用のヘッ
ドフォンを調達した。
●西郷輝彦「潮風の吹きぬける町」(YouTube:cover/太陽と月)
西郷本人の歌はネットにないのだが、素人さんの熱唱を引いてみた。
舟木一夫がカバーしたものもあるが、こちらはベタベタとしていて合っていない
ように思う。
ここのところ2か月ほど、新聞の短歌・俳句の欄を見なくなって
いた。
そのまま資源ゴミの袋に入れてしまうのも忍びず、一応はそのペ
ージを切り取るのだが、そのままだから、見ていないことに変わ
りはない。
時間を取られる・・・というのが言い訳だった。
ところが今朝は、どういう風の吹き回しかその欄に目が行った。
で、冒頭の3首に思わずボロボロと涙がこぼれた。
その3首と撰者の評を読売新聞『読売歌壇』(2016年7月4
日(月)付)の岡野弘彦選から、以下に写してみよう。
■「お母さんを忘れないでね」と刻める墓碑三十六歳で亡くなりし人
北九州市 田浦チサ子
【評】葬送の形や墓碑銘も多様になった。私はあまり新しい
形は好まないが、この歌には胸迫るものを感じた。若
く亡くなった母の最後の言葉を刻んだ、熱い心の墓だ。
■脳梗塞の弟と唱ふふるさとの歌八十三のわがわらべうた
枚方市 故東宏胤
【評】脳梗塞を病んで言葉が不自由になった弟を見舞って、
老いた兄弟が幼い日に歌ったふるさとの歌を一緒に
歌っている。合唱とまでは言えずとも、二人の心は
通じている。
■帰り来よおまへの好きな馬鈴薯の花咲きたりとふるさとの姉
城陽市 相原洋次
【評】啄木の『一握の砂』にふるさとの馬鈴薯の花をなつ
かしんだ歌が二首あることはよく知られている。こ
の歌も同じ思いだ。
上記3首はそれぞれに読んでいただくとして、紙面には4人の
撰者による短歌が載せられているのだが、小池光選のコーナー
には、次のような歌も。
■すれちがう和服の人もどこかふと狐に似たり春の夕暮れ
埼玉県 正木克美
【評】これは「春の夕暮れ」で歌になっている。ほかの季
節ではうまくない。ほんわり、ぼんやりの春の夕暮
れ。和服を着たうつくしい人が来た。どこかキツネ
っぽいのである。
(2016年7月4日付 同上読売新聞『読売歌壇』)
撰者の小池光さんも「春の夕暮れ」に拘って評価しているのだが、
当方もこの「春の夕暮れ」にはビックリポン!!であった。
いやはや、思ってもいないところで「春の夕暮れ」に出くわした
もので。
実はこの欄でも何度か『うたごえ広場』のことを書いて来たのだ
が、今月に歌う曲は先月にリクエストして来ていて、問題は今月
に出席した時点で、次月(8月)に歌う曲をリクエストして来る必要
があることなのだ。
ま、今段階では、季節感はともかく焦点を絞り、舟木一夫の青春歌
謡から脱却した、彼の真骨頂とも言える抒情歌謡の中から『春哀し』
を選んでみた。
知らないでしょ!?
私も知りませんでした・・・・・。
猪又良作作詞、船村徹作曲の1977年(昭和52年)発売の曲。
舟木一夫が30歳を超え、もう世の中から忘れ去られていた頃の曲
だ。
だからかな・・・・・・。
今聴くと、お先真っ暗な絶望感さえ漂う、哀調を帯びた名曲になって
いる。
先のGW期間に舟木一夫の曲を100曲ほども聴き、気に入った曲の
歌詞を採集しワープロ起こしして、それからは、何処へ行くにも車の
中で憶え、家人が寝静まってからは、無線LANでテレビ画面に飛ばし
たこの曲をひたすら聴いて反芻し・・・・・、それはそれは自分で言
うのも何だが、涙ぐましい努力をして来た。
それだから、新聞の「春の夕暮れ」には異常に反応しましたな。
今朝の新聞の歌壇にある「春の夕暮れ」の前に、既視感があったのだ。
舟木さんの曲『春哀し』の詞から、その該当部分を拾ってみるとこうだ。
「この愛に溺れたら 怖いけど 溺れたい
江ノ島の 春の夕暮れ」(作詞:猪俣 良作)
この曲の冒頭部分はここで結句して、主題の展開に向かう重要な部分な
のだが、舟木一夫も噛み締めるように、いい謳いをしている。
ところで、先月「うたごえ広場」を主宰し、毎回熱心に司会と伴奏をし
てくれている人から、ある話が。
ひとりのご婦人がリクエストした曲の、楽譜が見つからない・・・と。
それで、その曲の披露はオジャンに。
うむむ、そういうこともあるのか。
最近念のために、楽譜のネット販売のサイトをチェックしてみると、わが
『春哀し』の楽譜も販売されていないことが判明。
ヤマハやら島村楽器のサイトではクラシックや洋楽の充実はあるようだが、
まずもって、40年近い前の舟木一夫の曲があるとは思えない。
2か月も練習して来た歌の楽譜がない・・・・・・ことが判り、愕然とし
ていた矢先、新聞の歌壇のページに「春の夕暮れ」を見つけて、ヨヨと泣
き崩れた<今日の夕暮れ>なのでありましたヨ。
●舟木一夫 『春哀し』(YouTube: SIAWASESAN より)
●人気ブログランキング へ
よろしくお願い致します。
そんなことで、8月にお願いする曲の選び直しになった。
人様の前で歌うもので、それなりに練習も必要だから選び
直しはキツイな。
いた。
そのまま資源ゴミの袋に入れてしまうのも忍びず、一応はそのペ
ージを切り取るのだが、そのままだから、見ていないことに変わ
りはない。
時間を取られる・・・というのが言い訳だった。
ところが今朝は、どういう風の吹き回しかその欄に目が行った。
で、冒頭の3首に思わずボロボロと涙がこぼれた。
その3首と撰者の評を読売新聞『読売歌壇』(2016年7月4
日(月)付)の岡野弘彦選から、以下に写してみよう。
■「お母さんを忘れないでね」と刻める墓碑三十六歳で亡くなりし人
北九州市 田浦チサ子
【評】葬送の形や墓碑銘も多様になった。私はあまり新しい
形は好まないが、この歌には胸迫るものを感じた。若
く亡くなった母の最後の言葉を刻んだ、熱い心の墓だ。
■脳梗塞の弟と唱ふふるさとの歌八十三のわがわらべうた
枚方市 故東宏胤
【評】脳梗塞を病んで言葉が不自由になった弟を見舞って、
老いた兄弟が幼い日に歌ったふるさとの歌を一緒に
歌っている。合唱とまでは言えずとも、二人の心は
通じている。
■帰り来よおまへの好きな馬鈴薯の花咲きたりとふるさとの姉
城陽市 相原洋次
【評】啄木の『一握の砂』にふるさとの馬鈴薯の花をなつ
かしんだ歌が二首あることはよく知られている。こ
の歌も同じ思いだ。
上記3首はそれぞれに読んでいただくとして、紙面には4人の
撰者による短歌が載せられているのだが、小池光選のコーナー
には、次のような歌も。
■すれちがう和服の人もどこかふと狐に似たり春の夕暮れ
埼玉県 正木克美
【評】これは「春の夕暮れ」で歌になっている。ほかの季
節ではうまくない。ほんわり、ぼんやりの春の夕暮
れ。和服を着たうつくしい人が来た。どこかキツネ
っぽいのである。
(2016年7月4日付 同上読売新聞『読売歌壇』)
撰者の小池光さんも「春の夕暮れ」に拘って評価しているのだが、
当方もこの「春の夕暮れ」にはビックリポン!!であった。
いやはや、思ってもいないところで「春の夕暮れ」に出くわした
もので。
実はこの欄でも何度か『うたごえ広場』のことを書いて来たのだ
が、今月に歌う曲は先月にリクエストして来ていて、問題は今月
に出席した時点で、次月(8月)に歌う曲をリクエストして来る必要
があることなのだ。
ま、今段階では、季節感はともかく焦点を絞り、舟木一夫の青春歌
謡から脱却した、彼の真骨頂とも言える抒情歌謡の中から『春哀し』
を選んでみた。
知らないでしょ!?
私も知りませんでした・・・・・。
猪又良作作詞、船村徹作曲の1977年(昭和52年)発売の曲。
舟木一夫が30歳を超え、もう世の中から忘れ去られていた頃の曲
だ。
だからかな・・・・・・。
今聴くと、お先真っ暗な絶望感さえ漂う、哀調を帯びた名曲になって
いる。
先のGW期間に舟木一夫の曲を100曲ほども聴き、気に入った曲の
歌詞を採集しワープロ起こしして、それからは、何処へ行くにも車の
中で憶え、家人が寝静まってからは、無線LANでテレビ画面に飛ばし
たこの曲をひたすら聴いて反芻し・・・・・、それはそれは自分で言
うのも何だが、涙ぐましい努力をして来た。
それだから、新聞の「春の夕暮れ」には異常に反応しましたな。
今朝の新聞の歌壇にある「春の夕暮れ」の前に、既視感があったのだ。
舟木さんの曲『春哀し』の詞から、その該当部分を拾ってみるとこうだ。
「この愛に溺れたら 怖いけど 溺れたい
江ノ島の 春の夕暮れ」(作詞:猪俣 良作)
この曲の冒頭部分はここで結句して、主題の展開に向かう重要な部分な
のだが、舟木一夫も噛み締めるように、いい謳いをしている。
ところで、先月「うたごえ広場」を主宰し、毎回熱心に司会と伴奏をし
てくれている人から、ある話が。
ひとりのご婦人がリクエストした曲の、楽譜が見つからない・・・と。
それで、その曲の披露はオジャンに。
うむむ、そういうこともあるのか。
最近念のために、楽譜のネット販売のサイトをチェックしてみると、わが
『春哀し』の楽譜も販売されていないことが判明。
ヤマハやら島村楽器のサイトではクラシックや洋楽の充実はあるようだが、
まずもって、40年近い前の舟木一夫の曲があるとは思えない。
2か月も練習して来た歌の楽譜がない・・・・・・ことが判り、愕然とし
ていた矢先、新聞の歌壇のページに「春の夕暮れ」を見つけて、ヨヨと泣
き崩れた<今日の夕暮れ>なのでありましたヨ。
●舟木一夫 『春哀し』(YouTube: SIAWASESAN より)
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よろしくお願い致します。
そんなことで、8月にお願いする曲の選び直しになった。
人様の前で歌うもので、それなりに練習も必要だから選び
直しはキツイな。
いやはや今日は暑かった。
ニュースによれば全国各地で猛暑日となり、最高気温が一番
だったのは三重県尾鷲市の38.6℃。
東京でも練馬区で36.7℃を記録したとか。
全国の猛暑を知ると、地元の気温が大したことがなかったよう
な気になってしまうが、ここ笠間市の33℃だって当事者にと
ってはハンパない暑さだった。
さて数日前の夕方、市の防災無線スピーカーから時期でもない
はずなのに、野生動物駆除の知らせが流れた。
銃とワナによる、イノシシやハクビシンの駆除というニュースだ。
予告放送だったから、地元ハンターなどに動員をかけた実際の駆
除作業というのは、昨日や今日だったかも知れない。
この高い湿度と気温の中、当然に長袖、長靴の出で立ちだったろ
うから、大変だっただろうな。
この時期に・・・・というのは、裏を返せばイノシシなど野生動物
の増加が爆発的だと言うことを物語る。
この団地内でも、「玄関ドアの開放は厳禁」だという話を家人が聴い
て来た。
開け放しにしておくと、ハクビシンなどに入り込まれる恐れがある
というのだ。
そのぐらいに、人家と里山の境界が不明瞭になって来ているのが現
代だ。
自然界の絶対数はともかく、人家に近い場所での野生動物の密度が
濃くなっていることはまちがいない。
今全国的に話題を賑わせているツキノワグマ問題も、日本の動物相
の中では頂点に位置する動物ゆえに、危険度も高く社会に及ぼす影
響も深刻だ。
新潟にいた頃には、山に入る際には「クマへの防御武器」としてナタ
が必需なことを、地元の人に何度もアドバイスされた。
実際は見たこともなかったから、<半ば冗談>の類と軽くいなしてい
たのだが、7月1日付新潟日報コラムで「村上市在住の民俗学者・赤
羽正春さんの著書『熊』」と言うのを知らされ、マジ、本を書くほど
に村上市ではクマがポピュラーなのだというのを知ってビックリ!だっ
た。
●2016年7月1日付 『日報抄』 新潟日報コラム
新潟県村上市から山形県に入ると、いわゆるマタギの村に出くわす。
山形県からさらに北上すれば秋田県一帯まで東北マタギの伝統を汲む
村々があった。
うむ、してみれば村上市に熊と対峙して暮らしを立てていた人々が
いても、何の不思議もないのだと、今頃に分かる。
「狩人が待ち伏せても裏切られる。下枝を折る音も、落葉を踏む音も
しない。人が息をひそめても感づかれる。・・・・」(上記『日報抄』
より)
新聞コラムの短文ながら、猟師と熊との命を賭けた闘いの伝統が彷彿
と感じられ、動物としての熊の知恵と行動に驚かされるイイ記事だ。
ついに・・・・、と言うのか、そのクマがいよいよ茨城にも出没した
ことはご存知の通り。
●クマ 養蜂場に出没巣箱被害 蜂蜜狙う? 茨城・常陸太田
(毎日新聞 2016年6月15日 09時04分)
くまモンガンバレ!! と応援し、熊本地震被害に思いを馳せるのも大事
だと思うが、本当の"野生動物”のことを考える姿勢も必要に思う。
●人気ブログランキング へ
『♪ボクらはみんな、生きている』あらゆる生きとし生けるものへの
感受性を失いたくないと思うけれど、今日夕方の散歩中には、後ろ
からゼイゼイとそれこそ大きな、苦しそうな息づかい・・・・。
当方を追い抜いた若いハタチ前後の若者と、犬。
若者は若さに任せて、まあ、小走りに走っているではないの!!
連れられている犬も、当然に小走り。
ああ。
いやにデカイ呼吸音なのだったが、見ればマメシバ。
かぁあ、カワイソ!!
犬は体に似合わぬゼイゼイとした呼吸音で、明らかに苦しそーー。
もう、これは『虐待』じゃないの!!
この暑いのに、Tシャツじゃなくて「毛皮」脱げないんだもの。
アスファルトの道の輻射熱、それから肉球に直接のアスファルト道
の粗熱がダイレクト。
生き物への感受性、想像力、生物学、物理学、化学、飼っているなら
全知全能を傾けて動物と向き合って欲しいな。
小学生の兄弟が飼い犬を散歩に連れ出した時は、見ず知らずではあった
が注意したことがあった。
でも、今日はピチピチの若者だったから、黙って見送った。トホ。
ニュースによれば全国各地で猛暑日となり、最高気温が一番
だったのは三重県尾鷲市の38.6℃。
東京でも練馬区で36.7℃を記録したとか。
全国の猛暑を知ると、地元の気温が大したことがなかったよう
な気になってしまうが、ここ笠間市の33℃だって当事者にと
ってはハンパない暑さだった。
さて数日前の夕方、市の防災無線スピーカーから時期でもない
はずなのに、野生動物駆除の知らせが流れた。
銃とワナによる、イノシシやハクビシンの駆除というニュースだ。
予告放送だったから、地元ハンターなどに動員をかけた実際の駆
除作業というのは、昨日や今日だったかも知れない。
この高い湿度と気温の中、当然に長袖、長靴の出で立ちだったろ
うから、大変だっただろうな。
この時期に・・・・というのは、裏を返せばイノシシなど野生動物
の増加が爆発的だと言うことを物語る。
この団地内でも、「玄関ドアの開放は厳禁」だという話を家人が聴い
て来た。
開け放しにしておくと、ハクビシンなどに入り込まれる恐れがある
というのだ。
そのぐらいに、人家と里山の境界が不明瞭になって来ているのが現
代だ。
自然界の絶対数はともかく、人家に近い場所での野生動物の密度が
濃くなっていることはまちがいない。
今全国的に話題を賑わせているツキノワグマ問題も、日本の動物相
の中では頂点に位置する動物ゆえに、危険度も高く社会に及ぼす影
響も深刻だ。
新潟にいた頃には、山に入る際には「クマへの防御武器」としてナタ
が必需なことを、地元の人に何度もアドバイスされた。
実際は見たこともなかったから、<半ば冗談>の類と軽くいなしてい
たのだが、7月1日付新潟日報コラムで「村上市在住の民俗学者・赤
羽正春さんの著書『熊』」と言うのを知らされ、マジ、本を書くほど
に村上市ではクマがポピュラーなのだというのを知ってビックリ!だっ
た。
●2016年7月1日付 『日報抄』 新潟日報コラム
新潟県村上市から山形県に入ると、いわゆるマタギの村に出くわす。
山形県からさらに北上すれば秋田県一帯まで東北マタギの伝統を汲む
村々があった。
うむ、してみれば村上市に熊と対峙して暮らしを立てていた人々が
いても、何の不思議もないのだと、今頃に分かる。
「狩人が待ち伏せても裏切られる。下枝を折る音も、落葉を踏む音も
しない。人が息をひそめても感づかれる。・・・・」(上記『日報抄』
より)
新聞コラムの短文ながら、猟師と熊との命を賭けた闘いの伝統が彷彿
と感じられ、動物としての熊の知恵と行動に驚かされるイイ記事だ。
ついに・・・・、と言うのか、そのクマがいよいよ茨城にも出没した
ことはご存知の通り。
●クマ 養蜂場に出没巣箱被害 蜂蜜狙う? 茨城・常陸太田
(毎日新聞 2016年6月15日 09時04分)
くまモンガンバレ!! と応援し、熊本地震被害に思いを馳せるのも大事
だと思うが、本当の"野生動物”のことを考える姿勢も必要に思う。
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『♪ボクらはみんな、生きている』あらゆる生きとし生けるものへの
感受性を失いたくないと思うけれど、今日夕方の散歩中には、後ろ
からゼイゼイとそれこそ大きな、苦しそうな息づかい・・・・。
当方を追い抜いた若いハタチ前後の若者と、犬。
若者は若さに任せて、まあ、小走りに走っているではないの!!
連れられている犬も、当然に小走り。
ああ。
いやにデカイ呼吸音なのだったが、見ればマメシバ。
かぁあ、カワイソ!!
犬は体に似合わぬゼイゼイとした呼吸音で、明らかに苦しそーー。
もう、これは『虐待』じゃないの!!
この暑いのに、Tシャツじゃなくて「毛皮」脱げないんだもの。
アスファルトの道の輻射熱、それから肉球に直接のアスファルト道
の粗熱がダイレクト。
生き物への感受性、想像力、生物学、物理学、化学、飼っているなら
全知全能を傾けて動物と向き合って欲しいな。
小学生の兄弟が飼い犬を散歩に連れ出した時は、見ず知らずではあった
が注意したことがあった。
でも、今日はピチピチの若者だったから、黙って見送った。トホ。
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プロフィール
HN:
5596DA(ゴーゴークロダの意)
性別:
男性
職業:
行政書士
趣味:
山歩き、自然散策、ドライブ
自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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