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 この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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ここのところ2か月ほど、新聞の短歌・俳句の欄を見なくなって
いた。

そのまま資源ゴミの袋に入れてしまうのも忍びず、一応はそのペ
ージを切り取るのだが、そのままだから、見ていないことに変わ
りはない。
時間を取られる・・・というのが言い訳だった。



ところが今朝は、どういう風の吹き回しかその欄に目が行った。
で、冒頭の3首に思わずボロボロと涙がこぼれた。

その3首と撰者の評を読売新聞『読売歌壇』(2016年7月4
日(月)付)の岡野弘彦選から、以下に写してみよう。


■「お母さんを忘れないでね」と刻める墓碑三十六歳で亡くなりし人
                 北九州市 田浦チサ子
 【評】葬送の形や墓碑銘も多様になった。私はあまり新しい
    形は好まないが、この歌には胸迫るものを感じた。若
    く亡くなった母の最後の言葉を刻んだ、熱い心の墓だ。

■脳梗塞の弟と唱ふふるさとの歌八十三のわがわらべうた
                 枚方市  故東宏胤
 【評】脳梗塞を病んで言葉が不自由になった弟を見舞って、
    老いた兄弟が幼い日に歌ったふるさとの歌を一緒に
    歌っている。合唱とまでは言えずとも、二人の心は
    通じている。

■帰り来よおまへの好きな馬鈴薯の花咲きたりとふるさとの姉
                 城陽市  相原洋次
 【評】啄木の『一握の砂』にふるさとの馬鈴薯の花をなつ
    かしんだ歌が二首あることはよく知られている。こ
    の歌も同じ思いだ。


上記3首はそれぞれに読んでいただくとして、紙面には4人の
撰者による短歌が載せられているのだが、小池光選のコーナー
には、次のような歌も。


■すれちがう和服の人もどこかふと狐に似たり春の夕暮れ
                 埼玉県  正木克美
 【評】これは「春の夕暮れ」で歌になっている。ほかの季
    節ではうまくない。ほんわり、ぼんやりの春の夕暮
    れ。和服を着たうつくしい人が来た。どこかキツネ
    っぽいのである。
  (2016年7月4日付 同上読売新聞『読売歌壇』)


撰者の小池光さんも「春の夕暮れ」に拘って評価しているのだが、
当方もこの「春の夕暮れ」にはビックリポン!!であった。

いやはや、思ってもいないところで「春の夕暮れ」に出くわした
もので。




実はこの欄でも何度か『うたごえ広場』のことを書いて来たのだ
が、今月に歌う曲は先月にリクエストして来ていて、問題は今月
に出席した時点で、次月(8月)に歌う曲をリクエストして来る必要
があることなのだ。

ま、今段階では、季節感はともかく焦点を絞り、舟木一夫の青春歌
謡から脱却した、彼の真骨頂とも言える抒情歌謡の中から『春哀し』
を選んでみた。

知らないでしょ!?

私も知りませんでした・・・・・。


猪又良作作詞、船村徹作曲の1977年(昭和52年)発売の曲。
舟木一夫が30歳を超え、もう世の中から忘れ去られていた頃の曲
だ。

だからかな・・・・・・。

今聴くと、お先真っ暗な絶望感さえ漂う、哀調を帯びた名曲になって
いる。



先のGW期間に舟木一夫の曲を100曲ほども聴き、気に入った曲の
歌詞を採集しワープロ起こしして、それからは、何処へ行くにも車の
中で憶え、家人が寝静まってからは、無線LANでテレビ画面に飛ばし
たこの曲をひたすら聴いて反芻し・・・・・、それはそれは自分で言
うのも何だが、涙ぐましい努力をして来た。


それだから、新聞の「春の夕暮れ」には異常に反応しましたな。

今朝の新聞の歌壇にある「春の夕暮れ」の前に、既視感があったのだ。


舟木さんの曲『春哀し』の詞から、その該当部分を拾ってみるとこうだ。

「この愛に溺れたら 怖いけど 溺れたい
 江ノ島の 春の夕暮れ」(作詞:猪俣 良作)

この曲の冒頭部分はここで結句して、主題の展開に向かう重要な部分な
のだが、舟木一夫も噛み締めるように、いい謳いをしている。



ところで、先月「うたごえ広場」を主宰し、毎回熱心に司会と伴奏をし
てくれている人から、ある話が。

ひとりのご婦人がリクエストした曲の、楽譜が見つからない・・・と。

それで、その曲の披露はオジャンに。



うむむ、そういうこともあるのか。

最近念のために、楽譜のネット販売のサイトをチェックしてみると、わが
『春哀し』の楽譜も販売されていないことが判明。

ヤマハやら島村楽器のサイトではクラシックや洋楽の充実はあるようだが、
まずもって、40年近い前の舟木一夫の曲があるとは思えない。


2か月も練習して来た歌の楽譜がない・・・・・・ことが判り、愕然とし
ていた矢先、新聞の歌壇のページに「春の夕暮れ」を見つけて、ヨヨと泣
き崩れた<今日の夕暮れ>なのでありましたヨ。


●舟木一夫 『春哀し』(YouTube: SIAWASESAN より)



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よろしくお願い致します。

そんなことで、8月にお願いする曲の選び直しになった。
人様の前で歌うもので、それなりに練習も必要だから選び
直しはキツイな。







     


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性別:
男性
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行政書士
趣味:
山歩き、自然散策、ドライブ
自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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