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 この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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アルジェリア人質事件、いよいよ風雲急を告げ、今朝の新聞報道
では「邦人死亡の情報  9人殺害目撃報道も」(21日付 茨城新聞)
と、恐れていた深刻な事態が現実のものになろうとしている。



だいぶ昔なのだが、観た映画のラストシーンが頭にこびりついてい
て時折ふと思い出すときがあった。
 

天井の低いテントの中。
若い母親が乳飲み子に乳を与えていた。

何やら外に来訪者があったと見えて、若い母親が振り向いた。
ギクリとした感じでもなく、ふと自然に振り向いて・・・・。
 
自分への来客であったようだ!?
若い母親は、わが子を脇にいた自分の母親に抱き渡す。
 
そして、ゆっくりと立ち上がった・・・・・・・・。


画面は変り、両側に無造作な木のやぐらが組まれ、横に一本の
ロープが渡してある。

そしてそこに、4、5体の遺体がぶら下げられていた。


画面は、青空をバックに下から仰ぐアングルで、独立闘争で絞首刑
にされた人間たちが、ブラブラとぶら下げられている。
 
そして、その内の一体が、なんと先ほどの若い母親の遺体。

何の音もなく、ただ、風の音だけは聴こえていたか?
映画はそこで終わる・・・・・。
 

画面はモノクロであるから、余計にドキュメントタッチで見る者
の心に突き刺さった・・・・・・・・。



フランスとの独立闘争を描いた映画「アルジェの戦い」(1966年、
ベネチア国際映画祭金獅子賞)が、それであったのかは自分では
定かではない。
 
近いうちに、レンタルして確かめたいと思うが、モノクロ・ドキュメント
タッチという共通点があり、自分ではコレだとは思っている。 

こういう数知れぬ悲劇を乗り越えてアルジェリアは独立を勝ち得て来た・・・。
 

18日付毎日新聞の西川恵記者署名の『金言』欄が、日本政府はじめ、
各国メディアとも情報が錯綜していて「わからない」が大勢を占めていた
中、今となっては余計に、正鵠を射て事件の核心を突いた論評だったよ
うに思う。

●金言:テロの最初の被害者=西川恵(
毎日新聞 2013年01月18日 東京朝刊)




ワイドショーなどでの細切れ報道でも、日揮社員の危険で過酷な労働
環境にあっても、使命感に燃えて立ち向かって行っていたということを
聴くにつけ、その行動力にはただただ頭が下がる。

多国籍にわたる外国人スタッフだって同じようなモサ達だったのだろう
と思うと犠牲になられた方々には、言葉もない。
 

しかし一方、今後アリジェリア政府の「対テロ優先」、性急な武力解決に
は、それが妥当だったのかどうか、国際社会の精査を待たねばならない
と思うが、早くもフランスなどアルジェリアの対応への「諾」を明言してい
る国も出て来ている。



<人の命は地球より重い>が、いつ如何なる場合でもそうなのかどうか?
 
国際社会の一員として、同じく「テロとの戦い」を標榜し、重要な役割を
果たそうとする日本は、ウェットで繊細な神経だけでなく、国際標準を
理解し行動出来る胆力もこれから試されて行くのだろうと思う。


砂漠の民は、命の一滴とも言える「水」を節約するために、砂漠で生き
ようとする時、昔からコップの中に小石を2つ、3つ入れてから水を注ぐ
のだそうだ。

一方日本人は、と言えば、清涼な渓流がいたるところを流れ、いついか
なる時にも「水」で困るような場面に出会うことが少なかった。


かつて、イザヤ・ベンダサンは「水と安全がタダと思っている日本人」と
指摘したが、小石を入れて見掛け上水を増やし。水を節約する砂漠
の民の過酷さ酷薄さを理解して行くことは至難だ。

しかし、世界には異なる環境と対峙し、そこで生き抜いてきた人々の歴
史と文化があり、伝統がある。それを忖度し、また世界標準に合わせら
れる柔軟性やら強靭さを具備する努力と行動が、今我々には求められている。
 



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 ●「人の命は地球より重い」
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大阪市の市立高校での体罰・自殺問題、何かと巷間賑わして
来ているが、今日の毎日新聞コラムの余禄欄が強烈だった。
 
●毎日新聞 余禄(2013年1月16日(水)付)



「ミルグラム実験」と呼ばれる実験だそうだが、凄いとしか言よ
うがない。

<ああっ!ぐるじィーーーー!!><先生、ヤメテェーーー!!>


コンセントをさす時に、間違って触ってしまって、あの電気のビリ
ビリっとした感じ、思い出すだけでもイヤですよね。

あの電源は100ボルトですけれど、それでも、あのビリビリはい
やなもの。
 
それが、この実験では400ボルトを超えるレベルまで、実験を
続けたというのだから・・・・・・。


(☆実際の被験者は教師で、電気ショックも通電していなかった
  ということだが、被験者の教師は「400ボルトが通電している」
  と思っていたのだから凄い、としか言ようがない!)
 


当方も中学に入って、ご多分に漏れず入部したのは野球部で
した。
 当時は結構人気のクラブだったから、外野の定位置を先輩
が守ると、新入部員の1年が、その更に後ろ・ライト側のファウル
ラインからレフトのファウルラインまで2、3m間隔でズラーっと
一列半円状に中腰で並んだ。

だもの、相当の人数だったな。
 
声を出せ!と言われているから「イッツェーー!」「イッツェ
ーーー!!」
 
ま、態のイイ玉拾い。


そんな毎日が日暮れまで続いたのだが、ある時は先輩の
バッティング練習時の走者に新入部員が代わる代わるなった。
 
先輩が第1球目にサードゴロを打てば、1年は一塁目がけ
て走る・・・・。
サードが取って、一塁に送球してアウト。

第4球めにセンター前ヒットになれば、その次の1年が一塁
に走り、ランナーになる。
 
ま、そんなコトで、先輩たちは試合形式の練習になるのだが、
こちらは「単なるコマ」で、代わる代わる走り回される・・・・・・。

それも、重要な走塁の練習には違いなく、コチラだって必死に
なって走っている。
当方が二塁走者の時に、打球がセンター前に飛び、走者は
ホーム目がけて走り、ホームイン出来れば一点だ。

当方も必死で走ったが、三塁コーチスボックス辺りにいた監督
が「早く行け!!」と、こちらのシリをバットで叩いた!!
 

今でも忘れない、ね。

わずか、12、3歳の中1の部活でのことだが、こちらはその
時ブッチン!!

スポ根ものじゃあ、な~~に言ってんの!?
という当たり前のことだと思うのだが、どうにも当方には
<何でも出来る>と思い上がった監督の神経が許せなかった。
 


その教師はKと言ったが、何十年もの月日が経ち、ウチの弟
が教師となり野球部の監督とやらをやるようになった時、隣接
校の大先輩の監督として面識が出来たのだろう?

弟の口から「K先生が・・・・」と聴いた時、吐き気を覚えたものだ。


「アイツ、今まで他にやることなかったの?」という思いとともに。


今日の余禄に触発されて、思い出したくもないことを思い出さ
せられたな。
 



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 大阪市立桜宮高校バレー部。監督に「アソコで待ってろ!」
 と言われると、 部員は暗い用具室かなにか、ひと気のない暗
 い部屋にドアを閉めて待っていた、という。 

 監督は用事を済ませた後、おもむろにその部員を待たせてあ
 る部屋に入って来たのだと。

 儀式をするために。  


 たった一人待たせた部員に、数十発のビンタを喰らわす儀式
 のために。  
 聞くだけで、ヘドが出そうになる・・・・・・・。  


 当方、大学時代にもある運動部に所属していたが、何かにつ
 けコンパという飲み会をやり、自由闊達な雰囲気の頃の方が、
 勝負の面でもイイ成績が残せていた。(当方は宴会要員であ
 ったが、勿論真夏に滴る汗の合宿も したのだ。) 

 その後、キャプテンが変り、元国体出場経験者などエース級
 ばかりが幅を利かせる部方針になってからの方が、勝負の面
 でも、部の雰囲気でも盛り下がって行った・・・・・・・・。
 
 ま、その頃になると、当方は当然にオサラバしたから、その後
 のことはどうなったかは知らないが。 


昨日は予想外の大雪で、大変でしたね。
 
茨城県警の今日のメルマガによれば、昨日から今朝8時半まで
の県内のスリップ事故の件数は、実に約700件も発生したとか。

県北地域では、原付バイクがガードレールに衝突しての死亡事
故も発生したと。
日陰の道路など、数日は注意が必要ですね。


さて、昨日は15時ごろまでには、予定していたことを終わらせ、
早々に店じまいとしました。
 
で、大相撲を観たり、録画していた前日のテレビドラマを観たりで、
外出は自重。
 

TBS日曜劇場で始まった『とんび』が面白かったが、惜しむらくは、
何といっても時代考証がズレていたこと。

内容的には、最近のテレビでは稀と言ってもイイぐらいの秀作だと
思ったのだが、描かれている時代とそれを裏付ける作品中の小道
具類などにズレがあるとシラけてしまうのだ。


昨年の1月に、NHKでテレビドラマ化されていたらしいが、全然知
らなかった。

重松清の小説が、NHK時も今回のTBSでも原作本らしい。

原作では、それからNHKでもそれを踏襲して、主人公のヤスとそ
の妻・美佐子の間に息子・アキラが誕生したのが1962年(昭和
37年)。
ドラマはその直前から幕を開ける。


TBSのドラマは、この原作の時代設定より10年ずらしたリメイク
版とのことだが、制作サイドは、NHKドラマを見ていてそれに引
きずられたフシがある。
 
原作の1962年を10年ずらすと1972年。

TBSテレビ:日曜劇場『とんび』の公式サイトには、ご丁寧に<とん
び年表>なるものが設えてあって、「昭和47年 1972年 アキラ
が生まれる。」欄の時代対比に「・沖縄が日本に返還 ・連合赤軍
あさま山荘事件 ・札幌オリンピック開催・ホットパンツやパンタロン
が流行」の年だそうだ。


ドラマで運送会社勤務のヤス(内野聖陽)がバリバリに運転するの
は<オート三輪車>(きょうび、動くのを探して来たのは立派だが。) 

妻・美佐子の事故直前の運送会社に並ぶトラックはボンネットタイプ
の、懐かしいUDトラックだった・・・・・。

1972年、札幌オリンピックがあった頃には、もう「オート三輪車」な
んぞ走ってませんのんじゃ!!トラックだって、当方の記憶ではあや
ふやだが、もう、ボンネットタイプのトラックではなかったのではないか?
 

もともとの原作の1962年(昭和37年)なら、オート三輪車が走り、ボ
ンネットタイプのトラックでも絶対正解だとは思う。

だが、もう、1972年のころでは、間違いだと思う。

スタッフの年齢が若くなっているのでしょうね!?

で、NHKのドラマを見ていたから、それと同じようなものを揃えた・・・・・・。
 

きょう日、今でも走れるオート三輪だの、ボンネットタイプのトラックを
手当てするなど、楽屋裏の苦労は大変なものでしょう。

しっかし、「時代」が判らないもので、却って大失敗になってるんじゃ
ないの!!
予算が乏しくて時代を再現出来なかった・・・・というのならまだしも、
「時代を遡り過ぎた」とは、お脳が弱くて時代を『同定』出来なかった
ということだから、ドラマがぶち壊し!!ということに他ならない。


『開運!なんでも鑑定団』の鑑定士・中島誠之助さんが本に書い
ていたが、<鑑定団>のスタッフも20代から30代前半の若者らし
いが、番組中の鑑定品にまつわる画家や彫刻家のミニ解説は、
これらの若者たちの制作だと。
そしてその出来上がる番組のクオリティに本の中で賛辞を贈ってい
たのに出くわしたことがあった。
 
要は、年齢が若い・若くないではない。


早世してしまった漫画家・杉浦日向子は、江戸文化に魅かれ、
残したものも大きく「生きていれば・・・・」と、未だに惜しまれている
才能であったが、時代考証家・稲垣史生氏に認められ師事してい
たことでも知られている。

池波正太郎原作・フジの人気時代劇『鬼平犯科帳』も、ハマリ役・
中村吉右衛門を主役に得ていることも人気シリーズの理由だろうが、
細々とした細部に江戸を再現している時代考証に説得性があること
も人気を支えている根幹であると思う。
 
NHK大河ドラマ『八重の桜』もスタートしたばかり。
まだ二話目だが、会津弁が織り成す質実剛健の藩風土、存在感
のある奥田瑛二の佐久間象山、城内の当時を再現する自然光
など見どころがいっぱいの上々の滑り出しだ。


翻って、TBS『とんび』スタッフには言って置きたい。
あさま山荘事件、札幌オリンピック当時など、まばたきの内と思う
生存者が、まだまだ、うじゃうじゃ元気に息しているのだから、
舐めたらいかんせよ!! と。



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  ●TBSテレビ:日曜劇場『とんび』


面倒臭いのだが、今日は薬が切れたので病院へ行って来た。


今日の笠間地方の最低気温はマイナス5℃、昨日がマイナス
6.2℃ だったから、今年は特に寒い日が続く。
 
年明けての4日、5日も寒かったが、またもやこの寒さ。
 病院の建屋側はいつも車がいっぱいだが、道路を隔てた反対
側の駐車場はいつもパラパラ。

当方は交通事故業務もしており、病院の狭い駐車場で<やっち
まった!?>事故も扱ったことがあるため、自分では、混む方を
避けてこの空いている方の駐車場を使っている。
 
ところが、今日はそのいつもはガラガラの駐車場までがいっぱい
の騒ぎ。
 病院の待合所に行ってみれば、熱があってか顔を赤らめたおじ
さんや、待っている間にも苦しくて、ベンチの背もたれに顔を伏せ
てしまう女性やら。
 
しかも、アッチもコッチもマスク姿ばっかり・・・・・。


こちらのようなノーテンキおじさんには、病院に行く方がリスクがいっ
ぱいだ!?
ここのところの気温の低さで、風邪の患者がうじゃうじゃ増えとり
ますな。

お互い気をつけましょう・・・・・。



心配・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、
といえば・・・・・。


昨年12月過ぎから、冬のエサ不足の野鳥たちのために、庭に
エサ場を作りましてね。
 
そうしたら、ふつうヤマガラと言えば、ツピツピー、とか何とか綺
麗な声で鳴くのですが、ウチに来ている一匹のヤマガラは、
<首を絞められたような>ギギギッといった声で鳴くもので、ヒト
でいえば、しゃがれた声の具合から50がらみのオッチャンのヤ
マガラだと思うのですが・・・・・・。

ソイツが、今朝に限ってエサ場に来ないのヨ・・・・・。


名前も住所も判らない、ま、見ず知らずのヤツなのですが、毎日
特徴的な声を発して、キョロキョロしながらエサを食べているの
を見れば、情も移るってもんで・・・・。

いやあ、心配しちまいましたァーーーー。

タカとかに襲われたのか?あるいは、ネコにでも喰われたか?
はたまた、寒い夜を越せずに突然の心臓マヒ?
50がらみなもので、丁度”寿命”というのが来てしまったのか?
 


別段縁も所縁もないのですが、毎日、我が家の庭に来ていれば、
やっぱ、心配になりますって!?

食い意地が張っていたのか、そのヤマガラが一番最初の訪問者
だったのですが、昨日あたりは、そのヤマガラに加えてスズメも
2羽(いつも一緒だから夫婦もの?)訪れて、一時は三羽で啄ば
んでいたりして微笑ましいったらない。

ヤマガラにはカラ付麻の実、その他の小鳥たちには、カラ付キビ、
ヒエなどその他雑穀の混ぜ合わせ。シジュウカラ用に、イモムシ
のような幼虫のミルワームというのもエサ箱に入れてやったら、
17匹ぐらいが全部なくなった時があって喜んだことがありました。
 
ところが、それはぬか喜びというもので、ミルワームも生きていま
すから、本人達が寒くてエサの雑穀類の中に潜っていただけなん
であります。
ミルワームも氷点下の夜、寒かったんでしょうね。
 


そうそうオッチャンのヤマガラのこと。

いつも朝一番からウロウロ飛び回っているのに、今朝に限って来
ないもので心配で・・・・・、心配で。



病院から帰って家に入る時、庭の梅の木を見上げましたら、あの
聴き慣れた声。安心しましたァーーー。
 


今日は、犬や猫を亡くした飼い主の多くが罹るという「ペットロス」、
その気持ちがよ~~く解った気がしますね。
 



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【今、庭に来ている小鳥】
ヤマガラ、スズメ、シジュウカラ、ヒヨドリ
ジョウビタキ、アオジ、メジロ、ツグミ


今日はネット記事を見ていたら、なぜか、立て続けにペット
関連記事に出くわした。

●気をつけろ 高齢者を狙った「ペット詐欺」(1)
(2013年1月7日(月)19時0分配信 週刊実話) 
(このリンク記事の下欄に、続きの(2)もあるので合わせ
て読んで欲しい。)


上記(1)(2)を読んでは、総じて別段目新しいことが書かれ
ているわけではない。
ただ、通読しては今の日本のペット事情が俯瞰出来る大変
便利な内容ではある。

少子高齢化が進む中、ペットを買う家庭が増えしばらく前から
ペットブームと言われる日本だが、そういう中、飼い主の気持ち
や動物愛護の心に付け込む、不埒な輩による悪質商法やら詐欺
が増加していると記事は伝えている。
 

しっかし、「ペット詐欺には里親詐欺のほか、葬儀詐欺、ペット
モデル詐欺、募金詐欺、差し替え詐欺、珍種売りつけ詐欺など」
(上記記事)があるという。

いやはや、考えるヤツも考えるものだと、妙に感心してしまう・・・。
 


上記記事で一番興味を引いたのは、冒頭のボランティアを騙して、
貰い受けた猫を踏みつけるなど虐待死させた男に執行猶予付き
ながら懲役3年の重い判決が出たことだ。

動物愛護法違反と詐欺罪が適用になったと。
 

動物愛護法、正確には「動物の愛護及び管理に関する法律」という。

昨年9月に改正法が成立し、今年の9月1日から施行となる。


今でも民法上では、犬・猫などのペットは「物」に過ぎないのだが、
時代は変り動物の<命>を思いやり、動物を愛護し、人と動物
が共生する社会の実現を図ることが、文明国といわれる道と理解
せねばならないのだ。


今度の法改正で、法違反への罰則規定の強化も著しい。
 
「愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、二年以下の懲役
又は二百万円以下の罰金に処する。」 
(改正動物愛護法・第四十四条)

「愛護動物を遺棄した者は、百万円以下の罰金に処する。」 (同法・同
条の3)

それぞれの罰金は、旧法の倍にハネ上がった。
 


●ジョギング中、犬にかまれ重傷・・・飼い主書類送検
(2013年1月10日(木)12時31分配信 読売新聞)
 
●犬の飼い主書類送検=女性襲われ死亡ー山梨県警
(2013年1月8日(火)21時8分配信 時事通信)


<ジョギング中>の方は、北海道での昨年5月の事件。
山梨の方は2011年の事件だが、飼い主はいずれも過失
傷害と重過失致死容疑と刑法罪での逮捕。


しかも、逮捕まで大分時間が掛かっている事案。
それぞれの捜査関係者には地道な努力に感謝したい。
 


動物愛護法第7条で、<動物の所有者又は占有者の責務>
を規定しているのだが、「・・・・・・・動物が人の生命、身体若
しくは財産に害を加え、生活環境の保全上の支障を生じさせ、
又は人に迷惑を及ぼすことのないよう努めなければならない。」

(第7条抜粋)としているのに、怠惰な飼養で現実に他人に危
害を加えてしまい、刑法上の罪を問われてしまったわけだ。
 


大昔の、ポチに味噌汁のぶっ掛けご飯を喰わせていた時代そ
のままの、飼養ではいけないんだよね。

北海道の事件「首輪につなぐ留め金が外れやすくなっているこ
とを知りながら放置し、首輪が外れて逃げ出した2頭のうち1頭
が・・・」、山梨の事件「・・・ひもの劣化を知りながら、犬の散歩を
何度もするなど安全管理を怠った結果、」とそれぞれ怠惰な飼養
が指弾された。
 
動物愛護法第7条の3「動物の所有者又は占有者は、その所有
し、又は占有する動物の逸走を防止するために必要な措置を講
ずるよう努めなければならない。」




天網恢恢疎にして漏らさず

「・・・・・・・・・・、知らなかった・・・・・・・・。」では済まないのが法。


それにしても、事件を起こした犬が帰った時、犬の口の回りは血
だらけだっただろうし、興奮もしていたろうから「何かあった!!」と
飼い主なら判っていたはず。被害者が重傷や死亡であってみれば、
近所でもしばらく噂も立っていただろうとも思う。

それでも、飼い主は息を潜めて知らん顔を決め込んでいた・・・・!?

捜査陣の長期の捜査には頭が下がる。




ペットを飼ったら飼ったで、細心の心配りと行動が絶対に必要だし
物言えぬペットの飼い主には大きな責任があることを常々自覚し
なければならないのです。
 


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自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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