いまや、切実に考えれば、いろんな保険があるものだ・・・

当方はいま、あるところの市民講座を受講しているの
だが、内容は「生命保険と損害保険のこと」。


先週にあった講座は、「生命保険契約の解除」がテーマ
だったのだが、契約解除事由のなかに <差押債権者、破
産管財人等による契約解除＞ という第三者による契約解
除事由も出て来た。

これも、保険契約者等と一定の関係にある者の 「介入権
行使」がない場合に初めて「契約解除」 が成立する・・
・・・。

「介入権行使」とは・・・、フムフム。

なるほどねェ・・・・・・。

講師の弁護士の先生による細かい解説があってやっと流れ
が、<その時>は理解出来たのだが、世の中には、丁々発
止こんなシビアな場面も実際に起こっているのだ、とあら
ためて人の世の世知辛さを思い知ったことだった。


さて今日の表題の件。

一旦、自転車事故の加害者になれば、膨大な損害賠償金を
支払わねばならない裁判例が浸透してきたこともあって、
「自転車保険」への関心が高まっていることは喜ばしい
ことだ。

今までは加害者に支払い能力がないことがほとんどで、被
害者は悲惨な境遇での泣き寝入りを強いられて来たのだか
ら、とにかく、保険加入が浸透し、被害者扶助体制が充実
することは、社会の前進であると言える。

先月もここ茨城で、小学生の男児の自転車が、別の走り出
した小学生の女児と出合い頭に衝突。
女児は死亡という悲劇が現実に起きた。
「自転車保険」に加入していたことを祈るばかりだが、以
下の記事も参照いただきたい。


●子どもの事故でも"１億円"賠償命令、「自転車保険」どれを
選ぶ?（更新２０１４/4/28 07:00 dot.朝日)


記事を読んでいただけばイイのだが、NTTドコモが販売する
自転車保険は、「月単位の契約が可能」で、 冬に乗ることの
少ない雪国の人は、「冬にいったん解約して、翌年の春に入
り直すこともできる」という。

当方も新潟に居住していたことがあるが、ここまで至れりつ
くせりの販売戦略。あとは、消費者側が如何に切実に、真剣
に自転車保険を「探す」かなのだと思うのね。

記事によれば、加入件数は当初計画の３倍近い反響というが、
しっかり、切実に意識的に「探している」人には、 情報が届
いている、ということなのだろうね。



また、高齢者の方に切実な問題は、自分の身の後始末・・・。

これにも、しっかとそういう保険が生まれていてなかなかの
伸長という。

●「終活」ブームで継続率９５% 　高齢者に人気の保険とは?
（２０１４年７月１２日(土)7時０分配信　dot.朝日)


自動車保険のように一年毎の掛け捨てらしいが、保険料がそん
なでもなければ、まさかの時の<葬祭費用あんしんプラン> は、
それこそ、高齢者への「安心」のよりどころとなる。

お年寄りは、インターネットが出来ない方がほとんどだろうか
ら、このご機嫌な保険とも出会えない。
公共の場を含め広報の手段を考えることにより、当初ニッチ市
場を狙った希少保険のハズが、こういう保険が出来たことが浸
透すれば、大化けする可能性だってある。


まあ、今日取り上げた保険二題。
保険元来の哲学・「相互扶助」の精神の香りがそこそこすると
思うのですね。


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こんなコトってありそうだけど、客の書類送検って？？？

今日のネットニュースから・・・・・。

●マツダ車試乗会事故は説明不足
(２０１４年７月１１日(金)１２時５６分配信　共同通信)


マツダ車の自動ブレーキ体験試乗中の事故らしいが、ディ
ーラー側の「仕組みの説明不足」が事故の原因だった、と
のこと。

それにしてもこの事故、ディーラー側の２人が「 業務上過失
傷害」容疑で書類送検されたのは判るが、運転していた客の
男性も、自動車運転過失傷害」容疑で書類送検されたのは、
ちょっと変だナとも思う。


男性客は４０歳というから、もう落ち着いた年代。
ヨソさんの車だし慎重に運転していたハズ。

助手席に乗ったマツダ社員が、「大丈夫ですから。 もっと
思い切りアクセル踏んで・・・・!!」とか 何とか言ったんで
しょ。

障害物を検知し自動ブレーキを掛ける機能の体験試乗なのに、
オッカナビックリ、そろりそろりのスピードでは、「お客さ
んに機能の効果を判って貰えない」と思うもので、お客さん
の運転者に激励して嗾けたんじゃないの!?

スピードが出ていても、「障害物の直前で自動ブレーキがか
かる!」　凄いんじゃないの!!
そういうお客さんの感嘆の声を聴くハズが、車は障害物に突
っ込み、運転者の男性は１か月のけが。
助手席の社員は骨折の重傷ということだが、運転者は障害物
を避けようとハンドルを切ったから、助手席側の同乗者の方
が重いけがになったか。


言われるままに、アクセルを踏んでスピードを上げただけな
のに、最終的にハンドルを握っていた責任を問われての「自
動車運転過失傷害容疑」なのか。

お客さん気分で「どうぞ、どうぞ!」「ぜひ体感してみて下
さい。」 「(交通事故直前回避の)自動ブレーキシステムの先
端技術の感触をっ!!」
言われるままに乗って、走り出しただけなのに・・・。

乗ってからも、言われるままに素直に操作しただけなのに・・。
「自己責任」って言うけれど、こんな落とし穴もあることに
注意、なんだなあ・・・・。



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今の時代、いかにネットが重要か、しみじみ思うな。

当方のような個人事業主には、ネットの便利さ、 有用性は
はかり知れない。
ま、いまさら、の話でもないのだが、つくづくそう思う。


会社などの組織に所属していれば、毎日、毎日意識的に情
報収集などと大げさなことは言わずとも、日々あれこれ
「入って来る」ものの洪水だ。
時には、聞きたくもない話だって聞かなければならない
のが、たまにキズではあるのだが、組織に所属している有
利さは否定出来ない。

一方、個人事業主が毎日毎日人混みを飛び回っていたの
では、ルーチンワークさえもが、疎かになってしまう。

で、朝事務所に入ったら、もちろんその前に新聞に目を
通していても、芸能ニュースを含めネットニュースの参
照が欠かせない。


今朝なども、新聞では気が付かなかったのだが、 Googleア
ラートに引っ掛かった以下のような記事 が目に留まった。

●交通事故「中間利息」：現状５%から３%に下げて変動制へ
(毎日新聞　２０１４年０７月０８日　最終更新２３時１８分)


なるほど・・・・。

<法務省原案を法制審議会部会が大筋了解>したことを
伝えた記事で、国会での関連法案成立は、来年の通常国会
以降ということで、今すぐどうのということではないのだが、
知っているのといないのとでは大きな違いだ。


交通事故被害者の死亡や後遺障害が残るような事案の際の、
「逸失利益」算定の重要な変更点で、「被害者には有利な改
定」となる。

まあ、来春発行の『民事交通事故訴訟・損害賠償額算定基準』
に反映されるのかされないのか、微妙な部分であり、古い参
考書に拘泥すると請求額算定の錯誤の恐れだって生む。

予備知識として仕入てあるかないかは、極めて重要なのだ。



それから、同業者の皆様からのフェイスブック投稿も、毎日
勇気づけられたり、自分を反省したりと毎日の暮らしのアク
セントになっている。

子どもさんが１歳の記念に市から貰ったという梅の木から、
今年は老親の丹精でおいしそうな梅ジャムが出来たという
記事。
この記事で我が家の梅の木を見上げてみたら、バサバサ
に枝と葉っぱが伸び放題で、すでに実はすべて落果した後。
事務所整理作業で収穫もままならずに終わってしまったな。


また今朝には、別の先生が、朝日新聞『天声人語』欄の紹介
で『はなちゃんのみそ汁』の話題を届けてくれた。

●がんで逝った３３歳の母が、５歳の娘に遺したもの
『はなちゃんのみそ汁』(YouTubeからスライドショーを引用)


今回の事務所整理で、相続・遺言、交通事故、高齢者介護
の専門書以外は事務所の書棚から取り払ったのだが、奇しくも
『いろどり　おばあちゃんたちの葉っぱビジネス』とともに、
数少ない事務所に残した本の中にこの本が残してあった。

■安武信吾・千恵・はな『はなちゃんのみそ汁』文藝春秋


おとうさんと２人だけの暮らしで、はなちゃんは今年、小学校
６年生になったようですね。

　　　　「むずかしいな、いやだな、こまったな、と
　　　　　思っても、なんとかなるもんね。『きりかえ、
　　　　　きりかえ』って、ママがよく言ってたもんね。
　　　　　はな、もう泣かないよ。
　　　　　がんばるよ。」
　　　　(同書、安武はな　手紙「ママへ」より黒田抜粋。)


行政書士同士のリンクから、はなちゃんに再開した日。
がんばってね。



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　台風８号接近中の雲行の怪しい夕方、このたび事務所開設
　をするという司法書士さんの来訪がありました。

　最近の士業開業者で挨拶に見える方は珍しくなっている
　のに、律儀な青年でしたね。

　でも、やっぱり、こういうことがきちんと出来るかどうか、
　これが結構『分かれ道』だと思うのですね。

　どうぞ、頑張って・・・と、走り去る車にエールを送った
　ことでした。

映画『猟奇的な彼女』を遅まきに観て。

４日夜に、BSジャパンで放送された韓国映画『猟奇的な彼女』
(２００１年７月韓国公開)を、土曜の５日だったかに録画で観
た。

録画予約するテレビ画面を家人も見ていたから、映画のタイト
ル『猟奇的な彼女』に、少し面食らったのだが、５日に観始め
ては、思った以上のイイ映画に引き込まれて観た。


ネットの映画案内をそのまま引けば「弱気な大学生の青年と、
生意気で凶暴な彼女を描いたラブコメディ」というこ とで、
なかなかに青春のトキメキを切り取った甘酸っぱい 映画とし
ては、 成功した作品だと思いました。


ここのところ、韓国のテレビドラマを立て続けに観てきた側か
らすると、制作予算の限界からか、テレビドラマの 画面がまる
でいつも同じで、舞台劇のように毎回代わり映えがしないこと
に辟易していたのだが、映画『猟奇的な彼女』に映し出される
ソウルの風景やら雑踏の空気感は新鮮で、主人公たちの青春の
交錯と相まって心地よい風景と開放感を生んでいた。


●猟奇的な彼女のあらすじ、画像、最新ニュース｜韓国映画



映画を観終わった後にネットで検索すれば、２００１年作品
ということだったが、１３年も前の映画という古さは微塵も
感じさせなかった。
いつの時代、どこの世界であろうと惹かれあう若いペアの青春
のひとコマが、こころ時めかせるものだ。

日本でも、TBS日曜劇場ワクで、草薙剛さん主演でリメーク
版が作られたほどに人気作品であったらしい。
当時は全然気が付かなかったのだが・・・・。



タイトルで損をしているのではないか?と思われた作品は邦画
にもある。
綾瀬はるかさんの『おっぱいバレー』も、綾瀬さん演じる中学
校の非常勤講師と生徒たちとの交流の物語が甘酸っぱく、作品
自体はとてもイイ映画だったのだが、おじさん達同士「おい、
おっぱいバレーはイイ映画だゾ!」とはなかなかに言いにくい。

蒼井優さんの『フラガール』だって、エネルギー革命に翻弄
された常磐炭鉱の労働者とその家族たちが、新たに常磐ハワイ
アンセンターというサー ビス業に活路を見出すまでの奮闘の歩
みを描き、涙なしには観られない素晴らしい映画だったのだが、
これまた、映画の内容に比べそのタイトルが浅薄な感が否めない。

実際のフラガール達が、東日本大震災直後から全国を飛び回り、
被災地を中心に人々に勇気を与えて来たことを知っていても、
それ以上の、この映画の内容の濃密さを、映画タイトルが伝え
ていないことを、個人的には残念に思うのだ。


さてさて、今日のブログの映画『猟奇的な彼女』は、おじさんに
こそ、ビデオ屋さんで借りても視聴をお勧めしたいですね。

かつての「意中の人」が、いまイビキをかいてお隣に寝ている暮
らしであったとしても、血沸き肉躍る青春の炎を思い出す瞬間が
あってもイイのではないか？ そう思うのです・・・・・。



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当方が中１の時の音楽の先生は、さちよ先生と言いました。
もう苗字は忘れてしまいましたが、さちよ先生のお名前だけ
は覚えております。 　

当時まだ未婚で、学校には希少な、若いピチピチの先生でした。

クラスの出来の悪い生徒に、Bというのがいたのですが、英語
だって出来なかったのに、ある日の授業中にまるで突然、さち
よ先生に向かって叫びました。

「Brother！！」 　

授業に出たばかりの単語。
それをBは、さちよ先生に向かって叫んだのでした。

「ブラジャーっ!!」

無視した先生にまたも、「ブラジャーーっ!!」

バカれすネッ。


夏休みも近い、カーーーーーッと日が照ったその日。

さちよ先生の真っ白なブラウスの背中に、たしかにクッキリと
ブラジャーの線が映っていたことは、自分も気づいていたので
したが・・・・。 　

でも、やっぱ、Bはバカだなァとしみじみと思ったのでした。


映画『おっぱいバレー』の中学生のマインドは、イイとこ突い
てるナと思うのね。 　

さちよ先生は内心は悔しかったのだと思いますが、綾瀬さんの
先生は、試合に勝てば「見せてあげる・・・。」と言ったこと
で、学校を去らねばなりませんでした。 　

映画なのに、しっかりと地に足を付けたフレームの映画だった。


私らの教室は、Bの「ブラジャー！！」に誰ひとり同調するもの
はなく、何事もなかったかのように授業は先に進みました。 　
Bだけが「浮き」、今回の都議会の議員のような卑猥な笑いも、
同調したヤジもなかった。

内心は、さちよ先生のブラウスの奥の「線」に妄想が浮かんだ
瞬間があったとしても、同調して薄笑いを浮かべるような卑劣さ
は、まだ身に着けていなかったのでした。

いや、というより、綾瀬さんの大河ドラマでのセリフ、「ならぬも
のは、ならぬのです。」まさにコレ。
そんなことは、中学生だって判っていたのでした・・・。


如何に自民党の都議やら国会議員のフンドシの紐が緩んでいる
いるか、の証左に他ならないのでしょう。


たかが映画というが、見詰めるまなざしの先に、必ず人間の
真実を語る確かさも宿しているのですね。

こちらのご主人ですか?の問いに、咄嗟に「違います!」と言った今日のこと。

予報では、今日も雨のあるパッとしない天気のはずが、
午後からはみるみる回復し、過ごし易い陽気となった。


で、先日剪定した庭の生垣も、いつのまにか刈り取っ
た天頂部が、不連続に新芽が伸びてきたもので、剪定
バサミを持ち出して、軽く刈り込みを入れていた。

そんな矢先に、ある宗教団体の勧誘活動の二人連れが
近づいて来た。
「こちらのご主人ですか?」

(ああ、やだやだ・・・・。）


先日の剪定の折には、住宅改修の飛び込み営業さんに
ひっ捕まり、とんだ時間ロスをしていたから、今日も
その二の舞になるのか?

そんなヤな予感に襲われて、咄嗟に口を憑いたのは向
こうの声掛けへの否定の言葉。
「こちらのご主人ですか?」の問いに、 ちょうどアゴ
ヒゲも生えてきていたから「いや、越後のチリメン問
屋なのじゃが・・・」とまでは言わなかったが、語気
を強めて「イヤ、違いますヨ!!」


あれこれ、２コト、３コト言葉を交わしたら、お隣に
寄ってから「また、帰りに寄ります・・・」とのこと
だったが、こちら庭男か下男を装った手前、戻って来
たら家の中に向かって「旦那さま～ァ!？」と呼ぼうか、
いや 「アニキーーーーーッ」と呼ぼうか、剪定バサミ
を使いながら考えていたのだが、結局、帰りには寄ら
なかったようだ。

ヨカッターと思ったのだが、ま、猫の額ほどの小っち
ゃな家廻りだし、「ここの住人!」がバレバレだったん
だろうね。



だいぶ前に、昨年暮れの衆院選で最後の最後に滑り込み
当選を果たしたブラック企業の会長さんの著書を読んだ
ことがあり、彼も清純な青年の頃に、こういう団体に
入信していて熱心な布教活動をしていたことを知った。

彼のエピソード話で、訪問先の布教活動に興味を示さな
い人には、こういう熱心な信者でも『地獄に堕ちろ!!』と
コワイ呟きをするみたいなのも知ったのね。

「異教徒は相容れない」ということなのだろうが、仏教
などと違い、厳しい峻別の鋭利さを秘めていることを、こ
の本のエピソードで知ったのだ。


今日の柔和な笑顔の裏に隠れた、峻厳な掟を知った上で、
梅雨の晴れ間の剪定作業を優先させて貰ったのだった。



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