主権の行使は、国際的にも常識のハズなのに・・・。

中国のサンゴ密漁漁船による、小笠原周辺海域での無法な悪行
三昧には、イライラさせられっ放しであったが、今日のニュー
スだと、どうやらやっと、我が国も方針転換に舵を切ったよう
だ。

●サンゴ密漁：海保、領海内でも逮捕へ・・・態勢強化へ、戦術
転換
(毎日新聞　５時間前)
●サンゴ密漁船を一斉摘発　海保、追い出しから方針転換
(朝日新聞デジタル　３時間前)


最近は、中国漁船も減ったようだが、多い時は２００隻以上の密漁
船。尖閣諸島海域と小笠原周辺海域との２正面作戦を強いられた海
上保安庁も大変だった。
メインは尖閣の警備であったから、小笠原周辺海域に割ける巡視船
２，３隻程度。

上記記事にあるが、領海内で逮捕してしまうと逮捕漁船を本土まで
連行しなければならず、それでなくとも手薄な巡視船が取られてし
まうため、已むを得ず、排他的経済水域(EEZ)へ追い立て、そこで逮
捕するしかなかったという。



そういう日本の事情を読んだ中国密漁船は、昼間はEEZ外だの、EEZ
内に留まり、夜間に領海内侵入して密漁していることが判明。まった
く一年に０．３ミリしか成長しない赤サンゴを根こそぎ収奪したら
今後その回復には百年単位の年月を要するような生物資源だ。
なんとも、中国人のアコギな所業と言うしかない。


まあ、捕まってもサンゴでの<濡れ手に粟＞のボロ儲けに比べれば屁、
みたいなものだったから、日本の罰金の抑止効果はなかった。

１９日の参院本会議で密漁の罰金を大幅に増やす改正法が成立し、
２７日に公布、１２月７日施行の運びになったのは喜ばしいが、それ
でも漁業主権法及び外国人漁業規制法での最大罰金額は現行の３倍、
３０００万円。サンゴの密漁大成功の暁には、先日儲けた中国人の話題
では、２８５億円というから、これではまだまだ"屁”だ。


１９日の読売・茨城県版の『USO放送』という投稿欄が面白かった。
「密漁罰金　　　１５倍にする　　　－－サンゴ」(つくば・アマガイ)

・・・・・というもの。

ホントだよ。１０００万円の１５倍、このぐらいにしないと、まだまだ
押しかけて来そうだものな。（当該法も、一般魚介類とサンゴとを分離
して網を懸けないと、単価が違うのだから現実的ではない。)



それにしても・・・・・・・・。

安倍首相がAPEC首脳会議、ASEAN関連首脳会議、G20首脳会合に出席
し、中でもAPEC首脳会議では習近平国家主席との日中首脳会談を成立
させ(あんな横っちょ向いてお会いいただいたのを、ま、別室で２人だけ
の話が２５分ぽっちあったとしても、会談成功というのかはなはだ疑問
なのだが。)、中国側でもサンゴ密漁船取り締まり強化の言質を押し頂い
て、涙目で世界を見渡せば、国際世論も何やら中国指弾の声が大きいこ
とに勇気が湧いて、やっとこ、ヘナチョコな方針転換に踏み切ったとい
うのが、実際だろうな。

情けなか・・・。


以下はお隣、韓国のニュース。
ホントのところは、どんな程度か知らないが、ギャーぎゃーと吠え立てる
のも手だとは思う。

●韓国、違法操業の中国漁船への対応に機動部隊を投入へ＝裁判所は
中国漁民に"異例の”厳しい判決ーー中国紙
（２０１４年１１月２１日（金）１３時１１分配信ＲｅｃｏｒｄＣｈｉｎａ）


カッコ付けて紳士を気取ってもしょうがない訳で、ご近所はそんなのば
かりが住んでいる長屋なのだから、言う時は言う、やるときはやる！
これも必要に思う。

こころところ、韓国ドラマを２年ばかりとっかえひっかえ観て来ている
のだが、ギャーギャーと捲し立てるのはもう「気質」だからと、しみじみ
感じる。中国だってしかりだろう。



なによりも、毅然とした主権の行使は独立国家としての権利なのである。



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海上保安庁も休みなしの昼夜の勤務、巡視船のやりくりも大変だと聞く。
巡視船の新鋭船の建造も順次しているのだろうが、バブルの余波で鼻息
の荒い中国の海警などの隻数、大型化、配備のスピードなどどれを取って
も日本側が苦戦の状況。

揚句に、漁船に名を借りた武装漁民がウンカの如くタカって来る恐れが、
いつ何時現実化しないとも限らない。


●海保が退職者１５０人急募　小笠原サンゴ問題が影響か
（２０１４年１１月１１日（火）１３時１０分配信　Ｊ－ＣＡＳＴニュース）

急遽、来年１月１日付で１５０人採用の計画だという。

「○人急募」というと、次に続く文字は＜ドレス貸与、託児所あり・支度金
即金＞なんて続きそうだが、海保で、中途退職者を再採用して、即戦力とし
て活用の計画という。


それはそうだ。キチキチの人員では、いくら使命感に燃えていても、生身の
身体だから損耗してダメになってしまう。

今懸命に四方の海の守りについている保安官のためにも、補充を急いで欲しい。


ついこの間まで、「海猿人気」で希望者殺到だと聞いていたが、それも今は
昔、なかなか採用が厳しいようなのだな。

それにしても、筋金入りの使命感に燃えた６５歳までの定年退職者の方にこ
そ、適任者がいそうに思うのだが、何かとウッサイ公務員の世界だ。
定年退職者は埒外らしい。


それにしても、若いヤツで、海保に見切りを付けて、オカの仕事を探すので
辞めます・・・・と言ったたヤツに、使えるのがいるのかね？

「即戦力」と言って、そんなの信用が出来ないと思うのだが、どうだろう？