高倉健さん死去 (昨日報道されて驚いた)

高倉健さんが亡くなった。




高倉健さんに関する詳しい報道は、今朝の新聞や、今後のテレビ等
による報道をご覧下さい。
このブログは、一ファンとして俳優高倉健さんとの関連のことども
を綴るものに過ぎないことをお断りしておきます。






当方、ヤクザ映画の頃の彼はあまり好きではなく、「日本侠客伝」シ
リーズとか「網走番外地」シリーズなどもほとんど観ていない。

今日明日に、高倉健追悼特集としてテレビ東京が「網走番外地　北
海篇」(６５年),「網走番外地　南国の対決」(６６年)を急遽放送する
ようなので、録画で遅まきながら観るつもりだ。



東映ヤクザ映画も、その後深作欣二監督『仁義なき戦い』シリーズ
など実録ものに変節していったから、あまり高倉健に触れずに過ぎた。

『仁義なき戦い』シリーズにはのめり込んで、結構観た記憶がある。
親分役の金子信雄さんやら、また豪華な俳優陣に混じって、このシリ
ーズで花開いた室田日出男、川谷拓三、志賀勝など脇役俳優たちの存
在感には目を見張ったもの。

また、『仁義なき戦い』をネットでチェックした今、作品中に出た、
ポスト藤純子と期待された女優・中村英子の名に目が留まり、何か引
っ掛かると思っていたのだが、茨城出身。それも日立二高卒。だから、
当時記憶していたこともあったのだろう、惜しくも２４歳の時に自殺
してしまったとは今日知った。



話が逸れた。

健さんの「網走番外地」シリーズとは多分、数年のタイムラグがあると
思われるが、『仁義なき戦い』など実録ものシリーズの前の時期に当る
らしい、藤純子さんの『緋牡丹博徒』シリーズは好きだった。

映画山場の最終盤の頃、やむに已まれずいよいよ藤純子が相手の親分の
元に乗り込む場面。おんな一人覚悟の道筋で、あるいは相手の子分ども
に囲まれて切った張ったが始まる直前に。『緋牡丹博徒』の主題歌が流
れる。

●藤純子　『緋牡丹博徒　主題歌』(YouTubeより)

高倉健のヤクザ映画は好きではなかったのだが、藤純子には惹かれたな。
「緋牡丹博徒」主題歌のイントロを聴くと、今日でも、盛り上がる!！

青春が蘇るんだよね・・・・・。



汚ったない場末の映画館の昼下がり、多分オヤジは働いていた時間に「緋
牡丹博徒」を観て血沸き胸躍っている自分、親への申し訳なさ・・・・。

で、でもそれが、青春。

(遅れて感じていたが、高倉健に盛り上がった人々と同じマインド、空気感
だったと思われる。)


今朝の読売新聞に「高倉健さんの主な出演映画」(公開年)が紹介されていた
が、ヤクザ映画以降の代表作のほとんどを、観ていたのがわかった。

　　７５年「新幹線大爆破」(高倉さんは犯人役で、主演は宇津井健さん。)
　　７６年「君よ憤怒の河を渉れ」
　　７７年「幸福の黄色いハンカチ」「八甲田山」
　　７８年「野生の証明」
　　８１年「駅/STATION」
　　８３年「居酒屋兆治」「南極物語」
　　９４年「四十七人の刺客」
　　９９年「鉄道員」
２００１年「ホタル」
　　１２年「あなたへ」
(★観ていないのは、８０年「遥かなる山の呼び声」８９年「ブラック・レイン」
０６年「単騎、千里を走る。」
それから８０年の「動乱」も観ていないが、１１月６日にテレビ放映された
のを録画していたので、これを観ようと思う。)

「鉄道員」の制服姿、特に制帽がキマっていて、今写真を見てもシビれるが、
「幸福の黄色いハンカチ」の健さんはイイよね。
「駅/STATION」は筋を忘れてしまったが、「居酒屋兆治」や「ホタル」「あ
なたへ」の寡黙な男はいそうだし、魅力的だった。あのような味わいのある
男ーーーを出せる俳優はこれからもう出ないのかも知れないな。

高倉健最後の作品となった「あなたへ」を、映画館で観れたのは自分なりに
エポックメイキングなことだった。


昨日今日、新聞、ネット、テレビなどで、高倉健さんの人となりがたくさん
語られているが、なかなかに深い人だったことを再認識した。

高倉健が好きだったという山本周五郎の本を２冊、それから高倉さんご本人
のエッセー集をアマゾンに発注。(昨日の今日だからか、それ以前からなのか
知らないが、高倉健関連本が古本も含めて高値なのを知った。)


当方も好きな俳優・石倉三郎さんがだいぶ前になるが、テレビで言っていた
のだが、石倉さんが高倉健さんに言われたことが当方の心にも残っている。

「俳優は、シゴトのない<待っている時間>が大切だ。」と。

その時、どうやって過ごすか?
それが、俳優としての値打ちというか、成長を決めるのだと・・・・。


これは、自由業の当方らにも言えることで、<待っている時間>を
どう過ごすか?　この高倉健の言葉を肝に銘じて当方も生きて行き
たいと常々思っている。



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８０代にして背中もピンとして・・・・の高倉健さんの立ち姿は
偶然ではない。
毎日ジムに通い汗を流し、読書を中心にした精神的精進にも精を
出し、高校時代に福岡の米軍基地の司令官の息子が友達でもあっ
たしその後の努力もあって、正真正銘、英語もペラペラの『得意』
がウソでない、そういう生涯精進の俳優だったと。


今朝何かで読んだのでは、「タキシードを着こなす一方、野球帽を
かぶり・・・・・」とあったが、健さんがかぶっているのは「野球帽」
ではなく、キャップだ。
野球帽では、女性の洗濯ものを失敬するデバカメになっちゃうじゃな
いの!!　 健さんスタイルは黒いキャップなのだ。ご本人に成り代わって
抗議しておきましょう。

　
　　

いつだって、安倍総理始め日本の悪口三昧の、中国外務省・洪らい副
報道局長(あのポマードてかてか・オールバックのメガネの男性)が、
１８日の定例会見で高倉健さんに哀悼の意を表した。ワタしゃ、眼を
擦りましたヨ・・・・。
その位に高倉健さん、中国でも評価の高い人でした。