ダーウィン的経営論・・・・・・か!?

オーディオメーカーの山水電気が経営破綻したニュース が
流れて暫く経ったが、その原因はといえばおおよそ予測が
ついたが、新聞ネタになるほどにも、社会的には騒がれも
しないで過ぎてしまった感がある。


そんな中、ようやっとネット記事でそれに関する記事を見
つけて少しく安堵した。
読めば、当初見込んだ通りの内容で、別に目新しくもない
のだが、山水電気破綻の事案で今更ながらある教訓の再確
認が出来たし、整理がつけられた。

筆者の真壁昭夫信州大教授の言葉を借りれば、山水電気破
綻はまさにダーウィンの進化論の中の「最も強い者が 生き
残るのではなく、最も賢い者が生き延びるものでもな い。
唯一生き残るのは、変化のできるものである」この 言葉に
反していたから淘汰されたに過ぎないと指摘している。

●ついに破綻した山水電気の本当の"命取り"とは?寂寥感漂
う音響機器業界に学ぶダーウィン的経営論
(ダイヤモンドオンライン　２０１４年７月２９日)



さて、上記真壁氏の記事中にも、オーディオブームが１９
６０年代から８０年代前半という記述があるが、当方はこ
のブームの真っ只中にオーディオ御三家のひとつ、トリオ
で今で言う「派遣」学生アルバイトをしていたことがある。

大型量販店のオーディオ機器売り場で、一日自社製品の
推奨販売に従事するのだ。日当を負担して売り場に人を張
り付けるということを、どのメーカーもがしていたわけで
もなかったから、当方が出勤した日は、競争相手はどこも
なくて、オーディオ雑誌とカタログを読み齧っただけの知
識でも、お客さんは話を聞いてくれたものだ。「今度の製品
はアンプにFET回路を搭載しまして・・・、何たらかんた
ら・・・」と説明すれば、「お客様、お買い上げお決まり
で～す!」と<入れ食い>状態でした。

コンポーネントステレオ一式だと５００円？チューナーや
アンプなどのコンポ単体でも３００円?日当にプラスの報償
がついてイイバイトでした・・・。
日によっては、パイオニアからのバイト君が来た日もある
とこうは行かず、そんな日は火花散らせての激戦になりま
したが。

まそんなで、こちらの予定が入っていない日には、営業所長
から学生アパートに電報が入って(当時は携帯電話などはなか
った。)急きょの出勤もあった。結構、当方予想以上に成績が
よかったんでしょうね。


しまいには調子に乗って、営業所長の推薦状を書いて貰い
代々木のオリンピック選手村跡が会場の、トリオの就職面接
にまで出っ張り、泊りがけで受けましたっけ。

宿泊の同室が九州大学の野球好きの人でしたが、この会場ま
で行ったのは２０人ぐらいで、イイところまで行ったのでし
たが、翌日の面接では、営業希望の英語ペラペラのすかした
ヤツに出くわして「アッ、ダ～～メだこりゃ。」

後日、「週刊プレイボーイ」に載った合格者６，７名の中に
彼の出身大学が載っていて、彼の合格を知ったのでした。


ま、ここまで書いて、当時は予想だにしなかったのでしたが、
オーディオ機器業界のズブズブ底なしの地盤沈下。

パイオニアの管理職リストラ候補者への「穴掘り合宿」など
を聴くにつけ、オーディオメーカーに入社不合格で、ああ
良かった・・・、と心から思うのね。

真壁氏の文中にもある「企業の寿命は３０年」、長く生きて
来て、企業の栄枯盛衰を見るにつけ、ふと感慨にも襲われた
今日だった。




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