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 この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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今朝は、いつものルーチン・ワークにネットチェックをしてい
て、最後に、いつものように「新潟日報」のコラムを開いた。

で読んでみて、「あっ!?」と声を上げそうになった。


以下がその記事。

●日報抄 2017年10月4日付 (新潟日報/コラム)


記事は、今や日本国中を席巻する旧民進党と希望の党の合流噺
に引っ掛けた、民話のエピソードが縷々披瀝されている。

ま、当方、この希望の党のナンタラは毎日苦々しく見聞きして
いて、一切関知しないスタンスなので省く。


要は「民話」の方の話で、書いている。


記事をよく読むと、民話は「つらら女房」というそう。

話は地方によっていろいろ所説があるらしいとのことだが、秋田
県になると、だいぶん怖い幕引きとなるらしい。

昔、晩に突然訪ねて来た女と所帯を持ったのだが、暖かい春にな
ると消えたもので、別の女性と再婚。

ところが、『翌冬、軒から落ちたつららが男に刺さり命を奪ってし
まったそうな。』(上記にリンクの「日報抄」から。)と相当にコ
ワイ落ちだ。



当方が「あっ!?」と声を上げそうになった訳は、実は昨夜観たテ
レビ時代劇とあまりにもソックリな結末に、ビックリしたからなのだ。

昨夜BSジャパンで放送された『池波正太郎時代劇 光と影』という
枠でのその第1話「運の矢」という話。

●池波正太郎時代劇 光と影 第1話 「運の矢」(BSジャパン)


話の筋は、信州のある藩に生来の小心ものの侍がいた。

子ども時分のある時、通り掛かった雲水に「降りかかる悪運は、女が
守ってくれる。ただ最後の女で止めないと矢に射抜かれる相」と言わ
れる。

やがて、藩内の者たちの笑い者になりながらも、何とか悪運を潜り抜
けながら生きて来たが、ついには、親の仇を討たねばならない運命に
遭遇する。

まるで弱虫のこの男が、親の仇を探す旅の中遂には行き倒れ同然になる。

その時救われたのが、百姓の後家のおすえのお蔭。


やがては情を交わすまでになり、武士を捨てる覚悟も出来たその矢先、
偶然にもその仇本人に出くわす。

ブルブル震えながら、「親の仇!!」と叫び一太刀浴びせる場面だが、
如何せんへっぴり腰の弱虫侍。あわや、返り討ちに遭う目前・・・・。


おすえの助けもあって、何とか仇討の本懐を遂げ、藩に戻りその報告と
ともに、藩に暇ごいを願い出るところが、<武士の誉>と殿様の称賛も
あって、500石扶持の身分が、1000石加増の1500石取りへと
出世の下命。

揚句に目を掛けてくれていた国家老からは、嫁取りを勧められる。

会ってみれば、齢19の才色兼備の上に、家柄も申し分なし・・・・。


おすえとの約定も忘れ、齢19の花に、気持ちは天にも昇る気分。

その前に仰せつかっていた城普請の監督役をこなし、その間にご家老が
婚姻準備は進めてくれる手筈。


櫓の屋根の葺き替えで、モッコに載せた瓦が足場から屋根へと持ち上げ
られるところ、一陣の風にモッコが揺れ、人夫たちが「あっ!?」と言う
間もなく、現場見回り中の天野源助の頭上を直撃!!


仇討の流浪の中では、おすえが『最後の女』のハズだったのだが、源助
も男ゆえ、器量良しの19の武家娘がそれと思い違いしたのか?????
(以上は、池波正太郎の短編『運の矢』、BSジャパンのドラマのあらすじ
 をざっくり書かせていただいた。)




昨夜に池波正太郎の『運の矢』を観た翌朝、同じ筋書の民話に出遭って
ホント「あっ!?」しかなかったナ。

今朝の日報抄は、この民話を『昔話が伝えるのは、・・・(略)・・・移り
気を戒める教えであろうか』と書いていたが。






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よろしくお願い致します。

昨夜のテレビドラマは、映像的にもイイ仕上がりで、時代劇作品と
しては完成度も高かったと思う。

だが、何かヒシヒシと伝わるものが足りない気がした。


池波正太郎作品は鬼平ものなど好きな時代劇ではあるけれど、藤沢周平
やら山本周五郎などと比べると、人の機微に触れる部分では足りない気
がする。


今日アマゾンから、■山本周五郎『月の松山』(新潮文庫)が着いた。
この本所収の『初蕾』を手元に持って置きたくて頼んだものだ。

小学館から出ている5巻本の『山本周五郎中短篇秀作選集』(今は絶版)
の第4巻にも収められているのだが、この本、今ではアマゾンで6000
円以上の値が付いているもので、仕方なく文庫本にした。

古本でも手に入りにくく、しかも高値が付く現実は、ファンとしても辛い
ものがあるが、世の中で、今更に静かな人気が高まっていることは嬉しい
ことではある。


ことさらに「泣ける本」の括りではなくて、自ずから涙を誘われる文学の
価値とは、あらためて凄いものだと思う。

『初蕾』も、BSジャパンの時代劇放送枠で出会った佳品であった。










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性別:
男性
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行政書士
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山歩き、自然散策、ドライブ
自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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