この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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昨日の昼ごろ、家人に「映画行こう・・・」と誘ったら、ま、
どちらでもいいような煮え切らない反応だった。
そう言いながら、反面、<もう、そう決めている>ことがよ
くあるから、夕方居間に戻ってみると、思ったとおり、本人的
には『行く』と決めていたよう。
それから、二人でそそくさと、外出支度となった。
行ったのは、12月28日に封切りとなった『こんな夜更けに
バナナかよ』だ。
で、帰ったのは結局夜8時半近くになった。
一夜明けて、今朝の新聞の読書欄に、何ともタイミング良くこの
映画の記事が出ているじゃないの。(2019年1月6日付読売新聞
『本よみうり堂』欄 (汗)署名記者 記事)
芸達者な大泉洋さんが、実在だった筋ジストロフィー患者鹿野靖明
さん役を演じ、もう、口達者な鹿野さん(ご本人のことは知らないが)
に成りきって、周囲をキリキリ舞いさせる映画だった。
記事には、『高畑充希さん演じる介助ボランティア』と書いてあるが、
映画の中でこの言葉を吐いた時には、まだ介助ボランティアではなか
った。
その言葉がこれだ。
『障害者ってそんなに偉いの?障害者だったら何言ってもいいわけ?』
映画の導入部の頃のセリフだったから、自分も含め観ている観客に共通
の感覚だったろうと思う。
しかし、ストーリーが進むにつれて、鹿野さんマインドに引き込まれて
行く。
この人は、小学校6年生時に難病の筋ジストロフィーと診断され、それ
以降、年経る毎に徐々に出来ていたことが出来なくなっていったという。
一般の学校には通えなくなり、養護学校の高等科卒業を期に<両親の人生
を、自分の介護で縛り付けたくない>という考えから、自立の道を模索し
始める。
一生、病院など療養施設に閉じ込められることも忌避し、自らが、自分で
自分をボランティア介護してくれる人を募集し、その人たちの介護に頼り
一切親の支援を遠ざけた暮らしを実現させて来たというのだ。
しかも、他人の助けで「生きさせてもらう」介護ではなくて、自分が自分ら
しく人生を全うするための介助を、周りに求めたのだという。
上記に紹介した記事によれば、『他人の助けなしに生活できないのに、遠慮
を知らない鹿野さん』『障害者が”自己中”ではいけないのか。「オレの人生
はオレが主」と言ってはダメなのか。鹿野さんの命がけのワガママは、障害
者=弱者という世間的常識を覆し、・・・・・若者の方を変革していくのだ。』
(2019年1月6日付 読売新聞『本のよみうり堂』欄)
入れ替わり立ち代わり、この人の周囲に係わったボランティアの数、実に
500人というからスゴい。
高畑充希さんの最初の頃のセリフ『障害者ってそんなに偉いの?』が、当方な
ども思わず合点が行く言葉だったのだが、話が進むにつれ、鹿野さんが憑依し
たような大泉洋さんのひとつひとつの立ち居振る舞いに、納得していく自分が
不思議だった。
今朝は、上記読売記事の偶然に驚いた上に、地方紙・新潟日報のコラムでも
「こんな夜更けにバナナかよ」が取り上げられていて2度ビックリ。
●日報抄 (2019年1月6日付 新潟日報電子版)
昨年12月この映画の話題が出始めた頃、以前にこのタイトルの奇異さに興味
をひかされ、買っていたことを思い出し、書庫を探ってみたら出て来てパラパ
ラ捲り始めていた。(当時は、行政書士としても介護問題に関心を持つスタン
スが強かった。)
■渡辺一史『こんな夜更けにバナナかよ』北海道新聞社 2003年3月発行
今は文春文庫から出版されているものがメイン扱いになっているが、何しろ
464ページもある本だから、大きな活字の方が読みやすい。
それにしても、あらためて目を通してみると、筆者の渡辺一史氏の粘着質の克明
さに驚かされた。
凄いとしか言いようがない。
介護福祉などシロウトのライターと紹介しているが、各章末の【注釈】の充実ぶり
には、ただただ脱帽だった。
後で調べてみると、この本で講談社ノンフィクション賞、第35回大宅壮一ノンフ
ィクション賞受賞とあった。
さもありなん。
2冊目の本『北の無人駅から』も、単なる紀行ルポルタージュとかではなく、圧倒的
な地域文化論の蓄積だ。実に792ページの圧巻のボリューム。
明日からは、電話が鳴り出すことが予想され、また開かずの時間が過ぎそうだ。
●人気ブログランキング へ
今年もよろしくお願い致します。
どちらでもいいような煮え切らない反応だった。
そう言いながら、反面、<もう、そう決めている>ことがよ
くあるから、夕方居間に戻ってみると、思ったとおり、本人的
には『行く』と決めていたよう。
それから、二人でそそくさと、外出支度となった。
行ったのは、12月28日に封切りとなった『こんな夜更けに
バナナかよ』だ。
で、帰ったのは結局夜8時半近くになった。
一夜明けて、今朝の新聞の読書欄に、何ともタイミング良くこの
映画の記事が出ているじゃないの。(2019年1月6日付読売新聞
『本よみうり堂』欄 (汗)署名記者 記事)
芸達者な大泉洋さんが、実在だった筋ジストロフィー患者鹿野靖明
さん役を演じ、もう、口達者な鹿野さん(ご本人のことは知らないが)
に成りきって、周囲をキリキリ舞いさせる映画だった。
記事には、『高畑充希さん演じる介助ボランティア』と書いてあるが、
映画の中でこの言葉を吐いた時には、まだ介助ボランティアではなか
った。
その言葉がこれだ。
『障害者ってそんなに偉いの?障害者だったら何言ってもいいわけ?』
映画の導入部の頃のセリフだったから、自分も含め観ている観客に共通
の感覚だったろうと思う。
しかし、ストーリーが進むにつれて、鹿野さんマインドに引き込まれて
行く。
この人は、小学校6年生時に難病の筋ジストロフィーと診断され、それ
以降、年経る毎に徐々に出来ていたことが出来なくなっていったという。
一般の学校には通えなくなり、養護学校の高等科卒業を期に<両親の人生
を、自分の介護で縛り付けたくない>という考えから、自立の道を模索し
始める。
一生、病院など療養施設に閉じ込められることも忌避し、自らが、自分で
自分をボランティア介護してくれる人を募集し、その人たちの介護に頼り
一切親の支援を遠ざけた暮らしを実現させて来たというのだ。
しかも、他人の助けで「生きさせてもらう」介護ではなくて、自分が自分ら
しく人生を全うするための介助を、周りに求めたのだという。
上記に紹介した記事によれば、『他人の助けなしに生活できないのに、遠慮
を知らない鹿野さん』『障害者が”自己中”ではいけないのか。「オレの人生
はオレが主」と言ってはダメなのか。鹿野さんの命がけのワガママは、障害
者=弱者という世間的常識を覆し、・・・・・若者の方を変革していくのだ。』
(2019年1月6日付 読売新聞『本のよみうり堂』欄)
入れ替わり立ち代わり、この人の周囲に係わったボランティアの数、実に
500人というからスゴい。
高畑充希さんの最初の頃のセリフ『障害者ってそんなに偉いの?』が、当方な
ども思わず合点が行く言葉だったのだが、話が進むにつれ、鹿野さんが憑依し
たような大泉洋さんのひとつひとつの立ち居振る舞いに、納得していく自分が
不思議だった。
今朝は、上記読売記事の偶然に驚いた上に、地方紙・新潟日報のコラムでも
「こんな夜更けにバナナかよ」が取り上げられていて2度ビックリ。
●日報抄 (2019年1月6日付 新潟日報電子版)
昨年12月この映画の話題が出始めた頃、以前にこのタイトルの奇異さに興味
をひかされ、買っていたことを思い出し、書庫を探ってみたら出て来てパラパ
ラ捲り始めていた。(当時は、行政書士としても介護問題に関心を持つスタン
スが強かった。)
■渡辺一史『こんな夜更けにバナナかよ』北海道新聞社 2003年3月発行
今は文春文庫から出版されているものがメイン扱いになっているが、何しろ
464ページもある本だから、大きな活字の方が読みやすい。
それにしても、あらためて目を通してみると、筆者の渡辺一史氏の粘着質の克明
さに驚かされた。
凄いとしか言いようがない。
介護福祉などシロウトのライターと紹介しているが、各章末の【注釈】の充実ぶり
には、ただただ脱帽だった。
後で調べてみると、この本で講談社ノンフィクション賞、第35回大宅壮一ノンフ
ィクション賞受賞とあった。
さもありなん。
2冊目の本『北の無人駅から』も、単なる紀行ルポルタージュとかではなく、圧倒的
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HN:
5596DA(ゴーゴークロダの意)
性別:
男性
職業:
行政書士
趣味:
山歩き、自然散策、ドライブ
自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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