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 この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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昨夜は、映画『あゝ野麦峠』のDVDを観た。


1979年(昭和54年)の邦画配給収入ランキングで第2位と
なったほどのヒット作だったのだそうだが、当時の自分の生活史
を振り返っては、全然記憶になかった。

ちょうど結婚した頃だったから、住んでいた場所も勤務場所も
思い出せるのだが、この映画の記憶はまったく。


この年のキネマ旬報ベストテン9位にもランクされ、早くも翌年
の1980年4月9日に日本テレビ・水曜特別ロードショー枠で
初のテレビ放送もあったのだそうだ。
その時の視聴率はなんと34.3%(関東地区、ビデオリサーチ調
べ)もあったそう。
(上記の詳細データは、すべてWikipedia『あゝ野麦峠(1979年
の映画)』の項による。)


さらには、映画封切りの翌年に映画人気の2匹目のドジョウを狙っ
てかテレビドラマ化もされ、1980年4月1日~5月27日にか
けて、TBS火曜21時からの枠で連続放送もされたのだそうだ。
(こちらの情報は、同じくWikipediaの『あゝ野麦峠』の項による。)


2か月近くも毎週火曜日にテレビ放送されていたというが、こちら
も全然知らなかった・・・。

『あゝ野麦峠』の前番組は『三男三女婿一匹3』という番組だった
らしいが、このタイトルは、観た記憶はないが名前だけは聞いたよ
うな記憶がある。
しかし自分がそうなら、家内に訊いても憶えがないと言うから、よ
ほど『あゝ野麦峠』は、我が家に縁遠かったというほかない。


思い返すに、自分も最寄り店舗から列車通勤での本部勤務になった
頃だったし、家内も結婚生活の家事とともに、職場も生まれ故郷に
近い北浦近辺から、茨城県北の不慣れな中学校への転勤が重なり大
変な時期だった・・・。

21時は当方はまだ列車の中だったかも知れないし、家内も20時
前に帰宅して、夕餉の支度中の頃だったのだろうな。


●映画『あゝ野麦峠』 (予告篇)

●映画『あゝ野麦峠』 (あらすじ /Movie Walker より)


個人的には、日本映画史上に残る名画のひとつとしてランクされるべ
き作品と思うが、戦後の左翼的自虐史観からの捉え方という見方もあ
って、好悪を分かつデリケートな部分もあるかと思うから、あえて論
評は避けたい。


ただ、映画の冒頭鹿鳴館のダンス風景から始まり、新工となるべく吹
雪の中、険しい飛騨の雪中行軍をする少女達との運命のコントラスト
は導入部として暗澹ともさせられたものだ。

だが、欧米列強の帝国主義の時代に、黄色人種の途上国でしかなかっ
た日本の、それへ伍して行く健気な背伸びが鹿鳴館だったのだし、近
代化のためのあらゆるものが輸入に頼るしかなかった中で、唯一の外
貨獲得の輸出品が生糸であり、工女たちの細い腕に懸っていた。
その双方一丸となっての近代化への邁進、これがまごうことなき当時
の日本の現実だったことは、忘れてはならないと思う。



さてさて、どうしてまた『あゝ野麦峠』に行き着いたのだろうか?

これまた異なもので、毎月行っている「うたごえ広場」がきっかけな
のだった。


先月は、誰がリクエストしたのでもなかったのだが、小椋佳の『しお
さいの詩』がリストアップされ、誰も歌う人がなかったから司会者か
ら「クロダさん?どうですか!?」と指された。

当方は、あらかじめ準備したのを歌わせて貰った後だったもので、これ
以上しゃしゃり出るのも訝り、失礼させてもらった。


しかし帰って考えると、昔は小椋佳の楽譜集を買ってギター練習もして
いた身、演歌ばかりが脳じゃない・・・・と考え直し、小椋佳の歌を調べ
直してみた。
そうして出遭ったのが『♪想い出して下さい』


知らなかったのだが、冒頭に書いたTBSのテレビドラマ『あゝ野麦峠』の
主題歌だったというのだ。

へェ~え。


そんなことで、『あゝ野麦峠』にぶち当たったのだった。

アマゾンを調べて、原作本の■山本茂美著『ある製糸工女哀史ー新版あゝ
野麦峠』も取り寄せてみた。

で、映画も観てみようとレンタルを考えたが、1979年、今から37年も
前の作品だ。あるのか?

ところが版権の問題があって永らくビデオ化されず、東宝からDVD発売され
たのは、2014年つい最近のことだと判った。
そして、公立図書館向けの施設使用承認許諾があって、地元図書館に所蔵
されていることを知った。有難い事だった。

●小椋佳 『想い出して下さい』(YuTubeより)



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よろしくお願い致します。

岐阜県に単身赴任していた頃、どういう道順で、なぜ?という経緯は忘れたが、
たしか上高地を抜け、乗鞍岳へ車で上がろうとした時があった。

当然に、ひとりドライブで。
11月を過ぎていたか?


乗鞍岳への表示を頼りに進んでゆくと、やがて「通行止め」で道はシャットア
ウト。
いわゆる<もう冬場>で、鉛色のどんよりした雲が垂れこめる中、乗鞍岳は
雪を被り真っ白だった。

ひとっこ一人いない寒々しい山道で、もう夕方が近かったのか記憶の中では
薄暗く陰気くさい森林地帯だった。

仕方なく、何とか人家近くまで走ろうと道を下る途中、名前だけは知っていた
『野麦峠』の道路標識が出て来た。


ああ、ここだったのか・・・・・・・・。


確かに厳しい山道だった。

映画を観て、飛騨から160キロの徒歩。
主人公のみねが、野麦峠で最期に臨んで「兄さ、飛騨が見える」

みずみずしく健気な政井みねを演じた大竹しのぶが素晴らしかった
が、兄の政井辰次郎役の地井武男も泣かせた。


今掛かっている『後妻業の女』の大竹しのぶもまた凄いのだろうな。
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性別:
男性
職業:
行政書士
趣味:
山歩き、自然散策、ドライブ
自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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