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 この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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韓国ドラマ『ホジュンーー宮廷医官への道』(BS日テレ)が
やっと昨日で終わった。
全64話。

月曜から金曜までの平日5日間、1時間ものの連続ドラマ。
1999年制作の比較的古いドラマで、かつてBS朝日で放
送されたのが最初で、その後何度も再放送されたらしいか
ら以前に観た人もあるかも知れない。



最近の韓ドラの"画面クッキリ"のと違って、古いカメラのため
どこかくすんだ画面なのだが、そこが歴史を感じさせて独特の
雰囲気を醸し出していたのだが、昼日中からノコノコとドラマ
を観ているわけでもなく、夜に録画でみると、それが余計にイ
イのだ。

家人も寝静まった時間、ポツネンと酒を片手に見入ると、
ホ・ジュンの波乱万丈の生涯に自然と感情移入して、しみじみ
としたものだ。

●韓国ドラマ『ホジュンーー宮廷医官への道』(BS日テレ)

(なんだソレ?という方は、上記リンク先の「番組概要」を
 
見て下さい。)


ドラマの主人公ホジュンは、実在の人物とはいえ、当時の朝鮮
では、医者は賤民の階層だったらしいから人物の詳細を伝える
資料が残っているはずもなく、ドラマの大方フィクションだろ
うと思う。(ただ、ホジュンは、宮廷医官にまで登りつめ両班に
までなった。)
それであっても、宮廷の壮絶な権力争いやら、貧困と飢餓に苦
しむ民の暮らしぶりなど丹念な描き方をした良質なドラマで、
韓国で放映された当初、視聴率63%とかという絶大な支持を
得た作品となったという。

『韓流時代劇と朝鮮史の真実』などの著者の東洋史学者宮脇淳
子氏によれば、韓流歴史ドラマは「韓国人による妄想のファンタ
ジー」というが、そういう中では、作品のテーストが比較的地に
足の着いた、数少ない部類に入るのではないかと思う。



宮脇氏は著書で、韓国歴史ドラマを、日本で言えば『水戸黄門』
や『暴れん坊将軍』的な完全なフィクションを「韓流時代劇」、
史実に忠実なNHK大河ドラマ的な作品を「韓国歴史ドラマ」と意
識的に分けて論評しようと努めている。


ま、韓国にはまともな歴史書がないから、大概がファンタジーに
なってしまい、大河ドラマ的なものはないとは言うが、韓国人に
はそこが判っていないという。

何で読んだか忘れたが、ある方が立派な在日のお医者さんとレセ
プション会場での雑談になった時、朝鮮古代史ドラマ『朱蒙』を
観ていた印象から「我が国にも、立派な歴史があったのですね、知
りませんでしたヨ。」とこのお医者さんに言われたとか・・・。

「水戸黄門」と「大河ドラマ」の区別もついていない、と呆れ返って
書いていたが、大概の韓国人がこうだ、というのね。


さて、ホジュンが終わり、『根の深い木』(テレビ東京)『奇皇后』(N
HKーBS)『太陽を抱く月』(NHK)などフィクション丸出しの韓国時代
劇一辺倒になってしまった。
もうこの手の『暴れん坊将軍』的な時代劇はとても観る気がしないか
ら、義務に近い日課が減って一安心というところになった。



今はお昼時に『愛は歌に乗って』をリアルタイムで観て、録画では
『輝いてスングム』を観ている。(どちらも、BS日テレ)

『愛は歌に乗って』は、たわいない恋愛ドラマなのだが、日本と違い
それぞれの家族が絡み、なかなかに面倒くさい韓国社会が覗ける。
今年のソチ五輪期間の頃にも、韓国ではこのドラマがブームとなった
とか。
ちょっとした腹立つことがあっても、大声でまくしたてる韓国人気質
がここでも全開。隣国ウオッチングには最適なドラマ。
しかも制作年が新しく、韓国の「今」が仄見える。

もう一本の『輝いてスングム』は、やはり今年制作の新しいドラマな
のだが、ドラマの舞台は、朝鮮戦争直後の韓国社会。
戦争に巻き込まれ孤児となり、クズ拾いでけなげに生きる兄弟や、北
と南に分断された家族や、農村社会に絶大な根を張り、今なお睨みを
効かす地主と、絵に描いたような貧困者たち。
しかし、逞しく明るく日々を生き抜く、名もなき人々の日常と、戦争を
初めとした大きな運命のいたずら。

朝鮮戦争を現実に知らない世代が、当時の状況を想像するのにヨスガ
となる作品だ。



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昨日の『ホジュン』の最終回の最後の場面で、ホジュンの墓を訪れた
医女イェジン(生涯ホジュンを思い続けた女性)の言葉。

「太陽の下で名を誇って生きるのは、さほど難しくはない。

難しいのは、誰にも気づかれず乾いた人の心を潤すことよ。

あの方はそんな方だったわ。

心の底から病人を愛する心医だった・・・・・・。」


日韓関係が険悪な昨今、ヘイトスピーチなど民民レベルでもボルテージ
は上がるばかりだ。向こうがそうだから、売り言葉に買い言葉。手元に
ある本■三橋貴明著『愚韓新論』(飛鳥新社)をパラパラとめくっても
勇ましいばかり。

今日のブログを書くにあたっては、■豊田有恒著『本当は怖い韓国の
歴史』(祥伝社新書)を読んでから書いた。
豊田氏はSF作家と思っていたら、韓国史の専門家でもあったのね。韓国
現地への渡航歴も多いらしい。
いやはや、結構的を射た指摘が多く、韓ドラも相当観ているのを知りまし
たね。島根県立大学名誉教授だそう。

上記の本の第6章渤海国をドラマ「テージョヨン」に沿って解説したり、
第9章で李氏の朝鮮王朝を56ページあまりで手短ながら判り易く解説。
話は縦横無尽に飛び、裏打ちされた朝鮮史・世界史の教養が随所に。
とどのつまり、指摘は厳しいのだが筆致が「平熱」というのか、冷静な
ところが読ませる。
朝鮮史に関心を持たれた方には、お薦めな本ですね。


「日本人て、どうしてギリシャ・ローマだの遠い西洋のことばかり語って、
足元の朝鮮・中国のことになると疎いの?」だそうだから、お互いに勉強
しないと。

 
  





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日本自然保護協会・自然観察指導員
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福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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