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 この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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さて昨日自民党新総裁に安倍氏が選出されました。

昨日、今日の新聞は自民党総裁選がらみに相当なスペースを割いて
いて、どシロウトの当方など口を挟む余地はないし、そんな力量も
ありません。


ところで、今日の新聞によりますと昨20日、自民党総裁選の投票日
に、民主党・小沢代表は自衛隊機で菅代表代行とともに、太平洋戦争
の激戦地・硫黄島を訪問していたと小さく記事になっておりました。

なんでまた、こんな日に?

素朴な疑問を感じましたが、記事によると民主党内にも同様の疑問の
声が出ている、とあります。(9月21日付読売)


硫黄島では、戦没者の碑や、「医務科壕」などを視察し「激戦の地を
目のあたりにして、戦争の悲惨さを肌で感じた・・・・」と記事に
ありますが、今回の訪問は菅氏が「代表再選が決まると、人事の話で
マスコミがうるさくなる。一緒に硫黄島に行きませんか」と誘った
のがきっかけ(同読売記事)、とか。

いやはや、<軽い>なあー、とつくづく思いますね。



今日はまた、なぜこんなブログなの??というお声もあるかも知れません。
実は、19日付当方ブログに書いたのですが、『散るぞ 悲しき 硫黄
島総指揮官・栗林忠道』梯久美子著 新潮社という本を19日に読んだ
ばかりだったもので、民主党の小さな記事にも目が留まり、毒つく気に
もなっているわけです。
 
当方ブログ:9月19日付 『今日進行形のこと』


梯氏の本によると、日本軍側死傷者数2万1152名。米軍側2万
8686名。うち戦死者数は日本軍2万129名、米軍6821名と
いう。太平洋戦争史上でも稀有の大激戦地。
米軍上陸前に日本軍の稼動可の飛行機が20機もないなか、上陸直前ま
で、拡張工事をしていて、上陸後も飛行場の争奪戦が両軍を激戦に導い
たといいます。

今回の小沢代表が降り立った飛行場は元山飛行場のはず。

この飛行場を奪取した米軍は、当時滑走路の整備・造成を急ぎ、日本兵
の遺体を回収しないまま、その上にアスファルトを敷いたといわれて
います。
昭和43年に、硫黄島を含む小笠原諸島は日本に返還されましたが、
その後自衛隊、及び米軍が使用している滑走路下には、いまも夥しい
日本兵の遺骨が残されたまま、といいます。

日本軍2万余のうち95パーセントが戦死の激戦地、硫黄島。
梯氏はこの本の第7章を『骨踏む島』として、書いています。

島の何処を歩いても「遺骨を踏んで歩くこと」だと。

雨水しか水がなく、休火山の島。日本軍は要塞に等しい地下トンネル網
を築いて戦ったということです。地下20mから30mの深さ、硫黄
の臭い、場所によっては80℃にも達する地熱の中、死ぬことも許され
ない激闘を戦い、必死を死にました。

地中深く潜行しているところを火炎放射器で焼かれ、あるいは爆弾に
より入り口を塞がれ窒息死、あるいは海水を穴に注ぎ込まれ溺死、
餓死、病死・・・・・。
しかも戦争末期になっていましたから、30代、40代の妻帯・子持ちの
兵士たちが大概だったのだとか。戦後、遺骨回収にトンネルに入った
方の話が出てきますが、白骨化したボロボロのキレを纏った兵士の
遺体の胸ポケットあたりに家族写真とおぼしきものが・・・・。
腐体液が滲みてしまって、おぼろげにしか判別できない写真に子ども
が写っているものがあったといいます。


いま硫黄島は、「銀ネム」の低木が多いそうです。

なぜか?

占領後、米軍が空から大量の種子をまいたそう・・・。

なぜ?

島中に野ざらしになっていた日本兵の遺体の死臭を消す為だったのだと。


縷々書いてきましたが、ぜひこの本をたくさんの方に読んで頂きたくて
書いた次第です。民主党の「一緒に硫黄島行きませんか?」が如何に
不遜で軽い行動か・・・、もうお解かり頂けたかと思います。

当方は仕事柄、あるいはマインド的にも保守の側と自覚しておりますが、
それにしても、『美しい国へ』にも参ります。
余りに情緒に走るタイトルと浅薄な中身・・・・・、
かつての大政翼賛体制、軍靴の足音へと連なった時代にも、
美辞麗句を並べ立てた流れがあったことを想起したいものです。



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 今日は理屈っぽかったから、厳しいかも・・・。
 それはそれで仕方がありませんけれど、なるべくヨロシク!!
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性別:
男性
職業:
行政書士
趣味:
山歩き、自然散策、ドライブ
自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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