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 この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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私が住んでいるのは(宍戸地区)大田町松山というところで、松山と付くぐらいだから、
昔は松林の山だったのだろう。


この地宍戸というのは、江戸時代宍戸藩といって水戸徳川家の支藩で
あった。またそれより以前戦国の佐竹氏の頃の歴史さえあり、その名残
か狭い地域にやけに寺社が多く分布しているのだ。
(宍戸の城塁と周辺集落の古地図が東北大学附属図書館所蔵というのに
驚かされたことがある。この宍戸の領主が佐竹氏とともに秋田に転封に
なったことから、<古地図も>秋田から仙台へと明治期?紆余曲折の
後収まったのだろう。)
中には親鸞ゆかりの寺もあったりするが、大田町松山も元を辿れば、
どこぞの寺院領の山であったらしい。


そんなことからか、我が宅地は猫の額ほどしかないのだが、夏場に
なるとやけにセミの脱殻が目に付くようになる。


もともと子供時代は日立に育ち、長じて水戸、習志野、岐阜、栃木壬生
つくば、新潟村上、埼玉浦和など居を点々として来たが、セミの鳴き声
はどこでも聞いて来たが、セミの羽化など見たことはなかった。

この場所に移り住んでからは、庭の雑木の枝にセミの脱殻を見ること
が多くなった。この仕事場の窓ガラスに接する枝木に脱殻があったり
したのだが、今年は出入り口のポストだとか、庭の垣根の支柱にも
脱殻がついている。
そして、先のポストの方など20年住んで初めて、(いや、生まれて
初めて)セミの羽化を身近に観察する機会を得た。

1週間ほど前の夕方5時過ぎ、ポストに幼虫が張り付いているのを
見つけてから、やがて幼虫が殻を脱ぎ始めやがてミルク色のくしゃく
しゃっとした小さな羽が出始めた。知らない振りして買物へ出かけたり
して、夜の10時過ぎ見てみると、まだ羽は透明でなくミルク色の
ままだったが、サイズは間違いなく成虫のセミと同じ大きさになって
いた。


翌朝見ると、脱殻だけがポストに張り付いていたが、セミはいなかった。
家内は「結局、死んでしまったの?」と聞いて来たが、夜中ピンとして
止まっていた(生き生きとした)セミが死んだとは思えなかった。

しかし、ポストの下には生まれたばかりらしいセミの顔と胴体があり、
アリ達が巣穴へ運ぼうとしていた。
よりによってほぼ同じ場所で幼虫2匹の羽化があったとも考えられな
かった。
考えたくなかった昨夜羽化したセミの余りに短い死?

7年もの間、日の目を見ず地中で育ち今やっと地表へと這いだし羽化し
た翌朝、スズメにでも見つけられてしまったのか。
何しろ地面に落ちていた幼虫の残骸は<全身>全てではなかった。


自然の営みの残酷さがこんな身近にも垣間見られた出来事だった。


                  ●今日のリンク:セミの羽化
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男性
職業:
行政書士
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山歩き、自然散策、ドライブ
自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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