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 この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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予報だと次の日曜日は、雨模様の天気になりそうだが、今日あ
たりはポカポカ陽気で、何をやるにも動きやすい気持ちの良い
日だ。

犬の散歩などにもグッドな陽気。


そんな日に、ひょんなことで下のような記事に出遭った。

●犬の散歩中の事故、飼い主に1284万円支払い判決とその余波
(2018年04月13日11時00分 NEWSポストセブン)




googleアラートで、自分の守備範囲と思うニュースは拾うように
しているのだが、この記事は初見だった。

慌てて、最高裁の判例検索ページにあたったり、3月23日付ニュ
ース記事も見てみたりしたが、ざっくりと俯瞰しては、コトの顛末
が判り易いのは上記の記事だった。


それにしても、定年後寄り添うように暮らす老夫婦にとり、家族同然
に飼っていた愛犬により引き起こされた生涯最大の災難。

それでも夫婦は、それを静かに受容し義務を果たそうとしているとい
う。


なんともやり切れない事件ではありますが、「たかが犬の散歩」と言っ
て、一旦コトが起きたら、大変な責任と経済的負担が突然に重く圧し掛
かることを、教えられた事件でした。



主な教訓を上記事件から紐解くと、①普段しつけが行き届いた犬であって
も、突然、飼い主の意図に反し豹変することがあること。しかも、リード
引きが子供であったり、高齢者であった場合、飼い犬の制御が困難になっ
てしまう事態もあり得ること。

②事故被害者がランニング中の40代男性。身体が健康で、ランニングに
精を出すほどスポーツ好きであり、四肢の制御に万全の人でも、不測の事
態が生じた際にはバランスを崩し、思わぬ事故の被害者になってしまうこ
と。

その人の進行方向で怒りの素振りの柴犬がいることを視認し、それを避け
ようとした矢先、突然予期せず飛び出したダックスフント犬に慌て、足を
踏み外しタタラを踏んで側溝に落ちてしまった。

③1284万円という法外な損害賠償金に思えるが、まず受傷直後6日間
の治療費及び入院費、付き添い看護費用もあったかもしれない。10か月
に及ぶ通院期間の治療費、休業補償費(仕事を休んで通院した場合。また
通院後出社したとしても、通院した時間の休業補償等),通院交通費、文
書費、通院慰謝料。

その後、利き手の右手の可動域が狭まった後遺障害補償。
逸失利益の根幹だが、後遺障害別等級表・労働能力喪失率表による第10
級<1上肢の3大関節中の1関節の機能に著しい障害を残すもの>に該当し
たかもしれない。461万円、労働能力27%の喪失と認定か。

例えば、幅50センチの側溝に、突然転落する場合に側溝に沿って「真横」
にウマく転落するとは考えられないから、落ちるに際し、側溝のコンクリ
ート縁に他の手足、顔を打撲したとも考えられ、顔に治療後に傷跡が残って
しまったような場合や、左手及び両下肢にも右手より軽微であっても障害が
残っているような場合、後遺障害の「併合」が勘案され、等級の重度増しと
なり補償額は増える。

また加えて、後遺障害慰謝料も発生。被害者がまだ40代男性とあるから、
受傷時から簡易生命表により平均余命を勘案。学歴別賃金センサスも照合。
ライプニッツ係数なども照合して慰謝料を算出する。



善良な老夫婦が、三顧の礼を尽くしてお詫びをしても、それで利き手の右手の
可動域が狭まったことは、決して元には戻らない。

(初回に詫びに行った人が、顔を見れば変わらなく見えても、その後、事務職
だった人が右手が使えず書類を作れないとか、現業職だった人が重い荷物を持
てないとかフォークリフトの運転が出来ないとかで、建物の掃除など軽作業の
場所に意に反し職場転換させられていたりと言った、人生の大転換をさせられて
いるかも知れないのだ。)

厳密に手繰った訳ではないが、今回の裁判記録が裁判所の判例として閲覧出来る
状況にはないから、あくまで想像の域、経験則の域での話とはお断りした上で、
書いておきたい。


いやな言い方だが、不法行為により他人に損害を与えてしまった場合、その償い
は金銭による補填にしかない、と新ためて考えておかねばならないと肝に銘じな
ければならない。


そうでなくとも、ギスギスとした今の世の中、「ゴメンなさい・・・。」「申し訳
ない・・・・。」だけで済まない。


健康のためランニングをする。自己を律して昨日より今日、今日より明日に一歩
進歩した己を目指す・・・・、そういう人が増えている。

そういう人は、一般的に「なあなあ」でコトを終わらすことでは気が済まないものだ。



犬も歩けば棒に当っても、「ゴメンなさい・・・。」では済まない時代なのだから、
やはり、犬の散歩一つにも身構えて、注意深い「お散歩」が肝要だ。

子どもと犬だけの散歩を見かけたりするたびに、ヒヤヒヤしてしまう。

「注意一秒、(自分にも相手にも)事故一生!!」



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よろしくお願い致します。

昔、当方の知り合いの犬が隣家の生垣を潜って入り込み、そこの赤ちゃんをガブリと
噛んだ。

エライ騒ぎになったそうで、救急車は来るわ、パトカーは来るわ・・・!!


隣家と事後処理を話し合った知り合い、その足でワンちゃんを保健所に”連行し”早速
処分したそうな。ビックリするぐらいの速攻ぶり。


そのぐらい慌てふためき、気が動転したのだろうが、下手人、いや、下手犬はもう
「この世にいないから・・・、許して!!」

反省の態度としては悪くないのかも知れないが、ユルイ首輪のままにしていたアンタ
が悪い!!がオザナリのまま。


考えれば、おとととと・・・・っと言う間に、天国に召されたワンちゃんだって被害者
といえば被害者なんだナ。


全ての責任は飼い主にある。
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HN:
5596DA(ゴーゴークロダの意)
性別:
男性
職業:
行政書士
趣味:
山歩き、自然散策、ドライブ
自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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黒田真一行政書士事務所
いばらき動物法務研究室
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