この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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茨城県在住の方へ「今日は 何の日?」とお聞きしましたが!?
お判りですか???
実はね、今日は、「水戸空襲」があった日なのです。
昨日からいよいよ8月に入りましたが、8月の暦を聞くと 途端に
終戦だの、原爆だの太平洋戦争がらみの話題がマスコミの定
番のようになります。
我々日本人が、過去の悲惨な歴史を忘れないためには、 これ
はこれで大切なことだとは思いますけれど、「戦争を知らない子
どもたち」が国民の大半になりつつある昨今、 ともすれば、単に
<歴史を知るキーワード>に過ぎなくなる恐れもあります。
やはり、もっとミクロに、自分達が暮らすその足元の場所では
「どんなことが実際あったの?」と、その血と涙の体験談を知る
ことは、もっと大切なことだと思うのですね。
さて、水戸空襲のこと・・・・・。
それは、昭和20年の今日、8月2日の未明、午前0時31分から
同2時16分までの約1時間45分続き、南太平洋の米軍マリアナ
基地を飛び立ったB29・160機による焼夷弾爆撃だったといい
ます。
水戸市街は、水戸駅から大工町までが見通せるほどに壊滅的被
害となり、焦土と化しました。
水戸市民の犠牲者は300人以上という悲惨なものに。
水戸市のホームページに、しっかりと記録のページがあるのは、
自治体としては大変立派な取り組みだと思います。
●水戸空襲 (水戸市ホームページ から)
(この中に、「市民の証言」というのが2例載せられていて読んで
みると、切実さに涙を誘われました。)
ある本を読んでいましたら、昭和史の研究家として名高い半藤一
利さんが書いていた文に目が留ったことがありました。
半藤さんのお母様は下妻市の出身とかで、終戦間際、彼もそこへ
疎開していたことがあったらしい。その下妻でのある夜、水戸市が
空襲を受けている光景に出くわし、若い頃の記憶として書いていま
した。
下妻から見ても水戸方面がピカピカ光りながらボーッと明るく花火
が打ち上がったようで、微かに爆発音・破裂音が轟いていたと。
真っ暗な夜中、下妻のはるか北東方向、水戸の方面が「ヤラレテ
いる様子」、当時の人々はどのように感じながら見守ったのでしょう。
半藤さんの記述が、空襲だったのか艦砲射撃のことだったのか当方
の記憶があいまいだったもので、今しがた調べて見ると、水戸は昭和
20年7月17日に艦砲射撃も受けていて、水戸東部(旧大野村)付近で
被害を受け、死者21名を出す惨事もあったといいます。
ただ、この時の艦砲射撃は、日立市及び勝田町の軍需工場が攻撃
目標のもので、ミズーリなどの戦艦5隻、軽巡洋艦2隻、駆逐艦9隻
計16隻が日立沖に集結。多賀地区、勝田地区への艦砲射撃を行う
中、折からの濃霧のため、目標を見誤った一部の艦の誤射によるも
のが水戸への被害となった攻撃であったようです。
(7月17日の悪天候の顛末は、昨年の日立市郷土博物館の展示に
あったのを思い出しました。)
ですから、半藤さんの体験というのは、水戸空襲の様子であったので
しょう。
上述の、水戸市HPの中の「市民の証言」にありますように、「後から
すぐ家族が(非難して)来るものだと思って、妹さんは近所の人たちと
先に避難して、却って焼夷弾攻撃の被害に会って死亡・・・」という様に、
人の運命とは、ちょっとした時間差で別れ、生死を分けるものです。
昭和20年8月2日に亡くなったのも、平成25年8月2日の今日現実
に私たちが生かされているのも「ちょっとした時間差」でしかないのだと
思います。
何の気になしに、偶然に『ナチス』という言葉が口をついて出たと言い訳
し、撤回したとしても、もはや消え去るものでは到底ないと思います。
「ちょっとした時間差」でしかない過去と現在の繋がりに思いを馳せた瞬
間があるのなら、絶対に『ナチス』の言葉はないはず。
人間としていかに感受性が欠落しているか?人間としていかに誠実性に
欠けた人間であるか?身近な戦争体験談は、「今」への透視の目を研ぎ
澄ます機会でもあるように思うのですね。
●人気ブログランキング へ
ランキングに参加中、よろしくお願い致します。
先の戦争体験の方々は、年齢的にどんどん鬼籍に入っていかれます。
身近に高齢のお身内がおられる方は、元気なうちに、その体験を聴いて
みるといいのではないでしょうか。
8月11日には、水戸市で「語り部ライブ」というイベントが開かれるよう
です。水戸の空襲体験談とバンド演奏のコラボとか。
●水戸市南町の「クラブソニック水戸」で、午後5時から。当日券1500円
(TEL029-300-2233) ・・・・以上毎日新聞記事から。
○そういえば、今日は水戸黄門祭りの千波湖花火大会。空襲の火でなく
花火の彩りに平和を噛み締めたい。千葉にいる娘が同僚と花火を見に
出張って来るんだそうで。
●最近観た映画。1989年公開の五社英雄監督『226』 あまり評価は
芳しくない作品だったようだが、自分的には、書籍ではなくビジュアル
に事件を俯瞰出来たイイ機会となった。当時の青年将校の決起には
一途なものがあったのかも知れないが、軍国日本への傾斜が強まった
忌まわしい一里塚。カーキ色の軍服姿にゾッとしたな。
お判りですか???
実はね、今日は、「水戸空襲」があった日なのです。
昨日からいよいよ8月に入りましたが、8月の暦を聞くと 途端に
終戦だの、原爆だの太平洋戦争がらみの話題がマスコミの定
番のようになります。
我々日本人が、過去の悲惨な歴史を忘れないためには、 これ
はこれで大切なことだとは思いますけれど、「戦争を知らない子
どもたち」が国民の大半になりつつある昨今、 ともすれば、単に
<歴史を知るキーワード>に過ぎなくなる恐れもあります。
やはり、もっとミクロに、自分達が暮らすその足元の場所では
「どんなことが実際あったの?」と、その血と涙の体験談を知る
ことは、もっと大切なことだと思うのですね。
さて、水戸空襲のこと・・・・・。
それは、昭和20年の今日、8月2日の未明、午前0時31分から
同2時16分までの約1時間45分続き、南太平洋の米軍マリアナ
基地を飛び立ったB29・160機による焼夷弾爆撃だったといい
ます。
水戸市街は、水戸駅から大工町までが見通せるほどに壊滅的被
害となり、焦土と化しました。
水戸市民の犠牲者は300人以上という悲惨なものに。
水戸市のホームページに、しっかりと記録のページがあるのは、
自治体としては大変立派な取り組みだと思います。
●水戸空襲 (水戸市ホームページ から)
(この中に、「市民の証言」というのが2例載せられていて読んで
みると、切実さに涙を誘われました。)
ある本を読んでいましたら、昭和史の研究家として名高い半藤一
利さんが書いていた文に目が留ったことがありました。
半藤さんのお母様は下妻市の出身とかで、終戦間際、彼もそこへ
疎開していたことがあったらしい。その下妻でのある夜、水戸市が
空襲を受けている光景に出くわし、若い頃の記憶として書いていま
した。
下妻から見ても水戸方面がピカピカ光りながらボーッと明るく花火
が打ち上がったようで、微かに爆発音・破裂音が轟いていたと。
真っ暗な夜中、下妻のはるか北東方向、水戸の方面が「ヤラレテ
いる様子」、当時の人々はどのように感じながら見守ったのでしょう。
半藤さんの記述が、空襲だったのか艦砲射撃のことだったのか当方
の記憶があいまいだったもので、今しがた調べて見ると、水戸は昭和
20年7月17日に艦砲射撃も受けていて、水戸東部(旧大野村)付近で
被害を受け、死者21名を出す惨事もあったといいます。
ただ、この時の艦砲射撃は、日立市及び勝田町の軍需工場が攻撃
目標のもので、ミズーリなどの戦艦5隻、軽巡洋艦2隻、駆逐艦9隻
計16隻が日立沖に集結。多賀地区、勝田地区への艦砲射撃を行う
中、折からの濃霧のため、目標を見誤った一部の艦の誤射によるも
のが水戸への被害となった攻撃であったようです。
(7月17日の悪天候の顛末は、昨年の日立市郷土博物館の展示に
あったのを思い出しました。)
ですから、半藤さんの体験というのは、水戸空襲の様子であったので
しょう。
上述の、水戸市HPの中の「市民の証言」にありますように、「後から
すぐ家族が(非難して)来るものだと思って、妹さんは近所の人たちと
先に避難して、却って焼夷弾攻撃の被害に会って死亡・・・」という様に、
人の運命とは、ちょっとした時間差で別れ、生死を分けるものです。
昭和20年8月2日に亡くなったのも、平成25年8月2日の今日現実
に私たちが生かされているのも「ちょっとした時間差」でしかないのだと
思います。
何の気になしに、偶然に『ナチス』という言葉が口をついて出たと言い訳
し、撤回したとしても、もはや消え去るものでは到底ないと思います。
「ちょっとした時間差」でしかない過去と現在の繋がりに思いを馳せた瞬
間があるのなら、絶対に『ナチス』の言葉はないはず。
人間としていかに感受性が欠落しているか?人間としていかに誠実性に
欠けた人間であるか?身近な戦争体験談は、「今」への透視の目を研ぎ
澄ます機会でもあるように思うのですね。
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先の戦争体験の方々は、年齢的にどんどん鬼籍に入っていかれます。
身近に高齢のお身内がおられる方は、元気なうちに、その体験を聴いて
みるといいのではないでしょうか。
8月11日には、水戸市で「語り部ライブ」というイベントが開かれるよう
です。水戸の空襲体験談とバンド演奏のコラボとか。
●水戸市南町の「クラブソニック水戸」で、午後5時から。当日券1500円
(TEL029-300-2233) ・・・・以上毎日新聞記事から。
○そういえば、今日は水戸黄門祭りの千波湖花火大会。空襲の火でなく
花火の彩りに平和を噛み締めたい。千葉にいる娘が同僚と花火を見に
出張って来るんだそうで。
●最近観た映画。1989年公開の五社英雄監督『226』 あまり評価は
芳しくない作品だったようだが、自分的には、書籍ではなくビジュアル
に事件を俯瞰出来たイイ機会となった。当時の青年将校の決起には
一途なものがあったのかも知れないが、軍国日本への傾斜が強まった
忌まわしい一里塚。カーキ色の軍服姿にゾッとしたな。
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性別:
男性
職業:
行政書士
趣味:
山歩き、自然散策、ドライブ
自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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