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 この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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公共交通機関の不備が目立つ地方にあっては、高齢化が進む昨今、
自動運転車への期待は大きい。

何をするにも、車無しでは生活が覚束なくなる田舎暮らしだから、
自動運転車の装備する具体的な性能やら向かう方向性を知るにつけ、
期待度は高まるばかり。

それゆえ、自動運転車の研究の進み具合をニュースなどで見るに
つけ、例えば日産がいよいよ公道の高速道で走行実験を始めた・
・・・と聞けば、ついつい頬も緩んだものだ。


だが、今日読んだ雑誌記事では、踏み越えねばならない幾多の障害
を面前に突き付けられた感じで、一気に消沈してしまった。

うむ、そうなんだろうな・・・とは思うのだが、あまりにバラ色の
手が届きそうな”未来”が、突然遠のいて、ガックシ膝を着いた。



それが、以下の記事だ。

●自動運転は大統領と妊婦のどっちを轢くのか?--人工知能の知られ
ざる”死角”
(SPA! 2015年12月18日(金)配信)


記事によれば、「世界では5秒ごとに交通事故が発生し」「毎年、世界で
124万人が命を失っている」というのだが、「自動運転が普及すれば
(交通事故での)被害や損害は圧倒的に減る予測」(SPA!)という。



メーカー各社での熾烈な開発競争が進み、技術的課題の克服も日進月歩ら
しいが、その他にも乗り越えねばならない課題もあるという。

上記記事では、一つに「事故の責任問題」を挙げているが、当方も行政書士
として、この点には大きな関心を持っていた。
事故の責任を取る主体とは誰になるのか?ということだが、記事では、一義
に、製造したメーカーがそうなるだろうと書き、製造物責任法の適用が考え
られるとしている。

今後自動運転車が市販され、一般に普及する時代が訪れた時点では、あらたな
法の仕組みなどが整備されることにもなるかも知れないので、これ以上はこの
点には触れない。


今日の記事を読んで驚いたのは、人工知能による自動運転が現実化する際、さ
らに、「トロッコ問題」という倫理的課題を人類はどう克服するのか?という
大きな問題と直面することにもなる、という。

いやはや、なんだ!?「トロッコ問題」って????

当方は、今日初めて知った言葉だった。


要は、上記の記事を読んでいただいて、各々ご理解いただくほかないのだが、
ここで、初めて知った当方が、あれこれ記事中から拾い出してみても、丸写し
のようになって著作権法で問題が生じても困るもので、止める。


ただ、世の中には「知っている人」はいるもので、Wikipediaを引い
てみると、そこそこの解説記事が公開されていて、これまた驚く。


「トロッコ問題」ね?
自動運転車は、前方に2点の障害物としての「人」を認識した時、ハンドルを
右に切る?いや、左に切る? どちらに切るのが望ましいのか?????

いやはや、根源的、倫理的な大問題が立ちはだかる・・・・・。


●トロッコ問題 (Wikipedia)




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よろしくお願い致します。

先日ある新聞の自伝のようなものを書く連載で、登呂遺跡などの調査もした高
名な考古学者が、学徒動員で南方に派遣される輸送船撃沈の場面を書いていた
のを読んで、驚いたことがあった。

「一億総火の玉」の国家総動員令の中、兵隊さんの端くれとして乗船していて、
米潜水艦の攻撃に遭い、総員退避となった。船倉から海へ逃れる矢先に細いロー
プにしがみ付き、甲板を目指す中で、下から同じようにロープを伝って来る日本
人を、必死の力で蹴り落としたという。

あたかも小説『蜘蛛の糸』の場面のような修羅場だったのだと思われるが、何に
驚いたと言って、高名なこの学者さんの、今更に書いてしまう「躊躇いの無さ」
に驚いたのだった。

戦争という地獄の体験者の方々には、人に言えない過去が多かれ少なかれあるもの
と思うのだが、まるで<武勇伝>のように明け透けに書いた無神経さにはアングリ
のほかなかった。

当然にその後、20回以上続いた連載は読まなかった。

今日引いた「トロッコ問題」は、人種を超えた「ヒト」としての根源を考える課題
だし、こういうことを考える道徳心理学や神経倫理学というものの深さを思った。


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男性
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行政書士
趣味:
山歩き、自然散策、ドライブ
自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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