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 この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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●茨城新聞コラム いばらき春秋 (2010年8月16日付)



昨日が65回目の終戦記念日だった。
NHKを中心に、今年は戦争を考える番組を多く見た気がする。

全体に番組数が多かったのか、数は例年と変らなかったのにコチラが
普段の年と違って多く見たのか、どちらかはわからない。

シベリヤ抑留やら、海上特攻艇の震洋の生き残りの方の話やら、
人間魚雷・回天の話やら、広島・長崎の原爆被害者の方々のドキュメ
ントなど。



戦争を知らない世代が、人口の7割近くにもなるという現在、やはり
悲惨な体験をされた方々の貴重な証言は、これからも<語り継いで>
行かねばならない。

その意味で、新聞・雑誌などの文字文化での伝承とともに、それ
以上に、テレビなどの映像を通じた伝承はインパクトが強い分、
より以上に不可欠だ。

それでいながら、公共放送としてのNHKが、この分野に割いた
放送時間数は評価に値するとしても、ただ、残念ながら、放送時間が
夜中の2時過ぎに放送開始などという番組は、本当に国民に視聴して
貰いたいという意思があったのか甚だ疑問だ。
結構見逃したものがあった。「偽りの病院船」「おとりとなった
空母・瑞鶴」など。(いずれも番組の正式タイトルではなく、曖昧
な記憶で書いた点はご容赦を。)



それから、さらに言えば、新聞、テレビとも、「戦争回顧キャンペ
ーン」とも言ってよい各種ワクが、奇妙に昨日の終戦記念日を境に、
昨日まででプッツリと、まるで判で押したように終了してしまった
のはどう言うわけだろう。

これでは、春夏秋冬のうちの、8月の「風物詩」としての、定型的
季節企画なんだな・・・と思わざるを得ない。


こんなことで、日本でも、戦闘員といわれる兵士の戦死者240万人、
民間人の死者80万人。合わせて310万人にも及ぶ夥しい戦争犠牲
者を悼み、こんな愚挙を二度と繰り返させないための、契機とするこ
とが出来るのだろうか。



先の大戦時にも、マスコミは時の権力者に諂らい、国民を戦争への
道へと煽った装置、としての責任が指摘されている。

現代では一層、社会の公器というより、商業組織体としての利益
追求の装置でしかないという「本質」を見詰めれば、別段過度の
期待をすることもないのかも知れない。


そうなると、余計に我々自身の「時代が動く方向への感性」を研ぎ
澄まして行かなければならないのだ。



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・冒頭にリンクした茨城新聞 本日コラム欄。マスコミで珍しく
  今日も戦争を「引きずって」いた。
  記事中のNHK「玉砕 隠された真実」は、当方も録画して
  置いたのを昨日やっと見た。
  大本営発表の反吐が出そうな当時のニュース。
  画面の大本営報道部長とは、少将と初めて知った。
  木も生えない北方の絶海の孤島で、援軍なし、弾薬なし、食糧なし
  で、自殺行為(アメリカ軍兵士の証言)の犬死が「玉砕」


  そして、なんとも合点が行かないのが、大本営参謀はじめ当時の
  戦争指導者たちが、のうのうと戦後生き永らえて、畳の上で
  寿命を全うした矛盾。
(「生きて虜囚の辱めを受けず。死して罪過の汚名を残すこと
    勿れ」この戦陣訓で天皇の軍隊を徹底的に洗脳し、緊縛し、
    死を強要したその指導者が・・・・だ。

   東条英機にして、この戦陣訓の生みの親であり、強要した
   張本人でありながら、自らが<自決もどき>をした時には、
   ピストルを頭部に当てさえすれば、確実な自決を選べたはず
   なのに、左胸に当てて撃ったために急所をはずれ、のちに
   は東京裁判にかけられ処刑される失態を演じた。)


 ・NHK12日放送「爆笑問題の戦争入門」で、俳優の神山繁が
  「(戦争を)知らないでなく、知ろうとしなければ」と語る。
  女優の赤木春恵「・・・いつの間にか・・、戦争になって行った
  のよね・・・」

 ・テレビ東京15日放送「池上彰の戦争を考えるSP」
  これは一部しか見なかったが、池上がサラエボへ飛んで生き残った
  母親たちを取材。
  民族・宗教対立、虐殺・強姦・・・凄まじい阿鼻叫喚の現実。
  これが、今からわずか7年前の出来事。

  池上は、今茶の間を席巻している売れっ子だが、テレビでの活躍の
  ほか、雑誌『文藝春秋』<今月買った本>などの連載やら、
  本の出筆も多い。8月号の同誌を見ると、政治、経済など本来
  の分野のほか、守備範囲ひろく本を読んでいるのがわかる。

  ■ユージン・B・スレッジ『ペリリュー・沖縄戦記』講談社学術
  文庫 は、この記事で買ってみた。
  (ペリリュー島は、我が郷土部隊・水戸ニ連隊が玉砕して
   果てた島。)


 ・2月の末頃、近くのホームセンターに灯油を買いに行った。
  その日は、底冷えがするほどに寒い日だったが、高齢の先客が
  あった。
  その人は「シベリヤの寒さは、こんなもんじゃなかった・・・」
  とか、ブツブツ40代の女店員に話すのだが、店員は知らんフリ。
  当方と目が合って、一しきり、シベリヤ抑留の話を聴いた。
  もっと聴きたかったのだが、お互い買い物途中の会話。

  何処の誰かも判らないまま別れた。

  ■栗原俊雄『シベリア抑留ーーー未完の悲劇』岩波新書
  ■白井久也『検証 シベリア抑留』平凡社新書

  会田雄次『アーロン収容所』では、イギリス人気質や西欧社会
  の特質が活写されていたが、上記白井氏によると、日本軍の
  捕虜64万人に対し、ドイツ軍捕虜は238万9000人と
  一番多かったというのだが、ドイツは戦時捕虜規定が衆人に
  徹底していたと。また復員後の処遇まで西ドイツ政府のそれは
  精緻に整備されていたという指摘は、何事にも泥縄の村社会
  的日本と西欧社会の歴史的厚みが対比され、意義深い指摘。


  ■半藤一利『ソ連が満州に侵攻した夏』文藝春秋
  ■半藤一利『ノモンハンの夏』文春文庫
  ■大野 芳『死にざまに見る昭和史 八人の凛然たる”最期”』
                        平凡社新書
  ■早坂 隆『指揮官の決断 満州とアッツの将軍 樋口季一郎』
                        文春新書
  ■兵頭二十八ほか『技術戦としての第二次大戦』PHP研究所
  ■栗原俊雄『戦艦大和 生還者の証言から』岩波新書


  残暑厳しき中、65年前の現実を少しでも理解しようと思う。
  本日は長々と書き申し訳ありません。
  最後まで読んで頂いた皆様にはたいへんありがとうございました。




  先日、これまたNHKの放送でしたが、映画『借りぐらしの
  アリエッティ』の、制作現場のドキュメントが放送されましたね。

  米林宏昌監督の初監督作品ですが、そのご苦労の毎日が
  ヒシヒシと伝わる、コチラの胃も痛くなるようなドキュメント
  でした。


  でも、そのうちテレビで放映されるでしょうから、ここはガマン。

  それより、この21日に封切となる映画『ハナミズキ』に
  いまココロ動かされています。

  ま、ストーリーはともかく、あの歌だよね・・・・。

  ハナミズキが咲く風景が好きであるーーー、まずコレ。
  それから、あの歌。

  映画のストーリーは、歌からの「後づけ」ですけれど、
  画面いっぱいに流れる、あの歌を映画館で聞いてみたく
  なって来ています。

  つくば市に住んでいた頃、東大通り、それからその通りと
  垂直に繫がる道筋のどこにも、ハナミズキが咲くつくばが
  思い出されます。

  その風景と、あの歌が重なる自分なりの「ハナミズキ」が
  あるのです。

  もう、その時だって、オッチャンでしたけれど・・・。



 ●映画 ハナミズキ(ちょこっとハナミズキ)YouTubeより
  
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ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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