この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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今日は、台風4号が日本海を北東に進んでいるため、お盆時期だと
言うのに、殊のほか涼しい。
25年前の、日航機墜落事故の日が今日というが、あの日は暑かった。
大きな出来事があった日は、やはり、不思議と憶えているものだが、
居間のテーブルから外の庭が見えて、網戸越しの残日さえ、目の奥に
焼きついている気がする。
手元の読売新聞短期特集「25年後の夏 日航機事故」によると、
日航では、経営破綻後の合理化もあって、事故を直接経験した社員
は、全体の約17%にまで減ったという。
さらには、当時の事故を知らない世代が、この事故を研修で聴く
そんな時代にまでなっているらしい。
悲惨極まりない事故の遺族たちが、昨日も群馬県上野村、御巣鷹
の尾根への慰霊登山をした報道が流れ、ふもとの神流川で地元の
皆様の灯籠流しの写真が、今朝の朝刊の一面を飾っていた。
遺族は520人の犠牲者を忘れないで欲しい、永遠に記憶を繋いで
欲しい、空の安全運行を願うメッセージを灯籠に記したというが、
日本の報道は、どうにも<情緒的な>それに偏り過ぎているように
思えてならない。
今さら、事故の糾弾、責任論に終始せよというのではなく、事故の
現実を広く知らせる努力を、風化させない努力をこそ意識すべき、
と思うのだ。
2006年4月、外部有識者の提言で日航が開設したという「安全
啓発センター」、読売新聞によると、墜落機の垂直尾翼など残存
機体のほか、墜落までの飛行状況を再現した映像や手記、時計など
の遺品も展示し、日航の社員教育に活用しているが、一般の見学
も出来る施設という。
●読売新聞 編集手帳 (2010年8月10日付)
当方なども、未曽有の航空機事故の現実を知ろうと、■飯塚訓著
『墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便』講談社+α文庫 を
読んだことがある。
飯塚氏は、当時群馬県警高崎署刑事官で、事故直後より身元確認
班長として事後業務に奮闘した方で、事故直後から最後の身元不明
遺体の確認までつぶさに、人間の尊厳を根底に貴重なドキュメント
としてまとめられている。
脳髄は噴出してない。潰れているので、髪の毛が付いていな
ければ、体のどこの部分か見分けがつかないようだ。
挫滅した顔面に三つの眼球がくっついていた。古川教授が綿密
に調べた結果、頸部辺から、他の人の頭部、顔面が信じられない
ほどの力が加わって入った、ということであった。つまり頭の中
に頭が入ったのである。
離断遺体は、肉体の離れた皮の塊、炭化して分解した真っ黒い
塊、内臓の塊、毛髪と顔の皮膚の一部、手、足、下顎、上顎骨に
指一本、歯牙一本に至るまで、まさに想像を絶するものばかり
であった。
(飯塚訓著『墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便』講談社+α文庫)
Aの骨と明らかに異なるBの骨が、Aの骨にめり込んで一体となって
いる骨の塊もあったという。航空機事故の凄まじさを物語るもので
あるが、灯籠流しの報道だけでは、酸鼻の事故状況を追体験し、真に
空の安全を実現する機会を失い、日々のモチベーションが希薄になっ
てしまうのではないだろうか?
地元茨城空港からも、上海まで往復4000円などという格安便が
就航する時代。ついいらぬ心配をしてしまうのだが、「4000円」
に心動かされる一方で、「お骨」にだけは、まだ成りたくない、と
ふと考えるのだ。
●人気ブログランキング へ
ランキングに参加しています。クリック宜しくお願い致します。
●映画『クライマーズ・ハイ』公式サイト
上記映画は、2008年7月に公開されました。
上野村のダム建設残土捨て場に再現された墜落事故現場で撮影
されたそうですが、機体残骸の位置までが忠実に再現され緊迫
した事故現場を、当方など、この映画映像で体感したものです。
●この事故で遭難した歌手坂本九が、幼少時に笠間市に疎開して
いた関係で、笠間市のJR友部駅の発車メロディは、一番線
が「上を向いて歩こう」二番線「明日があるさ」、三~五番線
が「幸せなら手をたたこう」
遺体確認の動かぬ証拠が、身に付けていた笠間稲荷のペンダント
だったとは・・・・、ウイキペディアで初めて知りました。
言うのに、殊のほか涼しい。
25年前の、日航機墜落事故の日が今日というが、あの日は暑かった。
大きな出来事があった日は、やはり、不思議と憶えているものだが、
居間のテーブルから外の庭が見えて、網戸越しの残日さえ、目の奥に
焼きついている気がする。
手元の読売新聞短期特集「25年後の夏 日航機事故」によると、
日航では、経営破綻後の合理化もあって、事故を直接経験した社員
は、全体の約17%にまで減ったという。
さらには、当時の事故を知らない世代が、この事故を研修で聴く
そんな時代にまでなっているらしい。
悲惨極まりない事故の遺族たちが、昨日も群馬県上野村、御巣鷹
の尾根への慰霊登山をした報道が流れ、ふもとの神流川で地元の
皆様の灯籠流しの写真が、今朝の朝刊の一面を飾っていた。
遺族は520人の犠牲者を忘れないで欲しい、永遠に記憶を繋いで
欲しい、空の安全運行を願うメッセージを灯籠に記したというが、
日本の報道は、どうにも<情緒的な>それに偏り過ぎているように
思えてならない。
今さら、事故の糾弾、責任論に終始せよというのではなく、事故の
現実を広く知らせる努力を、風化させない努力をこそ意識すべき、
と思うのだ。
2006年4月、外部有識者の提言で日航が開設したという「安全
啓発センター」、読売新聞によると、墜落機の垂直尾翼など残存
機体のほか、墜落までの飛行状況を再現した映像や手記、時計など
の遺品も展示し、日航の社員教育に活用しているが、一般の見学
も出来る施設という。
●読売新聞 編集手帳 (2010年8月10日付)
当方なども、未曽有の航空機事故の現実を知ろうと、■飯塚訓著
『墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便』講談社+α文庫 を
読んだことがある。
飯塚氏は、当時群馬県警高崎署刑事官で、事故直後より身元確認
班長として事後業務に奮闘した方で、事故直後から最後の身元不明
遺体の確認までつぶさに、人間の尊厳を根底に貴重なドキュメント
としてまとめられている。
脳髄は噴出してない。潰れているので、髪の毛が付いていな
ければ、体のどこの部分か見分けがつかないようだ。
挫滅した顔面に三つの眼球がくっついていた。古川教授が綿密
に調べた結果、頸部辺から、他の人の頭部、顔面が信じられない
ほどの力が加わって入った、ということであった。つまり頭の中
に頭が入ったのである。
離断遺体は、肉体の離れた皮の塊、炭化して分解した真っ黒い
塊、内臓の塊、毛髪と顔の皮膚の一部、手、足、下顎、上顎骨に
指一本、歯牙一本に至るまで、まさに想像を絶するものばかり
であった。
(飯塚訓著『墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便』講談社+α文庫)
Aの骨と明らかに異なるBの骨が、Aの骨にめり込んで一体となって
いる骨の塊もあったという。航空機事故の凄まじさを物語るもので
あるが、灯籠流しの報道だけでは、酸鼻の事故状況を追体験し、真に
空の安全を実現する機会を失い、日々のモチベーションが希薄になっ
てしまうのではないだろうか?
地元茨城空港からも、上海まで往復4000円などという格安便が
就航する時代。ついいらぬ心配をしてしまうのだが、「4000円」
に心動かされる一方で、「お骨」にだけは、まだ成りたくない、と
ふと考えるのだ。
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上記映画は、2008年7月に公開されました。
上野村のダム建設残土捨て場に再現された墜落事故現場で撮影
されたそうですが、機体残骸の位置までが忠実に再現され緊迫
した事故現場を、当方など、この映画映像で体感したものです。
●この事故で遭難した歌手坂本九が、幼少時に笠間市に疎開して
いた関係で、笠間市のJR友部駅の発車メロディは、一番線
が「上を向いて歩こう」二番線「明日があるさ」、三~五番線
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遺体確認の動かぬ証拠が、身に付けていた笠間稲荷のペンダント
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HN:
5596DA(ゴーゴークロダの意)
性別:
男性
職業:
行政書士
趣味:
山歩き、自然散策、ドライブ
自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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