今日は衆議院選挙の投票日でした

今日は、第４５回衆議院選挙の投票日。
ネットのミニブログサービスなどでも「投票なう」の投稿が飛び交って
いるそうですが、国民みんなが関心を持ち現実に行動することは、嬉し
い限り。


当方も昼過ぎに行って来ましたよ。


コチラでは、衆議院小選挙区、衆議院比例選、県知事選、県議会補欠
選挙、最高裁・裁判官国民審査と５つの投票でした。

投票所でも一つ終るごとに、次の選挙分の投票用紙をくれるように
なっておりましたから、混乱も無く無事に・・・。

よく考えて、準備していますよね、選挙管理委員会も。
投票用紙５枚を一度に渡されたら、アタクシのようなアホは間違いな
くパニくるトコでした、ホッ！


ただ、投票時間は全国一律に<午後８時＞ではなくて、場所によっては
午後７時、とか午後６時までのところもあるらしい。
地域の選管の判断で決めるらしいですが、いつ決めたのか、政権交代
を恐れる与党の差し金では？なんて穿った見方も出ているそうで。

もしそんな差し金があったとしたら、もう「途上国」の選挙と同じ
だね。


さて、最高裁・裁判官国民審査。
一週間ほど前に、新聞折込みで「最高裁・裁判官国民審査公報」が
配布されておりますが、一体どれほどの国民がこれに目を通してから
投票所に行っているんだか？

ま、ガキの時代の<学級委員選挙>,あるいは人気投票のノリで、テキ
トーに「全部に×」なんか付けてるのが実態じゃないでしょうか？


キャワイソーなのは、最高裁・裁判官ですが、幸いこの国民審査で
罷免になった方を聞いたことがないのが幸いです。


審査の対象となった裁判官は９名でしたが、法律関連職の当方ですか
ら、今回初めて、この公報を投票前に読んでみました。


感想！？

いやはや、憲法に保障された裁判権、その三審制の最終段階。
公報ですから、エッセンスに絞り込んだエキスのみの掲載ですもの
詳細の争点は全部省略で、結論のみ。

それでも、まあ、ツマランことで最高裁まで行ってるんですなァー、
というのが、ヨック、判ります。



○交通違反取締に当たる捜査車両の車種やナンバーを知るため、警察署
　の中庭を囲む塀に上った行為を建造物侵入罪の成立と認めた。

「まだ中庭に入ってない」「入ってなくても、警察の塀の上だから侵入
だ・・・・・。」なんて、揉めたんでしょうな。
不純な動機で警察署へ行きながら、ツッパルヤツもいるもんだ！？


○深夜路上のサイクリングで、護身用の催涙スプレーをズボンのポケッ
　トに入れて携帯していた行為が、軽犯罪法の「正当な理由」にあたる
　と無罪とした。

ま、ご本人にはお気の毒ですが、悪いヤツも多いからなァ、疑われて
もしょうがない。最高裁までとはご苦労様でした。


○警察官が私費で購入したノートに記載した取調べメモについて、証拠
　開示を命じた判断を是認した。

　仕事で使っておきながら、私費で買ったノートだから開示しないは
世間の常識じゃ通じないと思うのですが、こんなことで、時間と経費
がかかってるんですなァー。


○立入禁止等を記載した看板を取り付けようとした行為を阻止するため
に行った暴行について、当該事実関係の下においては正当防衛が成立
するとし、無罪を言い渡した。

細部が解かりませんから無下には言えないでしょうが、別な裁判官の
項に「以前から被告人らの建物賃借権等を実力で侵害する行為を繰り
返していた不動産業者の従業員」とありますから、こんなもんなので
しょうね。
散々いろいろやって来ていながら、つい興奮して押し倒されたら、
「あっ!暴力行為だっ！！・・・」という場面か。

数日前に、ボンネットに男を乗せたまま、３キロも走って逮捕された
男。車間距離を狭めて追い掛けられ、信号で停まったら因縁を吹っか
けられ、挙句に車の直前に仁王立ちに立たれた・・・・、怖くなって
走ったら、殺人未遂か何かで逮捕！！
これなども、加害者が実はか弱い「被害者」なんてのもあります。

人生、気をつけないと、何があるか分かりません・・・・。


長くなりますから、この辺にしますが、人の争いは煎じ詰めれば
まあツマラナイことで、最高裁まで行ってるんですねー、という
のが印象。
古新聞収納袋行きになっている「最高裁・裁判官国民審査公報」、
まだ自宅内に留まっているようでしたら、是非目を通されることを
オススメします。


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　上記公報で、「殺人事件の被害者の相続人が、２０年経過後に
　加害者に損害賠償請求をした事案」で、時効の判断をどう解するか
　裁判官多数意見と、弁護士出身の裁判官で意見が分かれているの
　が、面白かった。