この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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このブログでも「韓国」という単語を書いたりすると、早速コメントが届いたりして、
世の<過敏な>反応にギョッとする。
新大久保の街やら、ネットの世界でもヘイトスピーチが何かと問題になっていて、
憂慮に堪えない。
さて、18日のブログに書いていた井筒和幸監督の映画『パッチギ!』を21日
(金)に見た。
2005年公開の映画だから結構古いし、映画の舞台も1968年当時とさらに
古い。
それでも昨日だったか、ネットの映画レビューを見ていたら投稿日付が6月
20日というのがあってビックリ。
感心なものだ、古い映画なのに金を払っても観る人もあるんだと思ったのだが、
TUTAYAで借りて観た若い人と思われたが、その感想「・・・・朝鮮人を知ろうと
思って観たが、全然詰らなくて時間のムダだった・・・・・。」には、これまたビックリ。
さて、当方は、暴力一辺倒のように全編通しての殴り合いやら頭突き、性・快楽な
ど無軌道な若者の刹那的生き方、GSブーム、学生運動の激化など当時の世相
を笑いを誘いながら見せて、一見軽い映画の作りをしていながら、「書く」ところは
しっかり「書いている」この映画に、非常に好意的な感想を持った。
映画レビューには、<当時の道路はあんなにキレイではなかった・・・>というよう
な瑣末なことにまで難癖を付けるムキもあったりするが、井筒監督を以前に抱い
ていた印象から見直すキッカケともなる映画だった。
いつもながらクセのあるキャラで、以前『寅の穴』というテレビ番組で女優志望の
女の子に言った「・・・・女優になりたけりゃ、ケツの穴まで見せる覚悟でなけりゃ
ならないんだ!・・・・」、この不埒な突っ張りブリに飛び上がったもの。
それ以来、テレビ画面に出るたびヘドが出そうな位ヤなヤツだったのだが、
『口だけではない傑作をちゃんと作れる監督』(映画レビュー投稿者欄)として、
見直した次第だ。
ご興味の向きに障らぬように、筋書きなどには触れないが、なるべく多くの
方々に観ていただきたい映画だ。
ただ、制作時に朝鮮総連の多大な協力もあったといい、「在日朝鮮人のプ
ロパガンダ映画」と論ずる見方もあることは知って置くべきだろう。
まあ、そういう硬派的視点はともかく、歴史的には、日本における朝鮮人の
不当に貶められた立場は否定出来ないところもあった訳で、親子、兄弟、
同胞同士の紐帯など素朴に理解しようと努めるなら、自然に溶け込んで映
画に入って行ける。
どこに制作者の意図があるか、とか言うよりも、葬儀の場所で語る笹野高史
さん演じる朝鮮人伯父の苦難の過去には耳を傾けるべきだし、その時、そば
にいる老婦人の口から出た「国会議事堂の石を積んだのも(朝鮮人)・・・・」
と知ることは決して無駄なことではない。
音楽は加藤和彦が担当し、フォーク・クルセイダーズが広めた『イムジン河』
が何度もリフレインされ、イヤが上にもオジサン的には感動が盛り上がって
しまった。
当方の小学校4年時のクラスに、I君という朝鮮人の子供がいた。
日本の敗戦からまだ15年しか経っていない頃で、戦前の反動もあって、終
戦直後から急に威張り出した<半島人>の家族だったからなのか、その子
もクラスの「王様」に君臨していて、怖かった。
足が不自由で、引きずるように歩く子だったのだが、そのハンディ故に虚勢
を張っていた部分もあったのかも知れないが、何せクラスを支配していたのだ。
一度、何故だかは思い出せないが、ある昼下がりの学校帰りに、その子の家
に寄ったことがあった。 映画『パッチギ!』に出てきたような薄暗い台所で、茶
色の大きな甕から、汲み置きの水をヒシャクで飲んだ記憶・・・・・。
やがて、彼ら一家は、「地上の楽園」と言われた故国へ、帰還船で帰った。
その数日前、5、6人の男の子だけで、今考えれば学区を越えた大きな「旅」だ
ったのだが、市立の公園まで送別ハイキングをしたのだった。
小学校4年生という小さな子供ながら、当時テレビだってない時代ながら、
無意識に「永久の別れ」を感じていたのだろうね。
長じて、日本からの帰国者には過酷な運命が待っていた(大概が、帰国後
そう長くない時期に処分されたという)とは、拉致問題の副産物の話題とし
て何度も聞いている・・・・・。
よって、I・しゅうきち君は、もはや、この世にはいない筈だ。
生意気そうな、凄味のある4年生のガキが写る、スナップ写真が1枚だけ
手元にある。
■■■●人気ブログランキング へ
ランキングに参加中、クリックよろしくお願いいたします。
後で調べたら、『パッチギ!』は第79回キネマ旬報ベスト・テンの
日本映画1位を獲得。毎日映画コンクール、第48回ブルーリボン賞
作品賞、第29回日本アカデミー賞優秀作品賞など受賞多数。
やっぱね、という感じ。
♪『イムジン河』キム・ヨンジャ (YouTube より)
キム・ヨンジャさんの歌唱力には脱帽、涙ボロボロ。
伴奏の羽田健太郎さんのピアノに涙ジュワーーー。
あえて、フォークルじゃなくキムさんので聴いてみた。
世の<過敏な>反応にギョッとする。
新大久保の街やら、ネットの世界でもヘイトスピーチが何かと問題になっていて、
憂慮に堪えない。
さて、18日のブログに書いていた井筒和幸監督の映画『パッチギ!』を21日
(金)に見た。
2005年公開の映画だから結構古いし、映画の舞台も1968年当時とさらに
古い。
それでも昨日だったか、ネットの映画レビューを見ていたら投稿日付が6月
20日というのがあってビックリ。
感心なものだ、古い映画なのに金を払っても観る人もあるんだと思ったのだが、
TUTAYAで借りて観た若い人と思われたが、その感想「・・・・朝鮮人を知ろうと
思って観たが、全然詰らなくて時間のムダだった・・・・・。」には、これまたビックリ。
さて、当方は、暴力一辺倒のように全編通しての殴り合いやら頭突き、性・快楽な
ど無軌道な若者の刹那的生き方、GSブーム、学生運動の激化など当時の世相
を笑いを誘いながら見せて、一見軽い映画の作りをしていながら、「書く」ところは
しっかり「書いている」この映画に、非常に好意的な感想を持った。
映画レビューには、<当時の道路はあんなにキレイではなかった・・・>というよう
な瑣末なことにまで難癖を付けるムキもあったりするが、井筒監督を以前に抱い
ていた印象から見直すキッカケともなる映画だった。
いつもながらクセのあるキャラで、以前『寅の穴』というテレビ番組で女優志望の
女の子に言った「・・・・女優になりたけりゃ、ケツの穴まで見せる覚悟でなけりゃ
ならないんだ!・・・・」、この不埒な突っ張りブリに飛び上がったもの。
それ以来、テレビ画面に出るたびヘドが出そうな位ヤなヤツだったのだが、
『口だけではない傑作をちゃんと作れる監督』(映画レビュー投稿者欄)として、
見直した次第だ。
ご興味の向きに障らぬように、筋書きなどには触れないが、なるべく多くの
方々に観ていただきたい映画だ。
ただ、制作時に朝鮮総連の多大な協力もあったといい、「在日朝鮮人のプ
ロパガンダ映画」と論ずる見方もあることは知って置くべきだろう。
まあ、そういう硬派的視点はともかく、歴史的には、日本における朝鮮人の
不当に貶められた立場は否定出来ないところもあった訳で、親子、兄弟、
同胞同士の紐帯など素朴に理解しようと努めるなら、自然に溶け込んで映
画に入って行ける。
どこに制作者の意図があるか、とか言うよりも、葬儀の場所で語る笹野高史
さん演じる朝鮮人伯父の苦難の過去には耳を傾けるべきだし、その時、そば
にいる老婦人の口から出た「国会議事堂の石を積んだのも(朝鮮人)・・・・」
と知ることは決して無駄なことではない。
音楽は加藤和彦が担当し、フォーク・クルセイダーズが広めた『イムジン河』
が何度もリフレインされ、イヤが上にもオジサン的には感動が盛り上がって
しまった。
当方の小学校4年時のクラスに、I君という朝鮮人の子供がいた。
日本の敗戦からまだ15年しか経っていない頃で、戦前の反動もあって、終
戦直後から急に威張り出した<半島人>の家族だったからなのか、その子
もクラスの「王様」に君臨していて、怖かった。
足が不自由で、引きずるように歩く子だったのだが、そのハンディ故に虚勢
を張っていた部分もあったのかも知れないが、何せクラスを支配していたのだ。
一度、何故だかは思い出せないが、ある昼下がりの学校帰りに、その子の家
に寄ったことがあった。 映画『パッチギ!』に出てきたような薄暗い台所で、茶
色の大きな甕から、汲み置きの水をヒシャクで飲んだ記憶・・・・・。
やがて、彼ら一家は、「地上の楽園」と言われた故国へ、帰還船で帰った。
その数日前、5、6人の男の子だけで、今考えれば学区を越えた大きな「旅」だ
ったのだが、市立の公園まで送別ハイキングをしたのだった。
小学校4年生という小さな子供ながら、当時テレビだってない時代ながら、
無意識に「永久の別れ」を感じていたのだろうね。
長じて、日本からの帰国者には過酷な運命が待っていた(大概が、帰国後
そう長くない時期に処分されたという)とは、拉致問題の副産物の話題とし
て何度も聞いている・・・・・。
よって、I・しゅうきち君は、もはや、この世にはいない筈だ。
生意気そうな、凄味のある4年生のガキが写る、スナップ写真が1枚だけ
手元にある。
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後で調べたら、『パッチギ!』は第79回キネマ旬報ベスト・テンの
日本映画1位を獲得。毎日映画コンクール、第48回ブルーリボン賞
作品賞、第29回日本アカデミー賞優秀作品賞など受賞多数。
やっぱね、という感じ。
♪『イムジン河』キム・ヨンジャ (YouTube より)
キム・ヨンジャさんの歌唱力には脱帽、涙ボロボロ。
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HN:
5596DA(ゴーゴークロダの意)
性別:
男性
職業:
行政書士
趣味:
山歩き、自然散策、ドライブ
自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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