ある犬のこと。

今年になってから、自らに＜散歩の持続＞を課して、飛び石では１０日。
連続では７日目であります。

医者の書いた本では、一日１３０００歩というのですが、うーむ、そこ
まではねーー。



１時間を毎日というのは難しい。３０分ずつ２回という手もありますが
今はそこまでは行きませんね。

ま、犬でもいれば別なのでしょうが・・・・。

でも、仕事持ってて、キッチリ散歩３０分２回＜必ず！＞というまで
吹っ切れなくて、犬を飼うのも躊躇しています。


今、自宅の脇の溜め池を見てきましたら、ちょうど老犬とおじさんが
散歩中でした。
足元が覚束なく、首だって垂れたままヨタヨタという犬でしたから、
大分お年を召した老犬です。
「終生飼養」が原則ですから、やがてはこんな時も訪れる訳ですが、
飼い主のおじさん、その犬を急かす風でもなく立派なものです。



そう言えば、いつもの３０分散歩コース（自分のその日の気分で選べ
るように、１５分コースと２種設定している。他に２時間コースなんか
もありますが、こちらはもうハイキングコースに近いから、夫婦で
時間のある時。）の途中、水田や畑の丘陵地帯に１軒ポツンとある家に
犬が飼われておりました。

まあ、吠えるヤツで、犬って目は良くないらしいですが、鼻が効くんで
すね（嗅覚は人間の１万倍といいますから。）、私何もしないで公道を
通るだけなのですが、まあ吠えるは吠えるは。通るたびに必ず、デス。


最近は私の動物的勘も冴えましてね、風の向きにも注意して漫然とは
歩かないようにしていました。
確かに風下から向かうような場合、相当近くまで歩いてもヤツが吠えない
ことを確認致しました。

なるほどね。

■宮沢賢治著『なめとこ山の熊』を最近読んでて、それを実験した訳な
のですが、アウトドア派回帰の年にしたいクロダとしては、イイ経験で
したね。



で、ですね。

昨日から、なぜか＜その犬＞がソコにいないのですよ。

昨日通った時は「ははァーー、ちょうど散歩に行ったのか・・・・」と
思ったのですが、今までいつだってソコにいて、いつも善良なワタクシ
に吠えまくっていた＜その犬＞が、今日もいないのです。

長い材木が山と積まれて、しかもその材木の山が二山あるのですが、
その山と山の間に犬小屋が見え、杭が立っているそこに鎖で繫がれて
いるのでしたが、ポツネンと杭だけが見えるのでした。


あんなに野太い声で吠えまくっていたのに、突然見えなくなって
２日目です・・・・・・。どうしたんだろネ？


憎たらしい犬だったのですが、ちょこっと心配ッス！？


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　昨夜寝る前に、ある本を読みました。そこにも犬との別れが出て
　来て考えさせられましたね。
　　■『Ｃ．Ｗ．ニコルの「人生は犬で決まる」』小学館文庫
　　　　（以下はその、あとがき　からの引用。）

「　冬のある日のことだった。僕が家に帰っても、彼がいつものように
　ドアまであいさつに出てこない。中に入ると、モーガスはカウチの上
　に横になっていた。僕が彼のそばにひざまずき、赤い毛なみを撫でな
　がら話しかけると、彼はかすかに尻尾をふり、大きな、悲しげな茶色
　の目で、僕を見つめていた。
　　次の日、村の知人が亡くなり、僕は弔問に出かけた。雪が激しく
　降っており、モーガスは家の中で休んでいた。僕が出かけたあと、
　彼はカウチから身を起こし、裏口のドアまで行くと、前足でそこを
　たたいたという。外に出してほしいといういつもの合図だ。たぶん
　おしっこをしたいのだろう・・・・・。彼は外に出してもらい・・・・
　そして二度と戻ってこなかった。

　　　　　　　　　　　　＜略＞

　　モーガスは自分の死を察知していたのだろう。そしてたったひとり
　で死ぬことを選んだのだ。そうに違いないと僕は思う。」

　　　　　　　　　　　＜以下略＞

　長野県黒姫に住むニコルさんの本ですが、日本人と違う西洋人の
　犬との接し方が垣間見えるイイ本です。精神的にも成熟した飼い主
　という面では、大変勉強になりましたね。



　☆★☆黒田は、愛玩動物飼養管理士です。
　　　　昨日は、茨城県内の行政書士さんで二人目の愛玩動物飼養
　　　　管理士が誕生いたしました。ご本人からメールがありました。
　　　　私としても、とっても嬉しかったですね・・・・・。
　
　　　　やるからには、上っ面でなく基本を徹底して、これ持論です
　　　　から。