今回の地震当日、ＴＶのテロップ報道に小売店舗の動静が流れたこと。

先週土曜日の岩手・宮城地震当日、刻々と伝える現地からの報道に
テレビの前で釘付けとなっておりました。


生々しい地肌むき出しの山崩落の現場、土石流に襲われた温泉旅館の
画面など、自然の猛威を見せ付けられ、坦々と見守っているばかりで
ありましたが、画面下に流れるテロップ文字にも引き付けられました。



岩手・宮城のイオンの店舗が、店内状況把握のため目下閉鎖中。店内
は酒類はじめビン類が床に落下し破損、被害が出ている・・・・等々。


鉄道など公共交通機関、電気などライフラインのニュースが煩雑に
報道されることはあっても、小売業の営業状況が当日のニュースで
流れたのは、初めてではないでしょうか・・・・。

幸いにも今回の地震が、山間部を中心の地震であったため、市街住宅
地域での被害は少なかった。

栗駒山周辺の、内陸山間部での衝撃的とも言える画像の反面、市街地
域では余震が続いているとはいえ、比較的早くに正常に近い暮らしに
戻れているのかも知れない。

で、ショッピングセンターは「開いてるのか？」こんな情報ニーズも
高かったのかも知れませんね？



しかし、ワタシのリーマン時代の経験からして、それよりはイオン側
からの情報リリースが積極的だったのではないか？そう踏んでいるん
ですね。

災害と社会的市民としての企業がどう関わって行くのか？


ま、宣伝上手と言えばそれまでなのですが、交通・電気・水道・ガス
などライフラインの根幹を成す基幹部分と劣らず、報道、通信などと
同列で商業施設などソフトの安否だって極めて重要だと思います。

極く可能性の高い、新型鳥インフルエンザ問題を持ち出すまでもなく、
我々が体験する恐れのあるクライシスは、数多存在します。


今回、イオンは多分、かなり意識的な報道リリースをしたのだと思い
ますが、世間がそれほど気が付かなかったとしても、企業姿勢として
は社会的使命を「一歩前へ」踏み込んだ、そんな評価に値する行動
だったのではないか、そう思いますね。



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一企業を持ち上げ過ぎた記事のようでもありますが、先駆的取組み
　は評価するとして、どんな企業でもとどのつまりは、「現場第一」。
　
　現場力の衰退だけは、御免蒙りたい。

　＜カッコいい＞ことだけでなく、現場の従業員に「サービスの心」は
　繰り返し繰り返し徹底を頼みたいと思う。
　最後にそれだけは念を押して置きましょうか。

今日の地震、被災の方々にはお見舞い申し上げます。

今日の岩手・宮城内陸部地震については、被災に遭われた方々には
お見舞いを申し上げたいと思います。



うちの娘も秋田にいるものですから、電話が継がり難いということを
聞いていましたもので、様子をみて昼過ぎに電話してみました。

秋田市内ですから、それほどではないとは思っていましたが、聞けば
やはり結構揺れたようです。


山梨の大学に入る時、もしや＜富士山大爆発＞に遭遇したら大変、と
白いヘルメットを買い与えたのでしたが、（同級生じゅうで、メット
を持ってる人なんて、皆無だったとか。）今回それが出せるようにして
あったか？聞いてみたのですが、なんか、出せるようになんかしてなか
ったようです。


ま、メットを買って与えたのも、当方のシャレと言えばシャレなの
ですが、リスクマネジメント分野にも足を突っ込んでいる当方ですから
マジ部分だってゼロじゃあ、ありません。

娘も今日はどの位本気だったか疑問もありますが、電話の終わりには
「避難所がどこか、確かめて置こうと思う・・・」なんて、ウレシイ
こと言っとりましたね。



さて、昨夜の当方ブログにてご紹介させて戴きました晴山陽一さんの
本、■『知的生産のためのすごい！仕事術』の中に、アメリカを代表
する財界人、Ａ・Ｐ・ジアニーニの逸話が紹介されています。

この方、バンク・オブ・イタリーの創始者で、事業拡大の末にやがて
バンク・オブ・アメリカをも買収することになる大成功者となるので
すが、１９０６年のサンフランシスコ大地震の時のこと。

サンフランシスコの街は瓦礫と化し、彼の銀行も閉店の危機に見舞わ
た。

だが、彼は周囲の反対を押し切り、二つの樽の上に厚板を渡しただけ
の店舗を作り、震災で被害を受けた個人や中小企業のために再建資金
の融資を行っていった・・・・。


ここで私はググッーーと来てしまったのでしたが・・・。

その時の融資の条件とは？
















その時の融資の条件とは、



「手にタコができていること」、これだったのです。


手にタコが出来ているような人なら、絶対に！必死になって働く意思が
ある人のハズだもの。彼はそう考え、それを融資の条件にしたそうです。

彼の行動は街の再建を加速させ、１ドルの損失も出なかったそうです。

信じれば、信じられた方も期待に応える・・・・。

最近にない、イイ話との出会いとなりました。

（上記の晴山さんの本のタネ本は、■ウィリアム・Ｊ・オニール＝監
小谷まさ代＝訳『成功にはわけがある　ビジネスの巨人４１の物語』
講談社です。晴山さんの紹介で発注し、アマゾンから本日着。）




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　明日は、秋田では天皇・皇后両陛下をお迎えして、全国植樹祭が
　催されます。地震はありましたが、当初の予定通り開催の予定とか。
　
　娘は、今日だけの「弁当作り」のアルバイト。植樹祭準備の方々の
　ための臨時弁当作りだったのかな？


　☆★☆昨夜読んだ本
■岡野雅行『人生は勉強より「世渡り力」だ！』青春新書　２００８．６
■岩戸左智夫『著作権という魔物』アスキー新書　２００８．５

いやはや、岡野さんの本は久々スッキリするホームランですな。
もう何冊か本を出している中小企業のオヤジさんなのですが、まあ、
シンがあるというか、骨があるというか、凄い人です。

最近では「痛くない注射針」の開発で有名ですが、本はベランメェ調
で、決して品は良くないですが、鋭い人生洞察のオンパレード。
幼稚園を三日で退学、色町に二十歳前から入り浸って、札付きのワル
から更生？
出た小学校の名前が、「更生小学校」なんて本人が笑っちゃっています
が、いやはや勉強になった本でしたね。

岡野さんの言う「世渡り力」とは＜ヘラヘラおべっか使ったり＞の
うすっぺらな「世渡り上手」のことでなく、「人と情報のマネジメント
力」のことだそうで、タイトルに騙されないように・・・。
本を手にしてみれば、それは一目瞭然なのですが、タイトルで少し
損してるようなトコあります。

『著作権・・・』の本は、この今を切り取った著作権周辺のルポでした
が、ジィーーーー、イッパイ書いてあって立派なルポだと思いますが、
オレには、今全然関係なくて、読み飛ばしてオシマイでしたね。
客観的には真剣なイイ本とは思いますけれど・・・・。

どうか、図書館に寝に行かないでクラサイ・・・。

今日は梅雨の晴れ間のイイ天気。


とか書きますけれど・・・・、照るともう＜アヂーーッ＞って感じで
困ったもんですな。

昨日は、福井の消防学校で、防護服着て３０分とかのランニングしたら
２０人の新入隊員が熱中症！とか。
６人だか入院でしょ。

もう、昔の天気と違うんスカラ、無理はいけません。

ランニング命じた隊長だか教官は、たぶんオッサンでしょうから、
自分の「青春」下敷きに命じているのでしょうけれど、昔と違います
から・・・・、残念！？

カァーーー、古すぎって？？？

確かに。


そんな訳で、一日事務所に篭るの辛い感じがして、昼間は涼しい
図書館で、書類チェック作業をと・・・・、出かけました。


で、図書館、アチコチ窓を全開放！ウーム冷房しない？？？
こんなご時世ですからね、冷房代圧縮ね？
そら、そうかもシンナイ！！

良しとしましょ・・・・。

しっかし、今の図書館ガラガラ。

昔、当方行政書士の受験生の頃なんて、どの机もイッパイでしたのに、
今はガラガラです。

一番奥の端っこに場所を決めました。

その手前のテーブルには、何やら荷物が置いてあり＜先客アリ＞の様子。


○日常生活のすべてにわたって他人の看護を要する被害者（男・２４歳）
　の父母による付添いのために年収６５０万円の母親が看護のため
　退職した事案につき１万円×１８０日間を認めた
　（名古屋地判平４．１．２９　交民２５・１・１０７）


交通事故調査のため、『民事交通事故訴訟　損害賠償額算定基準』（財
日弁連交通事故相談センター東京支部発行）の２００８年版を読んで
いました。

ウーむ、かなり重篤な被害者の容態のようです・・・・。


あやや、先の席に先客が帰って来たようです。

ガシャガシャ、ガシャガシャ、静かな館内に手に持った荷物のビニール
袋の音がうるさい。

あたたたっ、その袋の上には、ネギが飛び出ていますね。

スーパー、行って来たんですか？？

折角静かな館内だったのに、一気に空気が変りました！！


仕方なく、館外のタバコスポットへ一服しに行くことに・・・・。

１５分ほどして戻りましたらね！！


あれェーーーーーーーーーーーーーーっ！！？？？？？？？？


そのオバサン、今度は完全に眠りに入っておりました。


髪はキチンと美容室帰りのようにキレイでしたけれど。

イスに座ったまんま、顔を天井に向けポカンと大口開けて寝てたの
れすよ！！

こちらのテーブルは私一人。向こうのテーブルもオバサン一人。
距離５メートルほどで、コチラに向かって口開けてんデス。

○右下肢切断（４級５号）、骨盤骨変形（１２級５号、併合３級）の
　被害者（女・２２歳）につき、医学的観点からの必要性、相当性を
　裏付ける具体的事情等の主張立証はないが、親族らが見舞いに訪れる
　度に着替え等を手伝い又は洗濯物を届けたりする等の必要がある
　場合に、このような親族の被害者に対する・・・・・・・

気になってオバサンを見ますとね、まだポカンと大口開けて爆睡中。

　被害者に対する配慮は付添看護とは言えなくとも相当の範囲内で
　就労として評価するのが相当であるとして、入院期間２１５日間の
　５分の１に相当する４３日間について・・・・・・・・


ああーーー、ヤダヤダ！！

結局帰って来ましたよ！！！！


あのオバサン、家に帰れない事情でもあるんだろうか？？？？？


でも、でもね、図書館って、お昼寝の場所とちゃうんじゃないでしょうか。
静かであったことは確かでしたが、バアサンの寝姿なんちゃ、絶対
見たくない派ですっち、ワタシ。


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　☆★☆昨夜読んだ本
　■渋谷昌三『人を見抜く＊人は必ず嘘をつく』
　　　　　　　　経済界リュウ・ブックスアステ新書　２００８．６月
　■晴山陽一『知的生産のためのすごい！仕事術』青春新書
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２００８．６月

　『人を見抜く・・・』は、そんなモンでしょって感じカナ。
　『知的生産・・・・』は、確かに凄い仕事ぶりですが、自分で凄い
　　凄いが随所に出てきて鼻白む。しかし参考部分は多くオススメ度
　　星４つ。
　

ふと、金子みすゞに出会ったりして・・・・。

昨日、交通事故「通勤災害」について調べ物をした話を書きました。

取敢えず図書館から本を借りて・・・、とも書きましたが、安直に
本を借りて、それで仕事を済ませる。こういうスタンスは嫌いなもの
で困るんですよねー。

今回だって、知り合った本の中からやはり手元に置いとかなければ、
と思った本は、しっかり発注してしまったのでした。

だもの、本が増えるばかりで、挙句に今度仕事が来た時には、それが
見つからないハメになる恐れもあります。

困ったもんだ・・・・。

でも、読書論の類を読みますとね、大概、本は自分で買うもの！と
書いてありますし、経験則からしても、この論に大賛成の方ですから
痛し痒しーーーーーーーですな。


ところで、今回図書館に行った折りには、労災保険の本を探しに行った
のですが、金子みすゞの本にも目が止まりました。

最近の図書館、予算が削られていると見えて、かつてなら「入荷本」の
コーナーがありまして、大分重宝したのですが（新刊に目を通して
それから自分で買う。），今では新刊はほとんどなく、従来からの
所蔵本をテーマでチョイスして陳列していることが多くなりました。

ま、そんな訳で、普段書棚の文学本の前など行くわけもないのですが、
目にとまる場所に「金子みすゞ」が出ていて、出会うことにもなりました。

最近でこそ、テレビドラマにもなったりして、少しは発掘されて来た
方ですが、１９３０年（昭和５年）に２６歳の若さで自死した童謡
詩人です。
「大漁」という詩、ご存知の方も多いでしょう。
　　　　　　☆★☆「大漁」　金子みすゞ
○借りた本
■『金子みすゞ童謡集　このみちをゆこうよ』ＪＵＬＡ出版局
■『ことばの花束　金子みすゞのこころ　矢崎節夫ほか』佼成出版社

「ことばの花束　金子みすゞのこころ」に＜寂しさを噛みしめて全て
を肯定する＞と題して、漫画家里中満智子さんが書いています。
「　　　　　　シラス一匹が残せない私
　　　　－－－－－－＜略＞－－－－－－－－－－－－－－
　私自身、小さいころから食べ物を残せないんですよ。魚一匹一匹
　を見てると、特にシラスとか、確かに体は小さいかもしれませんが、
　それも命ですよね。ただ生まれてきて、人間の勝手で捕らえられて、
　しかも食べ残されて、捨てられる。とんでもないことですね。だから、
　ああいう小魚も一匹も残しちゃいけないと思って、プレッシャーを
　感じてしまいます。
　　　　－－－－－－＜略＞－－－－－－－－－－－－－－　　」

漁業で獲れたイワシ、しかし一匹一匹のかけがえの無い命に思いやった
視点、その天才性には驚くばかり。時は大正１５年のことといいます。

里中さんのシラス一匹・・・・も判るなあ。



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相談事案で、育てられるんですね・・・・

昨日来た相談事案で、エライ勉強させて貰いましたね。


交通事故自賠責請求業務を結構やらせて戴いているのですが、高齢者
の方が絡むものだったり、休日の買い物帰りの事故だったりと、今ま
では不思議と、通勤途中とか業務中の事故相談に会わなかったのです。


そんなことで、自賠責請求にするのか、労災扱いの請求をするのか、
この絡みのことになると、ハテ？と自信がいまひとつ。


当然労災事故の請求は、行政書士業務ではないのですが、どうしたら
いいのか？まるで解からない相談者には、業務外であっても、的確な
処置をアドバイス出来るようでなくては、行政書士失格ですから、
周辺知識としては知っていなければならないのです。

そうは言っても、実際にそういう相談が来て見ないことには、事前に
勉強しとくと言いましてもね、本気にならんでしょう！？

ですから、士業というのは現実に直面する事案というか場数でもって
育てられる・・・・、ということも出来る訳ですね。



さて、そんな前置きを書いてから昨日のこと。

電話が終ってからは、早速「通勤災害」について調べに入りました。
この辺のことに、今までブチアタッタ！ことが無いわけですから、
トーゼンに参考図書も持っておりません。よって、地元の図書館に
走りました。

使えそうな本を借り出して・・・・。

■河野順一『はじめの一歩　労働災害・通勤災害のことならこの
１冊』自由国民社　■産労総合研究所編『労災・通災・メンタルヘル
ス　ハンドブック』経営書院　９８７０円（税込）　■『改訂新版
通勤災害Ｑ＆Ａ』労務行政　■労働調査会出版局編『労災保険　業務
上疾病のＱ＆Ａ』労働調査会　■井戸美枝『社会保険これでスッキリ
わかる！』日本実業出版社　■『平成１７年版社会保険事務ガイド』
法研　■毎日新聞大阪本社労災隠し取材班『なくせ！労災隠し』

いやあ、勉強になりましたね。

通勤災害だけで、１冊の本が出来てるわけですからね、人間社会という
のは、もの凄いものです。
こんな場合は「払う」、こんな場合は「払わない！！」
ザケンナ！！と揉めに揉めて、最高裁まで行ってる例がワンサカです。

この判例まで覗くことが出来て、なかなか収穫のあった日でしたね。



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