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 この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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録る時はどうしても・・・と思って、テレビの録画をするのは
イイのだが、録画番組を観る段になると、当然にそれなりに時
間が取られる。


特に最近の番組は、<特番>とかいって、2時間やら3時間の
尺の長い番組が増えたから余計に厄介だ。
(TV局も構造不況業種になって、製作費のコスパを上げるた
めに、特番化で本数を減らし、一本当たりの製作費を低く抑え
る苦肉の策というが。)


ま、それはそれとして、録るのはイイが、観るのが追い付かず
に、我が家のテレビは、録画リストがパンパンで残量がわずか。

そんなで、自動消去の前に12月12日(土)に放送された、N
HK・Eテレスペシャルの『”医師の罪”を背負いて~九大生体解
剖事件~』という番組を今日の午前に急遽観た。



午前の時間にテレビを観ている訳にもいかないのだが、自動消去
になるのもシャクで、止む無く・・・・。

終戦の年、昭和20年5月に九州帝国大学医学部で起こった事件
を知らなかったわけではなかったが、実際は、事件の概要さえ詳し
くは知らなかったというのが正直なところだった。

1時間ばかりの番組だったが、なかなかに有意義な番組であった。
一般に書籍なら文字中心になるが、テレビという特性から当時の
関係者の写真や、現場建物、今では唯一の生存する関係者の動画に
よる証言など、身につまされて番組に引きつけられた。


●九州大学生体解剖事件(Wikipedia)

(今日知ったのだが、戦時中の同様事件に「海軍生体解剖事件」と
いうのもあった。同じく[Wikipedia」に項目があるので
知りたい方は読んでいただきたい。)


もののハズミで、今日はこんなブログを書いているが、不思議なもの
で昨夜観た録画での映画も、軍隊もの・裁判を題材にした映画だっ
た。
これまた、溜まった録画を消す目的で、当日の番組はシャットアウト
して観たもので、興味の湧かない家人は寝たのが早かった・・・・。
(■1992年『ア・フュー・グッドメン』アメリカ映画)

さてその映画、トム・クルーズが軍隊内の法廷で弁護士を務める法廷
もので、第一番に「軍隊の規律」に凝り固まって洗脳されている兵士
が、加害者として告訴されているが被害者であること。死亡した被害
者に制裁を命じた真の加害者こそ罰せられねばならない。
息詰まる論理の応酬で、<国家の盾>という自負が偏執的にまでにな
っているリーダーを、逆転で追い詰める!!
昔に観た記憶も蘇ったが、今観ても胸のスク映画だった。

この映画を観て、上記に紹介した「海軍生体解剖事件」のウィキペディ
ア記事を読み、米軍捕虜虐殺事件の戦犯裁判で、かつては日本軍将校で
ありながら、彼らに<責任のなすり合い>もあったというのを知ると、
日本人の「誇り」への依拠の希薄さには情けなくなる。
誰しも死にたくはないから、責任転嫁しても生きたいとは言っても・・。



今日には偶然以下のようなニュースにも出くわした。

●独で元ナチス看守の初公判
(TBS 2016年2月12日(金)10時32分)

70年以上経っても、ナチス戦犯の捜査を続けているドイツという国の
<国の責任>意識。凄まじいというしかない。
それに引き換え、全てを水に流し忘却の果てに処理する瑞穂の国だ。

それから、上記のTBSニュースに映る94歳になった元ナチス親衛隊員。
うつむいてはいるが、かつて17万人をガス室送りにしたというが「ゴメ
ンナサイ」の素振りは一切ない。欧米人の矜持というのだろうか。
ただ、黙して語らず死刑になってゆくのだろう。


別段戦争オタクでも何でもないのだが、今日は偶然が重なってこんな話に
なってしまった。



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昨日地元の図書館に返却に行った折、入荷図書のコーナーに以下の本。

三浦英之著『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』(集英社)


何とはなしに、これまた偶然に手に取った本だった。
表紙を開くと、この大学の一期生だったという村上和夫という方のわずか
2ページばかりの一文が載っていた。

当時の同級生の話で、小林軍治さんといったという。

その後、敗戦直後のシベリアで熊谷直介にあったのだと書いた。

え?


満州の大学を出て満州にいたから、二人はそれぞれに、シベリアに抑留さ
れた。

で、ある炭鉱で「クマガイという頭の切れるのがいる」というので会って
みると、小林軍治さんだったというのだ。


「小林じゃないか」というと、小林さんは「俺はここでは熊谷直介なんだ」
と言ったそうだ・・・・。


訊けば、別の抑留者に熊谷直介がいたと。
彼に、故郷に病弱の両親と妻子が待っていると泣き続けられて、先に帰国が
決まっていた小林軍治さんは、熊谷直介に入れ替わってシベリアに留まったと。


毎日毎日死者が出る零下30度の炭鉱の重労働に、偽名を使い留まった男とは
どういう人なのだ?


一文の筆者村上和夫さんは最後にこう書いている。

このような心意気を、自己犠牲の精神を今の若者がどれだけ持ち合わせているか?


この文によると、2010年に小林軍治さんの訃報を受け取ったとある。
筆者の村上さんもこの時点で91歳というから、御存命かどうかはわからない。

(三浦英之著『五色の虹』集英社 2015年12月20日第一刷 1700円・別)
(著者の三浦氏は、朝日新聞記者。現在アフリカ特派員。京都大学大学院卒)



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男性
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行政書士
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ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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