この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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今日は、昨夜のうちに予定を決めていた常総市に行って来た。
10日の鬼怒川増水氾濫により、常総市若宮戸地区での越水、
続いての三坂町地区での堤防決壊による自衛隊を中心とする
ヘリによる住民救出劇を、テレビ中継で手に汗握って見せら
れたのだが、うちの家人はそこに住む学生時代の友人の安否
が気がかりで、その日から居間のピアノの上に1枚の年賀状
を置いたままに1週間が過ぎた・・・。
当方の所属する行政書士会でも常総市に居を構え、そこに事
務所の本拠を置く方が何人もいた。
何かの拍子に、水戸など関係出先で安否を尋ねれば、「未だ
に連絡の取れない人が大多数らしい・・・。」そんな噂で話が
途切れたことが何度もあった。
そんな中、茨城県行政書士会で災害支援の一環として「台風18
号等被災者無料相談センター」の立ち上げの話が出て、その対応
策の連絡書を手に取る機会が出来た。
「こりゃ、大変なことになった。」「いまだに避難所暮らしを余
儀なくされている方々を始め、常総市を中心とする鬼怒川流域災
害に見舞われた方々のお困りごとに、少しでもお役に立てるため
には、責任は重大」だと引き締まる思いがつのった。
家人が常総市の友人を見舞いたいというもので、「で、誰と行くの」
と訊いてみれば、一も二もなくトーゼンの口ぶりで「クロダシンイチ
さんと!」と来た。
ったく、オヤジ当てにするなヨな、とはいつも言うことなのだが、今
回ばかりは、意向が一致して昨夜『行く』ことに決めた。
なら、来週はシルバーウィークで、ボランティアの参集等で現地の混雑
が予想されたもので、急遽ながら『今日』にした。
常磐道を谷和原で下りた拍子に、常総方面はもう渋滞。国道294号は
いつも混雑する道ではあるのだが、インター出口での渋滞に緊張する。
294号に何とか合流すれば、進むのは進むからホッとする。
それにして、道路脇の雑草が泥をかぶり、乾き始めて白いラインを浮き
立たせているのを見ると、11日午前10時頃に常総警察署周辺が冠水し
て「署が孤立状態に」(読売9月12日記事)というのが彷彿と実感出来
た。<ここまで、水が来たんだ!?>
やがて、左前方にきぬ医師会病院が見え、左に曲がれば常総市役所だと
いう新井木交差点まで来たら、交差点に警察官が立ち国道294号線は
ここで通行止めになっている。
常総市を南北に貫く294号線が通行止めなら、市の北部が目的地の今日の
行程はどうすればいいのだ。(通行止めの理由は、前方での冠水というのだ
が、実際は堤防決壊地点の復旧工事車両限定の通行にするためのように思わ
れた。)
ま、通行止めはともかく、まずは市役所に行きたかった。
先に見えたきぬ医師会病院の前を過ぎる。
テントでの外来患者の診療が始まったとテレビ報道で見たが、水害でゴミと
化した什器備品類が敷地内に積まれているのが見える。
しかも、木製のものはまだ濡れていると見えて、それは生々しい残骸の山。
インタビューにここの院長先生が応えているニュースを数日前に見たが、「被
災の片付け復旧作業に、自衛隊員が献身的に果たした役割は大きかった。」と
素直な感謝の話は、聴いていて清々しかったのが印象的だったな。
「後の医療に部分は、自分たちの番だ!!」と締めくくりの言葉も力強かった。
さて、常総市役所前まで来たが、そこまでの道筋でも道路脇の飲食店などの
店舗での片付け作業、電気店での泥を被ったテレビの持ち出しが見える。
また、ぱんぱんのゴミ袋の山また山。濡れてしまった什器や家具、イスの類も
山積み。心なしか気落ちしたような人々が、黙々と作業に追われていた。
ハンドルを握りながら、グッと込み上げるものがあった。
おっと、涙が出そうになる・・・・。
市役所に着くが、駐車場は思ったとおり混んでいた。
空いたところはないか?探すのだが、前方からもそういう車がノロノロと来る。
向こうから回って来たということは、向こう側には空いたところが「ない!」
ということだ。
こちらにもないのッ!!と相手さんにも言ってあげたくなる。
災害派遣のプラカードを付けた自衛隊車両が止まり、NHKの中継車も何日も
ここに止まっている気配だ。
入口近くでは、水のペットを配るブース。
入口を入ったスグに長テーブルが何台も並べられて、臨時の『罹災証明』『被災
証明』の受付になっている。
井戸水の水質検査の申し込みも受け付けていて、入り口付近は混雑していた。
こちらは、『罹災証明』の部外者ではあるから、あちこち見て回りたいだけなの
だが、証明を取りたい人は並んでおり順番を待っている。
こちらが並ばずにブラブラしていると、背後から監視されているような視線を感
じた。
<並ばずに、長テーブルに向かう不埒者ではないのか?><そうしたら、許さね
ェー!!>無言のギラギラした視線は、そんな不穏な苛立ちを潜ませていたな。
管理職らしい中年の男性たちが、立ち居で「案内係」をしていた。
「井戸水の水質検査の専用容器が欲しいのですが???」「はい、はい、それは
・・・・・。」次から次への問い合わせに、息つく間も無い様子。
ここで、国道294号線の市北部方面通行止めの「迂回路」を尋ねると、いやはや、
親切で懇切な案内をしてくれた。
小太りの禿げあがったおじさんだったが、それはそれは親切だったこと。
「市役所脇の県道357号線を北上して、美妻橋を左に。美しいの<美>に<妻>、
の橋。」「鬼怒川を渡るんですね?」
「ハイっ!」「それから、3つ目の信号を右に。」「道なりに北上し、ジョイフル
本田がありますから、その先を右に・・・・、石下大橋を渡り・・・」「鬼怒川を
渡り返すんですよね?」「そうそう・・・、そういうことです。」
迂回して常総市鬼怒川東側に戻ることになる。
この辺まで来ると、鬼怒川の決壊地点を迂回でやり過ごし、越水地点に近い市の
北部が近い。
長くなるので今日はこの辺にするのだが、100名以上の買い物客や従業員が洪水
により取り残され店内で一夜を過ごした後、翌朝陸自のヘリで救出されたアピタや
近世の城郭を模した別名豊田城とも言う非難所になっている地域交流センターを間近
に見て来た。
スマホやタブレットのGPS機能、持参の紙の地図とも睨めっこしながら悪戦苦闘し
た一日だったが、さて、はたして、家人の友人宅を探し当てることが出来たのかどう
か?
もし、お手スキなら明日以降の(その2)を見てやって下さい。
●人気ブログランキング へ
よろしくお願い致します。
新聞やテレビを観ていると、「ハザードマップ」でも市内全域で洪水の危険が「あっ
て、まさにドンピシャ!の事態を現実に招来した。
しかもマネジメント上その中枢機能の市役所が水没したテイタラクとは一体全体
マヌケ過ぎじゃないの!!と言った論調が目立った.
あらためて現地を歩いてみては、広大で真っ平な関東沖積平野の只中にあって、
『住民とともに歩む市政』を標榜する民主的で開かれた自治体だけが、堅牢な城壁
に囲まれたような市役所を作り、市民を睥睨するような運営をすることが許される
のだろうか?と思った。
歴史と伝統ある旧水海道市で、街とともにそれを形づくる人々の暮らしが街並みを
作り、その街並みの中に、人々を支え、支えられる行政の庁舎があったのである。
いままでは、それが自然であり何の不都合もなかった。
ただ今後は一旦コトが起こる不急の時に備え、中枢機能は常に盤石でならねばならな
いとは思う。
リスクマネジメントの指揮命令系統の温存の措置は、今後改善を図らねばならないが
町を整合し自治する機能は、街の息づかいと密接に繋がる場所にあることは、決して
否定されることではないのだと思う。
また、市北部の旧石下町の通称豊田城(正式には地域交流センター)は、奇をてらった
作りから、昔は傍を通るときには、何とムダなものをと内心小ばかにした思いにかられ
たこともあった。しかし、今日歩いてみては、ただただ真っ平らな沖積平野の只中にあ
っては、なかなかにランドマークタワーの役目を果たしているものだと感心した。
建設当時から批判があったかも知れないが、田んぼばかりの平凡な風景の中に、その
存在感はバカにしたものではない。先人の先見の明に感服した今日だった。
今朝3時までで読了してから出掛けた、本。
■山崎栄一『自然災害と被災者支援』日本評論社 2013年9月初版
地元図書館に他館借入を依頼した本。
■岡本 正『災害復興法学』慶応義塾大学出版会 2014年9月初版
明日以降、ネット通販で届く本
■岩波新書 『大災害と法』『被災弱者』『ドキュメント豪雨災害ーーその時
人は何を見るか』 以上3冊。
10日の鬼怒川増水氾濫により、常総市若宮戸地区での越水、
続いての三坂町地区での堤防決壊による自衛隊を中心とする
ヘリによる住民救出劇を、テレビ中継で手に汗握って見せら
れたのだが、うちの家人はそこに住む学生時代の友人の安否
が気がかりで、その日から居間のピアノの上に1枚の年賀状
を置いたままに1週間が過ぎた・・・。
当方の所属する行政書士会でも常総市に居を構え、そこに事
務所の本拠を置く方が何人もいた。
何かの拍子に、水戸など関係出先で安否を尋ねれば、「未だ
に連絡の取れない人が大多数らしい・・・。」そんな噂で話が
途切れたことが何度もあった。
そんな中、茨城県行政書士会で災害支援の一環として「台風18
号等被災者無料相談センター」の立ち上げの話が出て、その対応
策の連絡書を手に取る機会が出来た。
「こりゃ、大変なことになった。」「いまだに避難所暮らしを余
儀なくされている方々を始め、常総市を中心とする鬼怒川流域災
害に見舞われた方々のお困りごとに、少しでもお役に立てるため
には、責任は重大」だと引き締まる思いがつのった。
家人が常総市の友人を見舞いたいというもので、「で、誰と行くの」
と訊いてみれば、一も二もなくトーゼンの口ぶりで「クロダシンイチ
さんと!」と来た。
ったく、オヤジ当てにするなヨな、とはいつも言うことなのだが、今
回ばかりは、意向が一致して昨夜『行く』ことに決めた。
なら、来週はシルバーウィークで、ボランティアの参集等で現地の混雑
が予想されたもので、急遽ながら『今日』にした。
常磐道を谷和原で下りた拍子に、常総方面はもう渋滞。国道294号は
いつも混雑する道ではあるのだが、インター出口での渋滞に緊張する。
294号に何とか合流すれば、進むのは進むからホッとする。
それにして、道路脇の雑草が泥をかぶり、乾き始めて白いラインを浮き
立たせているのを見ると、11日午前10時頃に常総警察署周辺が冠水し
て「署が孤立状態に」(読売9月12日記事)というのが彷彿と実感出来
た。<ここまで、水が来たんだ!?>
やがて、左前方にきぬ医師会病院が見え、左に曲がれば常総市役所だと
いう新井木交差点まで来たら、交差点に警察官が立ち国道294号線は
ここで通行止めになっている。
常総市を南北に貫く294号線が通行止めなら、市の北部が目的地の今日の
行程はどうすればいいのだ。(通行止めの理由は、前方での冠水というのだ
が、実際は堤防決壊地点の復旧工事車両限定の通行にするためのように思わ
れた。)
ま、通行止めはともかく、まずは市役所に行きたかった。
先に見えたきぬ医師会病院の前を過ぎる。
テントでの外来患者の診療が始まったとテレビ報道で見たが、水害でゴミと
化した什器備品類が敷地内に積まれているのが見える。
しかも、木製のものはまだ濡れていると見えて、それは生々しい残骸の山。
インタビューにここの院長先生が応えているニュースを数日前に見たが、「被
災の片付け復旧作業に、自衛隊員が献身的に果たした役割は大きかった。」と
素直な感謝の話は、聴いていて清々しかったのが印象的だったな。
「後の医療に部分は、自分たちの番だ!!」と締めくくりの言葉も力強かった。
さて、常総市役所前まで来たが、そこまでの道筋でも道路脇の飲食店などの
店舗での片付け作業、電気店での泥を被ったテレビの持ち出しが見える。
また、ぱんぱんのゴミ袋の山また山。濡れてしまった什器や家具、イスの類も
山積み。心なしか気落ちしたような人々が、黙々と作業に追われていた。
ハンドルを握りながら、グッと込み上げるものがあった。
おっと、涙が出そうになる・・・・。
市役所に着くが、駐車場は思ったとおり混んでいた。
空いたところはないか?探すのだが、前方からもそういう車がノロノロと来る。
向こうから回って来たということは、向こう側には空いたところが「ない!」
ということだ。
こちらにもないのッ!!と相手さんにも言ってあげたくなる。
災害派遣のプラカードを付けた自衛隊車両が止まり、NHKの中継車も何日も
ここに止まっている気配だ。
入口近くでは、水のペットを配るブース。
入口を入ったスグに長テーブルが何台も並べられて、臨時の『罹災証明』『被災
証明』の受付になっている。
井戸水の水質検査の申し込みも受け付けていて、入り口付近は混雑していた。
こちらは、『罹災証明』の部外者ではあるから、あちこち見て回りたいだけなの
だが、証明を取りたい人は並んでおり順番を待っている。
こちらが並ばずにブラブラしていると、背後から監視されているような視線を感
じた。
<並ばずに、長テーブルに向かう不埒者ではないのか?><そうしたら、許さね
ェー!!>無言のギラギラした視線は、そんな不穏な苛立ちを潜ませていたな。
管理職らしい中年の男性たちが、立ち居で「案内係」をしていた。
「井戸水の水質検査の専用容器が欲しいのですが???」「はい、はい、それは
・・・・・。」次から次への問い合わせに、息つく間も無い様子。
ここで、国道294号線の市北部方面通行止めの「迂回路」を尋ねると、いやはや、
親切で懇切な案内をしてくれた。
小太りの禿げあがったおじさんだったが、それはそれは親切だったこと。
「市役所脇の県道357号線を北上して、美妻橋を左に。美しいの<美>に<妻>、
の橋。」「鬼怒川を渡るんですね?」
「ハイっ!」「それから、3つ目の信号を右に。」「道なりに北上し、ジョイフル
本田がありますから、その先を右に・・・・、石下大橋を渡り・・・」「鬼怒川を
渡り返すんですよね?」「そうそう・・・、そういうことです。」
迂回して常総市鬼怒川東側に戻ることになる。
この辺まで来ると、鬼怒川の決壊地点を迂回でやり過ごし、越水地点に近い市の
北部が近い。
長くなるので今日はこの辺にするのだが、100名以上の買い物客や従業員が洪水
により取り残され店内で一夜を過ごした後、翌朝陸自のヘリで救出されたアピタや
近世の城郭を模した別名豊田城とも言う非難所になっている地域交流センターを間近
に見て来た。
スマホやタブレットのGPS機能、持参の紙の地図とも睨めっこしながら悪戦苦闘し
た一日だったが、さて、はたして、家人の友人宅を探し当てることが出来たのかどう
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もし、お手スキなら明日以降の(その2)を見てやって下さい。
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新聞やテレビを観ていると、「ハザードマップ」でも市内全域で洪水の危険が「あっ
て、まさにドンピシャ!の事態を現実に招来した。
しかもマネジメント上その中枢機能の市役所が水没したテイタラクとは一体全体
マヌケ過ぎじゃないの!!と言った論調が目立った.
あらためて現地を歩いてみては、広大で真っ平な関東沖積平野の只中にあって、
『住民とともに歩む市政』を標榜する民主的で開かれた自治体だけが、堅牢な城壁
に囲まれたような市役所を作り、市民を睥睨するような運営をすることが許される
のだろうか?と思った。
歴史と伝統ある旧水海道市で、街とともにそれを形づくる人々の暮らしが街並みを
作り、その街並みの中に、人々を支え、支えられる行政の庁舎があったのである。
いままでは、それが自然であり何の不都合もなかった。
ただ今後は一旦コトが起こる不急の時に備え、中枢機能は常に盤石でならねばならな
いとは思う。
リスクマネジメントの指揮命令系統の温存の措置は、今後改善を図らねばならないが
町を整合し自治する機能は、街の息づかいと密接に繋がる場所にあることは、決して
否定されることではないのだと思う。
また、市北部の旧石下町の通称豊田城(正式には地域交流センター)は、奇をてらった
作りから、昔は傍を通るときには、何とムダなものをと内心小ばかにした思いにかられ
たこともあった。しかし、今日歩いてみては、ただただ真っ平らな沖積平野の只中にあ
っては、なかなかにランドマークタワーの役目を果たしているものだと感心した。
建設当時から批判があったかも知れないが、田んぼばかりの平凡な風景の中に、その
存在感はバカにしたものではない。先人の先見の明に感服した今日だった。
今朝3時までで読了してから出掛けた、本。
■山崎栄一『自然災害と被災者支援』日本評論社 2013年9月初版
地元図書館に他館借入を依頼した本。
■岡本 正『災害復興法学』慶応義塾大学出版会 2014年9月初版
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人は何を見るか』 以上3冊。
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プロフィール
HN:
5596DA(ゴーゴークロダの意)
性別:
男性
職業:
行政書士
趣味:
山歩き、自然散策、ドライブ
自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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