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 この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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今日見たネット記事で、目に留ったものをまずはご紹介。

●「陸自演習」見学が人気で倍率29倍 映画館でライブビューも
(2015年8月20日(木)18時50分配信 J-CASTニュース)


●実験のために、30年間檻の中にいたサル。
「初めて空を見る」表情に涙が止まらない(動画あり)
(TABI LABO SHINGOOOGAWA
                    2015年8月21日黒田既読)



最初の記事、「陸自演習」見学が大人気で倍率29倍とあるが、見学チケット
申し込みの実数は実に約15万通というからハンパない。

記事では、陸自の広報ほかネット上でも人気の分析がされていると書いて、そ
の双方の分析を載せているが、ここ数年の人気上昇ぶりは異常ともいえるものだ。


時あたかも参院で安保法案審議の真っ最中なのだが、この「陸自演習」人気が
アニメの影響というのだから、まあその浅薄さ加減はハンパじゃない。

小中学生ならまだしも、最近ではイイ年のオッちゃんまでもが何かにつけ「カッ
コいい」という語を安易に多用する風潮を見聞きするにつけ、へそ曲がりとっつ
あんの当方は、その度にイライラさせられる。



この記事にある「陸自演習」、正確には静岡県御殿場市の東富士演習場で行われる
「富士総合火力演習」というのだが、5、6年前だったか、大手旅行会社の企画
で日帰りでの見学バス旅行があって、当方もそれに乗っかったことがあった。

その時バスの最後尾の座席には、男ばかり6、7人の中高年グループが乗っていて、
先に書いたような「カッコいい」陸自演習を間近に見られるという興奮と、かつて
知ったる仲間と一緒というので気が大きくなり、常磐道から東名まで往きの高速道
走行中、仲間全体イイ年をしてハシャギっ放しだった。

折悪しく当方は、その最後尾の席から2列前ほどの席に座っていたのだが、こういう
企画にまるで興味のない家人はついて来ていなかった故、単独行であった。

回りを見れば、中学生ほどの子を連れたお母さんの2人連れやら、老夫婦が座って
いて、それぞれにバスの走りに任せ、ダンマリとして不機嫌そうに座っていた。

静かな車内に、最後尾6,7人のグループのハシャギ声やら突然の甲高い笑い声が
響く。

戦車やらミサイルを発射する戦闘用ヘリを撮影する写真愛好家のグループらしかった。
前回にも参加したと見えて、撮影の失敗談やベストショットを撮れた武勇伝が延々と
続いた・・・・。


さすがに当方、その騒ぎに耐えられなくなって、振り向きざま「静かにして欲しい!
バスはあなた方の貸切じゃあないでしょ!!」

静かな車内で、聴きたくもないハナシを延々と聴かされ参っていたのだが、その後
バスの拾う高速道の走行音以外聴こえなくなり、ぐる輪の乗客達の横顔を見やると
一様に安堵したように見えたものだ。



東富士演習場に行くと、敵味方に分かれた模擬戦闘場面での戦車の排気ガスの煙が
凄かった。
それはそうだ。実際の戦場では、命を賭けた全力を挙げての戦いであるから、戦車
がフルスロットルで相手と死闘を演じる時、排気ガスなどとは言ってはいられない。
誰だったか、女性の国会議員が環境問題との関連から、<戦車の排気ガス削減>を
声高に主張した時代があって、そのノー天気ぶりに呆れたことがあった。

また、全長20、30mはある砲身の火砲が火を噴くと、雷の雷鳴かと思わせる発射
音だし、着弾地にいれば、その音たるや・・・、いや音とかではなくて、わが身が
砕け散ってしまうわけで、そういう演習場面を見学する機会というのは、自分の体験
からも有用だったとは思う。

しかし、決して「カッコいい」という言葉で論じる話ではないと心から思うな。
国民が自衛隊に関心を持つことは、いいことだとは思うが、安保法制審議が進む今、
一人一人がもう少し深化した関心であって欲しいと思うのだ。



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よろしくお願い致します。

今年は「戦後70年」とあって、テレビ・新聞などマスコミの取り上げもいつもの
年より多かったように思う。

特に手元の新聞の戦争体験キャンペーンは、つぶさに目を通した。
証言者が高齢化して、続々と鬼籍に入らんとするこんにち、貴重な体験記録を
今後どう後世に伝えてゆくかは、今後の大きな課題だ。

また、当方も含めて<戦争を知らない子供たち>にとって、映画やドラマ、映像
記録による間接体験もまた重要な学習メディア。

お盆前後に観た、テレビでの放映映画も歴史を知る上で貴重な体験となった。

●『日本のいちばん長い日』(1967年)
●『肉弾』(1968年)

岡本喜八監督の映画は、佐藤允の「独立愚連隊」のイメージがあって(監督は違っている
かも)見る気がしなくて、観たことがなかった。しかし、今回『日本のいちばん長い日』
を観て、岡本監督には脱帽だった。
この映画は後日昭和天皇も観たらしいのだが、終戦を選ぶか、本土決戦をして徹底抗戦
を進めるべきか、昭和20年8月14日のポツダム宣言受諾のご聖断を阻止しようとい
う一部陸軍参謀グループと宣言受諾派の攻防を描いた大作。
阿南陸軍大臣役の三船敏郎も見ごたえがあった。


『肉弾』も岡本喜八監督の作品だが、いやはやこれはこれは大傑作の作品。
本土決戦など笑止千万。一兵士の終戦間際の「戦争」を描いているが、徹底抗戦派の陸軍
青年参謀など現実に目が届かない阿呆としか言いようがない。
『肉弾』の主人公の一兵士は、当時の国民全体の実態そのものの象徴であった。


1977年のイギリス・アメリカ合作映画『遠すぎた橋』(当方は録画で7月に観た。)
で、高級戦争指揮官の思惑で、地獄の苦しみを味わう下級兵士達の悲劇を見せつけられた
のだが、このお盆に観た2本の映画でいろいろ考えさせられた。
お盆に観た日本陸軍と、イギリス・アメリカの戦いを見比べると彼我の科学性、工業力、
物量等どれを取っても、同じ時代の戦いかと錯覚するほどに実力差は雲泥だったのだと
あらためて思わされた。


5月には2001年のアメリカ映画『ブラックホーク・ダウン』(ソマリアでアメリカが
実際に体験した戦闘の映画)を再度見る機会があったのだが、軽く2、3時間で終結す
るはずの戦闘で、アメリカ軍は大きな犠牲と苦戦を強いられた。

昔に観た時には気が付かなかったのだが、あるシーンで分隊長だかが敵弾に当り負傷
する。部下が敵弾の雨の中看護に駆け寄って「しっかりして下さい・・・。キズは、」
と分隊長を抱き抱えると、分隊長「やられたナ・・・・。」
カメラが引くと、呻きながら今しゃべっている分隊長は、上半身しかない!
腹の辺りから下がないのだ。
「しっかりして下さい・・・。キズは・・・。」(浅いですヨ!!)という間際、
分隊長はこと切れた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

戦争なんて、「カッコいい。」なんて、絶対言ってはイカン。と思うな。



当初に挙げた2つ目の記事、実験動物のチンパンジー達が檻から解放され、生まれて
初めて青空を仰ぎ見て、土や風を感じている報道は身につまされた。

なかなかにイイ記事だったのだが、キャプションに「30年間檻の中にいたサル。」
檻から解放されたのは、もっともヒトに近い霊長類のチンパンジーだ。


単なる「サル」ではないから、余計に同情を禁じ得なかったのだが、この記事の
書き手の「サル」には「サルじゃねェ。チンパンジーじゃないの!!」とツッコミ
を入れたかったな。
も少し勉強してから、記事は正確に書いて欲しい。

長くなるから、この辺で。


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福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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