この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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今国会において、安全保障関連法案審議がたけなわのところ、
昨夜のBS日テレ『深層NEWS』という番組で<国防最前線、
現場では何が?>「”安保法制”自衛隊の覚悟とリスク」と題し、
反対の立場の元内閣官房副長官補[安全保障担当]・柳澤協二氏
と賛成の立場の前海上自衛隊佐世保地方総監・吉田正紀氏との
討論番組があった。
当然法案に対しまったく正反対の立場であるから、番組の最後
まで、意見が噛合うことなく終わった。
柳澤協二氏は、防衛省背広組のいわゆる元防衛官僚で、現政権
の閣議決定による集団的自衛権の行使を容認出来るよう、憲法解
釈の変更を目指すことに対して、批判的論陣を張って来た人物で、
今の安全保障関連法案がらみのテレビ番組等に露出が増えている。
一方の前海上自衛隊佐世保地方総監・海将の吉田正紀氏は、中国艦
による自衛艦への照準レーダー照射事件時の司令官だった方のよう
でバリバリの現場高級幹部だった人物だった。
反対の立場の柳澤氏とて、左翼の牧歌的平和主義者などとは異なり、
リアリティある国防持論を持つ方ではあるのだが、こと今回の安倍
政権による安全保障関連法案のゴリ押しには正面から反対を唱え、
持論は、論理的アプローチから憲法と防衛を構想するというスタン
スとのことだ。
この立場は、番組を視聴していた者としては、今国会における野党
の論拠とも政府答弁とも異なる、集団的自衛権行使の危険性を根本
的に言い当て、一番正当なスタンスとして評価出来るものであり、
好意的に受け止めることが出来た。
一方、元自衛隊高級幹部は、拍子抜けするぐらいに「自衛隊の覚悟
とリスク」は自明のことと断じ、勇ましかった。
最前線の隊員レベルのリスクや生命など、一顧だにしないピシャっと
したもの言いはキッパリしていて、<武士>の風格そのものの言質は
立派でもあったが、さて、そんなにキッパリと断じてイイものかと疑
問符がついたのも確か。
先の大戦でも、数多の戦場で無数の将兵が玉砕という全滅を強いられ
た中でも、各戦場の最高指揮官と言われる高級幹部が、奇態に本土に
帰国し、大戦後老境まで生きながらえ、天寿を全うしたという理解し
難い事実も知っている。
テレビに出ていた前自衛隊高級幹部と言われる方が、国防という「大
義」の前には、ひとりひとりの自衛隊員の生死は顧慮せず、任務を全
うするのが本懐ということを言ったらしい。
それにしても、「覚悟とリスク」に「全然問題はない!!」という時、
当方が思ったのは、(先の大戦時の日本軍高級幹部達と異なり、)
<「覚悟とリスク」「死の可能性」と言うなら、まさかそこに、あな
た(自衛隊高級幹部クラスも)も入っていますよネ?>ということだ
った。
(☆この番組中で、前佐世保地方総監が「政策」があって「法律」が
出来、「行動」を要請されれば、いつでもその「行動」が採れる準備
は整っている・・・というような意味のことを述べたのだが、柳澤氏
から「政策」⇒「法律」⇒「行動」の前に、大前提として一番先にあ
るものは「憲法」だとの指摘。これが、この討論の肝だった。
「憲法」⇒「政策」⇒「法律」⇒「行動」--となるのが筋なのだ。
図らずも、自衛隊幹部のアタマには「憲法」がないというのを露呈した
場面であった。)
●自衛官に「ゼロリスク」を求める野党と「安全神話」を守る政府
(2015年05月28日(木)Newsweek日本版)
●特集ワイド:続報真相 「安倍語」なぜ共感できないか
(毎日新聞 2015年06月05日 東京夕刊)
さてさて結論を急ごう。
言いたいのは、国会での憲法学者3人の「違憲」見解を待つまでもなく、
小手先の憲法解釈の変更による「集団的自衛権行使」の容認など、もと
よりムリがあるのであり、正当な憲法改正を経なければならないのは明
らか。
ただこの道は茨の道であり、国を二分するような大論争の嵐を呼ぶこと
もまた論を待たない。
ただ、それでもその道だけが王道というもの。
数を頼んで姑息な手段で遂げたものは、国の存立を揺るがす禍根を残す
だろうということだ。
地方の小さな新聞記事だが、今朝の新潟日報コラムが旨くまとめている
ので以下引いて置きたい。
●日報抄 (2015年6月6日付 新潟日報コラム)
●人気ブログランキング へ
ランキングに参加中、よろしくお願い致します。
今日の番外編として、仄聞の類なのだが以下の記事をリンクした。
真偽のほどは不明だが、一国のリーダーの”人物評”が出ていて興味深い。
●町村氏「訃報」後の言動で分かった安倍首相のゾッとする冷血
(2015年6月6日(土)9時28分配信 日刊ゲンダイ)
「人の道」が欠けているとも書かれているが、国家の備えに性急のあまり
ダダ漏れの事態はないのか?
かつて球界の名プレーヤーで鳴らし、監督としても名声を馳せたID野球
の教祖だのボヤキの○○さんと言われた名人物がいる。
彼が現役時代バッテリーを組んだ、旧南海ホークスの名投手として一世を
風靡した杉浦投手の葬儀の折、彼が香典ひとつ出さなかった話が残っている。
コンビを組み二人で勝利を重ねた伝説の名バッテリーだったはずなのに、
杉浦氏の葬儀には顔も出さなかったという汚点が、○○元監督の名声を曇らせる。
かつて○○語録と言われるほど、この○○監督の名言が人生訓としても持て囃され
た時代があったのだが、「人の道」という言葉を聴く時、必ずこの人の不徳
が思い出されたのでした。
昨夜のBS日テレ『深層NEWS』という番組で<国防最前線、
現場では何が?>「”安保法制”自衛隊の覚悟とリスク」と題し、
反対の立場の元内閣官房副長官補[安全保障担当]・柳澤協二氏
と賛成の立場の前海上自衛隊佐世保地方総監・吉田正紀氏との
討論番組があった。
当然法案に対しまったく正反対の立場であるから、番組の最後
まで、意見が噛合うことなく終わった。
柳澤協二氏は、防衛省背広組のいわゆる元防衛官僚で、現政権
の閣議決定による集団的自衛権の行使を容認出来るよう、憲法解
釈の変更を目指すことに対して、批判的論陣を張って来た人物で、
今の安全保障関連法案がらみのテレビ番組等に露出が増えている。
一方の前海上自衛隊佐世保地方総監・海将の吉田正紀氏は、中国艦
による自衛艦への照準レーダー照射事件時の司令官だった方のよう
でバリバリの現場高級幹部だった人物だった。
反対の立場の柳澤氏とて、左翼の牧歌的平和主義者などとは異なり、
リアリティある国防持論を持つ方ではあるのだが、こと今回の安倍
政権による安全保障関連法案のゴリ押しには正面から反対を唱え、
持論は、論理的アプローチから憲法と防衛を構想するというスタン
スとのことだ。
この立場は、番組を視聴していた者としては、今国会における野党
の論拠とも政府答弁とも異なる、集団的自衛権行使の危険性を根本
的に言い当て、一番正当なスタンスとして評価出来るものであり、
好意的に受け止めることが出来た。
一方、元自衛隊高級幹部は、拍子抜けするぐらいに「自衛隊の覚悟
とリスク」は自明のことと断じ、勇ましかった。
最前線の隊員レベルのリスクや生命など、一顧だにしないピシャっと
したもの言いはキッパリしていて、<武士>の風格そのものの言質は
立派でもあったが、さて、そんなにキッパリと断じてイイものかと疑
問符がついたのも確か。
先の大戦でも、数多の戦場で無数の将兵が玉砕という全滅を強いられ
た中でも、各戦場の最高指揮官と言われる高級幹部が、奇態に本土に
帰国し、大戦後老境まで生きながらえ、天寿を全うしたという理解し
難い事実も知っている。
テレビに出ていた前自衛隊高級幹部と言われる方が、国防という「大
義」の前には、ひとりひとりの自衛隊員の生死は顧慮せず、任務を全
うするのが本懐ということを言ったらしい。
それにしても、「覚悟とリスク」に「全然問題はない!!」という時、
当方が思ったのは、(先の大戦時の日本軍高級幹部達と異なり、)
<「覚悟とリスク」「死の可能性」と言うなら、まさかそこに、あな
た(自衛隊高級幹部クラスも)も入っていますよネ?>ということだ
った。
(☆この番組中で、前佐世保地方総監が「政策」があって「法律」が
出来、「行動」を要請されれば、いつでもその「行動」が採れる準備
は整っている・・・というような意味のことを述べたのだが、柳澤氏
から「政策」⇒「法律」⇒「行動」の前に、大前提として一番先にあ
るものは「憲法」だとの指摘。これが、この討論の肝だった。
「憲法」⇒「政策」⇒「法律」⇒「行動」--となるのが筋なのだ。
図らずも、自衛隊幹部のアタマには「憲法」がないというのを露呈した
場面であった。)
●自衛官に「ゼロリスク」を求める野党と「安全神話」を守る政府
(2015年05月28日(木)Newsweek日本版)
●特集ワイド:続報真相 「安倍語」なぜ共感できないか
(毎日新聞 2015年06月05日 東京夕刊)
さてさて結論を急ごう。
言いたいのは、国会での憲法学者3人の「違憲」見解を待つまでもなく、
小手先の憲法解釈の変更による「集団的自衛権行使」の容認など、もと
よりムリがあるのであり、正当な憲法改正を経なければならないのは明
らか。
ただこの道は茨の道であり、国を二分するような大論争の嵐を呼ぶこと
もまた論を待たない。
ただ、それでもその道だけが王道というもの。
数を頼んで姑息な手段で遂げたものは、国の存立を揺るがす禍根を残す
だろうということだ。
地方の小さな新聞記事だが、今朝の新潟日報コラムが旨くまとめている
ので以下引いて置きたい。
●日報抄 (2015年6月6日付 新潟日報コラム)
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今日の番外編として、仄聞の類なのだが以下の記事をリンクした。
真偽のほどは不明だが、一国のリーダーの”人物評”が出ていて興味深い。
●町村氏「訃報」後の言動で分かった安倍首相のゾッとする冷血
(2015年6月6日(土)9時28分配信 日刊ゲンダイ)
「人の道」が欠けているとも書かれているが、国家の備えに性急のあまり
ダダ漏れの事態はないのか?
かつて球界の名プレーヤーで鳴らし、監督としても名声を馳せたID野球
の教祖だのボヤキの○○さんと言われた名人物がいる。
彼が現役時代バッテリーを組んだ、旧南海ホークスの名投手として一世を
風靡した杉浦投手の葬儀の折、彼が香典ひとつ出さなかった話が残っている。
コンビを組み二人で勝利を重ねた伝説の名バッテリーだったはずなのに、
杉浦氏の葬儀には顔も出さなかったという汚点が、○○元監督の名声を曇らせる。
かつて○○語録と言われるほど、この○○監督の名言が人生訓としても持て囃され
た時代があったのだが、「人の道」という言葉を聴く時、必ずこの人の不徳
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性別:
男性
職業:
行政書士
趣味:
山歩き、自然散策、ドライブ
自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
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茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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