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 この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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●毎日新聞『余禄』  (2013年9月29日付)

この日の『余禄』は、「食料廃棄」という先進国のムダを取り上げ
切実であった。

記事によれば、国連食糧農業機関の報告で『世界で生産された
食料の3分の1、約13億トンが毎年棄てられる。』という。
また『先進国で捨てられる食料があれば世界中の飢えた人を3度
救える』と、今公開中のドキュメンタリー映画を引用して紹介 している。

何ともバチ当りな、先進国の人類ではある。



でも、そうは言っても、昨日今日マスコミを騒がせている以下の記事は、
<もったいない>とは次元の違う話だと思う。

●給食パンにハエ「除いて食べて」 岐阜・可児
(朝日新聞デジタル 2013年10月1日アップ中の記事)



各新聞社の記事を見える範囲で一瞥した上で、パンの現物写真を掲
載していた朝日の記事をリンクした。

各新聞の記事を総合すると。
市教委の話で、①2日に蘇南中で丸パン数個にクロバネキノコバエが
付着していて、②9日には東明小でクロワッサン約100個にも同ハエ
が付着していたという。

同市のマニュアルで「健康に影響がない場合は食べる」と定めており、
2日の蘇南中時点では、市学校給食センターが連絡を受け「ハエが付い
た部分を取って食べるよう指示。
マニュアルでは「異物混入が数十件の場合は飲食中止」が原則だった
らしいのだが、9日の日に東明小教頭が連絡した時には、給食センター
では責任者が不在で、電話に出た栄養士が、安全と判断し「取って食べる
よう」指示して、一大事のこととなってしまったらしい。
(○以上の段落部分の経過は、9月29日付毎日新聞記事に詳しい。
 ○9日の教頭とセンターの栄養士の経過顛末は、本日のテレビ朝日
『テレビスクランブル』(2013年10月1日、午後12時台の放送による。)



しっかし思うに、この可児市の給食マニュアルは凄いね。
「健康に影響がない場合は食べる」という規定だそうだ。

<異物混入>と言って、小さな紙の切れ端やら、木っ端やらならまだしも、
虫が引っ付いて「焼き込まれて」いたワケですよ。

朝日の写真をご覧いただけばお判りのように、パンの頭に留まって死んで
いたのではなくて、パンの底に埋まっているワケだから、パン生地を練りこむ
段階で埋まったのは明らか。
よって、写真のように見える部分ばかりではなくて、パンの中身にも練り込ま
れている可能性もある。つまり、「付いている部分を取って食べる」表面だけ
ではなくて、パンそのものが、クロバネキノコバエ味の(極く微小のダシかも
しれないが。)クロワッサンだったかも知れないのだ。


普通、コンビニやらスーパーで同じようなことがあったら、代金の返金か商品
のお取替えのハズなのに、「その部分を取って食べろ!」とは、もの凄いお達し
だ。相手は子供だと思ってバカにしているとしか思えない。


ま、学校というマーケットから隔離された場所ゆえ、小回りが効かないのは解る。
いつあるか判らない混入事故のために、毎日、余分の数を用意する「代替品支度」
もムダだろうとも思う。

しかし、午後からの授業を控え、児童・生徒に昼食を取らせたいという配慮も働き、
小さなことに「目をつむる」ことなかれ主義も働いたかも知れないが、学校給食とは
エサを摂取させる時間ではないはずだ。

安全・安心の食を前提に、豊かな情操を養う教育的カリキュラムであるはず。


世界的人口爆発、最近の顕著な気候変動のなか、これからの食糧確保が人類の
最大の課題になりつつある。良質タンパク質摂取の切り札として昆虫食だって
可能性の俎上に登りつつある。一方、そういう構えた言葉でなくとも、今の季節、
日本人は田んぼのイナゴを食料として食べて来た。

だが、「不快動物(コバエ類)」を、ゴマか何かのようにパンにまぶして食べる習慣
は、ココ日本では、国民一般にまだ認められてはいない。


それとガッカリしたのが、小学校の教頭先生だ。
教頭といえば、学校の管理職。

給食センターの責任者が不在だったとして、栄養士とやり取りをしたらしいが、
クロワッサンのパン100個に異物混入していれば「食品事故」だ。

センター責任者の代行が、電話に出た栄養士だったのかもしれないが、「ハエ
が付いた部分を取って食べろ」の回答に、学校現場の責任者として、ケツを捲る
べきだった、と思うな・・・。

「ハエの部分を取って食べろっだって。」と、部下の教員に指示したなんて、どう
しようもない。パンという製品の不良なのだから、暴れろ!とまでは言わないが、
100人分のパンを部下に買いに行かせるとともに、センターにはもっと、厳しく
迫るべきであったように思うのだ。

長々書いてしまったので、このぐらいにするが、よって、パン工場のことは紙幅が
尽きたのでやめにする。



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アマゾン川流域に住む原住民が、コップに水を汲んだ時、その中に大きいの
小さいの、ボウフラみたいな虫の類がいっぱい入るそう・・・。

で、日本人に「ホレっ、うんめェ~~ぞーーーォ!」とそのコップを渡してくれる
んだそうだ。
日本人は「うんにゃー、コレは飲めねェぞなもし!!」と断わると。

「なしてだァーーーー、ああ?」と相手が聞いてくるもので、カクカク、シカジカと。

ところが、相手。
「なァーーーに、ゆってんだァァ~。」「こんなにボーフラが元気に泳いでるべェ」

「ボーフラが元気に泳いでるっツーのは、水がキレイちゅーーーことだんべ!!」

大分昔に聞いた話だが、胃袋の厚さと文化的異質さ。この溝は深くて遠いもの
がある。


可児市の給食センター所長・渡辺哲雄氏はフジテレビ系「とくダネ!」の取材に
「結果論なんですけど安全上問題なかったかなと思う。実際に捨てることなく
取り除いて食べていただいたということで、今回の判断は正しかった」と答えた
そうだ。(J-CASTニュースより)


当方が昔、量販店に勤めていた頃、食パンに黒い小さな粒のようなものが
混入しているのを、お客様から持ち込まれたことがあった。

「ネズミのフンじゃないの!?」
そういうことは無いと思いますが、一応調べますということで、お客様には
返金してお帰りいただいた。

メーカーの担当者が来て、早速それを見て貰ったら・・・・・。


「ああァ~、これですか!?」
相当真剣にマジマジとチェックした後、発した声には安堵の気持ちがこもって
いて、素っ頓狂な声になっていた。

「コレ、ですね・・・・。」「これは、ブドウパンのレーズンですよ!」
「レーズンのかけら・・・・・。」


あ~ァ、良かったァーーーーーーという安堵の表情で、軽く会釈をして帰ろう
とするから、当方が畳み掛けるように、その声に被せて厳しく言い放った!!

[お客さんは、ふつーの食パンを買ったのに、そのパンに、レーズンのカケラ
が入っていたら、(食べられるものでも)異物でしょ!」
「異物混入でしょ!!」

メーカーさんは、課長さんだか部長さんだか忘れたが、「異物混入」の発想が
まるでなかった。キョトンとしていたもの・・・・。

<ただの食パンに、レーズンが付いてきて【おトク】でしょ!?>みたいな・・・。


まあ、そういう感度だからして、その会社はほどなく風の便りに無くなったと
聴いた。長い付き合いの会社だったのだが、誰も顔を見せることもなく、風の便り
に聴いただけだった。


(*本日は長尺の更新になりました。申し訳ありません。
  黒田は食品業界に長い在籍経験があり、HACCP審査員コースも受講済み
  の全国でも数少ない行政書士です。よって、ついつい食品の話で長尺に。)
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性別:
男性
職業:
行政書士
趣味:
山歩き、自然散策、ドライブ
自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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