苦労「く」の字を背中に書いて・・・・・・・・。

今日の読売新聞に以下のような記事が出ている。

☆★☆「司法試験合格増えて・・・。　　　新人弁護士年収減」

日弁連の調査結果らしいが、新人弁護士の平均年収が出ていて面白かった。
色んな資格本などを見ていると、この辺の年収額は、新人弁護士
のではなく、総弁護士の平均年収として出ていたりしますから、
どの辺が本当のところなのかは、定かではない。

ま、ヒトの年収を詮索したりしてもはじまらないが、要は士業の
収入はハタで思っているほどでないことが、
フツーの人にも理解して貰える機会にはなるのでしょうね。



青色発光ダイオード発明での、会社との争訟事案のような場合の
弁護士は、億単位の報酬があるだろうし、街の細かい事案しか
扱う機会のない先生はそれなりの年収しか稼げないのだし、
それは、まさに芸能界でのタレントさんのそれとなんら変わりが
ないのでありますね。



最近、当方事務所で働きたい・・・・・、なんて方からの連絡が
入ったり致しましたが、ま、業界事情をトントご理解でない方
のようでしたが、弁護士世界で上記の有様ですからね、
おして知るべし・・・なのですが。

行政書士の世界だって、１千万プレーヤーは別に珍しいことでも
ありませんけれど、ヨーク、リサーチしてから求人依頼は
致しましょう。


しかし、今試験に向けて勉強中とか言っておりましたが、勉強中の
身で士業の事務所で何の仕事が出来るというのでしょうかね。

受かった方でも、じゃあ何が出来ますか？なんて方がおられる
ご時世ですから、受かる前からバイトをしたいと言われましても・・・・・。


で、勉強がありますから・・・・、定時で帰ります、と言われてもね。

どこの士業でもそうでしょうけれど、２４時間戦えますか？！
じゃないと厳しいと思いますけれど。

事務所を開いてからも、市場でマグロを引っ張って並べたりとか、
道路工事の補助員をしたりとか、みんな苦労してるんですよ。


実際の仕事をする時は、無駄な体験はありません。
それを端折って、事務所でパソコンは打てます・・・・・、では、
シゴトになんないと思いますよね。

士業希望者のアルバイトは、出来るだけ「実社会」を覗いて置く
こと、だと思います。
自分の身体に汗してね。
突然、現場のカンナ屑をいっぱい引っ付けて、事務所を訪ねて来る
お兄さんがいたりします。
事務所の床にカンナ屑がちらばります・・・。
それでも、共感を持って迎えられるかどうか？

それは、あなたの「現場力」如何なのです。

６０００ボルトの電源に触ってしまった労災事故。
はたっと、あの人に頼もう、と思って貰えるかどうか。

それは、あなたの「現場力」如何なのですね。

ボイラーの機械室での作業に明け暮れ、爪の間には真っ黒に油が詰ま
ったまま、そんな方々が日本経済の底辺を支えています。

その方々の力になるべく、努力の日々が続きます。


パソコンは打てて、書けて、講師としてしゃべれて、それでも
根底に「現場への共感」のマインドを絶やさず持ち続けるためには、
キレイなトコでそこそこに・・・・、ではなく、積極的に現場体験が
必要に思います。


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