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 この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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昨日は、たいそうな「高校野球のこと」などというタイトルを付け
ながら、途中夕食休憩で中断してそのまま尻切れトンボで終わった。

ま、サラリーマン時代の後輩に、夏になると一家揃って、それこそ
お母さんから妹さんまで皆んなして「高校野球」の大ファンでテレ
ビ中継にクギ付けという一家の話を聞いたことがあったのだが、当
方は、その話にもシレっとして聴いた位に、今の甲子園には何の思
い入れもない。

したがって、お好きな方には、このブログなどはイライラこそすれ、
面白くも何ともない、ことはお断りしておきます。



今の高校野球ときたら、私立が全盛で公立高校で甲子園までコマを進
めたところは数少なくなっている。
全国的に、東北やら北信越から16強に8校もが進んだと言っても、
今じゃあ、大概が私立高校。

かつてなら、地元で生まれ育った子供たちだったから、それこそ郷土
の誇り的な気持ちも湧いたものだったのだが、最近のプロ野球選手の
出身地調査でも、一番ダントツに多いのは大阪や兵庫など関西出身者
らしいのだが、そのタマゴの関西出身のリトルリーグ経験者が、全国
の地方甲子園常連校やら有力校に流れた結果が、 東北勢が16強に4
校も入っている現実を生んでいるというのだ。


生徒がどこで生まれようが、物理的に、ある東北の地に校舎があれば、
そこの生徒には違いない。
でもねェ、選手は、てっきり「ふんにゃ、次はカーブば投げるべ。」
とか言いながら練習していると思っていたら、「ほな、次はカーブや
で!」なんて言葉が飛び交っているのだとしたら、郷土の誇りなんて
幻想そのもの、アホらしくて見てられないと思うのね。

熱狂的な甲子園ファンの方には申し訳ないのだが、ま、へそ曲がりの
ヘンなおじさん的にはそう思ってしまうことは、許して欲しい。



ただ、甲子園出場地図が様変わりしてくると、かつてなら<素朴にひた
向きに>の言葉に象徴された高校野球に、どこか「勝利至上主義」と
いうかセミプロ予備軍の小賢しい臭いがしているようにも思う。

2回戦で敗れた東海大四高西嶋投手の、山なりの超スローボールへの
賛否の話題や、11盗塁の機動力で大勝した健大高崎の容赦のない
かき回し戦法への批判などである。

●<高校野球>健大高崎は"暗黙のルール"を破ったのか
(2014年8月19日(火)10時1分配信 THE PAGE)



東海大四の西嶋投手に触れた話題は、8月20日(水)付の毎日新聞
記事に詳しいが、山なりのボールが「ふざけている」との批判も
多かったという。しかし、身長168センチの小柄な西嶋君が編み出
した窮余の策と聴けば、1試合に数球の範囲であるなら許される気も
するが、やはり伝統の側面からは「正々堂々真っ向勝負」であるべきで
「ふざけている」とのそしりも判らなくはない。



上記に引いた健大高崎への批判、米大リーグに浸透しているアンリトン
・ルールに反している、は酷なような気もするが、記事にもあるわが
茨城代表藤代×大垣日大(岐阜)戦での、大垣日大の高校野球の原点を忘
れたような試合態度には、心底腹が立った。

試合は初回に藤代が8点を先取し、勝負あった!の感も印象づけたの
だが、結果は大垣日大が12-10で勝った。
その初回に8点を先取された時点での大垣日大の選手達は、悲壮感漂い
顔も強張り気の毒な様相だったのだが、試合が進むにつれジワリジワリ
と追いつき、試合をひっくり返して勝利をものにした。

勝負事だから、8点差をひっくり返したその粘りは賞賛されるべきだと
は思うが、中盤以降意気消沈する藤代の選手達に比べ、大垣日大の選手
達はリラックスし、ニコニコ、ニコニコどの選手も白い歯を見せ余裕
たっぷり。


最近では、オリンピックはじめどんなスポーツ大会でも、大事なのは笑
顔、そして試合を楽しむこと・・・・・とよく言われる。
しかし、敗色濃くなり顔も強張り、悲壮感漂う相手方がある中、まるで
意味なく笑う姿というのは、その忖度しない態度というのは、かつての
日本の価値観にはなかったものだ。


上記記事中のアンリトン・ルールでは「派手なガッツポーズをしないこと
や、大差のついたゲームで3-0から打たないなどの"モラルある行動"」が
米メジャーでの暗黙のルールと紹介されている。

記事の筆者は、最後にアメリカのコラムニストの言葉で締めくくっている
のだが、なかなかに意味深いのだ。
高校野球は、勝利至上至上主義であってならない。
「勝利がすべてではない。人は負けながらも勝つことができる。スポーツ
における競争で大切なのは、人間を形成することである。」(ピート・ハミル)



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今日の記事、我が郷土の代表藤代高に肩入れして書いたわけではない。
初回に8点も先取しての敗北は、藤代が「弱かった」からに他ならない。

大垣日大の岐阜県は、単身赴任して1年を暮した地で第3の故郷と
も思っている。(第2の故郷は新潟県だ。)
慣れない最初の赴任地で、岐阜市からクレーム処理でも出向いた
大垣市。休日に大垣のジャスコに買い物に行ったこともある。

そういう縁ある町の学校が、自分たちの優位な試合運びのなか、余裕が
出て来ての笑いだったと思うが、どんな競技の試合であろうが、相手を
尊敬し思いやる気持ちが持てないなら、高校野球での失敗だと思うのだ。

勝つために最大限の努力をする。相手もそのハズだから、その相手を
尊敬し、試合経過の中では惻隠の情も失わない・・・。
そうであるなら、白い歯は見せられない。

高校野球は、教育の一環のクラブ活動のはずだ。

ゆえに、高校野球は「教育」の一環なのであり、学びの場であるはずだ。


40数年前のテニスの大会で、相手選手が打って来た玉は、練習でも
散々打って来た理想のコースを飛んで来た・・・・。
「あっ!?」
あまりの理想的なコースで、バシッとボレーが決められたはずであった
が、「あまりに理想的で」見逃した・・・・。

練習のための練習。試合を常に想定した真剣勝負の練習ではなくて、
「練習のための練習だった。」

いまでもその時の苦い光景を思い出し、自分を責める時がある。


スポーツは、やはり、人格を陶冶しステップアップしてくれる教育の
機会だと思う。


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日本自然保護協会・自然観察指導員
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日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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