役損？なるほどね。

今日の読売新聞・編集手帳欄は含蓄ある書きっぷりで、久々唸った。

例の前防衛次官のゴルフや飲食の接待問題がテーマであったのだが、
持って来る話題が凄かった。



ネットの進歩で、新聞社の劣勢が言われますから、今日は引用しないで
後でリンクを張りますので、それを見てください。


新聞社の劣勢？
若者層の新聞離れが顕著なこともあってか、新聞各社の危機意識が
強まっているらしいのですが、それにしても・・・・・。


グーグルやＹＡＨＯＯなどのポータルサイトは、自前で取材すること
なく、複数メディアのニュースを集めて掲載していて、
多くの広告を集めて大きな利益を生み出している。
（佐々木洋氏メルマガ・【１０秒で読む日経】２００７／１０／２号）

ウーム、確かに。

で、今日は引用しないでリンクを張りますね。

　　☆★☆読売新聞　編集手帳　（２００７．１０．２４．）

ここでの白洲次郎とは、今でもＮＨＫ衛星放送で時たま放送されます
随筆家白洲正子（著書『かくれ里』など）の夫君。吉田茂の懐刀と
言われた人物ですが、流石に凄いこといいますね。

「とにかくな、地位が上がれば”役損”ということを考えろ。」


当方も一昨年でしたか、陸上自衛隊富士学校の構内解放のまつりに
行って来ましたが、戦車の迫力あるスピードと騒音、たしか榴弾砲の
発射音を体感しましたが、いや、物凄いものです。

運動会の朝の花火の数十倍の大音響（例えが悪くて申し訳ない。）、
いわゆる＜耳をつんざく大音響＞というやつで・・・・。


もし実戦なら、あの破壊力のなか、生身の人間なんか雨散霧消して
吹き飛んしまうでしょう。あの爆裂音の中、発狂する兵隊だって、
必ず○％程生じます。ちゃんと確率論からその％が設定されている
位です。



で、あの前防衛次官。

あの小汚い接待漬けを知ったら、隊員たち＜命懸け＞られると、
思います？

アホらしくて、アホらしくて、自分がミンチ状態になるかも知れない
戦場に、絶対飛び込めなくなりますよ・・・・。



昔リーマン時代のある店舗、そこは自衛隊がある町でした。
ソチラの広報担当三佐殿と、業務上関わったことがありまして、
一度、門衛を通って、隊舎内にお邪魔したことがありました。

警察署や消防署とは、全然違いましたね。
古い建物でしたが、隊舎内はピッカピカ！！
ピリピリした緊張感！！

いや、ほんと、娑婆のその他とは全然違います。
門衛で車を停めて、ＯＫを貰って出た時には、心底ホッとしました。

先の三佐殿は、まあ、商売人というか如才ない方でしたが、
隊舎内の各隊員の皆さんは、これは凄かった。

そりゃそうだよね、曲がり間違えば「戦死」があるわけだから。


しっかし、何なんだ？
あの前防衛次官って。２０００年から自衛隊員倫理規定が定められ
た、といいますが、その前であろうが後であろうが、「利害関係者
とのゴルフ禁止」なんて当たり前です。民間なんてとうの昔から癒
着を疑われることなんか、まともな会社じゃありませんよ。


いや、今日はコーフンしてしまいまして、申し訳ありません。

偉くなると「役得」が増える？
いーえ、偉くなると「役損」を考えねばと白洲次郎が言ったというお話。


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