「人を見る眼 仕事を見る眼」のこと。

昨日までのドタバタで、事務所の中はぐっちゃぐちゃ。
このままにしてしまうと、何せ書類がほとんどだからして、
後で大変なことになってしまいます。
それで、今日はその整理を夕方からしとります。


大分前、こちらが東京へ出張してホテルでくつろいでいるトコロに
電話が来たことがありました。

その方が言うには、前に当方があげた書類１枚がどうしても
見つからない・・・・と。

その方女性の先生なのですが、補助者の方と半日部屋の中を探したの
だが、どうしても見つからないと。


東京のホテルに、夜の１０時半の頃電話を寄こしたんですよ。

紙１枚なんて、行方不明になったが最後到底見つかるハズなんて
ありません。
そんなムダなことしないで、さっさと電話寄こせば良いものを・・・。

まあ、そんなに親しいというほどの方でもありませんでしたから、
遠慮もあったのかも知れませんけれど、東京の夜を噛み締めている
雰囲気に、がーーっかりの電話でしたね。

そんな訳で、書類整理は大事な＜お勤め＞なんです。



そんな折、日中１枚のファックスが・・・・・。

今しがたやっと、目を通したのですが。


　　　　　　　　ちょっと手を出せ

　戦後まもなく、会社の再建期に、各地の営業所長と事業部長との
合同会議が開かれているときのこと、幸之助の横に座って、社長を
補佐しつつ議事をすすめていた営業所長のところに、緊急の電話が
入った。母親が死去したという知らせであった。幼少で両親を失った
彼は、その後、伯母を養母としていたが、その養母が亡くなったの
である。
　席に戻った営業所長は幸之助に、そっとその事情を説明し、会議
が終了するのを待って帰宅することを告げた。
　しかし、幸之助は許さなかった。早速会議を中断、彼を社長室へ
いざなってから言った。
「いまからすぐに帰りなさい」
　そして、「ちょっと手を出せ」と、当時まだ珍しかった千円札を
十枚、その手に握らせた。


　（ＰＨＰ研究所発行のＦＡＸ情報誌「Ｐ－ＭＡＩＬ」１０／２３着号）
　（出典は『松下幸之助エピソード集　人を見る眼　仕事を見る眼』
　　　　　　　　９０年５月／ＰＨＰ研究所・刊という。）



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　先日、近所で家をパナホームに建て替えた方が、挨拶に見えた話を
　書きましたが、パナホームは工事の途中経過ごとの挨拶回りに加え、
　施主さんに、完成後の挨拶回りをするようマニュアル化がされて
　いるのだとか。
　どこぞで、家人が聞きカジって来て知ったのですが、さすがだな、
　と関心したことでした。
　
　それまで家の前で遭ったって、知らん振りのご主人でしたから、
　挨拶回りだなんて、どうデングり返った仕業！？なんだと、その時は
　目をパチクリしてしまいましたが、それを聴いて合点が行きましたよ。
　人ってそうそうは変らないハズですから、でも松下精神で、形には
　なりましたよ。
　松下精神、恐るべし・・・・・。

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