トムラウシ遭難を考える・・・・

昨日は長々と書きました。最後まで読んで頂いた方には、大変にあり
がとうございました。


昨日のニュースの続報によりますと、ガイド３人のうち、トムラウシ山
の踏査経験者は１人だけだったそう。
あの亡くなったガイドさんだったようですが、あとの生存者２人のガイド
は、トムラウシ山初体験だった。


やっぱり・・・・・・・、ね。って感じ。


ま、このガイド２人の刑事責任が問われるのでしょうが、それより、
ツアー企画社「アミューズトラベル」の使用者責任、計画主体としての
業務上過失致死容疑での責任追及は間違いないところでしょう。

初体験ガイドの一人が、この会社の従業員というし・・・・。


まったく、「ガイド」というから参加者は信用したのでしょうが、
その実、ツアー会社の従業員で、この山初体験というのですから、
「ガイド」なんかじゃなくて、＜付き添い人＞＜お世話人＞だった。

これじゃ、死んでも死に切れんでしょ・・・・。


昨日リンクしておいた、地元ガイドのページだったと思いますが、
ツアー参加者は、申し込み前にガイドの経歴を調べるべき、と言って
います。
ほんとそう思います！


何も、アルプスだのヒマラヤだのの登頂経験者を求めるわけでは
なくて、大雪山界隈に居を構え、地元居住者としてトムラウシ山はじめ
大雪山系の登山歴『多数！！』「このあたり、もう庭同然ヨッ！！」
というガイドであるべき。


ばらばらと、途中で脱落した「お客さん」を置き去りにして、先を
急いだ・・・・なんて、山男と言う前に、シャバの世界でだって、
通らん所業だもんね。



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　企画者側の責任が重大なことは間違いありませんが、そんな杜撰な
　ツアーに安易に参加して、命を取られた方々には大変お気の毒で
　すが、やはり、命を失うまでの責任は自分にもあるのだと思います。


　何でもカネで済むような、便利な世の中ですが、煎じ詰めれば、
　自然相手の世界ではこれだけで解決出来ない・・・、と解かって
　いなければならないと思うのです。
　

　気象、医学、運動科学、読図力、動物的五感の研ぎ澄ましまで、
　気力、知力、体力、装備、食糧全てへも万全の準備で、全知全能
　を尽くして挑むのが山歩きですから、他力本願で引率されて歩く
　登山は、まったくの恥です。


　今回の遭難事故は、安易な商業的ツアー登山のリスクに、大きく
　警鐘を鳴らした出来事といって良いと思います。


　カネを出せば何でも成就すると思っている勘違い顧客に、危険なら
　敢えて「中止」する勇気と、毅然たる決断が絶対に必要な世界がある
　ことを、プロであるなら教えるべきなのですね。

　今回の「ガイド」は、「ガイド」なんていうレベルではなかった
　ことは言うまでもありませんが。