忍者ブログ
 この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
[212] [211] [210] [209] [208] [207] [206] [204] [203] [202] [200]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



先日の当方ブログ(2007.1.9.付)「猪猟」の項で、読売
新聞記事「環境ルネサンス」<獣たちの反乱>(2006.12.1付)
について触れましたが、昨日の読売の同記事もまた面白かった。


先の<獣たちの反乱>は、昨年暮れで終了していたのでしたが、年明け
て10日からまた新たなシリーズが始まったようです。


冠タイトルは同じく「環境ルネサンス」。先のは<山><里>が
主題でしたが、今度始まりましたのが、「環境ルネサンス」<枯れる
海>と、海、水産資源に焦点を当てるようですね。


まさに大新聞社の取材網・機動力を使って、今現在の社会現象、時代性
をルポすることによって、環境側面での問題・課題をあぶり出す、という
試みのようですが、我々読者が気づかない『今』を気づかせてくれる
好企画のように思います。


さて、エラク前置きに費やしましたが、この記事の10日付け・第2回
目の記事が印象深かった。


昨今のマグロ騒動で、世界が肉食から魚食にシフトし、魚食ブームが
来ていることを思い知らされましたが、(また、経済発展を背景に
中国などの寿司、刺身ブームも知らされましたが。)、この記事では
サケ市場にも、構造的変化の大波が来ていることが書かれていて
驚かされましたね。


私も、元はスーパーにいた身。チリ、ノルウェー、ニュージーランド
からの輸入養殖サケが売場を席巻していることは、承知しておりました。
一方で、稚魚の放流事業他が実を結んで、サケの資源量が安定して来て
いることも、喜ばしいことと思っておりました。


ところが、消費が伸びず、国内産天然サケは「輸出」に回っていること
は、この記事で初めて知りました。


確かに、米飯食の減退、塩分摂取の抑制教育が進みましたことで、今どき
塩サケが敬遠されていますものね。
反面、刺身盛り合わせにも必ずサケが入っていたり、回転寿司などでも
脂の乗った輸入サケのネタが人気です。
というわけで、日本人の嗜好的にも輸入サケの脂分の多いのを好み、
淡白な秋サケは好まれなくなったのだそう。それで、国産天然ものは
輸出に回っていると。



さて当方、今から8年ほど前は単身赴任で北越後は村上に住んでいた
ことがあります。
ここを流れる三面川(みおもてがわ)は、今でもサケの遡上する川と
して有名ですが、江戸の昔、村上藩の時代にこの漁業権は藩が持って
おりました。
藩士青砥武平次はサケの回帰性に着目し、サケ増殖の「種川の制」を
考えた功労者ですが、これは、世界で始めてサケの人口増殖を行った
偉大なことなのでした。三面川を見下ろす土手の上には彼の銅像が
建っております。


村上市にはイヨボヤ会館という日本初の鮭の博物館もあります。
村上地方の方言で、イヨとはサカナのこと。ボヤも同じくサカナを
指す言葉だそうですが、イヨボヤでサカナサカナ。「魚の中のサカナ!」
つまりサケのことなのです。
(ワタクシはこのイヨボヤ会館のすぐ脇のマンションに単身赴任で
 住んでおりました。吹雪の夜に足を暖めてくれるヒトもなく。グスン)


話がそれましたが、こんな土地柄でしたからどこの家でも、干し柿を
干すように塩引きを干すのですね。
しかも村上のサケは、切腹を連想するからということで、サケの腹を
全部切り開かずに二段開きという独特な方法。


10月半ばごろからだったでしょうか、川では居繰網漁などが始まり
ます。11月ごろの毎週日曜はスーパーでも、サケまつり。エライ騒ぎ
の一日が日曜日ごとに続きます。
都会の衣料スーパーのタイムサービスで、靴下、肌着などが平台に
載せられて売られますが、村上では、このノリで、筋子のパックが
山盛りに載るのですが、これがものの30分ほどで売り切れになります。


関東育ちの当方などアゼン!?の光景。黒山の人だかりになって、
筋子のパックの奪い合い!!「何なんだ!?欧米かっ??」とビックリ
致しますよ。


ラーメン屋でだって、「ラーメンとライスのセット」を頼んでも、自動
的にというか、自然に塩引きサケの切り身が付いて来ます。
ほんと、「オウベーかっ!?」ツーぐらいにアゼン。


さて、こういう村上ですが、今でも塩引き文化は健在なのでしょうか?




人気ブログランキング  
  ランキング参加中。上記太字をクリックして下さいね。
  今日はチト長すぎたかも知れません、反省・・・・・。
  で、でも、村上が第2の古里ぐらいに思っているもので、つい。
  最後まで読んで頂いた方には、大変ありがとうございました。


   城下町村上にご興味の湧いた方は読んで見て下さいまし。
☆★☆『村上の四季』横川 健 朝日新聞出版サービス
PR



コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


トラックバック
この記事にトラックバックする:
ようこそ! くろだのブログへ
    
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
最新トラックバック
プロフィール
HN:
5596DA(ゴーゴークロダの意)
性別:
男性
職業:
行政書士
趣味:
山歩き、自然散策、ドライブ
自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
MY OFFICE in KASAMA
黒田真一行政書士事務所
いばらき動物法務研究室
忍者ブログ、アクセス解析
ブログランキングに参加しています
人気ブログランキングへ
茨城県行政書士会のHPへ
茨城県行政書士会へ
QRコード
アクセス解析
お天気情報
カウンター
忍者ブログ [PR]