ガンバレ！矢祭町っ！！

地元の図書館には大変お世話になった身なもので、図書館には足を向けて
寝られません。

出来た頃には、（バブルの頃でしたかね。）何を贅沢な、勿体無い、
田舎町に図書館なんぞ、イラン、イラン、と思ったものでしたが・・・。

市町村合併前で、町でしたからね。

町に豪華な図書館・・・・、どうするつもり？？？

なんて思ったものでした。


ところが、当方サラリーマンをやめ自営業で身を立てようと思いたった
時には、これはこれはなんぼ役に立ったか分かりません。

結局、行政書士の資格だけじゃ差別化が出来ないだろうな、やはり
我が戦略を構築せねば・・・・・、と考えました時、試行錯誤、
人生再構築の日々は、図書館に篭っての生活でした。

あっと言う間に月日は流れ流れて、結局一年、図書館で過ごしましたね。

その意味、我が人生の再チャレンジのホームグランドは地元図書館で
ありました。

行政書士の歩みを始めた頃、この図書館で行政書士の参考書を開いて
いる男性を見かけたことがありまして、その方に応援メールを送った
ことがありました。


一度当事務所に合格の挨拶に見えたことがありましたが、今年も
その方から、年賀状が届きましたね。
偶然のご縁でしたけれど、ま、言ってみれば「図書館同窓生」みたいな
ものです。



さて、今日図書館の話題を書き始めましたのも、実は先ほどの共同通信
記事で、福島県矢祭町に町営図書館オープンのニュースが入りましたの
がキッカケです。


矢祭町といえば、政府の「電子政府化」に反対の声をあげ物議をかもし
た根本良一町長の町ですね。憶えていらっしゃる方も多いと思いますが
今度は「図書館建設」の話題だそうで。


たしかに、このたびの夕張市のことを考えますに、福島県の山間の弱小
自治体に「電子政府化」なんて、まるで不釣合いだとは思いますね。


現実に、戸籍だの、住民票だのが、飛ぶようにヤリトリされるそんな
実態はないでしょう。少ない職員数かもしれませんが、その方々が
手作業でやったって十分間に合う数なんでしょうね。

これといった産業や、たんまり法人税を納める工場やらがない地域です
から、大して使いもしない電子政府構築の端末経費負担の方が、莫大な
ハズ。
ミエや外聞を捨て、甲羅に似せた自分達サイズの自治体運営をすれば
いいんだ、という根本町長の政治手法と、それを支持した町民。
夕張市のことが明ら様になってみれば、大英断！！でした。


戦前のどこぞの村のように、のどかな久慈川沿いの山間部の集落。


政府の脅しにも屈せず、持論を曲げずにわが道を貫きました。この町
では、職員それぞれが二足も三足もの草鞋を履いて業務に当っている
といいます。なにせ、総務課長様が便所掃除当番だったり、町長が
町内のゴミ収集車に乗ってたりするそうですからね。


さてさて、図書館のこと。


今日オープンしたらしいですが、この図書館、題して節約図書館
「矢祭もったいない図書館」だそうで。

本の購入費ゼロで開設計画を公表したのが、昨年７月だったらしいの
ですが、全国から賛同した方々の本が２９万冊以上も届いたそう。

全国の家庭や事務所からの寄贈本を整理して、約３万６０００冊を蔵書
にしてのオープンが今日。＜眠っている本を活用したい・・・＞の
声賭けに、「全国の人たちの純粋な善意の結晶で、感無量だ」が根本
町長の弁だったそう。


実をいいますと、この町父親の出身地の隣町で、叔父が住んでいたの
ですが、今は代替わりしてその長男が住んでおります。
近いうちに偵察に行って来たいと思いますね。

どうか、（善意のお気持ちはウレシイのですが）全国の＜ゴミ捨て場＞
にはなってませんよね、図書館としての機能を保った、そんな図書館と
してオープンしたんですよね？
それがチト気がかりです。



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