この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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工場からスーパーまでの品質管理のプロとして、今乗りに乗っている
専門家に河岸宏和という方がいます。
今年の3月に出版した『”食の安全”はどこまで信用できるのか』(ア
スキー新書)で、食品業界の現状とあるべき姿を論じ、コンプライアン
スより「ビジネスエシックス」をこそ持つべき・・・と強調されていま
した。
ビジネスエシックスとは、直訳すれば<企業倫理>ということらしい
のですが、氏が強調するのは「仕事上で他者の尊厳を守る」倫理観
だとのこと。「人の不利益の上に自分の利益を築かない」「他人の
不幸の上に自分の幸福を築かない」という考え方だと言います。
非常にノーマルな考え方だと思いますし、氏の真摯な生き方に共感す
るところが大なのですが、そんな訳で、その著書は大概手元に置いて
勉強させて戴いております。
新しいところでは、4月に『食品工場の点検と監査』が出て、すぐに
入手しましたが、さらに6月だかに『図解入門ビジネス 最新食品
工場の衛生と危機管理がよ~くわかる本』も出て、いやはや、その
スピードぶりに、追いついていけない状況になって参りました。
それからまた、<食品工場長の仕事とは>というメルマガも発行して
いて、うむ、その勉強ぶりにも舌を巻いていますね。
氏はそこで、最近読んだ本の紹介と書評も載せているのですが、かな
り直近に出た本にも精力的に目を通しているのが解かり、非常に刺激を
受けていますね。
このメルマガで、『「猛毒大国」中国を行く』鈴木譲仁著・新潮新書
を紹介していましたが、書評ではっきりと<マユにツバ>を付ける
あたりのバランス感覚にも好感が持てました。
どの本のあと書きだったか、埼玉県の地元公立図書館には世話になった
と書いているクダリがあり、当方のように、地元旧友部町立図書館(現.
笠間市立友部図書館)にどのくらい世話になったか判らない身にあって
は、等身大の自分を語るその謙虚さにも親近感を持ったものでした。
さてさて、前振りがえらく長くなりました。
この河岸氏のメルマガ「食品工場長の仕事とは」7月6日号で、映画
「クライマーズ・ハイ」が紹介されていました。
当方としても注目はしていた映画でしたが、このメルマガに背中を
押されて、今日観て来たわけなのです。
氏の「今すぐ、見られることをお勧めします。」に背中を押されまして。
●映画『クライマーズ・ハイ』
http://climbershigh.gyao.jp/
1985年8月12日、群馬県御巣鷹山に墜落した日航123便の事故
を題材にした、地方紙新聞社の取材群像劇ですが、非常にリアルに
重厚にその戦いぶりを描いていて、素晴らしかったですね。
河岸氏は「2008年一番の日本映画」と書かれていましたが、私も
そんな出来の映画と感じて帰って来ました。
「主人公が、サスペンダーにベルトをした社主に向かって、『あなたは
チェック、ダブルチェックの人ですね』って言うんです」
(原作者横山秀夫に言われ、原田正人監督が原田カラーを強調する
ために、取り入れたエピソード、という。---読売新聞記事)
念には念を入れる・・・・・・、その石橋を叩く慎重さがスクープの前
には必要なのだ、と教えられますね。これは、どんな仕事にも通じる
ことですが、影響力が甚大なマスコミにあっては、尚更です。
映画のタイトルも、登山用語ですが、スクープを紙面に打ち出すか
どうか?の極限の判断に直面した時、自省の最終弁として働いた判断
の象徴であったのでした。
上越線土合駅の風景も、そこで一晩野宿した身としては懐かしかったし、
谷川岳一の倉沢は、何度かその屏風のような前面と向き合ったのです
が(登るなどとてもとても。前面から展望しただけ。)映画の登攀場面
には、あらためて一の倉沢の急峻さを実感出来ましたね。これも
収穫でした。
<参考>
●堤真一主演、組織に生きるサラリーマン必見の映画!!
(2008年7月7日(月)日刊ゲンダイ 記事)
●「クライマーズ・ハイ」原田真人監督
(2008年6月30日(月)読売新聞 近藤孝記者記事)
●原田眞人に監督術をたっぷり訊くほか クライマーズ・ハイ
(キネマ旬報 2008年7月下旬号)
●クライマーズ・ハイ パンフレット
●人気ブログランキング へ
ランキングに参加しています。クリックよろしくお願い致します。
上記の映画パンフレットの中にも書かれているのですが、墜落現場
の再現は、非常に臨場感に溢れています。原作者横山秀夫のこだ
わりもあって「事故をセンセーショナルにしすぎない」という点は
映画においても維持されている、という。それでも事実に裏打ちさ
れた細部までのこだわりが、現場の生々しさの再現に成功している
と思います。
被害者の遺体や、損傷部位のひとつだって写ってはいません。その
誠実さが遺族の支持を得られる作品にまで昇華し、それでいて、
あの世界最大の航空機事故の悲惨と凄惨さを十分に伝えていたよう
に思います。
なお、映画作りの参考にもなったといわれる本を、最後に書いて
置きましょう。
■飯塚訓著『墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便』講談社+α文庫
著者は事故直後から群馬県警の遺体の身元確認責任者として、最前線
で指揮にあたり、全遺体の身元確認が終るまでの127日間を
綴ったドキュメントです。
映画とは異なる、現場での凄まじい戦いを知り、風化させないこと
も大切に思います。
群馬県警、自衛隊、地元医師会、歯科医師会、全国から参集した日本
赤十字社の看護士たちの不眠不休の活動記録。
片足だけの遺体、足にめり込んだ頭部と思われる骨、他人の身体に
めり込んだ形の別な方の骨、身元不明で家族が現れない幼児の頭部
のみの遺体・・・・・、暗幕で覆った体育館に漂う遺体からの腐臭、
皮膚だけになった部分遺体に裏から新聞紙を丸めて立体感を復元
する日赤看護士、その気丈な働きぶり・・・・。
作家となった飯塚訓氏を得て、この事故の被害状況が克明に歴史に
固定されています。
今年も、遺族による御巣鷹慰霊登山が催されるようです。登山ルート
途中が山崩れで不通となっているようですが、地元役場、日航など
の努力で挙行されるとのこと。
「何の落ち度もなかった乗客の、凄まじい惨い最後」
事故ではあるのですが、それでも乗客達の生きながらにして、
バラバラの肉片や骨片になってのむごい死に様に、せめてもの
はなむけは、残る者たちが「事実を知ること」、そして「忘れな
い」こと、なのではないでしょうか?
映画と合わせ、この本の一読もお勧めします。
(今日は、本年ヒグラシの初鳴きの日。)
専門家に河岸宏和という方がいます。
今年の3月に出版した『”食の安全”はどこまで信用できるのか』(ア
スキー新書)で、食品業界の現状とあるべき姿を論じ、コンプライアン
スより「ビジネスエシックス」をこそ持つべき・・・と強調されていま
した。
ビジネスエシックスとは、直訳すれば<企業倫理>ということらしい
のですが、氏が強調するのは「仕事上で他者の尊厳を守る」倫理観
だとのこと。「人の不利益の上に自分の利益を築かない」「他人の
不幸の上に自分の幸福を築かない」という考え方だと言います。
非常にノーマルな考え方だと思いますし、氏の真摯な生き方に共感す
るところが大なのですが、そんな訳で、その著書は大概手元に置いて
勉強させて戴いております。
新しいところでは、4月に『食品工場の点検と監査』が出て、すぐに
入手しましたが、さらに6月だかに『図解入門ビジネス 最新食品
工場の衛生と危機管理がよ~くわかる本』も出て、いやはや、その
スピードぶりに、追いついていけない状況になって参りました。
それからまた、<食品工場長の仕事とは>というメルマガも発行して
いて、うむ、その勉強ぶりにも舌を巻いていますね。
氏はそこで、最近読んだ本の紹介と書評も載せているのですが、かな
り直近に出た本にも精力的に目を通しているのが解かり、非常に刺激を
受けていますね。
このメルマガで、『「猛毒大国」中国を行く』鈴木譲仁著・新潮新書
を紹介していましたが、書評ではっきりと<マユにツバ>を付ける
あたりのバランス感覚にも好感が持てました。
どの本のあと書きだったか、埼玉県の地元公立図書館には世話になった
と書いているクダリがあり、当方のように、地元旧友部町立図書館(現.
笠間市立友部図書館)にどのくらい世話になったか判らない身にあって
は、等身大の自分を語るその謙虚さにも親近感を持ったものでした。
さてさて、前振りがえらく長くなりました。
この河岸氏のメルマガ「食品工場長の仕事とは」7月6日号で、映画
「クライマーズ・ハイ」が紹介されていました。
当方としても注目はしていた映画でしたが、このメルマガに背中を
押されて、今日観て来たわけなのです。
氏の「今すぐ、見られることをお勧めします。」に背中を押されまして。
●映画『クライマーズ・ハイ』
http://climbershigh.gyao.jp/
1985年8月12日、群馬県御巣鷹山に墜落した日航123便の事故
を題材にした、地方紙新聞社の取材群像劇ですが、非常にリアルに
重厚にその戦いぶりを描いていて、素晴らしかったですね。
河岸氏は「2008年一番の日本映画」と書かれていましたが、私も
そんな出来の映画と感じて帰って来ました。
「主人公が、サスペンダーにベルトをした社主に向かって、『あなたは
チェック、ダブルチェックの人ですね』って言うんです」
(原作者横山秀夫に言われ、原田正人監督が原田カラーを強調する
ために、取り入れたエピソード、という。---読売新聞記事)
念には念を入れる・・・・・・、その石橋を叩く慎重さがスクープの前
には必要なのだ、と教えられますね。これは、どんな仕事にも通じる
ことですが、影響力が甚大なマスコミにあっては、尚更です。
映画のタイトルも、登山用語ですが、スクープを紙面に打ち出すか
どうか?の極限の判断に直面した時、自省の最終弁として働いた判断
の象徴であったのでした。
上越線土合駅の風景も、そこで一晩野宿した身としては懐かしかったし、
谷川岳一の倉沢は、何度かその屏風のような前面と向き合ったのです
が(登るなどとてもとても。前面から展望しただけ。)映画の登攀場面
には、あらためて一の倉沢の急峻さを実感出来ましたね。これも
収穫でした。
<参考>
●堤真一主演、組織に生きるサラリーマン必見の映画!!
(2008年7月7日(月)日刊ゲンダイ 記事)
●「クライマーズ・ハイ」原田真人監督
(2008年6月30日(月)読売新聞 近藤孝記者記事)
●原田眞人に監督術をたっぷり訊くほか クライマーズ・ハイ
(キネマ旬報 2008年7月下旬号)
●クライマーズ・ハイ パンフレット
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上記の映画パンフレットの中にも書かれているのですが、墜落現場
の再現は、非常に臨場感に溢れています。原作者横山秀夫のこだ
わりもあって「事故をセンセーショナルにしすぎない」という点は
映画においても維持されている、という。それでも事実に裏打ちさ
れた細部までのこだわりが、現場の生々しさの再現に成功している
と思います。
被害者の遺体や、損傷部位のひとつだって写ってはいません。その
誠実さが遺族の支持を得られる作品にまで昇華し、それでいて、
あの世界最大の航空機事故の悲惨と凄惨さを十分に伝えていたよう
に思います。
なお、映画作りの参考にもなったといわれる本を、最後に書いて
置きましょう。
■飯塚訓著『墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便』講談社+α文庫
著者は事故直後から群馬県警の遺体の身元確認責任者として、最前線
で指揮にあたり、全遺体の身元確認が終るまでの127日間を
綴ったドキュメントです。
映画とは異なる、現場での凄まじい戦いを知り、風化させないこと
も大切に思います。
群馬県警、自衛隊、地元医師会、歯科医師会、全国から参集した日本
赤十字社の看護士たちの不眠不休の活動記録。
片足だけの遺体、足にめり込んだ頭部と思われる骨、他人の身体に
めり込んだ形の別な方の骨、身元不明で家族が現れない幼児の頭部
のみの遺体・・・・・、暗幕で覆った体育館に漂う遺体からの腐臭、
皮膚だけになった部分遺体に裏から新聞紙を丸めて立体感を復元
する日赤看護士、その気丈な働きぶり・・・・。
作家となった飯塚訓氏を得て、この事故の被害状況が克明に歴史に
固定されています。
今年も、遺族による御巣鷹慰霊登山が催されるようです。登山ルート
途中が山崩れで不通となっているようですが、地元役場、日航など
の努力で挙行されるとのこと。
「何の落ち度もなかった乗客の、凄まじい惨い最後」
事故ではあるのですが、それでも乗客達の生きながらにして、
バラバラの肉片や骨片になってのむごい死に様に、せめてもの
はなむけは、残る者たちが「事実を知ること」、そして「忘れな
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性別:
男性
職業:
行政書士
趣味:
山歩き、自然散策、ドライブ
自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
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茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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