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 この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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ブログを再開してから、グダグダと長文を書き過ぎたもので、
本日はさらっと、行きたい・・・。


先ほどのネットニュースで、日立市のかみね動物園の話題が
出ていたもので引いてみる。

●動物たちがデザイナー
(2014年7月6日(日)18時31分配信 共同通信)


記事によれば、トラやライオンがかんだり、ひっかいたりした
デニム生地で作ったジーンズを、日立市かみね動物園で展示を
始めたそうだ。
ホッカホカのニュースで、 「今日から!」だそうだ。


かみね動物園といえば、我が生まれ故郷の動物園で、開設間も
なかった頃、遠足で行ったのが最初。
当方が純情可憐な小学校1年生のことだった。


その後長い歴史を刻み今に至り、有名な旭川の旭山動物園同様に、
チンパンジーなどの<行動展示>にも踏み切り、見せ方の工夫や
ら、飼われている動物たちにも本来の習性を失わせないよう、 ま
た日々退屈しないよう、給餌の仕方などにも地道な工夫を重ねて
来ている。

今度の引っ掻きデニムのジーンズ作りも、倉敷市のデニム製作会
社とのコラボという。

市立の動物園で、まだまだ地味な存在なのだが、ここに来て少し
づつながら、入園者動員数でも低迷期を脱し微増になって来てい
る とか。


日本の動物園は、公立のところが多く、収容動物は民法上はモノ
であるから、生き物ながら単純に市有財産扱いとなり、国内の他
園との動物 の<交流>が意外に難しいと聴く。


今や地球環境の悪化の中、動物も含む生物の種の保存に赤信号が
点る生き物も多い。
いわゆる絶滅危惧生物の増加である。
よって、動物園収容の人気動物たちもワシントン条約により、そ
の売買などによる移動には極端な歯止めがかかっているのが現状。

そういう中、動物園の役割も大きく変わり、かつてのようによい
子に珍しい動物を見せる役割だけではなくて、「種の保存」のため
に、園内動物の繁殖を進め、やがては、それを自然に「戻す」ま
での役割が期待されている。

その時問題になるのが、我が国の「公立動物園」というしくみだ。

市有財産であるから、今でも繁殖のため一時期の貸し借りの融通の
し合いがないわけではないが、基本は各個の動物園、いや自治体
レベルで市有財産の移動がしづらく、既存の保有に固執するキライ
があるのだそうだ。

雌雄のペアを保有し、その園で自己完結的に繁殖が出来る状態なら
問題はない(実際は、一個の動物園だけで繁殖を続けると近親交配が
進み、遺伝学・生物学的問題の派生が生じるが。)
今それより問題なのは、当初雌雄ペアで飼養していたのが、病気な
どにより雌雄どちらかが死亡し、雌雄どちらか一匹だけの飼養に
なってしまう動物園が増えていることという。
ワシントン条約により、新たな「後添え」入手が絶たれたり、あるい
はまだ輸入可能な動物であっても、中近東やアジアなど経済発展を
背景に動物園需要が拡大する中、輸入動物の価格がハネ上がり、いち
自治体が「後添え」を購入出来るような状況ではなくなって来たと
いう。

かつて雌雄ペアで飼養していたものが、一方が欠け、補充もままな
らない中で、珍しい動物を子どもに見せる「見世物」的展示のまま
なら、オスかメス片方だけが檻にいる動物園でも、ライオンはライオン
だし、トラはトラ、象は象に違いない。

市有財産をおいそれと善意で、同じように片方しかいない他園に
簡単に移動出来るほどコトは単純ではない。
かくして、オスしかいない動物園も、一方のメスしかいない動物園
も「市有財産」に固執するウチに、月日は流れそれぞれのオスも
メスも生殖適齢期を過ぎ、いたずらに馬齢?だけを重ねて天国へと
召される。

人間の作った法やら条例のお蔭で、人間の作った檻に閉じ込められた
まま、人間では決して作り得ない貴重な「種」が消えて行く運命が
もう喫緊のこととして眼前に迫っている。

動物園の動物にもまた、高齢化の波が襲っている現実。



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 そういえば、日本テレビの『志村どうぶつえん』によく出て来た
 チンパンジーのパンくんも、日立市かみね動物園の生まれだった
 ナ。
 パンくんがブルドックのひもを引き一緒にお散歩・・・といった
 シーンもテレビ的には受けたようだったが、専門家の間では、
 あまりにも擬人化したヤラセの数々が評判は良くなかった。

 当方もあのチンパンジーのコーナーは好きではなかったが、「かみ
 ね動物園生まれ」にだけは親しみを感じていた。


長くなってしまいました・・・・・、申し訳ありません。


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日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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