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 この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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今朝は新聞休刊日で、生憎と新しいニュースが読めない。

記事にされたらいろいろ困る人にとっては、幸いした部分も
あるかも知れない。



それにしても、5日に発射された北朝鮮のミサイル「ノドン」
3発は、ほぼ同じ地点に着弾したほど精度が上がっていること
が判明したし、それに続いて9日(金)には、北朝鮮5回目の最
大規模の核実験。
純粋に国内に目を映しても、次々に襲う豪雨などの自然災害の
連鎖。

新聞の1面に踊る大見出しを追っただけでも、日々目まぐるし
い。



そんな世事全般風雲急を告げるなか、なんとも呆れ返るニュース
を知るに及んでは、腹立たしいことこの上ない。

読売新聞(2016年9月10日)がネット版で報じたらしいのだが、
9月11日(日)の手元の紙面のどこにもそれは見当たらない。
見出しは『政務官、被災地の水たまりおんぶされ渡る・・・謝罪』
というのだそうだ。

11日昨日の朝、宅配された新聞には出ていなかったから、この
ニュースは知らなかった。


昨日の昼前、用事があって外へ出たついでにコンビニで買った茨
城新聞で、初めてこのニュースを知ったのだった。


茨城新聞を買ったのは、その前日9月10日が、昨年9月の関東
・東北豪雨での鬼怒川堤防決壊による水害から1年を迎え、現地
での復興記念式典があったというので、地元紙での水害から1年
の詳しい記事があるはず・・・という関心からだった。

その新聞で、全国紙にも出ていなかった「内閣府政務官、おぶわれ
視察」というマヌケぶりを知らされたのだ。



台風10号による岩手県の豪雨被害を現地視察に行った政府高官が、
長靴の持ち合わせがなく、不眠不休で復興作業中の現場を巡るのに、
政府職員におぶわれて、水の溜まった場所を渡ったと。

このマヌケぶりは、一体どうしたことだっ!!と腹が立つわ、腹が立つ
わ。


この務台俊介政務官というのは、茨城新聞によると、かつては「茨城県
の総務部長」を歴任しているとあった。けっ!!  エリートにとっては、自
治体の総務部長など、瞬間の踏み台程度だったのだろうな。

ほかに「総務省消防庁防災課長」も歴任とか。
台風10号被害で北海道・岩手を合わせて23人も犠牲者が出ていると
いうのに、その現地に出向くのに『(長靴を用意する)、ついそこまで気が
至らなかった』は酷い。

これが政府の責任者!? 下々は、あんまりじゃないの!!


●【動画・画像】務台俊介・復興政務官が被災地視察で長靴履かず 水た
 まりでおんぶされる姿が報道されて批判殺到
「そこまで気が至らなかった」
(2016年09月11日 ニュース速報 『なんでもnews実況まとめ』
<JNN/TBSニュース画像>)


●民進・安住淳国対委員長「災害地に革靴履いていく愚かな議員はいない!」
水害視察でおんぶの務台俊介政務官を批判
(産経新聞 2016年9月12日 12時22分配信 YAHOOニュース)



それにしても、東京から岩手に行く間に、バタバタして「長靴を忘れた!?」
のに気がついたのなら、どこかで長靴ぐらい買えば良かったのじゃないの?


現場で「おんぶ」って、若い政府職員の背中だったようだが、可哀相と思わ
なかったのかな?
東大法学部を出た若い職員であっても、奥さんがいたりご両親がいたりする
じゃないの!!  
「アナタ、エリートだと思って結婚したのに、上司をおんぶしたりして、見
っともないわ!!」「東大を出た自慢の息子だというのに、政務官の馬になるな
んて・・・・・。」

上司は、部下をこんな目に合わせちゃイカン!!と思うな。


災害現場に政府代表として行くのに、長靴も履かずにおんぶだなんて、岩手県
の現場の方々に共感力も想像力の欠如も甚だしい。

上司としても、以下同文だ!!



Wikipediaを参照すると、こんな人がエラそうに著書『続・地域再生のヒントー
東日本大震災の教訓を活かす』(ぎょうせい)他だの、編著『3.11以降の日本
の危機管理を問う』(晃洋書房)他だの多数・・・と。

デスク上でこねくり回すタテマエはともかく、現場で長靴をなんとかする共感力
やら、「おんぶ」の意味の想像力やら、そういう画像が瞬時に流布してしまう危
機管理を再度噛み締めたほうがよろしいと思われる。



人の失態やら失点を執拗にあげつらうイヤな風潮に組みするものではないのだが、
今回のニュースは、単なるおんぶに留まらない、『日本の』と接頭語が付くべき
由々しき問題、つまり、現政権の国土復興という行政機能の責任者のひとりが、
あまりにもグダグダだったというのが露呈した格好なもので、見過ごせなかった
のだ。
国会論議を含め今後を注視してゆかねばならない。



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よろしくお願いします。

上記にリンクした民進・安住国対委員長の記者会見記事に、務台氏を皮肉って
「大名行列じゃないんだから」(産経記事)とあるけれど、2014年の映画
『超高速!参勤交代』の大名行列は、安住委員長のいうようなそれではなくて、
明るく民主的なお殿様なんであります。


部下におんぶだなんて、とてもとても・・・。

駕籠にも乗らず、部下とともに、必死こいて5日のにうちに江戸へ着くべく、
走ったりもするのですヨ。

磐城国・湯長谷藩藩主・内藤政醇公。



カサに着て、部下におんぶするなぞ、もう反射的に拒絶されるそんなご時世
だと読めてなかった、と思うな・・・・。
(若い政府職員は、軽く、ドーゾドーゾと言ったと思うが、これが、世間的に
マズかった。
ドーゾドーゾと言われても、ダチョウ倶楽部の湯の入った水槽前の芸のように
まずは断ればヨカッタのにな・・・・。)



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昨夜は、映画『あゝ野麦峠』のDVDを観た。


1979年(昭和54年)の邦画配給収入ランキングで第2位と
なったほどのヒット作だったのだそうだが、当時の自分の生活史
を振り返っては、全然記憶になかった。

ちょうど結婚した頃だったから、住んでいた場所も勤務場所も
思い出せるのだが、この映画の記憶はまったく。


この年のキネマ旬報ベストテン9位にもランクされ、早くも翌年
の1980年4月9日に日本テレビ・水曜特別ロードショー枠で
初のテレビ放送もあったのだそうだ。
その時の視聴率はなんと34.3%(関東地区、ビデオリサーチ調
べ)もあったそう。
(上記の詳細データは、すべてWikipedia『あゝ野麦峠(1979年
の映画)』の項による。)


さらには、映画封切りの翌年に映画人気の2匹目のドジョウを狙っ
てかテレビドラマ化もされ、1980年4月1日~5月27日にか
けて、TBS火曜21時からの枠で連続放送もされたのだそうだ。
(こちらの情報は、同じくWikipediaの『あゝ野麦峠』の項による。)


2か月近くも毎週火曜日にテレビ放送されていたというが、こちら
も全然知らなかった・・・。

『あゝ野麦峠』の前番組は『三男三女婿一匹3』という番組だった
らしいが、このタイトルは、観た記憶はないが名前だけは聞いたよ
うな記憶がある。
しかし自分がそうなら、家内に訊いても憶えがないと言うから、よ
ほど『あゝ野麦峠』は、我が家に縁遠かったというほかない。


思い返すに、自分も最寄り店舗から列車通勤での本部勤務になった
頃だったし、家内も結婚生活の家事とともに、職場も生まれ故郷に
近い北浦近辺から、茨城県北の不慣れな中学校への転勤が重なり大
変な時期だった・・・。

21時は当方はまだ列車の中だったかも知れないし、家内も20時
前に帰宅して、夕餉の支度中の頃だったのだろうな。


●映画『あゝ野麦峠』 (予告篇)

●映画『あゝ野麦峠』 (あらすじ /Movie Walker より)


個人的には、日本映画史上に残る名画のひとつとしてランクされるべ
き作品と思うが、戦後の左翼的自虐史観からの捉え方という見方もあ
って、好悪を分かつデリケートな部分もあるかと思うから、あえて論
評は避けたい。


ただ、映画の冒頭鹿鳴館のダンス風景から始まり、新工となるべく吹
雪の中、険しい飛騨の雪中行軍をする少女達との運命のコントラスト
は導入部として暗澹ともさせられたものだ。

だが、欧米列強の帝国主義の時代に、黄色人種の途上国でしかなかっ
た日本の、それへ伍して行く健気な背伸びが鹿鳴館だったのだし、近
代化のためのあらゆるものが輸入に頼るしかなかった中で、唯一の外
貨獲得の輸出品が生糸であり、工女たちの細い腕に懸っていた。
その双方一丸となっての近代化への邁進、これがまごうことなき当時
の日本の現実だったことは、忘れてはならないと思う。



さてさて、どうしてまた『あゝ野麦峠』に行き着いたのだろうか?

これまた異なもので、毎月行っている「うたごえ広場」がきっかけな
のだった。


先月は、誰がリクエストしたのでもなかったのだが、小椋佳の『しお
さいの詩』がリストアップされ、誰も歌う人がなかったから司会者か
ら「クロダさん?どうですか!?」と指された。

当方は、あらかじめ準備したのを歌わせて貰った後だったもので、これ
以上しゃしゃり出るのも訝り、失礼させてもらった。


しかし帰って考えると、昔は小椋佳の楽譜集を買ってギター練習もして
いた身、演歌ばかりが脳じゃない・・・・と考え直し、小椋佳の歌を調べ
直してみた。
そうして出遭ったのが『♪想い出して下さい』


知らなかったのだが、冒頭に書いたTBSのテレビドラマ『あゝ野麦峠』の
主題歌だったというのだ。

へェ~え。


そんなことで、『あゝ野麦峠』にぶち当たったのだった。

アマゾンを調べて、原作本の■山本茂美著『ある製糸工女哀史ー新版あゝ
野麦峠』も取り寄せてみた。

で、映画も観てみようとレンタルを考えたが、1979年、今から37年も
前の作品だ。あるのか?

ところが版権の問題があって永らくビデオ化されず、東宝からDVD発売され
たのは、2014年つい最近のことだと判った。
そして、公立図書館向けの施設使用承認許諾があって、地元図書館に所蔵
されていることを知った。有難い事だった。

●小椋佳 『想い出して下さい』(YuTubeより)



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岐阜県に単身赴任していた頃、どういう道順で、なぜ?という経緯は忘れたが、
たしか上高地を抜け、乗鞍岳へ車で上がろうとした時があった。

当然に、ひとりドライブで。
11月を過ぎていたか?


乗鞍岳への表示を頼りに進んでゆくと、やがて「通行止め」で道はシャットア
ウト。
いわゆる<もう冬場>で、鉛色のどんよりした雲が垂れこめる中、乗鞍岳は
雪を被り真っ白だった。

ひとっこ一人いない寒々しい山道で、もう夕方が近かったのか記憶の中では
薄暗く陰気くさい森林地帯だった。

仕方なく、何とか人家近くまで走ろうと道を下る途中、名前だけは知っていた
『野麦峠』の道路標識が出て来た。


ああ、ここだったのか・・・・・・・・。


確かに厳しい山道だった。

映画を観て、飛騨から160キロの徒歩。
主人公のみねが、野麦峠で最期に臨んで「兄さ、飛騨が見える」

みずみずしく健気な政井みねを演じた大竹しのぶが素晴らしかった
が、兄の政井辰次郎役の地井武男も泣かせた。


今掛かっている『後妻業の女』の大竹しのぶもまた凄いのだろうな。

今朝は9時半に予約の歯医者へ。

先に駐車場へ止めた高齢者夫婦が建物へ向かうのに、なぜだか
その奥さんの方がコチラをジロジロと見る。
どうしたの!?


と?当方の脇へもう一台の車が入って来た。

それほど広くもない駐車場だから、コチラは気を使って車を取り
回し、すぐ左脇の車ギリギリまで寄せた。

うむ、こうすれば右側に2台は入れるだろう・・・・。


ところがこの車、まるで無頓着に停車したと思ったら、そのまま
ドアが開いた。

女の人だったから、こちらはジロジロと見ないようにして建物に
向かった。
それにしても・・・、なんてコトだ!?

その車の左側は1mほども空かし、右側も空いてはいるが、とても
もう1台が入れる横幅はない。

どういう神経なんだろう。



当方は顔を見ずに建物に向かったのだが、その女は当方を追いこそう
という急ぎ足だ。
まるで"特売コーナー"へ向かう主婦のような。
予約してあるのに何を慌ててるのヨ!?


受付まで入って合点が行った!!

聞き耳を立てたら、<歯が痛んでいる><予約はしていない><以前
に、この医院に掛かったことがある><たしか、10年程前・・・>

受付さんが、診療中の先生に訊きに行ってきて言う。

今日はこの後スグ、予約客が一杯あるので今からは出来ない。
昼12時過ぎならOKとのこと。


うわっ、可哀相。
歯が痛んでいるというのに・・・。


そう言えば、先の高齢者夫婦も予約無しの<飛び込み>だったらしい。
なもので、駐車場で何か訊きたくてコチラを見ていたんだ?


当方は医院関係者ではないが、それにしても、今日はなぜか<飛び込み>
が多いナ。



出直すことになった女性が去って、数分後・・・。

今度はおっちゃんが入って来た。


歯科技工士でもある受付さんがいないカウンター越しに、対応したのが
院長先生。

おっちゃんが言うことにゃ、痛みはないが歯がグラグラしているという。

見るともなく見ていると、このおっちゃん、口の利き方もなっていない
人だったが、この医院・初見参のまったくの<飛び込み>と。

口の利き方はともかく、その筋系のコワイお方でもなかったのに、先生
は「ハイ、お待ち下さい。」



エエッ??????????

さっき、歯が痛む焦眉の急の患者さんを追い返したのに、このおっちゃん
は、なして、OKなの???


アタクシはまったくの"外野"ですけれど、たったの数分違いで、歯がグラグラ
程度の人が即興で掛かれる、理不尽さを目の当たりにしてしまった・・・・。



待ち時間というムダ省きの「完全予約制」が普及し、そうは言っても緊急避難
の例外があることも理解した上で、その上でも、公平の原則とは馴染まない、
受け入れ側の<胸先三寸>その時のご気分・・・・というのがあることを偶然
に見てしまったな。

大袈裟に言うと、世の中の物事には、当事者にとって全くの偶然、単なる運命
のアヤというものがあるということを、はた目に痛烈に思い知ったことだった。


治療の30分位を終えて、待合室へ戻るのにドアを開けた途端、ガーン!
部屋中いっぱいのお客さん。
どこかの施設からの団体客らしい。


「今日は今から混む日・・・」というのは嘘ではないことが分かったけれど、
歯が痛んでいるのに<2時間半後、再度来院>を申し渡された人には同情を
禁じ得なかった。

神様がおられて、駐車場での無神経な駐車へのお灸だったのかどうか!?




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●がんを乗り越えた45歳経営者が伝えたいこと 病院のコネは必要?
治療費はいくらかかる?
(東洋経済オンライン 高山 知朗  msn 2016.9.9.から)

お見舞いされる患者さん側の、こころが響いた記事だ。






昨日は朝から強い雨の中、地元社協主催の「復興ボランティア
交流会」に行って来た。


災害関連の集まりだから、迷わず<長グツ>での参加にした。
内容は、「炊き出し訓練」と「災害講演会」の2本立て。


「災害講演会」は、昨秋大きな被害が出た常総市の社協職員に
よるものだった。年齢的には若い世代の方でしたが、発災直後
から八面ろっぴの大奮闘が偲ばれた、なかなかの好漢でした。

災害復旧ボランティアの受け入れ・活動配分などに尽力された
らしいが、参集したボランティアが延べ36,365人。
発災初期のピーク時には一日3,000人にも上る方々の受入
整理に当られた由、頭が下がる思いでした。


関東・東北豪雨災害は、平成27年9月10日のことだったが、
いまその災害から丁度1年を迎えようとしている。
常総市の人口は、発災以来1,000人の人口減となり、市内
には空き家や更地が増加しているという。

あのヘリが乱舞しての懸命な人命救助のテレビ中継を思い出す
人も多いと思うが、巷間、あれこれ忙しい日常の中では、つい
<あの時>は忘れ去られようとしている。


現実には、常総市の現場では『災害は、まだ終わっていない。』
という。(上記講演会の社協職員の弁。)
被災世帯の定期的訪問活動を続けているというが、一階が水を被
って廃屋のようだから、無人の家だと思うと、実はいまだに二階
部分で暮らしている人がいたりするというのだ。

台所、洗面所、トイレなど生活基盤の大概が一階にあったハズな
のに、それが壊滅的になりながらも、やむなく暮らし続けなけれ
ばならない高齢者層を中心とした経済弱者の人々。

講師は、社協の組織体制強化策として「災害VC整備、見守り体制、
包括的な支援」を挙げていたが、「支援者の連携強化」も強調して
いた。
「行政・ボランティア・NPO・地域住民」それぞれが今以上に連携
してゆくことが必要だと。


また、こんな具体的な話も興味深かった。
例えば、「わたしは、もうトシでボランティアなんてとてもとても
(出来ない)」

・・・・そうじゃないんだそうだ。


一端被災地になったとすれば、全国からボランティアがはせ参じてく
れる。
しかし、そのボランティアの皆さんは、その"被災地”の地理に明るく
ない!!
「どこどこの地区に今すぐ向かって欲しい・・・!」「急いで!!」

他県から来たボランティアさんは、向かおうにも地理が判らない。
復旧した幹線道路ももの凄い大渋滞だ。


その時、重いものなど持てないおばあさんだって、ボラさんの運転す
る車の助手席で、ナビゲーターは出来るでしょ!!------。
だそうダ。


いやはや、目からウロコだった。


この講師さん、お若いのに、「まとめ」までその旨いこと。

以下は、そのレジュメからそのまま拾うことにしよう。

【被災地でのボランティア活動】とは・・・として、『「泥だし」や
「家具運びだし」はボランティアのひとつであり、すべてではない。
被害にあわれた方々の「心を救う」ための行為であり、自分のためで
はなく被害にあわれた方のこと、地域のことを想い、相手の立場になって
何ができるかを考えて行うことが何よりも大切』という。


また、災害に強い地域づくりのためには、『つながり作りは、大切な備え
』とも強調した。『地域のつながり作り』『支援者のつながり作り』
そして『つながりは、備え』そのものだとした上で、最後に『それは「忘
れない」ということ!』と、現実の大規模災害を潜って来た当事者として
力強い言葉で結んだ。



この日のもう一つのイベント『炊き出し訓練』も、当方には初体験だったも
ので、大変意義深いものとなった。

もしも・・・被災者になってしまった時には、毎日毎日エサみたいに支給さ
れる菓子パンだけでは参ってしまうものな。


小さな耐熱ビニール袋に米を入れ、それと等倍の水を入れて密封。沸かした
湯(池の水でも風呂の水でも沸かすだけだから、可。)に入れると、夏場なら
25分で、ご飯が出来る。

これはイイ!!


この日の訓練では、日本赤十字社の『災害救護用・非常食』と銘打ってある
オリジナルのビニール袋を使ったのだが、米1合・半合の目盛り、その場合
に入れる水の量の位置まで印刷されているスグレ物だった。
炊きあがったMyご飯(事前に、ビニール袋に分別出来るよう氏名を記入した。)
を食べてみたのだが、いい具合に炊き上がってグー。


しかし、後日自宅で復習しようと思うと、この袋は日赤オリジナルで市販は
されていない・・・と。
そりゃそうじゃろ。

だが、類似のビニール袋はないものか?と質問が飛んだのだが、主催者の言は
「あるんじゃないかナ!?」
なんとも心もとない。


それに、日赤印ビニール袋、日赤印クリアファイル(会場で一人に一枚クレタ)
は、篤志者の寄付により購入した貴重で大事なものだから、大切に使って欲し
い旨のご注意が何度かあった。

さも恩着せがましく言うもので、そんなに大事なものなら配らずに回収したら、
と向かっ腹が立ったな。

もともと”意識高い系"が大概のはずの会場で、言われたくもないことだった。


サバイバルの方法論や柔らかアタマの流用術のヒントが大事なのだと思うのだが、
日赤ファンクラブ(正式名称は不案内だ。)の面々の、頭カッチカッチには参った。

この日の訓練だと、日赤『非常救護用 非常食』と書かれたビニール袋がないこと
には、被災民にはご飯は作れない・・・・、ということになってしまうじゃないの!!


中規模の段ボール箱に、おコメ、プラスプーン、乾燥山菜具、乾燥炊き込みご飯の元
(この2つは、ひとつの箱に入っているのではなく、別の種類として箱は別々。)
取り分ける包材。それが一つ箱に入って、50人分の食糧というのも試食させて
もらった。
調理の必要はなくて、箱の中にお湯を注いで20分位で出来上がり。

これもイイと思ったが、自治体や社協側の救助用で、これまではニュースなどでも
観たことはないから、数に限りがあり、やはり大抵の被災者は、菓子パンをお上か
ら戴くパターンが今後とも続くんだろうね。


その意味で、ビニール袋でご飯を炊く技術の重宝さは、この日一番の収穫だった。



日赤の袋なんかなくたって、世の中、ちゃんと研究し実践している人がいるから
そういう人のブログが参考になる。

●Hatena Blog ゆるり~ん
「【実験】ビニール袋でご飯を炊くのをやってみました!     2016.04.25」



これからは、時たま「ビニール袋ご飯炊き」と、レトルトカレー類などおかず
の研究及び買い溜めを目標にしよう・・・・。




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昨夜は、普段など観たこともない2時間ドラマを観た。


そのタイトルは『月曜名作劇場 ヤメ判 新堂謙介 殺しの事件
簿4』(TBSテレビ)といった。

まあ、もと裁判所の判事が、清掃員として病院のトイレ掃除をし
ていたりの<アリエヘン>人物設定からして、ドッチラケのドラ
マだったのだが・・・。



だが、主役の橋爪功の安定した演技は嫌いではなかったし、なに
より、もう一人、片一方の主役級・刑事役で石倉三郎が出ていた
ことも、このドラマを観た理由だった。

大分前から、この苦労人の渋い俳優が好きで、やはりこのドラマで
の狂言回しの役がハマリ役で楽しめた。



さて、このドラマでは、かつて殺人事件を犯した共犯者が医療廃棄物
の収集運搬を業としていたり、その雇い主が産業廃棄物業を収集運搬
から最終処分までと手広く行っている人物として描かれ、ドラマ中の
セリフとして「(汚い仕事だが)世の中に必要とされている仕事だ。」
というようなことを、誇らし気に語る場面もあったりと、「現代の風
景」をドラマ内にウマく設定していて、好ましく観ることが出来た。


その産廃の社長さんは、仕事熱心で、そのうえ、かつて未熟ゆえに犯
罪を犯してしまった人間をも積極的に雇い入れて、再出発の手助けも
する篤志家として描かれていた。
だが、ドラマ収束の時間に向かっては、穏やかな表の風貌とは真逆の、
利益のためには法をも侵し、さらには、殺人さえも厭わない人非人の
正体が暴かれる・・・・。


しかし今や、現代社会が大量生産・大量消費・大量廃棄の自然収奪型
経済活動の限界を思い知り、持続可能な社会の構築を推進する中、3
R(レデュース・リユース・リサイクル)の積極展開のためのさまざま
な試みがなされていることは周知の通りだ。


廃棄物処理を担う産廃業者が、<静脈産業>として一定の重要な社会
的役割を果たしていることを、卑近な娯楽ドラマ上でも取り上げられる
ことに好感を持ったのだが、番組を観終わっては、「汚い仕事をする人
=悪い人」的な短絡的事件解決には、モヤモヤ感が残ったな。


いや、普段2時間ドラマは観てはいないのだが、家人が良く観ているの
を覗いては、犯人が大企業の重役やら、銀行の経営者やら、はたまた、
華道の家元、能など古典芸能の家元などなど、その時その時千差万別い
ろんな悪党が出て来るみたいだから、産廃業者の社長が犯人というのも
<あり>なんだろうな。

廃棄物処理業の許可申請が、行政書士の業務といって、2時間ドラマの
ひとつにイラ立つこともないのかも知れない。



そんな昨夜の後、今日のニュースで以下のようなものが・・・。

●奈良・工場で男性が不明、廃材破砕機から体の一部見つかる
(2016年09月06日 12時40分 TBS)



何とも悲惨な労災事故のようだが、この報道によれば昨日9月5日の事故
の前に、8月20日にも死亡事故、さらには系列の工場でも8月2日に同
じく死亡事故があったとのことで、労働安全衛生上の作業管理がまるで為
されていなかったらしい。

劣悪な労働環境という意味では、痛ましさに目眩さえ憶えてしまう。



巷では、東京オリンピックへ向けて、先日の安倍マリオに続き、東京オリン
ピックの金・銀・銅メダルは廃棄物からの再生メダルを・・・、と世界の目
を引く話題づくりも検討されているというのに、産廃の暗さを象徴するよう
なニュースに遭遇した今日だった。




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5596DA(ゴーゴークロダの意)
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男性
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行政書士
趣味:
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自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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