忍者ブログ
 この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
[37] [38] [39] [40] [41] [42] [43] [44] [45] [46] [47]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



極力散歩を・・・と思っているのだが、手帳を確認すると、先月
半ばから、ややサボリ気味だ。


先日久々に会った御仁は、以前にも増して「ふくよか」になられ、
「また、太ったんじゃないですか?」と言えば、「そうなんだヨ、
なかなか散歩どころじゃなくて・・・。」と。

ウム、反面教師にしなくっちゃあ・・・。



というわけで、今日の午後に何とか散歩の時間を作った。

いつもの八反山コースに出てみれば、田植えから1か月近く経つ
から、遠景を鏡のように映していた田んぼの風景も、大分変化を
遂げていた。

水面に遠くの山々やら、青い空と雲を映す田んぼの景色が好きな
のだが、稲の葉が増えて、水面の見える面積が減って来ていた。

何気なく稲が育つというのは、当然にイイことだから、当方が勝
手に好きな「田植え直後の景色」は、また来年を楽しみに待とう。


遠目に見れば、黄緑色の絨毯を敷き詰めたような田んぼの風景に、
ポツンポツンと真っ白なシラサギが餌を啄む姿は、絶妙なアクセ
ントだ。

ンッ!?

身体はシラサギほどなのだが、妙に濁った色の鳥だ。

ペリカンなどいるはずもないから、まだ真っ白になり切れないシラ
サギの幼鳥でもあろうか?

「なり」は大きくなって、親鳥とほぼ同じ大きさ・・・・。

いつの間にか、育っていたんだね。


そう言えば、家の軒先の瓦の下からシャリシャリシャリと終始啼き
続けていた、スズメのヒナの声も聴こえなくなった。

もう巣立ちを終えたのだろうか。

スズメはシーズンに2度孵化をするようだから、1回目の子育てが
済んだのだろうな。


「子育て」と言えば、今年は生まれて初めてキジの<疑傷行動>と
いうものに出くわした。

テレビの自然番組では知っていたのだが、八反山散歩中に突然、茶
色い物体が飛び出して来て、キィーーキィーーー!! とけたたましく
啼き叫び、当方の足目掛けて突っつく勢い! ?

いやあ、ビックリしましたな。

ま、いわゆる『掴みかからん勢い』というヤツ・・・・で。


よく見れば、キジの雌。

つまり、キジのお母さんだったわけだ。

近くの草むらには、間違いなくヒナが5,6羽いたのでしょうね。


「マズ・・・。アッ、ニンゲンのオヤジだわ!」「お母さんが追い飛
ばすから、オマエたちは息を潜めて、静かにしてるのよ!?」
「いいわね? 判ったっ???」

いやあ、自然というのは凄いよね。

この間、チュンともスンともヒナの声など聴こえなかった。
それに引き換え、お母さんキジの剣幕たるや凄いのなんのって! !

あたしゃ、どうなっちまうんだか?????   一瞬はそんな感じにもなり
ましたよ。


ネットにキジのは無かったのですが、コチドリの「偽傷行動」の動画
がありましたので、リンクしてみました。

●新開田んぼのコチドリの疑傷行動20110615 (YouTubeより)


凄いよね・・・、翼にケガをしたように見せかけて、コチラの注意を
引き、今いる現場から遠ざけようとする健気な行為には、涙がチョチョ
切れそうでした。


赤ちゃんを車の中において、パチンコ店の駐車場に5時間ーーという
ネットニュースを今日観ましたけれど、今年もまた、そんなコトが
繰り返されそうですね。

まったく、小鳥にも劣る人間の母親・・・・・・・。





●安倍内閣支持率急落の衝撃”消極的支持層"ついにソッポ
(2017年06月05日15時16分 日刊ゲンダイDIGITAL)


いくら<安倍一強体制>とは言え、あまりに国民をナメ切った好き勝手
放題・・・・・・。
北海道新聞の世論調査結果に、いよいよ「翳り」が読み取れるかも知れ
ない。

昔から新商品の全国発売前に、札幌を中心とした北海道で先行発売やら
試験発売というのがあった。
北海道は「島」として自己完結していて、隣接からの影響を受け難いと
いう地理的特性やら、首都圏や関西圏から乖離しているにも関わらず、
進取の気性に富み進歩的文化性などから、市場調査に好適なのだそうだ。

その意味からも、上記の調査結果はなかなかに興味深いのだ。



人気ブログランキング     
よろしくお願い致します。

いま丁度、『独裁者たちの最期の日々 下』(ディアンヌ・デュクレ他編)
原書房・2017年 3月 というのを読んでいる。
ティトー、ブレジネフ、マルコス、チャウシェスク、ノリエガ、モブツな
ど、自分の生きている時代と重なった独裁者たちの、絶頂期とその後の末路。

なかなかに興味深い。

今夜にはサダム・フセイン、カダフィ、金正日などのページを読んで終わる。


25年の独裁を経て、あっけない銃殺で最期を遂げたチャウシェスクには、
特に興味を引かされた。

図書館に同じ著者の『愛欲と権力の世界史/ 女と独裁者』というのがあり、
この本でもチャウシェスクの扱いがあるため、もう少し詳しく圧政と哀れな
末路を詳らかにしたいと思っている。




PR


3日続いた暑さも、ようやく今日の曇り空で一息ついた。

なんか<生き返る>感じだよね・・・。


さて、ひと月ほど前に家人が種を蒔いた夕顔が、ようやっと
芽を出してからも、1週間も経っただろうか?
そろそろ苗床ポットから植え替えの時期なのだが、今日なども
お友達との食事会とかで、さっさと日中は留守。

あのーォ、夕顔オオキクなって来てるんですけど・・・・。



種まきからスタートの夕顔は、今年が初めてだ。
その夕顔、「蒔いた」と聴いてからも大分時間がたって、なかな
か芽を出さなかった。

毎日毎日、15鉢あるビニールポットを観るのだが、発芽の気配な
どまったくなくて、湿気を帯びた土塊だけがただヒッソリ。


もともと夕顔の発芽率は悪いらしいのだが、加えてウチの奥さ
んがやるのだから、尚更心配ではあった。

夕顔のタネは殻が固く、刃物で「切れ込み」を入れてやる必要
があると、その筋の名人さんからアドバイスを受けたのはイイ
として、ウチの奥さん、あろうことか、タネに刃をくっつけ狙い
を定めたところ、金づちの方に力が入り過ぎてタネを真っ二つに
切断してしまう始末だ!?

去年の初秋の頃に、せっかく採ってあったタネを一瞬で無残に
切断とは、トホホだな。

それでも、30粒蒔いて9本発芽(発芽率:30%)うち1本は、当方
の不手際で茎の途中から折ってしまいアウト。残存本数は8本とな
ったが、去年戴いた3本から大幅増で、「緑のカーテン」をどうす
るか? 試案中だ・・・・・・。

去年は3本だったので、コウモンさん、助さん、格さんと水戸黄門
にちなんで名付けられたが、今年はどうするか?



さて、5月27日(土)22時からの、テレビ東京「美の巨人たち」という
番組で放送された<犬塚勉とその作品>には、度肝を抜かれるくらい
驚かされた。

代表作『梅雨の晴れ間』という作品を中心にして犬塚その人の、人と
なりが紹介されていたのだが、惜しいかな、1988年9月に谷川岳
で遭難死。
享年38歳。

当方も山歩きが好きで、森林や草木の緑に心惹かれるもので、写真と
ソックリに、ただただ変哲もない自然の草木を精密に活写するその姿
勢に圧倒された。

以下に、番組のHPなど関連のものをリンクしておきますので、ご興味
の向きは覗いてみてください。


●テレビ東京「美の巨人たち」 犬塚勉とその作品

●NHK「日曜美術館」私は自然になりたい 画家・犬塚勉

●犬塚勉 公式ホームページ

(上記ページ中の『WEB作品展開設しました』のところの四角で囲まれた
「このボタンをクリック下さい」のボタンをクリックすると、犬塚勉の
『梅雨の晴れ間』など何点かの作品を観ることが出来ます。是非観てみ
て下さい。)




人気ブログランキング      
よろしくお願い致します。

6月16日(日)まで開かれているという「犬塚勉絵画展」を
観たいと思い、山梨県北杜市までの高速道ルートを調べて
しまいましたね。ーーーでも、6月はいろいろあって自重。

栃木県足利市で秋にあるという、巡回展を頭に入れました。



今日は5月の最終金曜日だ。

そう言えば、「プレミアムフライデー」というヤツなんだな。


コチラにはまったく関係がないから、一瞬たりとも頭に過ぎ
ったことすらなかったが、ま、あんなモノ失敗作なんじゃな
いかな・・・・。


と・・・・・・・、
今日のネット記事を開いてみれば、バッチリそれの記事がある
じゃないの!?

●プレミアムフライデー、経産省は未だ失敗を認めず「手ごたえ
はある。給料日後なら贅沢できるはず」
(2017年05月26日14時00分 キャリコネ)



上記記事中で紹介されているのだが、それによると「3月のプレ
ミアムフライデーで15時退社を実行できた」と答えた人は、た
ったの3.4%とか。(ジャストシステム発表)
このキャリコネ記事は『完全に上手くいってない』と断じていま
すな。

政府提唱のものが、何かとズッコケ気味だ。
先日にはクールビズのかつての担当者自身が「28℃では、たし
かに暑い!!」とか言う始末だし・・・・。

コチョコチョと弄くり回している大学入試改革だってそうだ。
自分じゃもう<受けない>からって、好き勝手に変更変更で、改
善だか改悪だか判らないっつーーの!!


さて、プレミアムフライデーに戻れば、休める大企業の正社員は
イイとして、そのサービスにあたる方ときたらエライ災難だ。

このサービス業に従事する人からは、やはり、「休めない」との
声も出ているとのことだが、経産省は『サービス業の方はがっぽり
稼いで別の日に休んでいただきたい』と言っているそうで。(上記
リンク記事)

なァ~~に、言ってるんだか???????


昔「お盆」の一極集中を避けて、お盆休みの分散化を図った時代が
あった。当方はその当時、小売業にいてひどい目をついた。

小売り店舗のお盆商戦は、年間でも大きな山場で、それこそ目が回る
ほどの忙しさだったのだが、8月16日ごろにフラフラになりながら
一息ついていると、店内で、昔の同級生らしきオジサン同士の久々の
ご対面のシーンに出くわした。
「おう、久しぶり」「おう!」

「俺は(休みは)今日まで・・・。」

と、もう片方が言ったじゃないの!!

「オレは、今日から(が休みだ)。」
あちゃあ!???????

当方らは、もうフラフラだというのに、短パン姿のおじさんのご両人
はスッカリくつろいで、超ノンビリのお休みモード。

いやはや、眩暈すら憶えた、や~~~な場面に出くわした瞬間だった。



リンク記事の最下段に『関連記事(外部サイト)』というのも紹介さ
れているので、こちらも合わせてお読みいただきたい。

そのタイトルの一部を引いておくが、なかなか興味深い。

●4月のプレミアムフライデー「諦めている」が4割 今後も「浸透
しないと思う」という回答も9割に上る
●キッズウィークの効果、疑問視する声多数 サービス業で働く人
は「忙しい日が増えるだけ」


そうそう。ある日突然に、新聞紙面に現れた「キッズウィーク」なる
ものにもビックリしたな。

なかなか実際の取得が進まない有給休暇の取得率アップ、親子の触れ
合う機会の増加、ひいては観光需要の喚起・個人消費の拡大などなど
もろもろを狙っての夏休み日数削減、秋季などへの同日数の振り替え
で、たいそうにネーミングして「キッズウィーク」だそうな。

ま~た、コネクリ回す新機軸・・・・・・だ。


記事中でも指摘されているように、『もし仮に政府の要請が実現し、
企業が大人も休暇が取れるようになったとする。その場合、時給制で
働くアルバイトやパートは、休みになった日数分の収入が減ることに
なる。』

霞が関方面には、確かな時代感覚把握が、決定的に欠落しているよう
だ。

極端に言えば、社会的リーダー層の劣化だ。


総務省統計局発表(平成29年5月9日)による、平成29年1~3月
期平均の『労働力調査』をみると、男女計の役員を除く雇用者数が
5402万人とある。正規社員(統計では正規の職員・従業員とある)
の総数が3385万人。非正規社員(統計では上記に同。詳しくは
参照されたし)2017万人。比率では、正規社員62.7%、非正規
社員37.3%となる。

この基本的構造の固定化があるなかで、プレミアムフライデーだの
キッズウィークなるものの陳腐さに思いが至らないのだろうか。

これをして、劣化と言っても決して言い過ぎではないと思うのだが。


●「総理のご意向」文書を告発 前川前次官は怖いもの知らず
(2017年05月26日09時26分 日刊ゲンダイDIGITAL)

●トランプ氏、モンテネグロ首相を"押しのけ"最前列に
(2017年05月26日12時42分 TBS)




人気ブログランキング     
よろしくお願い致します。

昨日は、業務で午後一番から午後4時までの予定で出掛けるこ
とに。

結局は昼食も摂れずに、チンパンジー並みにバナナを一本だけ
齧ってすっ飛んで行ったのだが、もう予定が終わる頃の午後3
時45分頃、バタバタとしたがホッとして相手様をお送りした。


と、お見送りの出口から廊下を覗くと、イスに座って固まって
いる方がいて、訊けば、1時間も待っていた・・・・・・と。


あっちゃあーー。

もう4時だから・・・、と終われない。

そんなことで、1時間の残業だっ!?


ヅガレたァーーーーけれど、横綱戦が始まる時間に車のラジオを
点け、稀勢の里が勝ったのを確認すると、やっと自宅近くまで来
た。
近くのコンビニで、おにぎり2個、つぶアン・マーガリンのこっ
ぺパン、缶コーヒーを買い、18時過ぎに超遅い"昼食タイム"を
取った。


何食わぬ顔をして家に帰れば、19時過ぎに夕食。
今は娘が産休で帰省していて、晩飯が早くなっているのだ。

テレビのニュースを点けると、トップに秋篠宮家の長女・眞子さま
の婚約のニュース。

ええっ!?????

いやはや、おめでたいニュースだ。

全然知らなかった・・・・・・。



しかしまあ、それからは、今朝の朝刊、朝のニュースワイドとトップ
はこの話題だ。

国民としてはうれしい話題だが、それにしてもお相手の小室圭さんは
突如の「時の人」になってしまったから、大変お気の毒なことと同情
を禁じ得ない。

●「【速報】小室圭さん自宅を出る」眞子さま婚約めぐりマスコミ狂騒
(2017年05月17日13時19分 JーCASTニュース)




それにしても、普段など『週刊女性』など縁が無くて覗いたこともなか
ったもので知らなかったのだが、この小室圭さんと眞子さまのお付き合
い中のスナップ写真が、週刊誌に撮られていたんですね。

●眞子さま、ガッチリ体型のイケメンと横浜デート後に東横線でラブラブ
なご様子
(週刊女性 2016年11月1日号   2016/10/17 )



リンク記事は、餅屋は餅屋でそのプロ根性は凄い・・・・とビックリだ。

週刊女性2016年11月1日号に掲載されたという写真と記事を見れば、
電車の中の何気ないお二人の写真は、微笑ましいものでしたね。

一国民として拝見しますと、つい涙ぐんでしまいますよ。


ま、当たり前なのだが、「婚約」というからには、その前段階に二人が信頼
を育む積み重ねの瞬間瞬間があったのですね。

そう言う意味で、こういう類の報道というものも、意味があるものなのだと
あらためて再認識させられましたね。


お二人に幸多かれと、国民のひとりとしてご祈念したいと思います。




人気ブログランキング     
よろしくお願い申し上げます。



昨日の暑さとはうって変って、今日は一日、雨の中に過ぎた。

心なしか小寒く、暑がりの当方が長袖を着込み、一度も脱が
ないままの一日だった。



●コスプレで田植えイベントに賛否両論も・・・「TOKIOに
なればいいのか!」
(2017年05月13日05時00分 しらべぇ)

記事によれば、長野県豊丘村での田植えイベント案内らしい
が、コスプレ参加で神社や古民家、軽トラと写真撮影が出来る
というものだと。


テレビで人気のTOKIOにあやかって、見せかけの『お百姓さん
ごっこ』らしい。
それでも、豊丘村がどこにあるのか知らないが、何しろ<賑や
かし><人寄せ>を狙ってのことらしく、それぐらい田舎が寂
れているという証しなんだろうな。


TOKIOの面々に変わって申し添えて置けば、彼らはテレビ用の
仮装などには留まらず、『土木系アイドル』として誰しもが認
める存在であるし、リーダーの城島君などは、個人的にも「日
本農業新聞」の定期購読者であることだってつとに有名な話で、
見せかけレベルじゃあないのだ。


まったく、芸能人でなくて一般視聴者の方がコスプレしましょ
う、というのだから、いったい世の中どうなってるんだか!?と
思うな・・・・。



ついでに書くなら、上記にリンクした記事にある写真にはちょっ
と考えさせられました。
記事はコスプレ田植えの記事ながら、選んである写真は孤独なひ
とり農作業の風景だ。


昨日散歩した八反山の田んぼでも、この写真とソックリな、おじい
さんひとりの作業風景がありました。

田植えは機械で済ませてあるのだが、ところどころに機械植えの
ムラが出てしまっているようで、おじいさんがその補正のために
手植えで苗を植え直していたのでした。

地道な作業を黙々と、腰を屈めながらしておりましたね。


●結を借り結を返して田を植うるかかる言葉も死語となりたり

(能代市 小田鳶恭葉 /2017年5月9日付 読売歌壇掲載)


田植え機など機械を使っているからまだ出来ているけれど、本当に
ポツネンとお年寄り一人が田んぼにいる風景だもの、やがてはこの
方達が居なくなってしまったら、日本の農業はどうなってしまうん
だろうとホント思いますね。




最近何かの拍子に、■林 和清著『日本の涙の名歌100選』(新潮
文庫)という本を手にして、その中で出会った万葉集・防人の歌の1
首に高校時代以来、何十年かぶりに再会して、今更ながらビックリ
してのめり込んでしまいました。


●唐衣すそに取りつき泣く子らをおきてそ来ぬや母なしにして
(万葉集 防人の歌)

わたしのすそにとりついて泣く子どもをおいて出てきたのだ。
面倒をみてくれる母もないあの子たちを。
(『日本の涙の名歌100選』(新潮文庫) 所収 林和清訳による。)


歌人の林氏は訳に続けて「・・・(略)・・・・。子どもたちは三年
のあいだ、無事で生きていられるのでしょうか。それはむつかしい
でしょう。みずからが村を出れば、いずれ飢え死にしてしまうであ
ろう子をおいてゆく父のこころは、まさにはりさけて血のなみだを
ながしていたでしょう。・・・・・(略)・・・・・・・・」と書いた。


飛鳥時代の日本は、遠く朝鮮半島まで出張り唐・新羅の連合軍と
白村江で戦った挙句、大敗を喫した。
中大兄皇子は、大敗の後の日本への侵略を恐れ、朝鮮半島との間の
離島や九州北部の防備のため、東国の農民を招集して兵士としてそ
の任に当たらせたのだが、何しろ飛鳥時代のことだから、九州まで
赴くのさえ命がけの苦行だったのだろうな。


それにしても・・・・・。

それにしても母親と死に別れた子どもたちを置いて、防人として出立
するその父親の気持ちたるや????

林氏が言うように、残された子どもたちは「飢え死に」してしまった
のだろうか?

太平洋戦争どころか、遠い遠い飛鳥時代の昔のことだ。

それでも心配になりましてね・・・・。
調べ始めてしまいましたよ。


■巻頭エッセイ・駒敏郎/写真・藤井金治『万葉集を歩く』(JTB)
■多田一臣編『万葉集ハンドブック』三省堂
■宇野悦郎著『常陸万葉風土記ー万葉集常陸防人歌の郷土史的研究ー』
(筑波書林)

今日にはアマゾンからも1冊届いた。
■金子武雄著『万葉防人の歌 農民兵の悲哀と苦悶』(公論教養)


金子氏の著書中に「茨城郡の若舎人部広足」の歌という1首があった。

●防人に発たむ騒きに家の妹がなるべき事を言はず来ぬかも
(万葉集 4364)


防人として出発しようとするあわただしさのために、家の妻が営むはず
の生業(なりわい)の事を言わないで来てしまったよ。
(『万葉防人の歌ー農民兵の悲哀と苦悶』(公論教養)所収 金子武雄訳)

金子氏は続けてこう書いている。
「一家の大事な働き手である自分が防人として出て行ったあと、家に残る
妻が暮らしを支えなければならない。生業は農業であろうが、その手順や
注意やについてよく言っておかなければならなかったのに、出発の際の騒ぎ
にその余裕がなくて、そのまま出て来てしまったことを悔み、これからの
妻の労苦を思い遣っているのである。出発は旧暦の二月であったから、そろ
そろ春の耕作も始まるころである。・・・・(略)・・・・・・・」



今から1350年もの昔、民衆史などあろうはずもない時代の素朴な歌が、
唯一、子を思い妻を思い、農を通して<生きる術(すべ)>に、真剣に立ち向か
って来た先人のこころを映していて、ただただ驚愕するのだ。


それにしても、万葉集に収録された歌の反面、あまりにつたないために棄てられ
たものも半数はあったというのですが、その半数にも東国なまりとともに素朴な
感情のほとばしりはあったはずなのにと、惜しまれてならない。




人気ブログランキング     
よろしくお願い致します。

ちょうど9日前のGW後半時期、パソコンが不調をきたしたが、家電量販店の
混雑期が予想されたためじっと我慢。
連休明けにショップに持ち込んだのだが、「様子を見ましょ」ということで、
2日の入院となった。
・・・・・ことほど左様な次第でブログ更新も空いた。


さて、そんな時期に以前に観た山田洋次監督の『たそがれ清兵衛』を再度観た。

いやあ、あらためて山田監督の最高作品と思えるようなイイ映画でしたね。

●たそがれ清兵衛 予告篇 (YouTube より)


『徹底したリアリズムに拘った山田は、構想に10年以上、時代考証に1年以上
かけて、家屋や城内の様子、さらには髷に至るまで従来の時代劇とは異なった
アプローチを展開、苦心の末それらが見事に結実した。』(Wikipediaより抜粋)


原作が藤沢周平ということもあり、本が一番であるのだが、それにしても<徹底
したリアリズム>が通奏低音のように響き合い、作品の重厚感を醸し出している。



テレビの『ひよっこ』の昨日だか、みね子の初給料日。
記念すべきありがたい初月給だから、給料袋も取って置かなくちゃあ、とみね子
はつぶやく。
しかし、画面の給料袋は、安アパートの通い帳のような月ごとにハンコを押す袋
じゃないすか!?
1枚の袋で、12か月毎月使い回す袋じゃないの!?


脚本はみね子のナレーションで「---取って置かなくちゃ。」と書いているの
だろうけれど、美術の小物担当のミスマッチだったのか?

中高年のおじちゃんオバちゃんは真剣に観ているんだから、もっとチャントやって
欲しいものだ。

「リアリズム」とは、こんな小さなところにも失点があると、ドラマ自体がシラける
んよね・・・・。








ようこそ! くろだのブログへ
    
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
ブログ内検索
最新トラックバック
プロフィール
HN:
5596DA(ゴーゴークロダの意)
性別:
男性
職業:
行政書士
趣味:
山歩き、自然散策、ドライブ
自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
MY OFFICE in KASAMA
黒田真一行政書士事務所
いばらき動物法務研究室
忍者ブログ、アクセス解析
ブログランキングに参加しています
人気ブログランキングへ
茨城県行政書士会のHPへ
茨城県行政書士会へ
QRコード
アクセス解析
お天気情報
カウンター
忍者ブログ [PR]