この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
昨夜というか、日付が今日に変わった頃の時間帯に、日中に録画
しておいた映画を観た。
山田洋次監督の『息子』(1991年)という作品。
●2015年2月7日(土) 映画・息子 (BSフジ)
いやァ、ビックリ!した映画だったな。
なに、殺しも何も起こらない地味~な映画なのでしたが、人々の
地道な暮らしには、ただただ、年月が降り積もり、世代が変わり、
古い人間たちは、何事もなかったかのように消え去って行く。
それが、人々の歴史であったし、これからもそうなのだというこ
とが淡々と描かれるだけの映画でありました。
ただ、捉えられているエピソードやら何のことはない細かいディ
テールのリアリティを突き付けられた時、それを見逃していない
映画作家の眼差しの鋭さに驚嘆するのです。
山田洋次監督の作品は、『男はつらいよ』シリーズは全作品を観
たようなファンではないが、直近から遡るように作品をたどれば、
2014年の『小さいおうち』や『おとうと』『母べえ』は観て
いないとして、『東京家族』(2013年)『武士の一分』『隠し
剣鬼の爪』『たそがれ清兵衛』『学校』シリーズ、『キネマの
天地』『遥かなる山の呼び声』『幸福の黄色いハンカチ』、そして
『同胞』『故郷』『家族』(1970年)まで、シリアス系の作品
は観て来た。
1963年の監督2作目の『下町の太陽』は、予告編で白黒映像を
観たきりだし、初期作品のハナ肇主演の喜劇群も観てはいない。
ウイキペディアの<山田洋次>の項を読むと、『(山田洋次の作風は)
主に人間ドラマに焦点を当て、ユーモアとペーソスに溢れたものであ
る。風景を美しくとらえながらも凝った映像表現は控え、一般人や社会
の逸れ者のささやかな日常生活に潜む喜びと悲しみを丹念に描く。』
また、『・・・・画面中央で男女が語り合う片隅で犬が戯れていたりす
るのが映画の良さと語っている。』ともある。
この画面づくりは、『男はつらいよ』シリーズの中にも随所にみて取れる
が、小津安二郎の『東京物語』に深く傾倒し、そのリメーク現代版を目指
した『東京家族』(2013年)も目論見どおりに行かず、翌年の『小さ
いおうち』も評判は良くなかった。何本か時代劇にも取り組んでいるが
『たそがれ清兵衛』を超えるものは生まれず、『武士の一分』はイイとし
て、そのほかは駄作に近いのではないか。『学校』シリーズだって出来は
イマイチだし、どこか低迷の中にある気がしていた。
昨夜の『息子』は、実際は1991年の作品であるから、当方が知らなか
っただけで、過去の作品であったし、作品年表上はもろもろの駄作期に入る
直前の作品に当るもののようだ。
作品上映時期の日本アカデミー賞、キネマ旬報賞など各種の賞を総ナメにし
た作品であったようだが、むべなるかな。
なぜ、当方はこの作品を知らなかったのか?
今思い返すと、勤める会社の絶不調期で所属従業員が全国の関連会社に散ら
ばるその前後の頃で、とても映画などに思いが及ばなかった時期だったと
思われた。
まったく遅ればせながら、昨夜は、本当にイイ映画を観られた。
奇しくも、昨日は、日中に娘が未来のムコさんを連れて来た日だったし、1月
末には長男が嫁さんを決めた。
映画同様に、我が家でもヒタヒタと世代交代の時期になり、妙に映画の三國連
太郎の老いた父親と、自分が重なる予感も浮かんだものだった。
●人気ブログランキング へ
ランキングに参加中、よろしくお願い致します。
しておいた映画を観た。
山田洋次監督の『息子』(1991年)という作品。
●2015年2月7日(土) 映画・息子 (BSフジ)
いやァ、ビックリ!した映画だったな。
なに、殺しも何も起こらない地味~な映画なのでしたが、人々の
地道な暮らしには、ただただ、年月が降り積もり、世代が変わり、
古い人間たちは、何事もなかったかのように消え去って行く。
それが、人々の歴史であったし、これからもそうなのだというこ
とが淡々と描かれるだけの映画でありました。
ただ、捉えられているエピソードやら何のことはない細かいディ
テールのリアリティを突き付けられた時、それを見逃していない
映画作家の眼差しの鋭さに驚嘆するのです。
山田洋次監督の作品は、『男はつらいよ』シリーズは全作品を観
たようなファンではないが、直近から遡るように作品をたどれば、
2014年の『小さいおうち』や『おとうと』『母べえ』は観て
いないとして、『東京家族』(2013年)『武士の一分』『隠し
剣鬼の爪』『たそがれ清兵衛』『学校』シリーズ、『キネマの
天地』『遥かなる山の呼び声』『幸福の黄色いハンカチ』、そして
『同胞』『故郷』『家族』(1970年)まで、シリアス系の作品
は観て来た。
1963年の監督2作目の『下町の太陽』は、予告編で白黒映像を
観たきりだし、初期作品のハナ肇主演の喜劇群も観てはいない。
ウイキペディアの<山田洋次>の項を読むと、『(山田洋次の作風は)
主に人間ドラマに焦点を当て、ユーモアとペーソスに溢れたものであ
る。風景を美しくとらえながらも凝った映像表現は控え、一般人や社会
の逸れ者のささやかな日常生活に潜む喜びと悲しみを丹念に描く。』
また、『・・・・画面中央で男女が語り合う片隅で犬が戯れていたりす
るのが映画の良さと語っている。』ともある。
この画面づくりは、『男はつらいよ』シリーズの中にも随所にみて取れる
が、小津安二郎の『東京物語』に深く傾倒し、そのリメーク現代版を目指
した『東京家族』(2013年)も目論見どおりに行かず、翌年の『小さ
いおうち』も評判は良くなかった。何本か時代劇にも取り組んでいるが
『たそがれ清兵衛』を超えるものは生まれず、『武士の一分』はイイとし
て、そのほかは駄作に近いのではないか。『学校』シリーズだって出来は
イマイチだし、どこか低迷の中にある気がしていた。
昨夜の『息子』は、実際は1991年の作品であるから、当方が知らなか
っただけで、過去の作品であったし、作品年表上はもろもろの駄作期に入る
直前の作品に当るもののようだ。
作品上映時期の日本アカデミー賞、キネマ旬報賞など各種の賞を総ナメにし
た作品であったようだが、むべなるかな。
なぜ、当方はこの作品を知らなかったのか?
今思い返すと、勤める会社の絶不調期で所属従業員が全国の関連会社に散ら
ばるその前後の頃で、とても映画などに思いが及ばなかった時期だったと
思われた。
まったく遅ればせながら、昨夜は、本当にイイ映画を観られた。
奇しくも、昨日は、日中に娘が未来のムコさんを連れて来た日だったし、1月
末には長男が嫁さんを決めた。
映画同様に、我が家でもヒタヒタと世代交代の時期になり、妙に映画の三國連
太郎の老いた父親と、自分が重なる予感も浮かんだものだった。
●人気ブログランキング へ
ランキングに参加中、よろしくお願い致します。
PR
ようこそ! くろだのブログへ
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
カテゴリー
ブログ内検索
最新記事
(04/15)
(04/05)
(03/30)
(03/22)
(03/20)
(03/18)
(03/14)
(12/19)
(12/18)
(12/05)
(11/15)
(11/11)
(10/13)
(10/09)
(09/13)
(09/04)
(09/03)
(08/31)
(08/30)
(08/29)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
5596DA(ゴーゴークロダの意)
性別:
男性
職業:
行政書士
趣味:
山歩き、自然散策、ドライブ
自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
最古記事
(04/21)
(04/22)
(04/23)
(04/25)
(04/26)
(04/27)
(04/28)
(04/29)
(04/30)
(05/01)
(05/01)
(05/02)
(05/03)
(05/04)
(05/05)
(05/06)
(05/07)
(05/08)
(05/09)
(05/10)
忍者ブログ、アクセス解析
アクセス解析
カウンター