この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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今日取り上げる話題も硬いニュースで、直接には一般の方に
「即、役立つ」類いのものではない。
ただ社会の動きというものが、年々歳々流れ行く もので、不可
避的に変動を伴うものだという証左にはなる好例として、見逃せ
ないゆえに取り上げた。
●金融庁の豹変で保険業界激震 迫られる代理店運営の見直し
(ダイヤモンドオンライン 2014年1月16日(木)配信)
グダグダ書き始めると長くなるからヤメるが、今朝の一般紙経済
面にも紙面を割いて詳しく書かれているし、上の記事からダイヤ
モンドオンラインにリンクすれば、詳しい記事が読める。ただダイヤ
モンドは、無料会員登録をしないと読めないが。
要は、16日に金融庁が「生命保険や損害保険会社に委託されて
保険商品を売っている代理店への規制強化すると発表した」(毎日)
のが、業界には<激震>だ、というのだ。
銀行界同様、護送船団方式に守られてきた損害保険会社や生保
業界であったが、1996年の保険業法改正により、規制緩和や保険
商品及び料率の自由化により、効率運営を余儀なくされ、著しい代理
店の統廃合を推し進めた。
弱小代理店の廃業推進、大手代理店への吸収統合をすすめたのだが、
そういう中、何社もの損保会社を扱う、顧客にとっては便利な「乗り合い
型」代理店が人気を得て拡大してきた。
さらに社業の拡大を図りたい大手代理店や乗り合い型代理店は経験
のある募集人の獲得の必要があった。
また、廃業せざるを得なかった弱小代理店でも、ほかの代理店の使用
人になるのを望まなかったものは、雇用関係にはなくて、保険の獲得
口数による成果報酬を貰うだけの大手乗り合い代理店からの委託型
募集人の道を選んだ。
その後も、業容拡大の一途の乗り合い代理店は、社会保険負担の必
要のない委託型募集人を増やし続けてきたのだが、直接の使用人募集
人と異なり、勤務体系でも管理外にあり、「教育・指導・管理」の現実で
も埒外にある委託型募集人を「管理下にある」と強弁するには非常な
ムリがあった。
金融庁の甘やかし発言もあり、この委託型募集人野放しの構図は、この
10数年長きにわたり弊害として続いてきたのだが、この度、保険業法で
禁じる「再委託の禁止」に抵触するという鶴の一声は、業界を驚天動地に
陥れる事態だ。
しかし、保険会社が、一般的に<一社専属>の代理店に販売委託をする
のだが、代理店が役員や使用人以外のものに、さらに販売を再委託する
ことは保険業法違反なことは自明だ。
あれこれ尾ひれをつけて、例外事項を積上げて法律無視を決め込んでき
たわけだが、誰が見ても明らかな原則回帰は歓迎されるべきことだ。
それにしても、生損保業界各社は、再委託を来年3月までに解消し、その
改善状況を来年4月末までに金融庁に報告するよう命じられたという。
さらには、保険業法改正案が審議され、今後は「比較可能な商品の全容
を明示した上で、推奨理由を説明する・・・・」必要など、法改正が検討され
ているそうだ。
急成長して来た「乗り合い代理店」へのピンポイントでの大ナタは、業界
を根本から揺るがす転換点を迎えている。
(本日のブログは、「ダイヤモンドオンライン2014年1月16日配信記事、
毎日新聞2014年1月17日記事を参考に書いております。)
●人気ブログランキング へ
ランキングに参加中、よろしくお願いいたします。
実を言えば、当方もある損保の代理店をしていた時期がある。
ちょうど、業界が代理店の統廃合した時期に重なるのだが、ほどなく
当方もその「統廃合された」クチになった。
損保会社などが、代理店一店あたりにかかる年間コストは、80万
から100万円と言われ、ホントかよ?と思ったものだが、当時勃興
した乗り合い代理店には羨望の眼差しを持って見たこともあった。
家電メーカーに例えると、乗り合い代理店は、松下・日立・東芝・ソニー
などどれも扱っており、顧客が代理店を訪ねれば、自分の気に入った
ものが選べる。
一社専属だと、決まったものしか勧められない。
だが、一社専属だから、損保会社の指導・連絡は微に入り細に入り、
毎日のようにfax連絡やら郵送書類が届いたものだ。
また、顧客獲得の台帳管理も課され管理も徹底していた。
そして、月一では最寄の核支店での代理店会議もあった。
今日の本題記事で書いたように、乗り合い代理店、あるいはそこと
契約して「委託型募集人」となっている者には、管理も指導・教育も
徹底さを欠いていることだろう。
単なる売上げ伸ばしのコマ程度にしか使われてこなかったはずで、
コンプライアンス教育などカヤの外のままであったはず。
今後は、この委託型募集人を代理店が直接雇用するのか。その
場合、社会保険などの負担増とどう決着させるのか。
これが現実出来ない相談となったときに、損保会社がかつてのように
代理店契約を推進し、また昔のように代理店を増やすのか?
こういう業界を噛んだものとしては、かつてのブーメラン現象かと
含み笑いをこらえて眺めている。
「即、役立つ」類いのものではない。
ただ社会の動きというものが、年々歳々流れ行く もので、不可
避的に変動を伴うものだという証左にはなる好例として、見逃せ
ないゆえに取り上げた。
●金融庁の豹変で保険業界激震 迫られる代理店運営の見直し
(ダイヤモンドオンライン 2014年1月16日(木)配信)
グダグダ書き始めると長くなるからヤメるが、今朝の一般紙経済
面にも紙面を割いて詳しく書かれているし、上の記事からダイヤ
モンドオンラインにリンクすれば、詳しい記事が読める。ただダイヤ
モンドは、無料会員登録をしないと読めないが。
要は、16日に金融庁が「生命保険や損害保険会社に委託されて
保険商品を売っている代理店への規制強化すると発表した」(毎日)
のが、業界には<激震>だ、というのだ。
銀行界同様、護送船団方式に守られてきた損害保険会社や生保
業界であったが、1996年の保険業法改正により、規制緩和や保険
商品及び料率の自由化により、効率運営を余儀なくされ、著しい代理
店の統廃合を推し進めた。
弱小代理店の廃業推進、大手代理店への吸収統合をすすめたのだが、
そういう中、何社もの損保会社を扱う、顧客にとっては便利な「乗り合い
型」代理店が人気を得て拡大してきた。
さらに社業の拡大を図りたい大手代理店や乗り合い型代理店は経験
のある募集人の獲得の必要があった。
また、廃業せざるを得なかった弱小代理店でも、ほかの代理店の使用
人になるのを望まなかったものは、雇用関係にはなくて、保険の獲得
口数による成果報酬を貰うだけの大手乗り合い代理店からの委託型
募集人の道を選んだ。
その後も、業容拡大の一途の乗り合い代理店は、社会保険負担の必
要のない委託型募集人を増やし続けてきたのだが、直接の使用人募集
人と異なり、勤務体系でも管理外にあり、「教育・指導・管理」の現実で
も埒外にある委託型募集人を「管理下にある」と強弁するには非常な
ムリがあった。
金融庁の甘やかし発言もあり、この委託型募集人野放しの構図は、この
10数年長きにわたり弊害として続いてきたのだが、この度、保険業法で
禁じる「再委託の禁止」に抵触するという鶴の一声は、業界を驚天動地に
陥れる事態だ。
しかし、保険会社が、一般的に<一社専属>の代理店に販売委託をする
のだが、代理店が役員や使用人以外のものに、さらに販売を再委託する
ことは保険業法違反なことは自明だ。
あれこれ尾ひれをつけて、例外事項を積上げて法律無視を決め込んでき
たわけだが、誰が見ても明らかな原則回帰は歓迎されるべきことだ。
それにしても、生損保業界各社は、再委託を来年3月までに解消し、その
改善状況を来年4月末までに金融庁に報告するよう命じられたという。
さらには、保険業法改正案が審議され、今後は「比較可能な商品の全容
を明示した上で、推奨理由を説明する・・・・」必要など、法改正が検討され
ているそうだ。
急成長して来た「乗り合い代理店」へのピンポイントでの大ナタは、業界
を根本から揺るがす転換点を迎えている。
(本日のブログは、「ダイヤモンドオンライン2014年1月16日配信記事、
毎日新聞2014年1月17日記事を参考に書いております。)
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実を言えば、当方もある損保の代理店をしていた時期がある。
ちょうど、業界が代理店の統廃合した時期に重なるのだが、ほどなく
当方もその「統廃合された」クチになった。
損保会社などが、代理店一店あたりにかかる年間コストは、80万
から100万円と言われ、ホントかよ?と思ったものだが、当時勃興
した乗り合い代理店には羨望の眼差しを持って見たこともあった。
家電メーカーに例えると、乗り合い代理店は、松下・日立・東芝・ソニー
などどれも扱っており、顧客が代理店を訪ねれば、自分の気に入った
ものが選べる。
一社専属だと、決まったものしか勧められない。
だが、一社専属だから、損保会社の指導・連絡は微に入り細に入り、
毎日のようにfax連絡やら郵送書類が届いたものだ。
また、顧客獲得の台帳管理も課され管理も徹底していた。
そして、月一では最寄の核支店での代理店会議もあった。
今日の本題記事で書いたように、乗り合い代理店、あるいはそこと
契約して「委託型募集人」となっている者には、管理も指導・教育も
徹底さを欠いていることだろう。
単なる売上げ伸ばしのコマ程度にしか使われてこなかったはずで、
コンプライアンス教育などカヤの外のままであったはず。
今後は、この委託型募集人を代理店が直接雇用するのか。その
場合、社会保険などの負担増とどう決着させるのか。
これが現実出来ない相談となったときに、損保会社がかつてのように
代理店契約を推進し、また昔のように代理店を増やすのか?
こういう業界を噛んだものとしては、かつてのブーメラン現象かと
含み笑いをこらえて眺めている。
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HN:
5596DA(ゴーゴークロダの意)
性別:
男性
職業:
行政書士
趣味:
山歩き、自然散策、ドライブ
自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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