昨晩は、寝る前に読んだ小説に泣かされた・・・

今日は業務がドン詰って、合間のブログ更新。
よって、手抜きの「更新」はした、というアリバイ工作です。

グダグダ書く余裕がないもので、読んでいただける方は以下の
新聞記事をまずは読んでいただきたい。

●今週の本棚・この３冊：桜木紫乃＝川本三郎・選
（毎日新聞　２０１３年０９月１５日　東京朝刊）



日曜日の新聞でこの記事を読んだのだが、＜桜木紫乃＞の話題
で目に留まり、しみじみ深く読んだわけではなかった。

行政書士の中には、＜連れ込みホテル＝風俗営業＞という繋がり
で、業務上？今年の直木賞受賞作『ホテルローヤル』を買った人も
いた。
当方は、＜今年の受賞作＞という話題をというだけで買ってみたわ
けで、ハナから「行政書士業務」関連ということは頭になかったし、
この本に業務がらみの期待もしていなかった。

案の定、グダグダと「性」のことを持ち出す書きぶりに、とうとう我慢
が出来なくなって途中で放り投げてしまった。
（個人的には、ちゃわんと子供が２人いるし、生物学的にはフツーだ。）
ただ、小説で読むのは好きではない、ということ。


ところが、この新聞記事で川本氏が『釧路の小さな連れ込みホテルを
舞台にした人間模様だが、とりわけ「星をみていた」は素晴らしい。泣
かされる。』 と書いていたもので、昨夜、寝る前に引っ張り出して短篇
連作『ホテルロー ヤル』中の「星をみていた」を読んでみた。

読んでる最中に、＜・・・・は素晴らしい。泣かされる。＞新聞のこの記
事など覚えてはいなかったのだが、やっぱり、泣かされましたな。


今日は記事の著者・川本三郎なる人物を、先ほど調べてみたら、１９７１
年に赤衛軍を名乗って朝霞自衛官殺害事件を起こした、菊井何某という
人物のシンパとして、身辺援助もしていた人物だったらしい。（そのことで
週刊朝日記者を懲戒解雇され、草加警察署に逮捕もされた人物という。）
時経て、今は文芸評論家として活躍中らしいが、思想的背景がどうあれ、
イデオロギーで生身の人間の人生を奪った人物に物心両面からの援助
をしていた人間・・・・・・、というのでは、自分的にはどうにも納得のいか
ない人物であった。（土台、殺された自衛官は、歩哨勤務中だったので
あり、相対でケンカの末とかではなかったハズ。権力構造との「戦争状態」
という幻想の犠牲者だった。）

時代が変り、年輪を重ね、ここのところの業績も目覚ましいものがあるよ
うだが、細部は読んでいないから判らない。

しかし、頭書にリンクした記事に限れば、納得の行くものであり、作家に
共鳴する心根には、個人的には賛同した記事であった。



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