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 この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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さて、今朝は朝一番にて映画『一遍上人』を観て来た。


昨夜に娘が帰郷し、家人はそちらについて、今朝は
オヤジ殿は蚊帳の外なもので、<さっさと外出>という
意味もあった・・・・。



で、本論の映画。

案の定、スペクタクルもなく、危機迫るサスペンスも当然
なくて、一遍上人役はウド鈴木ゆえ、ゆるいまま筋が進み、
予想した通りのグデーーーッとした映画となった。


でも、人の世の日常の大概は、こう言った展開なんだな、と
改めて思い知るのですね。



しかし一遍上人の生きた鎌倉時代は、戦乱もあった時代で
あり、医学も未発達ゆえに、疫病の蔓延で<生きる>という
意味では、心休まる時代ではなかった。


映画は、罹患により家族からも打ち棄てられて、辺鄙な田畑
の畦道のような場所に横臥するばかりの名も無き末路の民
を描写する。
そのような場にあっても、「南無阿弥陀仏」さえ唱えれば、人
は極楽浄土へと導かれるのだと。


一遍とその妻、娘、ひとりの従者の僧で遊行する一行は4人。


各地を行脚し、紀伊から熊野、さらには信濃の国。
鎌倉入りも目指すが、拒絶され、都の四条京極から、都各地で
踊り念仏を行ったという。


前後の関係は判らないが、今の岩手県北上市にも祖父の墓参で
訪れ、松島・平泉から常陸国や武蔵国を巡ったともいう。


当時は徒歩による移動であるから、いかに過酷な行程であった
ことか。夜露を避けるものもないゴザの上の野宿を重ね、姿も
乞食同然の身なりでの行脚をなさしめた信仰の一途さ。


セリフ棒読みのウドではあったが、さて、眉間にシワを寄せての
プロ俳優の名演技に慣れさせられた当方らに、却って、「ヒトの
自然体」を教えられた気がするウドさんだ。

地を這うように、ただ「南無阿弥陀仏」を唱えよ、と経巡るとは、
こういうことではないのか?と思うから不思議。

「信不信をえらばず、浄不浄をきらわず、その札をくばるべし」
ただその一心だけに集中した念仏札の配布行脚。


なかなかにウド鈴木さんが、崇高な聖に見えて来る・・・・・。



さて、この映画、極めて単純で平板な映画に思えていたが、
宇佐元恭一によるエンディングテーマ曲『雨ニモマケズ』が
流れる頃には、ジワーーーッとくるものがあったのだ。



全国でも上映館がそれほど多くはない中、茨城県では
今日から一週間、東宝シネマズ水戸内原で上映開始。

行くまでは全然知らなかったのだが、この映画の監督
秋原北胤氏とエンディングテーマ『雨ニモマケズ』の作曲者
で歌い手の宇佐元恭一氏の舞台挨拶に出くわし、満足
満足の映画でしたね。

秋原監督と宇佐元さんの軽いトークと、宇佐元さんの突然
のミニミニライブ。歌は『雨ニモマケズ』と『ありがとう』の2曲
が披露され、出口では、監督と宇佐元さんの見送りを受け
ましたが、宇佐元さんには硬い握手をしてもらったという
おマケまで。


【参考】「一遍」(ウィキペディアより)

●田家正紀ブログ:裏〔4k〕(5月13日記事)
●AKIHARA blog (6月22日付欄)

●映画「一遍」公式ウェブサイト


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軽い言葉で言えば、「ナチュラル」あるいは「スピリチュアル」を
噛み締め、回帰のひと時を得る機会となる映画であるが、一遍が
51歳で生涯を閉じた因が、苛烈な行脚と栄養失調というのには、
やはり軽い言葉で語ってはいけないとも思う。


秋原監督の水戸内原の舞台挨拶の中で、一遍の時代の道筋が
海沿いの道であったことを考えると、岩手北上市から南下して
来たとき、水戸の界隈を通ったかも知れない・・・・との話には、
730年の時を超えて聖の苦難を、より身近に思ったものだった。


さて明日は日曜だが、朝9時にはある業務でお客さんのところへ。


水戸近辺の方には、この映画是非に・・・・・とご案内しておきましょう。


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日本自然保護協会・自然観察指導員
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日本森林学会会員
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茨城県動物愛護推進員
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