映画「ハート・ロッカー」を観て。

今日は起きたら、外は雨っぷり。おまけにエライ寒い日。


新聞の東宝シネマズの映画案内を見たら、例のアカデミー賞受賞作
「ハート・ロッカー」の上映は明日までというじゃないの・・・。

明日は会議が入っているし・・・・。

というわけで、急遽映画館に。



でもね、観た結果から言いますと、あれでアカデミー賞はないよな、
と言う感じでしたね。

全編ストーリー性が希薄で、ドキュメンタリーを見ているような錯覚
を憶えたぐらい＜乾いた＞印象。戦場の緊迫感を伝えるハンディカメラ
を多用した映像で見ずらいというか、疲れるというか・・・。

しかし、アフガニスタンでロケしたらしいが、世界の警察を自認する
アメリカが、土足でイラクに踏み込み、どんどんアメリカの敵を
作ってしまっている現実など、ヒシヒシと伝わりました。


ただ、作品としてはアカデミー賞にまで届いているかというと、ちょっ
とな・・・という感じ。



昨日のテレビでの米大リーグ、エンゼルスに移籍した松井英喜選手を
古巣ヤンキース開幕戦で迎えたニューヨークのファン達の暖かい
歓迎ぶり。スタンディング・オベーションでの熱狂は同じ日本人と
して感激させられました。

でも、その同じとき、イラクで名も無きアメリカ兵の命の火がまた
閉じられた瞬間があったかも知れない。


その同時進行形の、アメリカの負の現実を真摯に見詰めた一点で、
我々蚊帳の外の国民には計り知れない、アメリカの＜選択＞の結果
のアカデミー賞受賞なのでしょうね。


以下、全国の観た人の感想が書かれたＨＰ、それから＜あらすじ＞を
小まめにまとめたページにリンクを張って置きますので、ご興味の
ある方は読んでみてください。


●ＹＡＨＯＯ！ＪＡＰＡＮ　映画「ハート・ロッカー」
　　　　　　　　　　　　　　　作品、ユーザーレビューほか
●映画レビュー集　＜ハート・ロッカーあらすじ＞

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　帰りに、図書館でこの映画の特集を組んでいる「キネマ旬報・３月
　下旬号」を探したら、貸し出されているのか見当たりません。

　代わりに■高倉基也『母親は兵士になったーーーアメリカ社会の闇』
　ＮＨＫ出版を借りて来て読む。
　「テロが頻発するイラクは、前線と非前線の区別がつきにくい」戦場
　で、後方支援のはずの女性兵士の戦死者は、著者の調べでは２００８
　年７月まで時点で、１０２人に達するという。
　戦死者総数４０００人以上。

　新聞記事の自爆テロでなく、現実味を一層実感させた映画であること
　は確かだ。


　本を読み終えた頃、交通事故・後遺障害等級が出た旨連絡が入る。
　映画を観ている最中、胸の携帯がブルブル鳴り見れば見知らない
　番号であったが、このお客様からのだったようだ。

　さてさて、我が戦場へ引き戻されたな。