思いやる気持ちを持つ、か。

●日報抄　（２０１５年１１月１８日付　新潟日報コラム）


＜思いやる気持ちを持てば相手も嫌な気持ちにならないー。中学生
たちは大人に問い掛けているようだ。「恥ずかしいことをしていま
せんか」と。＞（上記『日報抄』より）

ほんと『思いやる気持ち』が大事だよね。

『恥ずかしいこと』をしてしまうことってある、ものな。



新潟在住のころに、こんなことがあった。

新潟県の北端、山形県との県境の町に「山北町」というのがあった。
（今では村上市に編入されたのだが）当時は、独立した自治体だった。

なんだったか、仕事の都合で「山北町」へ行って来て、地元住まいの
パートさんと話していた時、コチラが「やまきたまち」「やまきたまち」
と言ったら、ひとりのパートさんに「さんぽくまち」と言うんです、と
訂正された。

地元に生まれ、地元に住んでいる人にとって、「やまきたまち」は違和感
があったのかも知れないが、何か＜揚げ足＞を取られたようで、一瞬不快
な気持ちが湧いた・・・。


ところが今度は、地元茨城のある職場で、東京出身の女性総務課長が「み
のさとまち」「みのさとまち」と言った時、最初は、？？？？？

そんなところ、茨城県にないぞーー！？


ん、んっ？？？？

「美野里町」を指していることが判った。

ソレ、「みのりまち」っていうんですヨ！

＜みのりまちっていうんですヨ！＞の後に、決して『バアかネェーーー！！』
の意味など込めてはいなかったつもりだったが、やはり、言われた方は、何か
イヤな気分になっただろうナ・・・。



さて、冒頭の新聞記事の場合、外国語の発音のことだから尚更だものな。

「思いやる気持ちを持つ」

心しなければ。



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流石の山田洋次監督だから、今日の話題も面白かったが、大分昔に読んだ
『寅さんの教育論』（岩波ブックレット）の中の指摘も心に残っている。

山田監督はその本で、路上で道路工事などをしている肉体労働者は、通り
掛かった女性をヒヤカシたりして嫌がられたりしても、陰に篭った痴漢行為
などはしないものだ、と”断言”している。

夜は疲れて酒を喰らって寝てしまうから、妄想をしているヒマはないと。

確かに、新聞・テレビを賑わす電車内の痴漢などは、ヘマすると検察事務官
などと言った知的事務職型が多い。

寅さんが、お隣に向かって『労働者諸君！！』などと呼びかけるシーンがある
が、山田さんの、健全で地道な庶民への暖かいエールなのでしょうね。



ネットに『北国の春』の北朝鮮版がアップされている。
国の威信を懸けて、国家公務員の一流歌手が歌っているから、歌唱力等もの凄い
インパクトがある仕上がりだ。
ただ、気になっていたのが、発音。
「♪届いたおふくろの　小さな包み」のところを「小さなつちゅみ」と発音して
しまっているのでした・・・・。

でもなァ、今日の新聞記事を読んだら、こんな細かいコト言っちゃあいけないな。
朗々とした歌いっぷりで、完成度が高いと褒めるべきなんだな。

■北国の春　北朝鮮版　（ＹｏｕＴｕｂｅより）



【注】本日の項で書いた、茨城県美野里町は、今では町村合併で新設の小美玉市に
　　　なっております。