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 この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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今朝の新聞の社会面は、ちょうど紙面二分割で、山口のボイラーCO
漏出事故と、東京・板橋でのクレーン落下での死亡事故が大きく報道
されていました。


亡くなった方には大変お気の毒でありましたが、仕事柄その事故原因
が気にかかります。
まだ調査段階ですが、山口のボイラー事故は山口県警の調べですと、
「ボイラー配管複数亀裂」(読売)が原因のようです。

またクレーン落下事故は、原因はまだ不明のようですが、大型クレーン
撤去解体の初日の惨事であったらしい。



ま、コチラ、ど素人には違いないのですが、許認可業務に携わる関
係から、それなりに「教訓」を学びたいという思いがありまして、
喰い入るように記事を読んでしまいました。


業務を受けるからには、半端な気持ちでは出来ない・・・、これを
モットーにしておりますが、ボイラー事故関連では当方も「二級ボイラ
ー技士」「酸素欠乏危険作業主任者」の資格者。それから、クレーン
がらみでは、ちゃっちいですが、一応、「小型移動式クレーン運転
技能」「高所作業車運転技能」などの資格者です。

この絡みでは、<労働安全衛生法>の講習を何度受講したか判りませ
ん。最近の不況下、労働災害の増加傾向には、心を痛めておりました
が、またしても!?が率直な気持ち。
しかも、ボイラー事故は「お客様を犠牲者にしてしまった」のですか
ら、安全・安心が第一のハズのサービス業であってみれば、憤りさえ
感じます。


さて報道によりますと、ボイラー事故のホテルは2007年11月に
経営を引き継いだもの。その後大規模な改修もなく、いわゆる「居抜
き」での経営。当然に機械や設備には無頓着で、知識もなくリスクの
想像すら出来ない。プロパンガスによる給湯ボイラーも9年前の中古
だったといいます。
1982年建設のホテルで、機械・設備の設計図書が保管されていた
のか疑問ですが、あったとしてもそれに目を通す専門家もいなかった
のでしょう。
ボイラーの点検は、ガス屋さんがしていたようですが、その点検内容
のチェックもせず、ましてや煙突の点検などはしていなかったという。

建築基準法など詳しい内容は知りませんが、ボイラーの煙突をいくら
外観を大事にする客商売とは言え、外壁と内壁の間に排煙官を通すの
が許されるのでしょうかね?
建築から30年近い管に亀裂。点検口はあったのでしょうが、それに
思いを至す設備スタッフなどいなかった?


一方、山口県警は早かった。被害者の事故当時の症状、死亡者の皮膚
の色などから一酸化炭素中毒を把握し、翌日には白煙を実験的に管に
通し「漏れ」を発見した。


当方なども「先生は、お願いしたことをやっていただけばイイんで
す!!」なんて言われますが、廃棄物処理法の依頼事項だけでなく、
消防法やら、ばい煙防止法、騒音防止法、自治体の環境保護条例まで
突っ込んで調べて怒られます。
テレビのCMに、外為ドットコムの「あなたの為だから・・・!!」と
いうのがありますが、アソコまでお節介じゃないにしても、「依頼者
のため、ひいてはお客さんのため・・・」を考えますと、テキトーに
は出来ないんですね。


クレーン事故は原因調査が端緒についたばかりですから、差し控えま
すが、テレビのクレーン外略図を見ましたら、クレーンを下ろすのに、
一段づつ下ろして、ピンで一回づつ留めるのだと。
なるほど・・・なんて勉強になりましたが、今朝の新聞では、それを
「油圧」でやるそう。そりゃそうだよな。
一回づつ、人力でやっていたのでは、日が暮れてしまいますね。
なるほど。


被害者はこういう作業のベテランで、「慣れ」があった。絶対に事故
は起こらないという思い込みも。死者にムチ打つようで気が重くなり
ますが、これでしょうね、死亡の原因は。

そして「安全帯」を付けていなかったのではないでしょうか?
たとえ、クレーンが落下したとしても、地上までの高さより短い
ロープに繋いだ安全帯を付けていれば、空中に宙ぶらりんとなり
「助かったハズ」。

当方など、このようなモノを知りませんでしたから、「高所作業車」
の実習の時は<付け方>も解りませんでした。
でも勉強すると「身に付き」ます。でも次には、現場に慣れ過ぎると
「横着」してしまうのでしょうね。残念です。



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 *読んだ本
 奥村康『「まじめ」は寿命を縮める「不良」長寿のすすめ』宝島社新書

 免疫学の権威が書いた本。長生きにはナチュラルキラー細胞の
 活性化が肝要。ストレスは禁物、「笑い」、自然体、中高年でも
 肉を食え、身体は温める、タバコは50過ぎたら止めたりするな、
 死ぬまで吸えって!!止めたストレスの方が心配だそう。
 ワタクシもそのように「生きる」と決めました。

中村秀樹『自衛隊が世界一弱い38の理由』文藝春秋 2009年5月

 戦後長きに渡っての不毛な憲法論議の中、自衛隊はどうしようもなく
 なっておりますね。戦前への過敏なアレルギーから「鬼っ子」扱い
 して来たために、まさかの「有事」の時には、国民を守る実力など
 さらさらないのが、ヨーーク解る本。
 書中に、想定未来の事変直後の文章、なども挿入されていますが、
 仮想敵国(本には国名表示あり)の我が国領土への侵入により、
 護衛艦五隻撃沈、2000名の自衛官戦死・・・・などが出てき
 ます。
 国防が、極めてリアルな現実であることを意識するためには、
 目を通しておくことをおすすめ致します。



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性別:
男性
職業:
行政書士
趣味:
山歩き、自然散策、ドライブ
自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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