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 この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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北海道岩見沢市の、学校給食での集団食中毒、市内の9つの小中学校
の児童・生徒、教職員合わせて855人もの患者を出しました。


そのわりには、マスコミの反応の小ささ。手元の読売新聞でも
ベタ記事の見出し込みでわずか12行、紙面の隅っこの扱い。

食の安全・安心が国民の関心事というわりには・・・・、この矛盾に
こそ、当方などビックリでありました。

ま、そんな訳でありますから、ブログ読むほうだって、ツマラない
話だと思われます。

関心のない方は、この辺で読むのはヤメたほうがイイかも知れません。



以下・・・・・、
「まあ、付き合ってもいいか・・・。」という方だけ、どうぞ。

それでは、まずその顛末を引いてみましょう。

●小中学生 給食で集団食中毒か
(NHKニュース 2月14日 15時46分)


地元の学齢期のお子さんを持つ家庭では、それこそ大事件でしょう。

児童・生徒の家庭が、平均家族数3人とすると、岩見沢市の2700
人に何らかの騒ぎになっている事故ですから、深刻な事態のはず。

岩見沢市教育委員会や市共同調理所の関係者にすれば、どういう原因
であれ、針のムシロの状態が続くわけで、お気の毒というしかない。

経済効率から考えて、給食調理施設の<セントラル化>は、時代の
流れですが、一旦事故が発生すれば、その事故の大型化を招きます。
その恐ろしさをまざまざと見せてくれた事故となりました。


現在立ち入り検査を行っている、岩見沢保健所など関係機関の調査
結果が出るまでは、この件に関し、軽々に事故原因まがいの論考な
ど語るべきではないとは思います。

●食中毒症状 調理施設を消毒
(NHKニュース 2月15日 12時59分)



上記に掲示した2本のNHKニュース記事、及び放送録画を見る限り、
市が運営する共同調理所だけあって、作業従事者の服装、施設の規模
形態ともよくやっている調理所のように見えました。

●食中毒(ウィキペディアより)
(★上記の記事中「サルモネラ属菌」をクリックすると、さらに
  詳しい解説に入っていけます。)


今回の食中毒は、一部子どもの便からサルモネラ菌が検出されたと
いうことですから、断定は出来ませんがサルモネラ属菌による食中毒
の疑いが強いようです。

症状の出た前日の10日の給食にじゃがいものみそ汁、大根のそぼろ
煮、小松菜のサラダ、牛乳が提供されていたといいます。

サルモネラ属菌は、昨今の事故では鶏卵、鶏肉を通じてのことが
多いのですが、10日のこの給食にも鶏肉が使われています。

ただ、このレベルまで衛生管理が出来ている(ニュース映像から
見る限り)作業所で、午前7時前後から調理をはじめて、11時台に
は配送に回す正味4時間弱ほどの時間で、市内9校1000人以上
に症状が出るほど、爆発的に菌が増える事態はあり得るのでしょうか。


●大量調理施設衛生管理マニュアル(厚生労働省ウェブサイトより)

岩見沢共同調理所も、自治体の施設であったから、当然に上記の
マニュアルに添った運営をしていたものと思われます。

ただ、ニュース映像を見る限り、HACCPの概念に基づき作られた
マニュアルを深く理解して運営していたとは思えない部分もあります。

たとえば、調理作業員がマスクをし、手袋をはめて作業をしていますが、
白衣の上着は半袖。調理現場は火気を使いますから、今の季節でも24、
5℃あるいはそれ以上。よって、半袖の方が作業し易いでしょうが、
衛生管理上はバッテンでしょうね。

2本目のニュース映像で、調理施設の消毒作業風景が映っていますが、
作業室に何と配管が多いことか。
修理のことを考えれば、床に埋設するより、地上にむき出しの方が
後々はメンテし易いかも知れません。
装置産業の化学工場と見紛うばかりの、水道管、ガス管、電気配線
を押し込めた管なのでしょうか?

この配管がゴキブリはじめ害虫、あるいはネズミの通路になってはい
なかったか?遠目には近代的、衛生的作業所に見えましたが、シンク
に立ち上がる?あるは天井から下りてくる?水道菅の配管は、蛇口の
ステンレスと違って、腐食によるサビが目立っていました。
これでは、細菌の<巣>ではないですか・・・・。


いずれにしても、保健所の調査結果を待たねばなりませんが、10日
の献立の原料からというより、施設配管の老朽化などにによる衛生の
不備、それが殺菌・消毒の不徹底などにより、調理器具類を介して献
立に蔓延した・・・・・・、そのように見えたのですが。


(この報道、最新のニュースでは、発症した児童・生徒らは1048
 人にまで増えているとのこと。
 読売新聞 2011年2月15日 21時02分配信)

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 民間の食品工場では、「私、作る人」ばかりではなく、必ず
 品質管理の部署があり、また、製造現場近くで、製造現場の「私 
 作る人」をチェック監視する業務を担う、専業のチェックマンのよ
 うな人が張り付いています。

 自治体のような場合、わかりませんが、全員が「私、作る人」側に
 なってしまっていることが多いのではないでしょうか。

 一歩引いて、「食べる人」側の眼を持って、言葉は悪いですが、
 性悪説に立った孤独な監視役も必要なのですね。

 ともすれば、役所のコスト削減ばかりに目を向けた運営が、今回
 のような陥穽を生む要因にも思えます。

 「安全、安心」には、それを維持向上させる必要コストがあるこ
 とを忘れてはならないと思うのです。

 当方は、HACCP審査員コースまで勉強した、変りダネの
 行政書士です。
 
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性別:
男性
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行政書士
趣味:
山歩き、自然散策、ドライブ
自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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