人間なんて・・・・・・・。

●平田容疑者を致死罪の適用見送り　逮捕監禁罪で起訴へ
（２０１２年１月１８日　１０時４９分　中日新聞）

公証役場事務長仮谷清志さん監禁致死事件で、逮捕監禁致死容疑で
逮捕された平田容疑者だが、実行犯のひとりではあっても、仮谷さ
んを乗せた車とは別の車を運転していたとして、致死罪を見送った
という。

ま、確かに刑法上ではそうかも知れないが、拉致後、教団施設で
全身麻酔剤を投与され、翌日に死亡。その後も焼却炉か何かで
焼かれ粉々の灰にされた被害者を思えば、「致死罪」見送りと
言われても、何とも言いようがない。


それが、以下のネット記事には唖然とさせられた。

●「老衰のウサギ気になり出頭できず」＝みとった後、年末に
　ずれ込みーーーー平田容疑者
（２０１２年１月１８日　２３時２３分　時事コム）


仮谷さん拉致監禁（以後、致死）実行には、なんのためらいも
なく関わって、「老衰のウサギ気になり出頭できず」とは。

１７年もの逃亡生活、逮捕前の大都市・大阪潜伏などでは、それ
こそ一歩も外に出ず、逮捕された時には、日に当たってないもので
＜青白かった＞と言いますからね。
日中の最愛の伴侶は、このウサギだったことが判ります。

ウサギは散歩の必要はないし、ほとんど声も発しません。
隠遁逃亡生活の唯一の＜温もり＞だったかも知れない。


それにしても、なんの罪もない人を逮捕監禁し、挙句には「消す」
ことまでに関与することになって、それでも、自からは罪を逃れ
逃げに逃げ、ウサギに情を移す・・・・・。


ま、平田だけ責められないとも思います。

テレビのＣＭで、女優の関根惠子さんが赤毛和牛を紹介するのが
流れています。緑の牧場、青い空、そして、赤毛の牛ちゃんの
アップ映像。
あのシチュエーションで、アップの牛ちゃんを見せられて、「美味
そう！！」と思います？

キャワイソウ・・・が先に来てしまいますが、ウチの家人など
「別に・・・・、変じゃない。」と言う。

そうかなあ？？？？


この間まで、世の中空前のペットブームでしたけれど、東日本
大震災以降、急に静かになりました。

人間が２万人も死亡する自然災害とはいえ大惨事。

世の風潮に「ペットどころじゃないよ・・・・」という気持ちが
現われています。


なかなか人間様とは身勝手で、偽善者丸出しの存在なんだな、
としみじみ思うのですね。


●人気ブログランキング　　　へ
　ランキングに参加中。クリックよろしくお願い致します。

　懸案となっていた「動物愛護管理法」が、いよいよ今年の
　６月に改正となるようです。でも、大災害の後だけに、人間
　心理が変わって来ていますから、徹底がどうなっていくのやら。

　●動物愛護管理法見直しにおける主要課題（案）（環境省ＨＰから）　

＜人間と動物の関係＞を考える方に
　■ハロルド・ハーツォグ『ぼくらはそれでも肉を食う』
　　　　　　　柏書房　２０１１年６月　２４００円（別）