この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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知っていた方もいるのかも知れないが、当方は知らなかった。
年明けて、3日の朝刊だったと思うが、ベアテさんというアメリ
カ人の訃報の記事が載って初めて知ったのだった。
●訃報:日本国憲法起草のベアテ・シロタ・ゴードンさん死去
(毎日新聞 2013年01月01日 14時18分)
この記事を読むと、なるほど凄い方だったのだとヒシヒシと感
じました。
ピアニストだったお父様が現在の東京芸大の先生に招かれた
ことを期に来日し、5歳から15歳までを東京で暮らし、日米開戦
の前にアメリカの大学に進学したのだが、戦争により親子は
日米に生き別れ。
終戦とともに、GHQの25人の民政局員に最年少の22歳で
選ばれ、再来日。
憲法起草委員会の人権部門を担当して、14条(法の下の平等)
や24条(両性の平等)に、彼女の提案が反映されているのだと
いう。
今日の毎日新聞、『火論』という欄に玉木研二記者が<ベアテさ
んの夢>という短い評伝を書いていて、さらに彼女の<人とな
り>が理解出来、深く感銘を受けた。
●火論:ベアテさんの夢=玉木研二
(毎日新聞 2013年01月08日 東京朝刊)
元日付け朝日の朝刊だったと思うが、NHKの朝の連続テレビ
小説の名作『おしん』が、途上国を中心に観られ、支持を受け
て来たことはつとに有名な話だが、その記事によれば、今年
はいよいよアフリカ諸国で、無償援助で一度回ったものの、こ
の度は、有料の番組として輸出が決定したと書かれていた。
同じように貧しかった日本が、世界に指折りの経済大国にな
って行った事実が、途上国の国民を奮い立たせる勇気を与え
ていると云われている。
そうなのだ。
かつての日本は貧しく、欧米列強に追いつくために富国強兵
に励まなくてはならなかった。個人の尊厳など埒外。
女性の立場も弱く長らく従属的地位に置かれていた。 世界恐
慌が吹き荒れる中、昭和初期の日本も経済界の不況と国民
生活の不安の中、軍の少壮幹部を中心に国家主義、国家改
造運動が台頭してくる。
血盟団事件、5・15事件にはじまる軍国主義の時代に向かう
わけだが、5・15事件などでの決起将校たちは、経済的に上級
学校への進学が出来なかった農村出身者が多かったともいう。
(貧農の子の有能なものは、上昇するすべは士官学校にしかな
かった。)
青年将校たちにとって、自分達のふるさとが疲弊していることが、
決起のきっかけのひとつにもなったらしい。
5歳から15歳までを日本で育ったというベアテさん。
1月1日訃報を伝える毎日記事の中にも(日本の)<貧しい家
の少女の身売りなどを見知っていたことから、女性の地位向
上を提案。>とある。
昭和初期の日本人のまなざしと、ベアテさんのまなざしが被る。
憲法起草委員会での奮闘ぶりは、毎日新聞本日付「火論」
(上記リンク記事)を読んで戴きたい。
この度の自民党政権返り咲きにより、憲法改正論議が高ま
るのだろうか?
領土問題など喫緊の課題は当然に理解した上で、そうは
言っても、多大の犠牲を払って生み出した憲法の意義を、
噛み締め噛み締め、熟考論議の余地があることは論を待
たないと思う。
最近では司法書士の試験でも、憲法が科目のひとつにな
ったようだが、かつて、資格試験で憲法が試験科目になって
いたのは、弁護士などの司法試験と行政書士試験だけなの
であった。ベアテさんの記事、かみしめて読んだ今日だった。
■■■●人気ブログランキング へ
ランキングに参加中。クリックよろしくお願い致します。
日本側からの、日本国憲法誕生までの<真相>は、映画『日本の青空』
(2007年3月上映開始、大澤 豊監督)に詳しい。
●「日本の青空」(リンクしてみて下さい。)
当方もたまたま地元の文化会館で上映された機会に観たが、戦前の暗黒
の時代を経て、新しい時代に相応しい憲法を生み出すべく奮闘した先人たち
の苦闘を目の当たりにした。
今日のブログは、当方のスタンスがどうあるのか?を問われる部分があるかも
知れない。
右翼的な雑誌と言われる「WiLL」11月号の編集後記欄を、編集長・花田紀凱氏
が、なかなかに小癪な文で締めていた。
ニコニコ動画で番組をやっている話を書いて、視聴者から書き込みがあるのを
嬉しがっている。
『「ハナダ、お前は右翼か」
すぐに返事。
「イエ、左から見ると真ん中も右に見えるんです」』
この伝で行かせていただいて、当方も真ん中なんであります・・・・・・。
年明けて、3日の朝刊だったと思うが、ベアテさんというアメリ
カ人の訃報の記事が載って初めて知ったのだった。
●訃報:日本国憲法起草のベアテ・シロタ・ゴードンさん死去
(毎日新聞 2013年01月01日 14時18分)
この記事を読むと、なるほど凄い方だったのだとヒシヒシと感
じました。
ピアニストだったお父様が現在の東京芸大の先生に招かれた
ことを期に来日し、5歳から15歳までを東京で暮らし、日米開戦
の前にアメリカの大学に進学したのだが、戦争により親子は
日米に生き別れ。
終戦とともに、GHQの25人の民政局員に最年少の22歳で
選ばれ、再来日。
憲法起草委員会の人権部門を担当して、14条(法の下の平等)
や24条(両性の平等)に、彼女の提案が反映されているのだと
いう。
今日の毎日新聞、『火論』という欄に玉木研二記者が<ベアテさ
んの夢>という短い評伝を書いていて、さらに彼女の<人とな
り>が理解出来、深く感銘を受けた。
●火論:ベアテさんの夢=玉木研二
(毎日新聞 2013年01月08日 東京朝刊)
元日付け朝日の朝刊だったと思うが、NHKの朝の連続テレビ
小説の名作『おしん』が、途上国を中心に観られ、支持を受け
て来たことはつとに有名な話だが、その記事によれば、今年
はいよいよアフリカ諸国で、無償援助で一度回ったものの、こ
の度は、有料の番組として輸出が決定したと書かれていた。
同じように貧しかった日本が、世界に指折りの経済大国にな
って行った事実が、途上国の国民を奮い立たせる勇気を与え
ていると云われている。
そうなのだ。
かつての日本は貧しく、欧米列強に追いつくために富国強兵
に励まなくてはならなかった。個人の尊厳など埒外。
女性の立場も弱く長らく従属的地位に置かれていた。 世界恐
慌が吹き荒れる中、昭和初期の日本も経済界の不況と国民
生活の不安の中、軍の少壮幹部を中心に国家主義、国家改
造運動が台頭してくる。
血盟団事件、5・15事件にはじまる軍国主義の時代に向かう
わけだが、5・15事件などでの決起将校たちは、経済的に上級
学校への進学が出来なかった農村出身者が多かったともいう。
(貧農の子の有能なものは、上昇するすべは士官学校にしかな
かった。)
青年将校たちにとって、自分達のふるさとが疲弊していることが、
決起のきっかけのひとつにもなったらしい。
5歳から15歳までを日本で育ったというベアテさん。
1月1日訃報を伝える毎日記事の中にも(日本の)<貧しい家
の少女の身売りなどを見知っていたことから、女性の地位向
上を提案。>とある。
昭和初期の日本人のまなざしと、ベアテさんのまなざしが被る。
憲法起草委員会での奮闘ぶりは、毎日新聞本日付「火論」
(上記リンク記事)を読んで戴きたい。
この度の自民党政権返り咲きにより、憲法改正論議が高ま
るのだろうか?
領土問題など喫緊の課題は当然に理解した上で、そうは
言っても、多大の犠牲を払って生み出した憲法の意義を、
噛み締め噛み締め、熟考論議の余地があることは論を待
たないと思う。
最近では司法書士の試験でも、憲法が科目のひとつにな
ったようだが、かつて、資格試験で憲法が試験科目になって
いたのは、弁護士などの司法試験と行政書士試験だけなの
であった。ベアテさんの記事、かみしめて読んだ今日だった。
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日本側からの、日本国憲法誕生までの<真相>は、映画『日本の青空』
(2007年3月上映開始、大澤 豊監督)に詳しい。
●「日本の青空」(リンクしてみて下さい。)
当方もたまたま地元の文化会館で上映された機会に観たが、戦前の暗黒
の時代を経て、新しい時代に相応しい憲法を生み出すべく奮闘した先人たち
の苦闘を目の当たりにした。
今日のブログは、当方のスタンスがどうあるのか?を問われる部分があるかも
知れない。
右翼的な雑誌と言われる「WiLL」11月号の編集後記欄を、編集長・花田紀凱氏
が、なかなかに小癪な文で締めていた。
ニコニコ動画で番組をやっている話を書いて、視聴者から書き込みがあるのを
嬉しがっている。
『「ハナダ、お前は右翼か」
すぐに返事。
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この伝で行かせていただいて、当方も真ん中なんであります・・・・・・。
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HN:
5596DA(ゴーゴークロダの意)
性別:
男性
職業:
行政書士
趣味:
山歩き、自然散策、ドライブ
自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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