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 この仕事に人生を賭けてます! 伊能忠敬の「人生二山」が好きな言葉。 実り豊かな第二幕目の人生の歩みing型。 黒田真一が人生の旅人として日々の雑感を綴ります。
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10日経って、鹿沼市の車水没死亡事故のニュースが大きくなって
来ました。(翌朝17日の新聞はベタ記事)

確かに、被害に会われた方の無念さはいかばかりか・・・、そして
残されたお母さん、お子さんのお気持ちも察するに余りあります。



しかし、確かに消防、警察にミスがあったことも指摘出来るでしょうが、
温暖化の影響を受けたここのところの自然災害を考えるに、同じ時間
だけでも10数件の同様電話に、僅少な人員で対応する体制であって
みれば、単純に消防、警察ばかりを責められないとも思うのですね。

消防・警察に誤認などのミスがあったとするのは正論でしょうが、
少ない人員で対応している今の体制(気象状況が昔とは違うのだが。)
の中では、ヒステリックな非難だけでは、問題は解決しないように
思います。


尊い人命の犠牲から、深い反省、そして新たな教訓が生まれ、改善が
進むことを望みますが、その原点での事実確認を徹底すべきだとは
言えます。生きながらにして「お母さん、さよなら・・・」と携帯で
伝えたのが最後の言葉だったと言いますが、ご本人のことを考えたら
たまりません。


●FNNフジニュースネットワーク
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00139330.html

●読売新聞・栃木地域版(2008.8.24.) (ネット配信分)


事故の翌日のベタ記事の段階で、このブログで指摘したのですが、
まさかの時には、プロである消防や警察のお世話になる他ないので
ではありますが、万が一、その救助がない!ことも念頭に、自分の身は
自分で守る、危ないことは早い時点で察知し近づかない・・・、これ
しかないのではないかな、と思うのですね。

●当ブログ(2008.8.17.付)
         「リスクへの感受性を研ぎ澄ます」

別に今事故の被害者をむち打つ積もりはないのですが、自分に対して
降り掛かかっている現実のリスクは、自分には100%の被災状況で
す。しかし、電話の向うは、例え消防であろうが、警察であろうが、
その当事者にとっては、官というプロであっても100%のことでは
ありません。生身の自分のことでない限りは、残念ながら仕方がない
ことというほか、ないのでしょう。


なのですから、やはり、自分の身は最終的には自分で守るしかない、
という「覚悟」を持って生きねばならないのでしょうね。

ひとりの自分なんて、か弱いものですからね、やはり、臆病に臆病に
注意深く生きる必要があるんです。
スズメやら、カラス、野良猫のように注意深く、用心して・・・。




昔、当方がスーパーの店長時代、一店舗だけの「水害」に会いました。
その店は、幹線道路に面した側が1階建て。ところが裏に回ると、
倉庫部分が1階、店舗は2階になるのです。つまり道路に面した土手
に載っかったような店舗でしたから、普段はどうってことがないので
すが、豪雨の時は、水害の恐れがありました。

裏の倉庫側が、1階分ぐらい低い土地でしたから。


ある時の台風時。これは被害の恐れもありそうと、当初休日の予定の
従業員も詰めさせていて、はたして、夜の19時過ぎの頃には、いよ
いよ水が出てきました。
最初は、水害をご存知の方なら納得でしょうが、アルミドアの隙間か
ら、ジワーっとヒタヒタ水が伝わって来る程度なんですね。
それがやがて、ヒザまで・・・。

およよ、10数人従業員総出で、この1階部分の倉庫から2階のバック
ヤードへ在庫品を上げる作業です。昔のことですから、小さなエレベー
ター一基。カーゴ車1台しか載りません。
ピストンで汗ビッショリ、濡れ鼠になりながら2時間も必死の作業。

夕方のうちに、本部の建設・営繕の人間に来て貰って、排水ポンプを
三台ほど稼動させていましたが、そんなものは全然役にたちませんで
した。
やがては、水は倉庫内で腰あたり、やがて胸近くに迫る勢いでした。


当時店長をしていた当方、夜中に上司にも電話しましたが、こちらに
向かうような素振りはありません。(電話ですが。)現場は任せて
る店長がやるもの。そんな雰囲気でした。

倉庫の全員は、腰上の水の中!

みんな必死で、商品を守ろうと懸命でした。



当方は、商品だけでなく、次を考えました・・・・!!

腰上まで来ている水。ということは、建物外の電気系統を全て受けて
いる配電盤まで、水に浸っている可能性がありました。

勝手な判断、と後で言われるのも面倒なもので、急ぎ建設の責任者宅へ
電話を入れました。

電話の向うでも、「危ないかも知れない・・・・」という返事。
さあーーっ、当方は急いで、全員に水から上がるように指示しました。


皆んな必死で、商品を水没から守ろうと作業していますが、ここまで
来ると、もう人命でした。漏電による感電事故!これが頭を横切った
のです。

泥水はその後も増え続けていました。

もう小さなポンプでは、どうにもなりません。


店舗からは、角の十字路を越えて数百メートルの場所に消防本部が
ありました。
夜中の1時か、2時ごろだったと思いますが、当方はこの消防本部へ
すがるような気持ちで、ポンプ車の出動要請をしたのです!!

もう、素人なりにヤル事はやり、しかし、店を守るためには公的機関
の救助しか、すがるものはありませんでした。

で、外のドシャブリとは正反対の、シンとした真夜中の電話の向うで
消防が言った言葉。


「一企業のために、消防車は出せない・・・・。」

この自治体へ、当然税金は納めているし、法人ではありますが、必死
のSOSだったのですがね。

電話の向うは、当直勤務で眠そうな、のん気な気配でした。


白々と夜が明け、昨夜の風雨が嘘のような、晴れ渡った台風一過の
青空でした。
10数人の男子従業員、徹夜の必死な作業のあと、今度は後片付け、
そして開店準備の作業に入っていきました。


昨夜が嘘のような、何でもない一日が明けて行くのです。

ですから、水害などホントバカらしいですよね。

この自治体では、他の何処にも被害などはなく、我が店舗周りだけの
水害騒ぎだったんです。
まるでバカみたいなのですが、代々の現場責任者と営繕だけが知って
る、そんなこの店舗特有の事案であったわけです。

それにしても、原子力で裕福なT村の消防本部のこの氷のような冷たい
対応は、当方の芯まで忘れることが出来ません。



翌朝、晴れてしまうようなことで、命を落とさないよう、くれぐれも
お互い気をつけて、<したたかに>生きたいものです。


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 新型インフルエンザの流行など、大規模災害が発生した時には、
 罹災者が蔓延しますから、救助者側では、冷徹に「トリアージ」
 という原則で、「罹患者に(治療の)優先順位」が付けられます。

 まだ、意識ある自分が<助からない・・・>という判断で、運動場
 かどこかに置きっ放しにされる、いや、もう死体を投げ入れる穴に
 放り込まれる、そういう事態も想定されます。

 トリアージは何度も、人を換えてする・・・のが原則ですが、
 非常事態になったら、どうなるか判りません。
 最初の優先順位が低い(=助からない・・・)のが誤診でも、地べた
 で、空見上げながら、菌の影響やら餓えで絶命しかねません。

 やはり、今回の鹿沼の事故は、消防・警察の人命救助の意識を
 再確認させるため、少しは締め上げても、結局は自分の身は自分で
 守る、根底の基本はこれしかない、と思いながら精々理論・行動
 ともに磨くほかないように思うのですね。


 今日は、悪ノリして書きすぎました。
 最後まで読んで頂いた皆様には、大変にありがとうございました。
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男性
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行政書士
趣味:
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自己紹介:
ISO14001環境マネジメントシステム審査員補
日本自然保護協会・自然観察指導員
浄化槽管理士
日本森林学会会員
福祉住環境コーディネーター
茨城県介護サービス情報公表制度・調査員
茨城県動物愛護推進員
上記もろもろ、兼 おっさん。
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