立派な行政書士、ダメ行政書士！！

先日コチラが追いまくられている時に、例によって千葉の行政書士さん
から電話。
「ゴメン！今日は時間が無くて・・・！！」というのに、相手は「い、
いや、ちょっとだけ！スグ終わりますから・・・」って、それで結局
1時間以上話す結果に。
で、グ、グスン。その晩も徹夜するハメになってしまいました。


この方からの電話は要注意。まれに見る「長電話」の主だからして。


斉藤一人氏の本は、この方からの紹介でしたのですが、この日はいい話
が聞けたから、ヨシとしましょう。


さてその話。


一人はフットワークも悪く、横着ものの行政書士。
挙句に失敗しても、「ゴメンなさい。」が素直に出てこない、困ったさん。
仕事も選り好みして、半人前のクセに＜一丁前なこと＞ほざく、という。


まー、ワタシもビックリしたことには、許可申請書などもお客さんの
ところへ持って行くのは、押印してもらう箇所だけ（例えば表紙の
ところに1ヵ所だけが押印箇所だとしたら、表紙だけしか持って行か
ないらしい！？）
それって、まずいでしょ！！って注意したら、「いや、これ私の主義
ですから・・・・。」って、聞く耳持たないという。


もーーーっ、ビーーーックリ！！


そんなことだから、大ヘマこいて訂正書類を作り直して、掛かった証紙代
が40万円。全部尻拭いを冒頭の書士さんがやって、その間「申し訳ございません」の
一言たりともない、というんですから唖然デス。




一方、「立派な行政書士」さんからは、昨年年末に突然電話があったそう。
「大変遅くなりましたが、2年前頂いていた風俗営業申請の仕事、やっと
終わりました・・・・・・。」という報告だったといいます。
千葉の行政書士さんも、電話を取った一瞬（忘れていて）何のことだか
判らなかったそうです。

そりゃそうでしょう。２、3年も前の話だったのですから・・・・。


件のダメ行政書士に最初は打診した業務だったらしいですが、案の定断わられ、
で、女性の行政書士さんに改めて依頼をした案件だったそうで。


風俗営業店舗の開設申請でしたが、予定地近隣住民の同意を得なければ
ならない、大変面倒な案件だったらしくて、あっという間に2年もの月日が流れ、
昨年晩秋の頃提出が済んだそうです。




ところが、悪いことが起きてしまったのだとか・・・・・・。



50代後半のママさんに体調異変！！

開腹手術の結果、末期のがんが発見され手の施しようがないと。


＜立派な行政書士さん＞は、苦労して提出まで漕ぎ着けた申請書類を
年末に取り下げたそうですね。

粘り強く地域の方々と交渉に当り、やっと同意書を取り付けた業務でし
たが、コトがコトだけに（ママの末期がん）報酬の請求も断念したそう
でした。


しかし、ママの病気による悟りのお気持ちもあったのかも知れませんが、
行政書士の彼女の努力を正当に評価し、報酬をキチンと払ってくれたと
いいます。
大体、30万円ほどの報酬額になる予定でしたが、ママはその倍額の60万円
で彼女の労に報いたとのことでした。


また、ママは資本金３０００万円ほどの会社も経営していたらしいのですが、
身寄りも無かったのでしょうか、お店の子に譲りたいということで、
その業務も彼女に依頼して来たのだとか・・・・。


千葉の行政書士さんに、受話器の向うで涙ながらに報告をして来た話を聞いて、
この＜長話の＞千葉の行政書士さんもまた、オイオイと泣けたと言います。


その話を聞いた当方もまた、この日ばかりは泣きそうな気持ちをやっと抑えたものでしたね。


損得抜きで、社会的使命を全うするため努力する行政書士、これが大事だよね！・・・・、
この日ばかりは、千葉の行政書士さんの話に＜確かに！＞と素直に肯きましたね。

（●斉藤一人氏の本、８回も９回も読んだそうで、うむ進歩してるな。）




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